1983/07/11 - 1983/07/13
144位(同エリア532件中)
キートンさん
もう25年以上昔のこと。
大学3回生だった私は、大学の連れと2人で当時の国鉄の北海道ワイド周遊券で17日間の旅行をしました。
その第4章は道北編です。
稚内から船で礼文島に渡り、若者あこがれの「愛とロマンの8時間コース」を歩きます。最果ての島で、愛が生まれるってどんなコースだったのでしょうか?
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 船 徒歩
PR
-
上川から旭川で夜行列車に乗り換え、7月11日早朝稚内に着き、船に乗って最果ての島、礼文島までやって来ました。
島に着いた時、ウトロで知り合った若者2人と再会したのですが、桃岩荘YHに泊まると言うと、「悪いことは言わんから、あそこはやめとけ。あそこ泊まったらその後の予定狂うで」と脅されたので、桃岩荘YHの予約をキャンセルして礼文YHに変更しました。
注意:桃岩荘YHは一度泊まると、楽しくて帰れなくなりそうになるので、その後の予定が狂いかねないと解釈してください。それも25年も前のこと。 -
礼文YHに荷物を置き、桃岩の方に歩いて行きます。
-
桃岩近くまで来ましたが、霧が立ち込めていていまひとつです。
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でも、幻想的な風景で、こういうのもいいかも。
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猫岩。
だったと思います。 -
元地灯台で記念撮影。
-
7月12日、朝一番のバスでストコンまで移動しますが、桃岩荘YHの方々がすでに乗り込んでて、やはりテンションは高め。
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いよいよ「愛とロマンの8時間」がスタートします。
礼文YHからの参加者は12名、案内のヘルパー1名というメンバーです。ヘルパーは問題外とすると、男性6名、女性6名となんともよくできています。
メンバーの中からリーダーとサブリーダーが選ばれ、サブリーダーが先頭、リーダーが最後尾を歩きます。
なぜか私がサブリーダーに。 -
ゴロタ岬到着。
まだまだ序の口、みんな元気です。
しかし先頭を行く私の歩くスピードが早くて、遅れる人が出るとリーダーからの指導を受けてしまう。 -
コース中には色々な花が咲いてます。
-
礼文YHで作ってもらったお弁当で腹ごしらえ。
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見下ろすと「砂すべり」を行く人たちが見えます。たぶん桃岩荘のパーティー。
-
さて、砂すべりも私達の番。
愛が生まれるかどうかはここが一番のポイント。
女性が「こわ〜い」と甘えたこと言えば、愛は生まれやすかったかも・・・ -
奇岩の中を行きます。
ワクワクするような岩場の海岸コースです。 -
険しい海岸線を行きます。
このあたりの後半の海岸ルートは、旅行者の事故が訴訟事件まで発展して1998年以降通行禁止になったようですね。
こんなに面白かったルートが通行禁止になったのは残念です。
このころ歩いておいて本当によかった。 -
荒涼とした海岸を歩きながら、「この風景、何か映画で見た風景に似てる」と誰かが言いました。
ある人は「キングコングが住んでいた島」と言ったが、私は「猿の惑星の最後の方のシーン」と言い張りました。
双方ともリメイクされていますが、この年代からしてキングコングは1976年作品、猿の惑星は1968年作品と考えるのが妥当です。どうでもいいことですが・・・
キングコング(1976)
http://www.youtube.com/watch?v=aanYNjjoCQo
猿の惑星(1968)
http://www.youtube.com/watch?v=do_pHzBwN8M&feature=related -
地蔵岩が見えます。
ゴールは間近。
ということで記念撮影。 -
地蔵岩。
13名全員無事完歩できました。
はたしてどれだけの愛が芽生えたことやら・・・ -
誰が名付けたか「愛とロマンの8時間コース」。
場合によっては「根性と忍耐の8時間コース」となることも。
そもそも8時間で終了できるかも怪しいところ。
ともあれ日本最北のハイキングコースは、いろんな意味で魅力あふれるコースでした。 -
7月13日、礼文島を去ります。
YHのお見送りはにぎやか。(特に桃岩荘のお見送りは)
利尻島に寄港した時は、「かっこいい奴」や「かっこいい女」が響き渡ってました。 -
昨日8時間コースをともに歩いたメンバーも、ほとんどこの日に同じフェリーで稚内に向かいました。
「桃岩荘YHに泊れば島抜けするのに一苦労する」という評判に比べて、実に簡単にあっさりとした島抜けとなりました。
昨日の8時間コースでみんな礼文島を満喫して、思い残すことはなかった、ということにしておこう。
余談ですが、私の連れは名古屋から来ていた3人組女子大生のうちの一人とその後何度か会ったそうな。 -
礼文8時間コースのメンバーとも稚内で解散となり、3〜4人くらいで稚内公園やノシャップ岬などを周りました。
その時一緒だった関西から来ていた一人旅の女子大生とも旅行後に会った記憶がありますが、「北海道も良かったけど、グランドキャニオンはスケールが違った」などど、それこそスケールの違う話をされて、貧乏学生との格差を思い知らされたのでした。
私がグランドキャニオンなんて行けたのは、それから25年以上ものちのこと。 -
稚内から列車で豊富まで移動し、サロベツ原生花園に行きました。
この日は幌延に移動して旭川に行きの夜行列車を待ちました。
幌延駅で列車が来るまで暇で、時間をつぶすところがなく、駅近くのパチンコ屋に入ったことを覚えています。
パチンコをしない私は今まで3回くらいしかしていないと思いますが、そのうちの1度が幌延でした。
そんなわけで無事旭川行きの夜行列車に乗り込み、再び道央を目指しました。
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この旅行記へのコメント (10)
-
- 三昧さん 2017/12/11 23:01:04
- 良いですね
- 今晩は!
