2008/12/31 - 2008/12/31
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ぬいぬいさん
上海のバンドを思わせるような街並みが長崎にもありました。それは大浦の旧居留地の海岸通り。旧居留地時代、各国の商社や領事館、洋館が建ち並び、日本初の蒸気機関車や国際通信などの発祥の地として大いに賑わった場所で、いまも残っている旧香港上海銀行長崎支店や英国領事館などがかつての面影を残しています。
- 交通手段
- 徒歩
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江戸時代日本唯一の対外貿易港として栄えた長崎の町には多くのオランダ人やイギリス人、中国人たちが住んでいました。
長崎駅 (長崎県) 駅
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なかでも大浦天主堂のある一帯は、旧居留地時代、各国の商社や領事館や洋館が建ち並んだ大浦海岸通りは“大浦バンド”と呼ばれた賑やかな場所でした。
大浦天主堂 寺・神社・教会
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教会の入口で猫発見
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こちらは大浦天主堂の下にある、カトリック大浦教会。
大浦天主堂 寺・神社・教会
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大浦天主堂が観光客であふれ、祈りの場に適さなくなったため昭和50年に新しく建てられたもの。
確かにこれだけの観光客が連日訪れている場所では、落着いてお祈りもできないですよね。大浦天主堂 寺・神社・教会
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大浦天主堂へと上る土産物店が軒を連ねる坂道には、長崎名物角煮まんの岩崎本舗があり、ここで角煮まんを食べました。とろとろの角煮のはさんだこのおまんじゅう、絶品です。ひとつ確か350円くらいしました。
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この一角には東山手同様ご覧のような洋館がいくつか残っています。
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三菱造船の外人社宅 ちょっと興味をそそられましたが門から先へは入れませんでした。
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こちらは南山手町並み保存館として公開されている旧雨森邸。年末休館で中は見ることができませんでした。
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この建物はもともと明治時代中期、イギリス人のウィルソン・ウォーカー氏が建てた住宅でした。
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薄いピンクの下見板張りのこの建物は、1、2階とも正面にベランダを設け、ベランダ中央部が突出しているのが特徴です。
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ベランダに面した居室の側面はベイウインドを用いるなど全体的に美しい洋風建築となっています。
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こちらは大浦バンドに建つ「旧香港上海銀行長崎支店」
長崎駅 (長崎県) 駅
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全体が石貼りのこの建物は、明治37年(1904年)に下田菊太郎の設計により建築されたもの。
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現存する長崎の洋館としては最大のもの。
長崎駅 (長崎県) 駅
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香港上海銀行は、明治29年(1896年)に長崎に支店を開設し、在留外国人、なかでも貿易商を主な取引先として外国為替や、ロンドン、上海、香港における外貨の売買を主要業務とした特殊為替銀行でした。
長崎駅 (長崎県) 駅
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昭和6年(1931年)に閉鎖後は、警察署庁舎、歴史民俗資料館として利用されてきました。
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昭和62年に長崎市は、外壁の一分を保存して国際交流会館に建替える計画を発表しました。
長崎駅 (長崎県) 駅
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しかし、解体を惜しむ多くの市民の声を受けてそのまま保存活用することにして、平成2年には国の重要文化財に指定され、約4年間の保存修理工事を経て、平成8年に旧香港上海銀行長崎支店記念館としてオープンいたしました。
長崎市旧香港上海銀行長崎支店記念館 名所・史跡
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こちらも、長崎で見てみたい建物のひとつでしたが、年末で休館中で中を見ることができませんでした。
長崎駅 (長崎県) 駅
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HPによると、記念館の1階は、当時の銀行乗務を物語る資料などを展示し、夜間はコンサートや講演会等が開催できる多目的ホールとして活用されているようです。
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2階と3階は資料館のみとなっており、長崎〜上海航路、長崎港の歴史、下田菊太郎についての展示を行っているそうです。
長崎駅 (長崎県) 駅
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大浦バンドと呼ばれた頃の古い絵葉書を見ると、この東となりにはが建っていて、上海のバンドと同じような雰囲気の町並みがそこにありました。
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目の前の長崎港の対岸は、三菱重工長崎造船所になっていて海上自衛隊の船が停泊していました。
長崎駅 (長崎県) 駅
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こちらは長崎港方面
長崎駅 (長崎県) 駅
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昨日の夜、夜景のきれいだった稲佐山
稲佐山 自然・景勝地
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外国船籍の船も停泊して修理を受けているようですね。
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この長崎造船所の歴史は古く、1857年(安政4年)、わが国最初の艦船修理工場「徳川幕府 長崎鎔鉄所」として設立されたもの。
長崎駅 (長崎県) 駅
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一面壁のようなでっかいタンカーも停泊中
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旧長崎香港上海銀行の隣に建つ、小さな平屋の建物は、「旧長崎税関下り松派出所」。
明治31年に建設され、国の重要文化財に指定されています。長崎駅 (長崎県) 駅
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旧香港上海銀行長崎支店の隣にあった、日本のボーリング発祥の地の石碑。このあたりは日本の事始の石碑が数多く残っています。
それだけ長崎の町が外来文化の伝来される最先端の町だったわけですね。長崎駅 (長崎県) 駅
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こちらの赤煉瓦の建物は塀に隠れて全貌が見えませんでしたが、旧長崎英国領事館。
長崎駅 (長崎県) 駅
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明治40年(1907)上海の英国技師ウイリアム・コーワンの設計に基づき、に長崎の大工、後藤亀太郎が2年の歳月をかけて施工したもの。現在は閉鎖中で中に入ることができません。
長崎駅 (長崎県) 駅
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2つの石碑が並んでいますが、ここは現在の税関の前身である運上所があった場所、そしてまた、トーマスがラバーが日本で初めて英国製蒸気機関車アイアン・デューク号を走行させた場所でもあります。
いずれも19世紀の半ばのこと。
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