ウランバートル旅行記(ブログ) 一覧に戻る
2005年7月にモンゴルを7歳の娘と60歳の母と私の3人で旅しました。<br /><br />目的は乗馬を堪能し、現地の家庭にホームステイすること。<br />ツーリストゲルに3日間滞在し、乗馬を堪能しました。<br />そして草原に暮らす現地の家庭に3日間ホームステイし、ちょっぴり蒼き草原での暮らしを体験させてもらいました。<br /><br />行く前は乗馬経験が数回しかないのにモンゴルで乗馬なんて、無謀すぎるかもと思っていましたが、モンゴル馬は気性が穏やかで、全くの初心者の母ですら乗りこなすことができました。7歳の娘もインストラクターの前に乗せてもらい大人と同じ距離を走りました。<br /><br />このモンゴルでの思い出を旅行記に残しました。<br />☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆<br /><br /> ほぼ満席の飛行機がウランバートル国際空港に無事に着陸した時、機内から拍手が沸き起こった。周りの座席を見渡すとモンゴロイド系の顔が沢山見える。日本人が多い便だと思い込んでいたが実はモンゴル人の割合の方が多かったらしい。同じモンゴロイド同士、日本人とモンゴル人は実は見分けがつきにくいのかもしれない。着陸時に拍手が起きるのはプロペラ機の時にはたまにあるが、通常のジャンボ機では初めてだったので少し驚いた。<br /><br /> 簡単な入国審査後に到着ロビーへと向かう。到着ロビーは名前の書かれたカードを持つガイドらしき人々と出迎えの家族で混雑していた。乗客は次々にそれぞれの場所に散って行き、ロビーには私達家族とガイド職を探す怪しげな日本語を操る人達のみとなり、その彼等も帰り支度を始めていた。もちろん私達のガイドも空港にいるはずだったのだがそのガイドは現れない。残っていた怪しげな彼等の一人が私達の方へやって来た。少しまずい状況かもしれないと緊張したが、こちらが困っている様子なので私達のガイドへ連絡を取ってやろうという親切な申し出だった。もう少し待ってから旅行会社に連絡を取ろうと思う旨話している時に、空港入口から若い女性の大きな声が聞こえた。それは紛れも無い日本語。大きな「遅れてごめんなさい」という声だった。こうして私達は無事にガイドと落ち合うことができた。何でも私達のステイ先の家族の日用品の買出しに付き合っていて空港の出迎えに遅刻したらしい。モンゴルの草原に暮らす民の多くは車を持ってなく草原の移動には馬を用いる。今回、久しぶりにステイのお客さんが来るので車を所有する旅行会社に頼んでウランバートルまで買出しに連れて行ってもらい、ついつい時間を忘れて買い物していたということだった。<br /><br /> 私達がモンゴルで6日間滞在したのはウランバートルから車で約2時間の所にあるホスターノロ国立公園近郊のツーリストキャンプ場とキャンプ場近くの民家のゲルだ。この民家、通常は老夫婦二人暮し(私達はこの二人をお母さん、お父さんと呼んだ)だが、この時は夏休み期間中であった3人の孫が仕事の手伝いに来ており総勢5人の家族だった。草原の暮らしは基本的には自給自足の生活で、現金収入はヤギの毛(カシミヤの原料)や羊の毛から作るフェルト製品の販売や、私達の様な観光客を迎えステイさせ乗馬等を教えることにより得ている。当たり前だが、草原にはガス・水道・電気といった日本では普通にあるものが何一つ無い。トイレも草原に穴を掘りその周りを木の板で囲ってある非常にナチュラルな状態だ。ただ、今回は歩いて1km程の所にあるツーリストキャンプのトイレを使っても良いという話だったので、ありがたく使わせてもらった。<br /><br /> 草原の朝は早い。午前4時前のまだ太陽が昇らぬ内に起床しヤギと牛の乳を搾る。この搾った乳は様々な乳製品に加工される。まず搾乳の半量と水と茶葉を使用し日中の飲み物となるチャイ(ミルクティー)を10L程煮出す。10Lというと多く感じるが昼食の代わりにチャイを飲むこともあり1日で消費できる量だ。このミルクティーは私達が通常飲みなれた物とは異なり塩をかなり大量に加えてある。普通に飲むと塩分の強さを感じるが、日中の肉体労働時に飲むと汗と共に流れた塩分の補給源となりおいしい。次に別鍋の半量の乳を温め、沸騰直前に火から下ろし攪拌する。攪拌を繰り返す内に乳脂肪層が下部に集まり固まりウルムと呼ばれるチーズになる。ウルムは柔らかいままでも食べるが、乾燥させ保存食にもなる。上部にできた黄色い油の層はバターとして使用する。また、乳が沢山搾れた日にはアルヒと呼ばれるウオッカも作る。馬の乳から馬乳酒を作る日もある。この乳製品を作る作業は女性の仕事とされており、お母さんが一人でこなしていた。私も手伝ったが、乳搾りでは牛に痛い思いをさせてしまい、ウルム作りでは1時間にも及ぶ攪拌作業で腕が痛くなった。<br /><br /> 朝食前に行う事はまだまだ沢山ある。乳を搾り終えた家畜を放牧に連れて行く仕事だ。放牧といっても柵があるわけではなく草の生えている所が全て放牧地となるが、全ての草を食べ尽くさない様に毎日場所を変える。通常はゲルから5km以内で放牧する。更に妊娠している家畜や怪我をしている家畜の世話も行う。<br /><br /> 朝食後、子供達は近くの井戸に水を汲みに行く。近くといえども片道15分の道のりだ。20Lのポリタンクを台車に載せ草原を運ぶ。井戸のバケツは1L位の大きさなので、何回も汲む必要がありこれもかなりの重労働だ。また、この井戸水は砂や虫の死骸等も混じっているためガーゼでろ過しなければ使用することはできない。もちろん飲料用には煮沸してから使用する。私達の滞在中は食事用水の使用量も多いため、水汲みの作業は午前と午後の2回行われた。水は非常に貴重なため、お風呂やシャワーはどこのゲルにも無い。川へ行き水浴びをするか絞ったタオルで体を拭くかのどちらかだ。<br /><br /> 午後には燃料となる乾燥した牛糞を拾いに行く。草原には木は少なく薪は無い。故に乾燥した牛糞が食事を作る時や寒い時のストーブの燃料となる。草原には牛糞、馬糞、羊・ヤギの糞、その他の色々な糞があちらこちらに散らばっていて、草原を歩けば靴の裏に糞が付着するが乾燥気候なのでほとんど臭わない。羊・ヤギの糞はころころ小さい玉状なのですぐ見分わけが付く。難しいのは牛糞と馬糞の見分け方だ。最初は一個見つける度に牛か馬か聞かなければならなかったが、だんだん見分け方が分かってきた。グルグルのトグロ状に固まっているのが牛糞、小判状に二個三個くっついているのが馬糞である。日本にいてはあまり役立たない知識だがサバイバル時には知っていると便利かもしれない。また、生乾きの牛糞は良く燃えないし馬糞は燃える時の臭いが強いので燃料としては不向きであると教えられた。牛糞拾いはゲームにもなり、子供達とどちらが多く拾えるか競争したが、当然のように日々連敗だった。<br /><br /> 夕方になると放牧した家畜を探しに行く。ゲルの屋根の上に登り、単眼望遠鏡を使って今朝放牧した方向を覗く。大抵の場合、朝放牧した場所の近くに家畜の群れは見つかるが、たまにとんでもなく遠くまで家畜が移動していて探すのに手間取ることもある。しかし、今まで家畜の場所が分からなくなったことは一度もないそうだ。どうせ毎朝、放牧に連れて行くならば夜も草原に置いておけばいいのではないかと思うが、草原の夜は狼が出没し家畜を餌とするため、家畜はゲルの近くの安全な場所まで連れてこなければならない。ゲルには番犬が2匹いるから狼が来た場合には、すぐに吠えて危険を知らせてくれる。<br /><br /> 夜9時過ぎに夕食をとる。食事はジャガイモの入ったスープとウルムが基本である。私達の滞在中はパンが用意してあり、更に何回か乾燥肉入りのスープを作ってくれた。肉は年に数回、大事な家畜を屠って乾燥肉を作り特別な時に使用する。肉は非常に貴重なのでとても感謝した。夜は仏壇の蝋燭に小さな火を灯しマニ車を廻す。先祖への感謝をたえず忘れず、寝る時も決して仏壇に足は向けない信心深い民だ。そして草原の民は一日中子供も大人もよく働く。私達もできる範囲でお手伝いしたが、きつい仕事だ。でも、みんな笑顔で仕事をしている。一緒にいると幸せな気分になる。<br /><br /> 6日間、草原の民の仲間入りをさせてもらい生活をした。最初の3日間はツーリストキャンプに滞在し、日中は近隣のゲルのお父さん(こちらはまだ20台半ば)にインストラクターを頼み、乗馬を習い草原を走った。後半の3日間はお父さんとお母さんのゲルに滞在した。乗馬は習うというより慣れた。初日は歩くばかりでお尻が痛くなったが、走ることを覚えてからは、脛で鞍を挟み前傾姿勢で騎乗できるようになり毎日が楽しかった。乗馬に疲れると近くのゲルに立ち寄り、お茶や馬乳酒をご馳走になる。お礼に日本の飴玉やお煎餅を渡した。馬乳酒は飲みすぎると下痢をすると注意されていたので程々にしたが、各家庭のチャイは家庭ごとに味が異なりどこにいっても美味しく何回もおかわりをした。日中はガイドが一緒に行動したため出会った人々との意思疎通にはほとんど困らなかった。夜間は覚えた数少ないモンゴル語を駆使して子供達とゲームをして遊んだ。<br /><br /> どこまでも高く澄んだ空、蒼き海原のような草原、点在するゲル、そして厳しい生活だが、いつでも楽しそうな人々。2度も落馬をしてかなり痛い思いもしたけれど、あの家族の中に入ってもう一度生活したい。今度行く時は、もっと言葉も覚えて、もっと乗馬も上手になって・・・・。<br />☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆<br /><br />このモンゴルの旅では写真をあまり撮らなかったのが悔やまれますが、この旅行記を見た方がモンゴルに興味を持っていただければ幸いです。<br />

