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この高谷池ヒュッテは公営で、妙高市観光協会により運営されている。ここへ来るまで、妙高は長野県の一部とばかり思っていたが、実は新潟県にあり、この山の直ぐ下の野尻湖までが長野県で、そこから少し入るともう新潟県になっている。<br /><br />公営だけあって宿泊料も4000円と、上高地辺りの山小屋と比べたら随分安く、夕食のカレーライスもお代わり自由の食べ放題。炊事場では水もガスも使い放題ではあるが、トイレだけは旧式の和式便器で、使用した紙は持ち帰られなければならない。<br /><br />総収容人数は80数名であるが、今日は大阪千里からの団体客40数名が一挙に押し寄せているので、ほぼ満員状態。このような大人数の団体で大挙して山にやってくるのは考え物。もう少し小人数に分けられないものか。<br /><br />夕食前の一時。缶ビールは小瓶であるが、喉を潤すとの表現がぴったりの美味しさ。ビールは町にいても最初の一杯は美味しく感じられるが、山であればこそ、その新鮮さは一入で、缶の底を持ち上げて、最後の一滴まで名残惜しく飲む。<br /><br />次に皆さんにはタイのお土産のウイスキー「メコン」を出す。スコッチでもない、ブランデーでもない、南国の独特な甘みのあるウイスキーで、「薬だ、薬だ」と言って、飲んでしまった。前回参加しなかった菊川さん、加山さんには多分始めての味覚だったに違いない。<br /><br />さて楽しみにしていた夕食。5時半からでカレーライスとハヤシライスの二種類。大盛りに盛ったご飯の両側にカレーとハヤシを半々に盛り、係りの若い人から「大丈夫ですか?」と声を掛けられたが、何、この程度の量。僕はバイキングでも決して残したことはないんだ、と心の中で反論。同僚の町村さんなど、若いだけあって大盛りの上に更にお代わりまでしている。当方お代わりこそしなかったが、きっちりと全部を平らげた。多分レトルトだと思うが、美味しいカレーライスだった。<br /><br />山小屋の夜は早く、7時にはもう布団の中に入るが、隣りに知らない人が寝ていて、気になり中々寝付かれない。昨夜は国民宿舎でぐっすり寝られたが、山小屋では寝返りを打つだけで、眠りに落ち込まない。まあ、横になっているだけでも疲れは取れるだろうと、静かにしている。<br /><br />夜中に鈴廣さんがトイレに起きたので、つられて外に出る。満天の星。昨夜野尻湖でも綺麗な夜空を見たが、この山の高見で見る星座こそ見事。大小様々な星が満天に煌き、ちりばめられている。日中、天に抜けるような青空だったが、その分、奥深く、限りない星の輝きを見ることが出来たのだろう。外気は既に零度近くになっている。外のテーブルも霜でうっすらと白くなっている。<br /><br />この満天の星、音の無い世界、清浄な空気。この高谷池ヒュッテも又一つ心に残る思い出の場所となった。<br /><br />

火打山・妙高山、2座登頂記。?高谷池ヒュッテ。

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2008/10/18 - 2008/10/20

532位(同エリア552件中)

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ちゃお

ちゃおさん

この高谷池ヒュッテは公営で、妙高市観光協会により運営されている。ここへ来るまで、妙高は長野県の一部とばかり思っていたが、実は新潟県にあり、この山の直ぐ下の野尻湖までが長野県で、そこから少し入るともう新潟県になっている。

公営だけあって宿泊料も4000円と、上高地辺りの山小屋と比べたら随分安く、夕食のカレーライスもお代わり自由の食べ放題。炊事場では水もガスも使い放題ではあるが、トイレだけは旧式の和式便器で、使用した紙は持ち帰られなければならない。

総収容人数は80数名であるが、今日は大阪千里からの団体客40数名が一挙に押し寄せているので、ほぼ満員状態。このような大人数の団体で大挙して山にやってくるのは考え物。もう少し小人数に分けられないものか。

夕食前の一時。缶ビールは小瓶であるが、喉を潤すとの表現がぴったりの美味しさ。ビールは町にいても最初の一杯は美味しく感じられるが、山であればこそ、その新鮮さは一入で、缶の底を持ち上げて、最後の一滴まで名残惜しく飲む。

次に皆さんにはタイのお土産のウイスキー「メコン」を出す。スコッチでもない、ブランデーでもない、南国の独特な甘みのあるウイスキーで、「薬だ、薬だ」と言って、飲んでしまった。前回参加しなかった菊川さん、加山さんには多分始めての味覚だったに違いない。

さて楽しみにしていた夕食。5時半からでカレーライスとハヤシライスの二種類。大盛りに盛ったご飯の両側にカレーとハヤシを半々に盛り、係りの若い人から「大丈夫ですか?」と声を掛けられたが、何、この程度の量。僕はバイキングでも決して残したことはないんだ、と心の中で反論。同僚の町村さんなど、若いだけあって大盛りの上に更にお代わりまでしている。当方お代わりこそしなかったが、きっちりと全部を平らげた。多分レトルトだと思うが、美味しいカレーライスだった。

山小屋の夜は早く、7時にはもう布団の中に入るが、隣りに知らない人が寝ていて、気になり中々寝付かれない。昨夜は国民宿舎でぐっすり寝られたが、山小屋では寝返りを打つだけで、眠りに落ち込まない。まあ、横になっているだけでも疲れは取れるだろうと、静かにしている。

夜中に鈴廣さんがトイレに起きたので、つられて外に出る。満天の星。昨夜野尻湖でも綺麗な夜空を見たが、この山の高見で見る星座こそ見事。大小様々な星が満天に煌き、ちりばめられている。日中、天に抜けるような青空だったが、その分、奥深く、限りない星の輝きを見ることが出来たのだろう。外気は既に零度近くになっている。外のテーブルも霜でうっすらと白くなっている。

この満天の星、音の無い世界、清浄な空気。この高谷池ヒュッテも又一つ心に残る思い出の場所となった。

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  • 「霜天に満つ」との言葉通り、外のテーブルは霜で真っ白になっている。

    「霜天に満つ」との言葉通り、外のテーブルは霜で真っ白になっている。

  • 東の方より漸く朝日が昇り始める。

    東の方より漸く朝日が昇り始める。

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