イタリアのバーリを出港した翌日に着いたギリシャのケファロニア島はとても大きな島でした。島影が見えてから内湾に停泊するまで１時間以上かかったと思います。波の静かな入り江に停泊して、ドゥブロブニクのようにテンダーボートで桟橋までピストン移動して上陸します。今日はツアーに申し込んだので優先的に乗れるので気分的に楽です。観光スポットはメリッサニ（MELISSANI）という地底湖と、美しい海岸線を走って展望台で休憩と、アソス村という漁村での休憩といった内容です。<br />特に何を見てという訳では無いけれど、ケファロニア島の美しさを満喫できました。逆に広大な風景を見ているとホメロスの「オデュッセイア」の故郷であるイタキ島がすぐ隣だったと思いだします。そしてそこから大好きなギリシャの映画監督であるテオ・アンゲロプロスの「ユリシーズの瞳」という映画を思い出しました。また、ニコラス・ケイジ主演の「コレリ大尉のマンドリン」もこの島が舞台になっています。この映画も面白かったですが、「エーゲ海の天使」（原題：Mediterraneo）という似たようなストーリーながらアカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画も面白かったです。

東地中海クルーズ(6)イオニア海に浮かぶケファロニア島で、ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」を思い出す。

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2003/10/07 - 2003/10/28

110位(同エリア163件中)

#ビーチ

旅行記グループ 2003　東地中海クルーズとイタリア縦断の旅

kojikojiさん

イタリアのバーリを出港した翌日に着いたギリシャのケファロニア島はとても大きな島でした。島影が見えてから内湾に停泊するまで１時間以上かかったと思います。波の静かな入り江に停泊して、ドゥブロブニクのようにテンダーボートで桟橋までピストン移動して上陸します。今日はツアーに申し込んだので優先的に乗れるので気分的に楽です。観光スポットはメリッサニ（MELISSANI）という地底湖と、美しい海岸線を走って展望台で休憩と、アソス村という漁村での休憩といった内容です。
特に何を見てという訳では無いけれど、ケファロニア島の美しさを満喫できました。逆に広大な風景を見ているとホメロスの「オデュッセイア」の故郷であるイタキ島がすぐ隣だったと思いだします。そしてそこから大好きなギリシャの映画監督であるテオ・アンゲロプロスの「ユリシーズの瞳」という映画を思い出しました。また、ニコラス・ケイジ主演の「コレリ大尉のマンドリン」もこの島が舞台になっています。この映画も面白かったですが、「エーゲ海の天使」（原題：Mediterraneo）という似たようなストーリーながらアカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画も面白かったです。

エリア

その他の観光地(ギリシャ)

旅行の満足度: 4.5

観光: 4.5

ホテル: 5.0

グルメ: 5.0

ショッピング: 4.0

交通: 5.0

同行者: カップル・夫婦

一人あたり費用: 30万円 - 50万円

交通手段: 観光バス船

航空会社: アエロフロート・ロシア航空

旅行の手配内容: 個別手配

大きな島影が見えてからもかなり船は進み、とても静かな入り江に停泊しました。
ケファロニア島の南側の入り江です。港は小さいので接岸出来ないので、テンダーボートが活躍します。今日は船主催のツアーに申し込んだので早い乗船が出来ました。
しばらくテンダーボートを行き来するのを眺めているうちに、バスがやってきて英語ツアーに参加します。
最初に行ったのはメリッサニと言う地底湖です。普通に平らな地面から斜めに下るトンネルがあり、視界が開けると地底に湖が現れました。ドームの上部（地面）が崩れて空が見えます。手漕ぎのボートが10艘ほどが順番にお客を運んでいます。ちょうどカプリ島の青の洞窟の沖合で手漕ぎボートを待つような感じです。
10人づつ小舟に乗船して艪の音以外聞こえない神秘の湖を巡ります。水中で外洋と繋がっているので水はあまりにも透明です。ウナギが泳いでいるのが見えました。
この度の最後でカプリ島に行くので運が良ければ青の洞窟を見る事が出来るかもしれません。
大昔の鍾乳洞が侵食されてこの形になったようです。中国のカルスト台地によくある「天抗」と呼ばれる洞窟と同じ原理です。
全体を見るとこんな感じです。あまり大きくもなく30分程で一周します。
水の色はどこまでも透明です。
どこで海に繋がっているかは分かりません。
アソス海岸です。島の一番北側まで来ました。
美しい海岸線が延々と続き、海水浴にもって来いのビーチがありますが、ほとんど人がいません。
小さな半島の付け根まで行って休憩するようです。
こんな美しいビーチがいたる所にありますが誰もいません。崖を降りる道が無いのでしょうか？また昇ってくるのも大変そうです。
初めてのギリシャがイオニア海のケファロニア島という人はなかなかいないと思います。
ギリシャは3回目でかれこれ1か月以上旅していますが、ケファロニア島は初めてでした。
マルタ島やキプロス島の海を思い出しますが、海底が見えているのである程度は遠浅のようです。
マルタやキプロスは沖合の島なので、海岸線がいきなり落ち込んでいる印象です。
世界一勿体ないビーチです。
岬の反対側は海水浴客がわずかにいました。
引いてみるとこんな感じです。光の反射の具合で黒っぽく見えますが、実際は青い海と青い空です。
クルーズ船のスタッフも交替で休みを取っているようでツアーに参加していました。最初はツアー客を撮影しているのかと思いましたが違いました。
クルーズ船ではその日の船内の様子やツアーの様子を撮影したビデオが毎晩テレビで上映されています。思いがけず自分達が映っていると買ってしまうのでしょうね。
一番北のアソス村に到着です。静かでノンビリした村でした。
これから行くサントリーニ島を思わせるような色取りの家です。
白い壁と青い扉にブーゲンビリアの花のピンクが映えます。
ヴェネツィアは秋の気配を感じましたが、アドリア海をだいぶ下ったので服装も夏の装いに変わりました。
この旅ではベトナムのホイアンでオーダーしたスエードの踵なしのスリッポンを履いていましたが、非常に重宝しました。5ドル程度だったので何足か造ってもらえばよかったと後悔していました。
水辺で遊ぶかバールで何か飲むか意外にすることも無い港です。他に観光客も無くゆっくり過ごせました。
水着は持ってきていましたが、着替えて泳ぐほどの時間は無かったので水辺で遊ぶ程度でした。
色の濃いブーゲンビリアです。ピンクっぽい花より力強くて好きです。
昼過ぎの小さな漁港は静まり返っていました。
地元の人はシエスタ中なのだと思います。ギリシャの地方都市では午後1時から4時くらいまでの間は午睡の習慣が残っています。
開店休業のバールの積み上げた椅子の奥にネコがいました。
４時間程の短いツアーだったので街らしい所は全く見なかったのが残念ですが、ケファロニアの大自然は満喫できました。船に戻って夜のお楽しみですが、レストランには寄港地のローカルワインが取り揃えてあるのが嬉しいです。毎晩寄港地の思い出に浸れました。