親子3代、モンゴルの蒼き野原を馬で駆け抜け、遊牧の民となる☆ 母・娘・婆ちゃんの3人でゲルにホームステイ。草原の民の優しさに触れた日々

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2005/07 - 2005/07

2位(同エリア462件中)

ウェンディ

ウェンディさん

2005年7月にモンゴルを7歳の娘と60歳の母と私の3人で旅しました。

目的は乗馬を堪能し、現地の家庭にホームステイすること。
ツーリストゲルに3日間滞在し、乗馬を堪能しました。
そして草原に暮らす現地の家庭に3日間ホームステイし、ちょっぴり蒼き草原での暮らしを体験させてもらいました。

行く前は乗馬経験が数回しかないのにモンゴルで乗馬なんて、無謀すぎるかもと思っていましたが、モンゴル馬は気性が穏やかで、全くの初心者の母ですら乗りこなすことができました。7歳の娘もインストラクターの前に乗せてもらい大人と同じ距離を走りました。

このモンゴルでの思い出を旅行記に残しました。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 ほぼ満席の飛行機がウランバートル国際空港に無事に着陸した時、機内から拍手が沸き起こった。周りの座席を見渡すとモンゴロイド系の顔が沢山見える。日本人が多い便だと思い込んでいたが実はモンゴル人の割合の方が多かったらしい。同じモンゴロイド同士、日本人とモンゴル人は実は見分けがつきにくいのかもしれない。着陸時に拍手が起きるのはプロペラ機の時にはたまにあるが、通常のジャンボ機では初めてだったので少し驚いた。

 簡単な入国審査後に到着ロビーへと向かう。到着ロビーは名前の書かれたカードを持つガイドらしき人々と出迎えの家族で混雑していた。乗客は次々にそれぞれの場所に散って行き、ロビーには私達家族とガイド職を探す怪しげな日本語を操る人達のみとなり、その彼等も帰り支度を始めていた。もちろん私達のガイドも空港にいるはずだったのだがそのガイドは現れない。残っていた怪しげな彼等の一人が私達の方へやって来た。少しまずい状況かもしれないと緊張したが、こちらが困っている様子なので私達のガイドへ連絡を取ってやろうという親切な申し出だった。もう少し待ってから旅行会社に連絡を取ろうと思う旨話している時に、空港入口から若い女性の大きな声が聞こえた。それは紛れも無い日本語。大きな「遅れてごめんなさい」という声だった。こうして私達は無事にガイドと落ち合うことができた。何でも私達のステイ先の家族の日用品の買出しに付き合っていて空港の出迎えに遅刻したらしい。モンゴルの草原に暮らす民の多くは車を持ってなく草原の移動には馬を用いる。今回、久しぶりにステイのお客さんが来るので車を所有する旅行会社に頼んでウランバートルまで買出しに連れて行ってもらい、ついつい時間を忘れて買い物していたということだった。

