2009/08/09 - 2009/08/09
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以前から聞いたことくらいはあった「青春18きっぷ」
安いらしいけれど、面倒くさそう、大変そう、そんなイメージが漠然とありました。
そんなぐうたらな私を18きっぷの旅に誘ってくれたのが、『旅の手帖』7月号。
表紙の写真を見た瞬間、思わずスペインで乗ったアルヘシラス〜ロンダの列車を思い出しました。
そうか、『世界の車窓から』に出てきそうな素敵な列車や景色は、ちゃんと日本にもあるんだ〜。
ということで、週末を利用して日帰りの旅を決行することになりました。
日帰りできて、普段は乗らないような列車に乗れて、夏のじめじめした気分がスカッとするようなところ。
そしてもちろん、18きっぷの元が取れるところ。(^_^;)
そんな漠然とした希望から決めた行き先が、「袋田の滝」です。
子供の頃は何度か行った滝。
でも、学校で行ったときはバスだったし、家族と行ったときは車だったし、電車で行けると分かっただけでも、興奮しちゃいます。(笑)
滝の裏には山があるということなので、プチ登山もすることになりました。
(アウトドア派の夫っちに知らず知らずのうちに、洗脳されてきているような……)
水筒に、かゆみ止めに、おやつに、念のために着替えも持って……。まるで遠足のような気分で準備をしました。(^_^)
はじめての18きっぷの旅、出発進行!
【旅の参考URL】
袋田の滝(茨城県大子町) http://www.town.daigo.ibaraki.jp/k_s_info/spot/shizen/fukuroda/
ジョルダン(18きっぷ専用の乗換検索機能あり) http://www.jorudan.co.jp/
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル
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-
前日にきっぷを購入しました。
駅の窓口でお願いしたら、パッ、パッ、と3、4枚のきっぷが出てきてびっくり。
「えー!? 18きっぷは1枚じゃないの?」
と思ったら、きっぷは確かに1枚。
他は利用方法の書かれた「ご案内」でした。
なるほどー。
でも、細かすぎて読む気になれません。(^_^;) -
当日の朝は6:40に出発。早っ。
常磐線で水戸へと向かいます。
1時間も立たないうちに、のどかな風景が広がってきました。
天気はあいにく曇り。
雨が降りませんように……。 -
9:06 水戸駅に到着。
旅行記を書く段になって気づいたのですが、「みと」とか「水戸駅」と書かれた看板の写真がないのです。
鉄道旅行の写真は、あれがないとどうも締まりませんね。反省。(^_^;)
でも、水戸駅でお弁当を買ったときの写真はしっかりあります。(笑)水戸駅 駅
-
水郡線に乗り換えます。
「水郡線」なんて、恥ずかしながら初めて聞きました。
雑誌で見た感じでは、とってもいい感じの電車。
早く乗ろう! -
思ったよりも、カラフルな車両です。
-
横から見るとこんな色です。
3両編成で、後ろの1両は赤でした。 -
もっと古い車両を想像していたんですけど……。
ドアの開閉ボタンがあったりして、何だか普段乗っている都心の地下鉄やJRよりもずっとスゴイ気がします。(^_^) -
9:23 水戸発。
先頭車両の窓はすっかり占領されていました。
鉄道好きな人って、やっぱり多いのですねぇ。
私にとっては、単なる移動手段でしかないなぁ……。
なぁんて思っていたのですが。 -
なにこれーーーーー!?
