「掩体壕（えんたいごう）」栃木県宇都宮市上籠谷町１１４５−１栃木県農業大学校敷地内

2009/05/06 - 2009/05/06

掩体壕（えんたいごう）って聞いた事ありますか？飛行機の格納庫です。【掩体壕（えんたいごう）は、航空機を敵の攻撃から守るための格納庫。　「掩体」、「掩壕」とも言う。　通常は、コンクリート製でかまぼこ型をしており、内部に航空機を収納する。簡易なものは爆風・弾片よけの土堤のみであり、天井がないものもある。なお英語ではBunker（バンカー）と呼ばれ、名称上は武装拠点であるトーチカと区別されていない。】とフリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』にあります。子供の頃はこの場所で良く遊びました。ん十年振りに記念撮影してきました。
宇都宮市清原地区に合計５個ありましたが、現在２個しが残っていません。貴重な写真をご覧ください。

エリア 宇都宮(栃木)

宇都宮市上籠谷町１１４５−１の「栃木県農業大学校」敷地内一番南側の林の中に隠れている「掩体壕（えんたいごう）」１個目です。

アンコールワット遺跡群のような錯覚に陥ります。周りの木々は６０年以上経っていると思います。１９４５年に終戦ですから、その当時もカモフラージュのためにあったと思います。

太い鉄筋はありません。細いあるんだか無いんだか、わからないようなコンクリート。現在だったら建築偽装問題になっただろう。

内部

上側

掩体壕（えんたいごう）コンクリートの上に生える木、５０年前には木は一本も無い記憶があります。むき出しの部分と土に覆われた部分が半々でススキが生えていました。

５０年前は田んぼであった部分はサワラ・ヒノキが植えられていた。小川がありフナ・ドジョウをとりに来ました。

「掩体壕（えんたいごう）」２個目です。一般道路から屋根が少々見えますが、教えられないと判りません。

５０年前は子供の遊び場となっていました。雨でもこの中で遊びました。

内部の一部に特別管理産業廃棄物「ポリ塩化ビフェニール汚染物保管場所」とブロックで覆われた部分がありました。

特別管理産業廃棄物「ポリ塩化ビフェニール汚染物保管場所」

前面の部分は崩れており、当時（１９６３年前後）もこの状態でした。

この割れ目にすずめの巣がたくさんあったが、現在は１個もなかった？どうしたんだろう？

戦闘機を格納（空から見えないように）していたと聞きます。尾の方が狭くなっています。滑走路は現在、清原工業団地になっています。

内部は湿気があり、マムシ草がたくさん生えています。でかい！大きさ比較のため携帯電話をぶら下げてみました。

戦争遺跡、全国所在地一覧「http://www.npo-kyouiku.org/heiwa-iseki-list.html」にも載っています。

栃木県農業大学校、実習施設の建物です。本来正面入り口から断って入るのでしょうが、しんちゃんは不法侵入しました。敷地は広く塀がごく一部あるだけです。地元の方々は山菜取り等、自由に出入りしています。くれぐれも事故の無いように内部に入ったり、上に登ったりしない方が良いです。昔はマムシは居なかったと思いますが、荒地になっており現在は住んでいるかも知れません。