 私達がモンゴルで6日間滞在したのはウランバートルから車で約2時間の所にあるホスターノロ国立公園近郊のツーリストキャンプ場とキャンプ場近くの民家のゲルだ。この民家、通常は老夫婦二人暮し(私達はこの二人をお母さん、お父さんと呼んだ)だが、この時は夏休み期間中であった3人の孫が仕事の手伝いに来ており総勢5人の家族だった。草原の暮らしは基本的には自給自足の生活で、現金収入はヤギの毛(カシミヤの原料)や羊の毛から作るフェルト製品の販売や、私達の様な観光客を迎えステイさせ乗馬等を教えることにより得ている。当たり前だが、草原にはガス・水道・電気といった日本では普通にあるものが何一つ無い。トイレも草原に穴を掘りその周りを木の板で囲ってある非常にナチュラルな状態だ。ただ、今回は歩いて1km程の所にあるツーリストキャンプのトイレを使っても良いという話だったので、ありがたく使わせてもらった。

 草原の朝は早い。午前4時前のまだ太陽が昇らぬ内に起床しヤギと牛の乳を搾る。この搾った乳は様々な乳製品に加工される。まず搾乳の半量と水と茶葉を使用し日中の飲み物となるチャイ(ミルクティー)を10L程煮出す。10Lというと多く感じるが昼食の代わりにチャイを飲むこともあり1日で消費できる量だ。このミルクティーは私達が通常飲みなれた物とは異なり塩をかなり大量に加えてある。普通に飲むと塩分の強さを感じるが、日中の肉体労働時に飲むと汗と共に流れた塩分の補給源となりおいしい。次に別鍋の半量の乳を温め、沸騰直前に火から下ろし攪拌する。攪拌を繰り返す内に乳脂肪層が下部に集まり固まりウルムと呼ばれるチーズになる。ウルムは柔らかいままでも食べるが、乾燥させ保存食にもなる。上部にできた黄色い油の層はバターとして使用する。また、乳が沢山搾れた日にはアルヒと呼ばれるウオッカも作る。馬の乳から馬乳酒を作る日もある。この乳製品を作る作業は女性の仕事とされており、お母さんが一人でこなしていた。私も手伝ったが、乳搾りでは牛に痛い思いをさせてしまい、ウルム作りでは1時間にも及ぶ攪拌作業で腕が痛くなった。

 朝食前に行う事はまだまだ沢山ある。乳を搾り終えた家畜を放牧に連れて行く仕事だ。放牧といっても柵があるわけではなく草の生えている所が全て放牧地となるが、全ての草を食べ尽くさない様に毎日場所を変える。通常はゲルから5km以内で放牧する。更に妊娠している家畜や怪我をしている家畜の世話も行う。

 朝食後、子供達は近くの井戸に水を汲みに行く。近くといえども片道15分の道のりだ。20Lのポリタンクを台車に載せ草原を運ぶ。井戸のバケツは1L位の大きさなので、何回も汲む必要がありこれもかなりの重労働だ。また、この井戸水は砂や虫の死骸等も混じっているためガーゼでろ過しなければ使用することはできない。もちろん飲料用には煮沸してから使用する。私達の滞在中は食事用水の使用量も多いため、水汲みの作業は午前と午後の2回行われた。水は非常に貴重なため、お風呂やシャワーはどこのゲルにも無い。川へ行き水浴びをするか絞ったタオルで体を拭くかのどちらかだ。

 午後には燃料となる乾燥した牛糞を拾いに行く。草原には木は少なく薪は無い。故に乾燥した牛糞が食事を作る時や寒い時のストーブの燃料となる。草原には牛糞、馬糞、羊・ヤギの糞、その他の色々な糞があちらこちらに散らばっていて、草原を歩けば靴の裏に糞が付着するが乾燥気候なのでほとんど臭わない。羊・ヤギの糞はころころ小さい玉状なのですぐ見分わけが付く。難しいのは牛糞と馬糞の見分け方だ。最初は一個見つける度に牛か馬か聞かなければならなかったが、だんだん見分け方が分かってきた。グルグルのトグロ状に固まっているのが牛糞、小判状に二個三個くっついているのが馬糞である。日本にいてはあまり役立たない知識だがサバイバル時には知っていると便利かもしれない。また、生乾きの牛糞は良く燃えないし馬糞は燃える時の臭いが強いので燃料としては不向きであると教えられた。牛糞拾いはゲームにもなり、子供達とどちらが多く拾えるか競争したが、当然のように日々連敗だった。

 夕方になると放牧した家畜を探しに行く。ゲルの屋根の上に登り、単眼望遠鏡を使って今朝放牧した方向を覗く。大抵の場合、朝放牧した場所の近くに家畜の群れは見つかるが、たまにとんでもなく遠くまで家畜が移動していて探すのに手間取ることもある。しかし、今まで家畜の場所が分からなくなったことは一度もないそうだ。どうせ毎朝、放牧に連れて行くならば夜も草原に置いておけばいいのではないかと思うが、草原の夜は狼が出没し家畜を餌とするため、家畜はゲルの近くの安全な場所まで連れてこなければならない。ゲルには番犬が2匹いるから狼が来た場合には、すぐに吠えて危険を知らせてくれる。

 夜9時過ぎに夕食をとる。食事はジャガイモの入ったスープとウルムが基本である。私達の滞在中はパンが用意してあり、更に何回か乾燥肉入りのスープを作ってくれた。肉は年に数回、大事な家畜を屠って乾燥肉を作り特別な時に使用する。肉は非常に貴重なのでとても感謝した。夜は仏壇の蝋燭に小さな火を灯しマニ車を廻す。先祖への感謝をたえず忘れず、寝る時も決して仏壇に足は向けない信心深い民だ。そして草原の民は一日中子供も大人もよく働く。私達もできる範囲でお手伝いしたが、きつい仕事だ。でも、みんな笑顔で仕事をしている。一緒にいると幸せな気分になる。

 6日間、草原の民の仲間入りをさせてもらい生活をした。最初の3日間はツーリストキャンプに滞在し、日中は近隣のゲルのお父さん(こちらはまだ20台半ば)にインストラクターを頼み、乗馬を習い草原を走った。後半の3日間はお父さんとお母さんのゲルに滞在した。乗馬は習うというより慣れた。初日は歩くばかりでお尻が痛くなったが、走ることを覚えてからは、脛で鞍を挟み前傾姿勢で騎乗できるようになり毎日が楽しかった。乗馬に疲れると近くのゲルに立ち寄り、お茶や馬乳酒をご馳走になる。お礼に日本の飴玉やお煎餅を渡した。馬乳酒は飲みすぎると下痢をすると注意されていたので程々にしたが、各家庭のチャイは家庭ごとに味が異なりどこにいっても美味しく何回もおかわりをした。日中はガイドが一緒に行動したため出会った人々との意思疎通にはほとんど困らなかった。夜間は覚えた数少ないモンゴル語を駆使して子供達とゲームをして遊んだ。