面白いじゃん。(笑)
単線のせいか、景色に吸い込まれてしまいそうで、ず〜っと見ていても飽きません。 -
そして、辺りの景色も一変。
まるで水墨画のような世界が広がります。
晴れた日とはまた違った趣があって、これはこれですごく良かったです。(^_^) -
10:31 袋田着。
水郡線には小1時間乗っていたことになるのですが、本当にあ〜っと言う間でした。
こんな写真を撮りつつ、ホームでのろのろしていたら、夫っちに急かされてしまいました。
何と、袋田駅は駅員さんがいないので、車掌さんが列車から降りて改札の役目をしていました。全員がそこを通るまで、発車できないのです。
これにはびっくり。
さっさと行かないとひんしゅくでした。(^_^;)袋田駅 駅
-
18きっぷは、1日(人)分が2300円です。
水郡線は、水戸〜袋田が950円もします。(高速道路がどこまで行っても1000円の時代に、そりゃないです(^_^;))
この区間の往復だけで1900円なんて、東京から来るとかなりお得な気分です♪袋田駅 駅
-
駅から袋田の滝まではバスが出ています。
が、私たちはせっかくなので、歩いて行くことにしました。
同じ電車から降りた人が10人以上いたはずなのですが、全員バスに乗って行ってしまったらしく、駅前の道はこんなに閑散としていました。(^_^;) -
途中、水郡線の踏切を渡りました。
単線っていいな〜。
絵になりますね。 -
ををっ。
古い木造の小学校を発見。
バスに乗ってしまったら、きっと気付くことすらなかったと思います。
こういうのを見つけて、わいわいおしゃべりしながら歩いていると、長い道のりも楽しいです。 -
40分ほどで滝の近くに到着。
車でやってきた人も増え、お土産屋さんも並び、「観光地に来たなぁ」という感じが出てきました。 -
川の脇にほどよいテーブルとベンチを発見。
少し早いけれど、ここでお昼を食べることに。 -
水戸駅で買ったおべんとうは、この2種類。
納豆弁当(550円)
とんちゃん(700円)
納豆弁当は、納豆巻きに、納豆の天むすに、納豆手まり寿司に……とにかく、納豆づくしです。さすが水戸の駅弁。
意外にも、カレー味の納豆天ぷらが美味しかったです。
一方、とんちゃんは豚の生姜焼き。温かければいいかもしれないけれど、味はいまひとつでした……。 -
袋田の滝トンネル入り口に到着。
大人1人300円です。
滝を見た後は月居山(つきおりさん・つきおれさん)に登るので、窓口の人に聞いてハイキングマップももらいました。 -
ここがトンネル入り口。
-
トンネルの中を歩いていくと、そこにあるのが袋田の滝。
ゆったりと流れる姿は、どちらかと言うと女性的です。
今まで3、4回来ているのですが、今回はやけに空いている気がしました。夏休み中の週末だというのに……。
高速が1000円だと、みんなもっと遠くに出かけちゃうのかな?袋田の滝 自然・景勝地
-
夫っち「他人の子供を撮ってもしょーがないだろー」
私「そりゃそうなんだけど……」
でもこうして見ると、滝のスケールが分かるでしょ?(^_^) -
今度はエレベーターに乗って、昨年できたばかりの第2観瀑台へと向かいます。
ところで、袋田の滝は「四度の滝」とも言われるのですが、それは四段になって落下するからだとも、四季に1度ずつ来ないと本当の良さが分からないからだとも言われているようです。
知り合いに「袋田の滝に行ってきたよ」と言うと、「次は冬に行きなさい」と薦めてくれました。
冬は、滝がぜ〜んぶ凍ってしまうのだとか。 -
エレベーターができてまだ1年も経っていないとあって、この辺りはとっても新しいです。
「この券でエレベーターもご利用できます。大変混雑しご迷惑をお掛け致します」
トンネルのきっぷにはこんな表記がありましたが……。
関係者の期待も空しく、本日はガラガラ。(^_^;) -
第2観瀑台から見る袋田の滝はこんな感じ。
少し離れてしまうので、小さくはなるものの、全体が見渡せて、周りの自然と共に楽しめるのは嬉しいです。袋田の滝 自然・景勝地
-
トンネルを戻る途中、脇道を進むとすぐに吊り橋があります。
これを渡って、月居山を目指します。 -
月居山への道は「袋田自然研究路」です。
きちんと整備もされているし、看板もたくさんあって、道も分かりやすかったです。 -
まずは、近くにある生瀬滝というもう1つの滝に向かって歩きます。
約20分なので、すぐ。ただし、看板の下に「急な登りの階段です」という文字が書かれていました。
私が思うに……、この文字、も〜っと大きくすべきではないでしょうか。(^_^;) -
だって、こんなに急なんですよ!
-
しかも、1つ階段が終わったと思っても、また階段。
階段が終わったと思ったら、今度は石段。
段差も結構あるし、太ももやふくらはぎがツライッ。
途中で引き返す人続出でした。 -
階段、そして石段を上がることひたすら17分。
暑い中、ぜいぜいはぁはぁようやっとの思いで、がんばって辿り着いたのが、「生瀬滝」です。
が。
遠すぎません?
スケール感があまり……。
見ている人がほとんど無言だったのは、美しさに言葉を失ったから? それとも……?(^_^;) -
生瀬滝を見ると、ほとんどの人はまた石段を下りて引き返していきます。
そんな中、私たちはさらに上へ。
月居山の頂上を目指します。 -
人もほとんどいなくなって、鳥の声が聞こえてきます。
でも、それよりも蝉の声がうるさーーーーい。(@_@)
それにしても、まだ石段は続くのでしょうか……。(^_^;) -
しばらく上ると視界が開けました。
山頂? と思いきや、ここは1つめのピーク。
月居山はフタコブラクダのような形をしているので、頂上が2つあるような感じになっています。 -
というわけで、今度は2つめの頂上(こっちが本物?)を目指します。
せっかく上ってきたのに、一度下らないといけません。(T_T)
もう1つの頂上まで、吊り橋でもかけてくれればいいのに……。
びーびー文句を言っていたら、「山ってのはそういうものなの」と夫っち。
はーい。諦めて進みまーす。(-_-) -
少し下っていくと現れるのが、月居観音堂。
水分補給をしながらゆっくり上ってきたため、生瀬滝からここまで40分ほどでした。
いくら冷夏とは言え、やっぱり夏は夏。Tシャツを絞れそうなくらい、汗びっしょり。良いダイエットになりそうです。(この後何も食べなければ……)
緑の中に際立つ観音堂の赤が、とても美しいです。
中には運慶作と言われる仏像があるらしいのですが、覗き込んでもそれらしきものは見当たりませんでした。
大事に仕舞われているのかも……。
周りの景色を見た後は、今日の無事を祈りつつ先へと進みます。 -
観音堂の近くにある鐘を通り過ぎ、門をくぐると、今度こそ2つめのピークに向かう上り坂です。
嬉しい〜!
