人道の丘公園　杉原千畝さんを称えて

2008/11/08 - 2008/11/09

杉原千畝さんをご存知でしょうか。最近では、反町隆史主演でテレビドラマ化（「日本のシンドラー杉原千畝物語・六千人の命のビザ 」２００５年）されたことで知られた方も多いことと思います。ナチス政権下のドイツで迫害を受け、ポーランドからリトアニアに逃れてきたユダヤ人に対して、当時リトアニア領事代理であった杉原さんは、人道的見地から日本政府の意向に背いて日本通過ビザを発給しました。そのため６０００名ものユダヤ人の命が救われました。そのユダヤ人たちはシベリア鉄道を経由しウラジオストクから敦賀へ船で渡り日本に入国し、アメリカや中国へ渡っていったそうです（一部日本に留まったユダヤ人もいた）。

戦後帰国した杉原さんは外務省の職を追われ、その後も度重なる不幸に見舞われます。ロシア語が堪能であったためその語学力を生かした職に就き生活しました。

命を救われたユダヤ人は恩人杉原さんのことを決して忘れることがなく、１９８５年にイスラエル政府は、多くのユダヤ人の命を救出した功績で「諸国民の中の正義の人」として「ヤド・バシェム賞」を贈りました(日本人唯一）。

人道の丘公園は、杉原さんの故郷である岐阜県八百津町にその人道的功績を称えるために１９９２年に開園しました。

エリア 川辺・八百津(岐阜)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車

杉原千畝記念館。館内は撮影禁止でした。

シンボルモニュメント。１６０本のパイプからなるパイプオルガンをイメージしたもの。毎日決まった時間に自動演奏される。演奏後に噴水が上がるそうです。時間がなくゆっくりできなかったので演奏を聞くことはできませんでした。

杉原千畝顕彰碑。

杉原千畝さんの石碑。

記念館のそばの庭園にあるドウダンツツジの紅葉。

人道の丘公園石碑。題字は公園の命名者である梶原拓岐阜県知事によるものです。

人道の丘公園には他にも命のビザモニュメントなどがあります（写真撮り忘れ）。

私が訪れた翌日は、１０月８日に亡くなられた杉原千畝さんの杉原幸子夫人のお別れ会が東京の青山葬儀場で行われます。