 どこまでも高く澄んだ空、蒼き海原のような草原、点在するゲル、そして厳しい生活だが、いつでも楽しそうな人々。2度も落馬をしてかなり痛い思いもしたけれど、あの家族の中に入ってもう一度生活したい。今度行く時は、もっと言葉も覚えて、もっと乗馬も上手になって・・・・。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

このモンゴルの旅では写真をあまり撮らなかったのが悔やまれますが、この旅行記を見た方がモンゴルに興味を持っていただければ幸いです。

旅行の満足度
5.0
同行者
家族旅行
航空会社
ミアットモンゴル航空

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  • モンゴル航空でモンゴルの首都ウランバートルに到着。今日から7日間通訳してくれるガイドと空港で会い、ウランバートル郊外の『天の川』キャンプ場へ向かいます。<br /><br /><br />車で約2時間、モンゴル中央県のアルタンボラグ地域に広がる蒼き草原に到着です。

    モンゴル航空でモンゴルの首都ウランバートルに到着。今日から7日間通訳してくれるガイドと空港で会い、ウランバートル郊外の『天の川』キャンプ場へ向かいます。


    車で約2時間、モンゴル中央県のアルタンボラグ地域に広がる蒼き草原に到着です。

  • キャンプ場にはゲルが6基あります。1基は管理人さん家族用。ツーリストゲルに滞在する3日間の全ての食事は管理人さんが準備してくれます。食事は基本的にはモンゴル風料理ですが、モンゴルでは珍しい(高級品)の生野菜サラダもありました。<br /><br />ツーリストゲルには、シャワー・水道はありません。全ての水は近くの井戸から汲んできます。井戸といっても虫が浮いていたり濁りがあり、あまり衛生的ではありません。<br /><br />食事に使う水はガーゼでろ過し、煮沸してから使用します。食用の水を準備するだけでも重労働です。<br />旅行者は基本的にはミネラルウォーターを飲みますが、食事の煮炊きに使われる水は井戸の水です。下痢を心配しましたが何の問題もなく過ごせました。<br />ミネラルウォーターは管理人さんから500ml:1米ドルで買えました。<br />

    キャンプ場にはゲルが6基あります。1基は管理人さん家族用。ツーリストゲルに滞在する3日間の全ての食事は管理人さんが準備してくれます。食事は基本的にはモンゴル風料理ですが、モンゴルでは珍しい(高級品)の生野菜サラダもありました。

    ツーリストゲルには、シャワー・水道はありません。全ての水は近くの井戸から汲んできます。井戸といっても虫が浮いていたり濁りがあり、あまり衛生的ではありません。

    食事に使う水はガーゼでろ過し、煮沸してから使用します。食用の水を準備するだけでも重労働です。
    旅行者は基本的にはミネラルウォーターを飲みますが、食事の煮炊きに使われる水は井戸の水です。下痢を心配しましたが何の問題もなく過ごせました。
    ミネラルウォーターは管理人さんから500ml:1米ドルで買えました。

  • ツーリストゲルの内部です。モンゴル式のベットが3台と中央にテーブルがあります。<br />毛布が1枚ありますが、夜は寒かったのでフリースを着て寝ました。<br />トイレはキャンプの端(ツーリストゲルから歩いて5分くらい)の場所にあります。<br /><br />夜中は月明かりだけなので、トイレに行く時にはヘッドランプが必須です。 <br />

    ツーリストゲルの内部です。モンゴル式のベットが3台と中央にテーブルがあります。
    毛布が1枚ありますが、夜は寒かったのでフリースを着て寝ました。
    トイレはキャンプの端(ツーリストゲルから歩いて5分くらい)の場所にあります。

    夜中は月明かりだけなので、トイレに行く時にはヘッドランプが必須です。 

  • ゲルの周りには草原が広がっていて、好きな時に好きなだけ草原に出て寝ころんでリラックス・タイム。<br />草原では野草が花開き、寝ころぶと耳元で草がサワサワとそよぎ、緑の海原の中にいる感じ。<br /><br />でも、寝ころぶ時には、ちょっとだけ要注意な事もあります。<br /><br />それは、地面に転がっている動物たちの落し物。<br />この草原は、彼らの餌場。<br />寝ころぶときは、下に転がっているモノに要注意です。<br /><br />そして、大量のバッタたち。<br />草原は彼らの棲みか。<br />寝ころぶと、頭の上をバッタが運動会。<br /><br />

    ゲルの周りには草原が広がっていて、好きな時に好きなだけ草原に出て寝ころんでリラックス・タイム。
    草原では野草が花開き、寝ころぶと耳元で草がサワサワとそよぎ、緑の海原の中にいる感じ。

    でも、寝ころぶ時には、ちょっとだけ要注意な事もあります。

    それは、地面に転がっている動物たちの落し物。
    この草原は、彼らの餌場。
    寝ころぶときは、下に転がっているモノに要注意です。

    そして、大量のバッタたち。
    草原は彼らの棲みか。
    寝ころぶと、頭の上をバッタが運動会。

  • この日の午後から、乗馬のレッスンの開始です。<br /><br />娘はインストラクターのお兄さん(実は2児の父でした)の前に乗せてもらい、乗馬を楽しみました。<br />1日目の練習は軽いギャロップまで。<br /><br />初心者の母でも楽しそうに乗っています。<br /><br />この日は馬で近所(といっても歩いたら1時間はかかります)のゲルへ遊びに行き、馬乳酒をご馳走になりました。

    この日の午後から、乗馬のレッスンの開始です。

    娘はインストラクターのお兄さん(実は2児の父でした)の前に乗せてもらい、乗馬を楽しみました。
    1日目の練習は軽いギャロップまで。

    初心者の母でも楽しそうに乗っています。

    この日は馬で近所(といっても歩いたら1時間はかかります)のゲルへ遊びに行き、馬乳酒をご馳走になりました。

  • 2日目は午前中の天気が微妙でしたが近くの森へ行きました。もうギャロップは卒業し、かなりのスピードで走れるようになりました。<br /><br />写真のような草原の中を走り抜けます。<br />

    2日目は午前中の天気が微妙でしたが近くの森へ行きました。もうギャロップは卒業し、かなりのスピードで走れるようになりました。

    写真のような草原の中を走り抜けます。

  • 30分くらい走ったら、馬の休憩を兼ねて川原で一休みです。7月は草原では花の季節です。<br /><br />派手さはないですが、かわいらしい野草がいっぱい咲いていました。<br /><br />(写真:乗馬インストラクター・ガイド(日本語)のシジレさん・我が娘)<br />