ここでは、ようやくあの魔の階段から解放されました!
そうそう。夫っちはクロックスのサンダル、私もへなちょこスニーカーでしたが、ここからは結構ゴツゴツした感じの登りになります。
ちゃんと、歩きやすいスニーカーでお出かけ下さい。(^_^) -
月居城跡です。
こんな変なところにお城があったなんて、ちょっと信じがたいです。
田舎の山の上、狭いし、眺めも悪いし……。
と思ったら、昔は木があまりなく、もっと眺望が良かったそうです。 -
月居城跡からさらに数メートル上ると、今度こそ山頂です。
観音堂からは15分で到着しました。
実は1つめのピークよりもこちらの方が低いのですが、何故かここが「山頂」ということになっているようです。
月居山は、地図やHPで調べる限り「404m」ということなのに、ここには「423m」と書かれています。
どちらが正しいのでしょう?(^_^;)
ちなみに……。
山頂と言うと、素晴らしい眺めと共に心地よい疲労感と達成感が味わえる場所、というイメージがあるのですが。
ここは、木がうっそうとしていて眺めも悪く、休憩するほどの場所もなく(休憩は城跡のところでできます)、結構地味です。(^_^;)
おまけに私も夫っちも、5分といなかったこの山頂で、これでもかというほど蚊に刺されました。
虫除けスプレーもここの蚊には太刀打ちできなかったようで……。(T_T) -
下りは袋田温泉方面に向かって、一気に下りました。
林道を歩いて、駅へと向かいます。 -
振り返ると、そこには今登ってきたばかりの月居山。
フタコブラクダのような形がよく分かります。
こうして見ると、結構な高さに感じました。 -
駅へ行く道の途中にあるコンビニ。
エアコンが効いていて、気持ち良い〜!
(袋田駅から袋田の滝までの道にあるコンビニはここ1件だけです)
早速ビールで乾杯!(^o^) -
電車の時間まではまだ間があるということで、駅の手前でちょっと寄り道。
久慈川にかかる橋の上で、ビール片手にアユ釣り見物です。
ちょうど、見ているときに1匹釣り上げたお兄さんがいました。
う、う……。塩焼き食べたーい。(笑)久慈川 自然・景勝地
-
ぼちぼち駅へ行こう、と歩き出したそのとき。
カンカンカンカン……と響いてきたのは踏切の音。
もしかして、下り方面の電車が来る!?
あー、きたきたきたーーーーー!
これぞ水郡線。
乗っているのもいいけれど、こうやって景色と一緒に電車を見るのもなかなかのものです。
雑誌等で写真を見て「この電車に乗ってみたい」と思うときも、大抵は電車の中からの眺めではなくて、景色+電車という光景が多い気がします。 -
そして駅に到着。
着いたときに撮り忘れてしまった駅舎。
ログハウス風で可愛いです。(^_^) -
ローカルな雰囲気たっぷりで、駅員さんもいない駅なのに、こんなにハイテクなものがあったりします。
次の電車がどこにいるのか、一目瞭然。 -
私たちの乗る列車がやってきました。
15:42 袋田発
疲れたし、電車の中は寝ちゃうかも……。 -
なんていうわけにはいきませんっ!
水郡線は1両編成でも走れるように、全ての車両に運転席があるんです。(ちなみにトイレも全車両にあります)
ドアがあって入れないけれど、先頭車両以外では本当に間近に運転席を見ることができます。
すごいね、すごいね。
何がすごいのか良くわからないけど、妙に興奮してしまいます。(^_^;) -
先頭車両へ移動すれば、今度はまっすぐに伸びる線路が。
すごいねーーーー。
と、ここでもまた大興フン。(笑)
隣りの席に座っていた男性2人組は、立派なカメラを持って景色を撮りまくり。
会話の内容からしても、鉄ちゃんに違いありません。
もしかして、この人たちも18きっぷかなぁ。
やっぱり鉄道好きな人っていっぱいいるんだ……。
なんてね、人ごとじゃありません。
「もしかして、私たちって、結構鉄道が好き!?」
新たな自分に気付かされたかもしれない(笑)、初めての18きっぷの旅でした。
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