    30分くらい走ったら、馬の休憩を兼ねて川原で一休みです。7月は草原では花の季節です。

    派手さはないですが、かわいらしい野草がいっぱい咲いていました。

    (写真:乗馬インストラクター・ガイド(日本語)のシジレさん・我が娘)

  • 午後からはお隣のキャンプ場『星の家(ほしのいえ)』(写真)までの遠乗りです。<br /><br />1時間半ほぼノンストップで駆け抜けました。星の家では缶ジュースも売っていました。

    イチオシ

    午後からはお隣のキャンプ場『星の家(ほしのいえ)』(写真)までの遠乗りです。

    1時間半ほぼノンストップで駆け抜けました。星の家では缶ジュースも売っていました。

  • キャンプ場『星の家(ほしのいえ)』には、私たちのガイドのシジレさん(写真中央)の学友の日本語ガイドさんたちがツアーのアテンドで来ていました。<br /><br />シジレさんは、久しぶりにお友達と会えて、うれしそう…。<br />

    キャンプ場『星の家(ほしのいえ)』には、私たちのガイドのシジレさん(写真中央)の学友の日本語ガイドさんたちがツアーのアテンドで来ていました。

    シジレさんは、久しぶりにお友達と会えて、うれしそう…。

  • 3日目はヤギの放牧地まで行ってみました。ここ草原では何家族かが共同でヤギを所有していて、そのヤギ達の放牧の番も順番で回ってきます。この日はインストラクターのお父さんが当番日だったので、仕事を兼ねた遠乗りです。<br /><br />途中で仲間の家により、ここで馬乳酒をご馳走になりました。馬乳酒は名前の通り馬から作ります。写真は途中立ち寄ったお宅で馬の乳絞りをしている風景です。

    3日目はヤギの放牧地まで行ってみました。ここ草原では何家族かが共同でヤギを所有していて、そのヤギ達の放牧の番も順番で回ってきます。この日はインストラクターのお父さんが当番日だったので、仕事を兼ねた遠乗りです。

    途中で仲間の家により、ここで馬乳酒をご馳走になりました。馬乳酒は名前の通り馬から作ります。写真は途中立ち寄ったお宅で馬の乳絞りをしている風景です。

  • 放牧地に到着。

    放牧地に到着。

  • お父さんの代わりにヤギの番をしていた少女。馬を上手に乗りこなしていました。<br /><br />この日の夕方お父さんのゲルに招待されました。どこのお宅でも馬乳酒と手作りチーズでもてなしてくれます。娘はもちろんお酒が飲めないので、手作りチーズをいただきました。

    イチオシ

    お父さんの代わりにヤギの番をしていた少女。馬を上手に乗りこなしていました。

    この日の夕方お父さんのゲルに招待されました。どこのお宅でも馬乳酒と手作りチーズでもてなしてくれます。娘はもちろんお酒が飲めないので、手作りチーズをいただきました。

  • 乗馬最終日。<br /><br />母も余裕の表情です。

    乗馬最終日。

    母も余裕の表情です。

  • この日は、少し離れた丘まで馬で走ります。<br />みんなで全力疾走。<br /><br />そして、丘に到着し、一休み。<br /><br />

    この日は、少し離れた丘まで馬で走ります。
    みんなで全力疾走。

    そして、丘に到着し、一休み。

  • 丘の岩の上にも登ります。<br /><br />小高い丘の上から遠くの景色を眺めます。<br /><br />モンゴルの平原には山はなく、あるのは丘だけ。<br />だから、小高い丘に登れば蒼い大平原が一望できます。<br />

    丘の岩の上にも登ります。

    小高い丘の上から遠くの景色を眺めます。

    モンゴルの平原には山はなく、あるのは丘だけ。
    だから、小高い丘に登れば蒼い大平原が一望できます。

  • ここで、今回お世話になったモンゴルお馬さんたちを紹介♪<br /><br />モンゴルの馬たちは、もともとが農耕馬で、足腰がとってもしっかりしています。<br />だから、競走馬サラブレッドの様にスタイリッシュではありませんが、背も低く乗り心地も悪くないです。<br /><br />そして、彼らはとっても臆病。<br />ちょっとした物音で怯えてしまいます。

    ここで、今回お世話になったモンゴルお馬さんたちを紹介♪

    モンゴルの馬たちは、もともとが農耕馬で、足腰がとってもしっかりしています。
    だから、競走馬サラブレッドの様にスタイリッシュではありませんが、背も低く乗り心地も悪くないです。

    そして、彼らはとっても臆病。
    ちょっとした物音で怯えてしまいます。

  • モンゴルに滞在中、馬から2回落馬をしました。<br /><br />その時の原因の一つが、モンゴル馬の臆病な気質。<br />私が騎乗している時に、馬の前を小さな小動物(ウサギかネズミ)が通過し、それに驚いた馬は、ものすごい勢いで全力疾走を開始。<br />私が手綱を引いて静止をかけても全く指示を無視…。<br />そして、彼の背の上でバランスを崩した私は、半回転しながら背中から地面に落馬。<br /><br />幸い担いでいたバックパックのおかげで背中の強打は免れ、その時は腰の強い打撲ですみ、半日間は痛みでベットから動けなかったものの、持参していた湿布と痛み止めで何とかそのお後のゲルでの生活ができましたが、帰国後に冬になると打撲した腰が痛むことも…。<br /><br />乗馬には、それなりの危険がありました。<br />これからモンゴルで乗馬を計画される方は、怪我用の湿布や傷み止剤もあるほうがいいですね。<br /><br /><br />話は、お馬さんに戻って…モンゴル馬の装備で面白いのがモンゴル鞍。<br />写真左の馬が背に乗せているのが遊牧民が使っているモンゴル鞍です。西洋タイプよりも小さめなので、大柄な人はお尻が入らないかもしれません。

    モンゴルに滞在中、馬から2回落馬をしました。

    その時の原因の一つが、モンゴル馬の臆病な気質。
    私が騎乗している時に、馬の前を小さな小動物(ウサギかネズミ)が通過し、それに驚いた馬は、ものすごい勢いで全力疾走を開始。
    私が手綱を引いて静止をかけても全く指示を無視…。
    そして、彼の背の上でバランスを崩した私は、半回転しながら背中から地面に落馬。

    幸い担いでいたバックパックのおかげで背中の強打は免れ、その時は腰の強い打撲ですみ、半日間は痛みでベットから動けなかったものの、持参していた湿布と痛み止めで何とかそのお後のゲルでの生活ができましたが、帰国後に冬になると打撲した腰が痛むことも…。

    乗馬には、それなりの危険がありました。
    これからモンゴルで乗馬を計画される方は、怪我用の湿布や傷み止剤もあるほうがいいですね。


    話は、お馬さんに戻って…モンゴル馬の装備で面白いのがモンゴル鞍。
    写真左の馬が背に乗せているのが遊牧民が使っているモンゴル鞍です。西洋タイプよりも小さめなので、大柄な人はお尻が入らないかもしれません。

  • 落馬で痛い思いもしましたが、馬に乗るって、本当に楽しい! <br /><br />頭をからっぽにして、地平線まで蒼い草原が広がるモンゴルの大地を駆け抜ける爽快感。 <br /><br />たまらなく気持ちいいリラックスタイムです。<br />

    落馬で痛い思いもしましたが、馬に乗るって、本当に楽しい!

    頭をからっぽにして、地平線まで蒼い草原が広がるモンゴルの大地を駆け抜ける爽快感。

    たまらなく気持ちいいリラックスタイムです。

  • 娘は草原の子供たちとも遊びました。言葉は通じませんが楽しそうです。

    娘は草原の子供たちとも遊びました。言葉は通じませんが楽しそうです。

  • 草原のゲルでのホームステイの始まりです。今日から3日間、草原のゲルに暮らす家族の一員として生活します。<br />まずは子供達と一緒にの最初の仕事に出かけます。(家族の一員といっても私達にできるのは子供の仕事くらいですが…)<br /><br /><br />最初のお仕事。それは牛糞拾いです。<br />草原では草はあっても木は非常に貴重です。とても燃料には使うわけにはいきません。<br />それでは、料理や暖炉の燃料に何を使うのか?---それが牛糞です。<br />乾燥した牛糞は良く燃え、火が持続します。その上臭いもほとんど気になりません。<br />ただ、生乾きの牛糞や馬糞はNGです。燃えにくい上、熱により臭いを出します。<br />放牧地には牛糞、馬糞、ヤギ糞が転がっています。ヤギ糞はコロコロ小さいのですぐに分かります。なかなか分かりにくかったのが、馬糞と牛糞の見分け方。馬糞は小判状、牛糞はトグロ状と教わりました。1時間ばかりみんなで牛糞拾いをし、大きい袋3つ分集めました。<br />

    草原のゲルでのホームステイの始まりです。今日から3日間、草原のゲルに暮らす家族の一員として生活します。
    まずは子供達と一緒にの最初の仕事に出かけます。(家族の一員といっても私達にできるのは子供の仕事くらいですが…)


    最初のお仕事。それは牛糞拾いです。
    草原では草はあっても木は非常に貴重です。とても燃料には使うわけにはいきません。
    それでは、料理や暖炉の燃料に何を使うのか?---それが牛糞です。
    乾燥した牛糞は良く燃え、火が持続します。その上臭いもほとんど気になりません。
    ただ、生乾きの牛糞や馬糞はNGです。燃えにくい上、熱により臭いを出します。
    放牧地には牛糞、馬糞、ヤギ糞が転がっています。ヤギ糞はコロコロ小さいのですぐに分かります。なかなか分かりにくかったのが、馬糞と牛糞の見分け方。馬糞は小判状、牛糞はトグロ状と教わりました。1時間ばかりみんなで牛糞拾いをし、大きい袋3つ分集めました。

  • 草原の朝は、馬たちが草原を歩きだす音で始まります。<br /><br />彼らは朝露にしっとり濡れた草を食べにお散歩へ。<br /><br />私たちもその音を聞いて、さあ、朝のお仕事の時間!

    草原の朝は、馬たちが草原を歩きだす音で始まります。

    彼らは朝露にしっとり濡れた草を食べにお散歩へ。

    私たちもその音を聞いて、さあ、朝のお仕事の時間!

  • 草原の朝のお仕事は、4:00の家畜の乳搾りから始まります。朝早く搾ってしまわないと仔牛がやってきて、お乳を全部飲んでしまうそうです。搾乳した乳を使って、日中に水分補給用に飲むミルクティー、チーズ、馬乳酒、バターを作ります。<br /><br />乳搾りは子供の仕事。<br /><br />私も乳搾りにチャレンジしましたが、これが結構難しい! <br />

    草原の朝のお仕事は、4:00の家畜の乳搾りから始まります。朝早く搾ってしまわないと仔牛がやってきて、お乳を全部飲んでしまうそうです。搾乳した乳を使って、日中に水分補給用に飲むミルクティー、チーズ、馬乳酒、バターを作ります。

    乳搾りは子供の仕事。

    私も乳搾りにチャレンジしましたが、これが結構難しい!

  • 乳を加工するのはお母さんの仕事です。<br /><br />大きなお鍋に乳を入れ、ゆっくりと加熱。<br /><br />お母さんの手にかかると、乳から、ミルクティー、チーズ、バターと次々と生まれてきます。<br />私も作業をお手伝いしましたが、1時間以上の撹拌作業は、かなりの重労働です。<br />

    乳を加工するのはお母さんの仕事です。

    大きなお鍋に乳を入れ、ゆっくりと加熱。

    お母さんの手にかかると、乳から、ミルクティー、チーズ、バターと次々と生まれてきます。
    私も作業をお手伝いしましたが、1時間以上の撹拌作業は、かなりの重労働です。

  • 牛の乳搾りの後は、ヤギのお世話をしに、放牧場へテクテク。<br /><br />朝ご飯の前のお仕事は、まだまだ沢山。

    イチオシ

    牛の乳搾りの後は、ヤギのお世話をしに、放牧場へテクテク。

    朝ご飯の前のお仕事は、まだまだ沢山。

  • ヤギの乳搾り。<br /><br />このヤギは子供が死んでしまって、おっぱいが張っているので、人間が子供が飲む代わりに絞ってあげます。搾った乳は乳製品の原料になります。<br /><br />ここまでの仕事が終わった朝8:00が朝食の時間。<br /><br />通常、遊牧民の彼らの生活に昼食は存在しなく、昼食の変わりは乳製品の自家製チーズやミルクティー。<br />でも、私たちの滞在中は忙しい中、昼食をを作ってくれました。<br /><br />お母さん、ありがとう♪

    ヤギの乳搾り。

    このヤギは子供が死んでしまって、おっぱいが張っているので、人間が子供が飲む代わりに絞ってあげます。搾った乳は乳製品の原料になります。

    ここまでの仕事が終わった朝8:00が朝食の時間。

    通常、遊牧民の彼らの生活に昼食は存在しなく、昼食の変わりは乳製品の自家製チーズやミルクティー。
    でも、私たちの滞在中は忙しい中、昼食をを作ってくれました。

    お母さん、ありがとう♪

  • 天気が悪い日は牛糞拾いもできないので、ゲルの中でカードゲームをして遊んだり、お母さんの料理の手伝いをしました。

    天気が悪い日は牛糞拾いもできないので、ゲルの中でカードゲームをして遊んだり、お母さんの料理の手伝いをしました。

  • 隣のゲルの少年です。<br />まだ15歳ですが、一人前の草原の民でした。

    隣のゲルの少年です。
    まだ15歳ですが、一人前の草原の民でした。

  • この1週間は、娘にとっても私にとっても母にとっても日本にいては体験できない素晴らしい1週間でした。<br /><br />

    この1週間は、娘にとっても私にとっても母にとっても日本にいては体験できない素晴らしい1週間でした。

  • モンゴルのお父さんとお母さん。<br /><br />きっとまた来るね。<br /><br />

    モンゴルのお父さんとお母さん。

    きっとまた来るね。

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この旅行記へのコメント (9)

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  • 一歩人さん 2013/11/23 13:02:01
    ふ、ふ、ふ、恐るべし!?
    ウェンディさんへ

    ふ、ふ、ふ、やっぱりね。三代は、すごすぎ〜♪!?どんだけ〜♪か?

    ふ、ふ、ホームステイに驚きました。できるんですね。

    ふ、ふ、乗馬、乗馬、三代で?うらやましいです。

    流鏑馬の好きな私には、人馬一体!じゃなくって、 乗ろう、乗っちゃえばって感じでしたね。ふむ、ふむ。

    完全に、ノックダウンでした。やっぱり、予言はあたりましたね。

    ありがとうございました。失礼しま〜す♪

    ふ、ふ、フォロワーありがとうございます。自分で楽しんでいるだけで、どうも、すみません。(三平師匠ポーズで)

    ウェンディ

    ウェンディさん からの返信 2013/11/23 18:16:35
    RE: ふ、ふ、ふ、恐るべし!?
    一歩人さん こんばんは。

    昼間は温かくても日が陰ると一気に冷えてきて、もうすぐ師走が来るという事を体で感じる日でしたね。

    モンゴルのホームステイはかなり無謀な計画でしたが、乗馬以外は何もしない・草原の生活を楽しむの2点だけを旅行社にお願いしアレンジしてもらいました。
    裕福なゲルには自家発がありましたが、私達がステイしたゲルはガス・水道・電気の設備はなく、日の出とともに起床、日没とともに寝る生活(と云っても緯度が高いので夏場の日没は23時位だったのでかなり遅くまで起きていて、子どもたちと遊んでいました)。
    日本から見れば不自由な生活ですが、慣れてしまえば結構大丈夫。
    1週間お風呂に入れなくても乾燥気候だから、たいして匂わないし…と毎日が楽しかったです。

    一歩人さんは流鏑馬の射手をなさるのでしょうか。
    実は私には、娘に本当に手がかからなくなったらチャレンジしてみたいことが一つあります。
    それは和弓を習う事。
    和弓が曳ける様になれたらなあと夢見ています。

    フォローと紹介文をありがとうございました。
    一歩人さんの旅行記をゆっくり拝見してから、紹介文を書きたいと思っています。
  • エズさん 2013/06/02 20:30:05
    モンゴルの温かさ&おおらかさ
    以前、モンゴル人のお友達を訪ねて
    母とモンゴルを旅しました

    友達の子供が具合が悪くなってしまい
    急遽、お友達の弟(20代独身)と3人で旅することになり
    お互い言葉が通じないものだから身振り手振りの珍道中でした

    ゲルにも泊まって3人で酒盛り♪
    下ネタから(言葉が通じなくてもつうじるとこが笑えます)
    恋愛相談まで話せる仲になりました
    草原を思いっきり馬で走るのも気持ちよかったです♪

    ゲルに住む友達の祖母宅ではおもてなししてもらい
    モンゴルの方々の優しさにふれ、ほんとにいい旅でした
    ウェンディさんの旅日記を読んで彼らのことを思い出しました

    ウェンディ

    ウェンディさん からの返信 2013/06/02 21:11:48
    RE: モンゴルの温かさ&おおらかさ
    エズさん こんにちは。

    エズさんもモンゴルを旅されたのですね。
    モンゴルの草原の民は旅人に対し、いつだって優しく迎え入れてくれます。
    馬で遠乗りをしたとき、インストラクターのお父さんは、たいていその近所にあるゲルに連れて行って、私達を草原の仲間に紹介してくれました。ゲルの人達は、いつ行っても仕事の手を一時休め、馬乳酒や手作りチーズで私達を歓迎してくれました。

    私から見ると、仕事が進まないので私たちが行ったら迷惑かな。と思っていましたが、草原の民から見るとそんなことはなく、ゲルに来る旅人をもてなすのも彼らの生活の一部で、日常的なこと。だということ。直接、草原の民とお話ができたわけではありませんが、ガイドさんを介し、のんびりと彼らとの会話を楽しみました。(娘は別です。子供の間には言葉の壁は無く、娘は日本語、ゲルの子供たちはモンゴル語で会話をしていました。それで、会話が成り立っているのだから、見ていて面白かったです)

    あの時、ゲルで教えてもらったモンゴルの言葉。もうかなり忘れてしまいましたが、挨拶のサェンバィーノ、バイラルラー(ありがとう)、そして、ダイチキン(たしか、「大丈夫」だったと思う)、この3つを忘れないうちに、また、あの大草原、駆けてみたいですね。

    ウェンディ
  • 旅するうさぎさん 2013/06/02 15:57:25
    モンゴルの草原を走り抜ける
    ウェンディさん、こんにちは。

    モンゴルのホームステイ、見渡すかぎりの大草原、旅のロマンを感じます。
    燃料の牛糞は素手で拾うのでしょうか?

    丘の岩の上の写真の説明がモロッコとなっているようですが、
    モンゴル・・・ですよね?

    モンゴルの馬は足が短めで可愛いですね。
    落馬された、とのことですが、
    モンゴルの草原を馬で走り抜けるのはとても爽快だったことでしょうね!


    旅するうさぎ

    ウェンディ

    ウェンディさん からの返信 2013/06/02 17:12:31
    RE: モンゴルの草原を走り抜ける
    旅するうさぎさん こんにちは。

    草原の民となった旅日記へのコメントありがとうございます。
    この時は小学1年生だった娘も、今では中学3年生。今となっては、素敵な思い出の地です。娘は毎年のようにモンゴルに今年も行きたい!と提案して、自分ひとりで馬に乗る!といつか来る日を夢見ています。

    モンゴルのゲルの生活で燃料として必要になる牛糞ですが、拾うのは素手です。牛糞が沢山落ちている場所に連れて行かれ、「さあ、これから燃料ひろい!このように乾いた牛糞を拾ってね♪」と子供たちに言われたときはちょっとビックリでしたが、牛糞は完全に乾燥してしまうと、蠅も寄ってこないくらい匂いもしなくなり、そしてカチカチの硬さでしたので、素手でもあまり抵抗はなかったです。勿論、牛糞拾いのあとは、川で手をシッカリと洗いました。

    > 丘の岩の上の写真の説明がモロッコとなっているようですが、モンゴル・・・ですよね?
    →わっっ…。ほんとうだ!モンゴルの間違いです。教えて頂かなかったら、そのまま放置しているところでした。早速直します(汗)。
    →→→修正完了しました!

    写真からも分かるように、モンゴルのお馬さんたちは安定型の体型。馬に乗ってもそんなに高さを感じず、全力疾走の時も怖くないのです。乗馬が全く初めてという母でさえ、「怖くない!気持ちいい〜〜」と言って乗っていたので、乗馬の初心者の方にはお勧めかもしれませんね。

    今回の私の落馬事故。落ちたのが娘や母で無くてよかった。というのが私の本当のところです。モンゴルの大草原、馬に乗り、風を切って走るのは面白いですが、病院が必要な怪我をしてしまうと大変。一番近くのレントゲン施設のある大きな病院は首都ウランバートルまで無く、ウランバートルまでは草原からは車で約2時間かかります。そして、その足となる車は草原には常時はいなく、近くの電話線が来ている町まで馬で駆けて行き、旅行会社に車の手配をお願いし、草原まで迎えに来て貰わなくてはなりません。だから、命に係わる様な大怪我となると、無事に日本に帰ることは難しい状況となってしまいます。
    幸い、私の場合、落馬後(2回目)は、かなり強い痛みはあったものの自力で地面から起き上がれたので病院に行く必要はなかったのですが、ボルタレン(強力な痛みどめ)と湿布を持って行っていなかったら、旅の後半2日間はゲルのベットでひたすら寝て過ごすだけになったと思います。

    落馬事故は自分では防ぎきれないものでしたが、旅先でのアクシデント、できるだけ起こさないように注意が必要ですね。

    ウェンディ
  • 鼻毛マンさん 2013/04/24 00:06:46
    モンゴルには僕も深い思い入れがあります。
    僕も昔モンゴルを訪れたことがあり、旅行記を読んでそのときのことを思い返しました。
    いいこともありましたし、辛いこともありました。
    ゲルに泊まった最終日の朝、川の近くで呆けていると、遠くから馬が数頭川に向かって走ってきたことがあります。
    どうやら、この馬達は川の水を飲みにきたみたいだったのですが、その姿はまさに馬群。
    思えば、このシーンが最もモンゴルを感じた瞬間だったのかもしれません。
    そして、午前中からっと晴れて水蒸気を巻き上げ、午後になると巻き上げた水蒸気が雨になって大地に降り注ぐ。
    雨がやむと雲も消えるから、夜は満天の星を堪能することができる。
    今度訪れるときは、馬で宿を渡り歩くのもいいですね。
    それでは。

    ウェンディ

    ウェンディさん からの返信 2013/04/24 20:21:04
    RE: モンゴルには僕も深い思い入れがあります。
    鼻毛マンさん こんばんは。

    鼻毛マンさんのモンゴル旅行記も拝見しました。
    なかなか、日本にいては罹患することのない赤痢への感染。赤痢はひどくなると生命にも関わってくるので、大事に至らなくてよかったですね。

    私のモンゴルの旅は、馬に乗り草原を駆け抜けたい!という思いから、始まった旅です。計画当初は私と娘の二人旅の予定でしたが、母も加わり女3代での賑やかな旅となりました。

    母は生まれて初めての乗馬でしたが、草原を走って駆け抜けるまで上達しました。草原を、風を切って馬で走り抜ける爽快感はモンゴルで初めて味わい、虜になりました。

    そして、私もモンゴルでは痛い思いをしています。
    それは、2回の落馬事故。
    1回目は、走っている最中に馬が草原の草むらの小動物の穴に足を突っ込み、前足を折る形で前転。勿論、乗っている私も振り落とされましたが、顔にかすり傷程度。
    2回目は、歩いていた馬の前を鼠が横切り、鼠にびっくりした馬が後ろ足で立ち上がり、そのまま全力疾走。乗っている私もびっくり。そして、バランスを崩して落ちました。
    この2回目の落馬の時は、受け身もとれなく、側面から地面に落ち腰を強打。落ちた後しばらくは起き上がれず、起き上がった後もそろそろとしか歩けず、ゲルのベットで絶対安静状態。
    幸い湿布とボルタレン(強力な痛みどめ)を持っていたので、翌朝には歩けるくらいまでになんとかしましたが、落ち方を失敗していたら腰を骨折していてもおかしくない状態。
    この古傷の腰は今も冬になると少し痛みます。

    この落馬話の後、私は草原のアイドル(見世物)状態。
    近隣のゲルから近所の遊牧民たちが、馬から落ちて動けなくなってベットに寝ている日本人の顔を見に、次から次へとやってきます。初めは、お客さんがやたら多いなと思っていたのですが。皆が私の顔を覗きに来るので、納得。落馬のお蔭で、私は一時期、草原の中では有名だったそうです。
    アイドルになったのは、この時が最初で最後です。

    そんないろんなことがあったモンゴルですが、草原での暮らし、楽しかったです。
    娘も一人で馬に乗れるようになったので、また行けたらいいね。と夏になると話していますが、いつになることか…

    ウェンディ

    鼻毛マン

    鼻毛マンさん からの返信 2013/04/24 23:45:17
    たいへんでしたね!
    こんばんは、ウェンディさん。

    落馬で痛めた腰は、泉質の良い温泉で癒してあげてください。
    以前、脳神経外科で外科手術リハビリで、ドクターに「温泉に行きたい!」言ったらあっさり許可が出ました。
    なんでも近代医学でも温泉療養は認められている存在みたいで、強すぎなければいいよって言ってました。
    いい時代になったものですね。
    温泉リハビリの効果か、外見は完全に治りましたが、そのころから頭がおかしくなったみたいで、いつも旅行のことばかり考えるようになってしまいました。

    ウェンディさん一家の次のモンゴルですが、僕は、娘さんが素敵な彼氏を連れて行ってるような気がしています。

    最初少しネガティブな書き込みになってしまいましたが、素敵なコメントありがとうございました。

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