若かりし頃の、懐かしく楽しい記憶の旅行記良かったですよ。
私も数年前、還暦になってから数回、夏は10日間くらいの日程でオートバイで北海道を気持ち良くツーリングさせてもらってました。彼の地もフェリーで渡って、1日バスツアーしたので、懐かしい景色が蘇って来て楽しませて頂きました。
三昧。
- キートンさん からの返信 2017/12/11 23:38:29
- RE: 良いですね
- こんばんは、三昧さん。
もう30年以上前の旅行記、見ていただきありがとうございます。
北海道でバイクツーリング、いいですね。
大学生の時のこの北海道の旅では歩き回りましたが、
特にこの礼文島の8時間コースは思い出深いものでした。
私にとって北海道は旅の原点のようなものです。
では、また。
-
- 天星さん 2012/06/16 00:24:27
- 青春してますね
- こんばんわ
北海道の旅行記
青春してますね〜ぇ
さわやかな時間がありましたね
いい思い出をお持ちですね
うらやましい
天
- キートンさん からの返信 2012/06/16 09:36:28
- RE: 青春してますね
- コメントありがとうございます、天星さん。
この北海道の旅は、私の旅の原点みたいなもので、いろんな意味で思い出深い旅ですね。
この頃の北海道のYHは夏になると学生で満杯で、同じ様な旅をしたフォートラのトラベラーさんもきっと多いはず。
歳をとった今でも青春は終わったつもりはないけど、こんな旅は若かったからできたんだろうなと思います。
では、また。
キートン
-
- 川岸 町子さん 2011/06/13 21:20:37
- 礼文
- キートン様
はじめまして。私も東京での学生時代、周遊券を使い一人旅をしていました。
そして同じ83年の7月同じ頃に礼文の8時間コースを歩いています。
さらに、お書きのように桃岩に泊まり、様々なことが狂ってきました。
私は、桃岩で熱を出し(やられたわけではありません)、その熱が下がらず、しかも病院がなく小さな診療所だけで、何日も寝込んでいました。2週間も滞在し・・・。桃岩のスタッフに大変お世話になり、お礼のために、冬の礼文YHを訪れました。その後は・・・聞かないで下さい(笑)。
旅行記、少しずつ拝見しますので、これからもよろしくお願いします。
川岸 町子
- キートンさん からの返信 2011/06/14 20:12:45
- RE: 礼文
- こんばんは、川岸町子さん。
掲示板の書き込みと旅行記に評価いただき、ありがとうございます。
礼文島の8時間コース、懐かしいですね。
長い北海道旅行の中でも、ある意味ハイライトでしたね。
桃岩荘YHには事前に予約しておいたんですが、「あそこ泊ったら帰られへんようになるで」と脅されて、急きょ礼文YHに変更したんです。
それが良かったかどうだかわかりませんが、その後の旅程は大きな変更なく終えることができました。
旅先で体調を壊すとつらいですね。
当時礼文島で聞いた話で、島にひとつだけ信号があるのは、交通量が少なく必要はないけど子供たちが交通ルールを学ぶ為のものだと聞いた記憶があります。
なので「島に病院がない」というのも、「そうだろうなあ」と思ってしまいます。
>その後は・・・聞かないで下さい(笑)。
そう書かれると、ひとつしか想像できないんですが・・・
> 旅行記、少しずつ拝見しますので、これからもよろしくお願いします。
こちらこそ、訪問させていただきます。
よろしくお願いします。
キートン
-
- yotiyotiさん 2009/05/05 12:08:52
- はじめまして
- キートンさん こんにちは
なんと懐かしい光景でしょう。。
私もこのコースを歩きましたよ。(残念ながら愛は生まれませんでしたが)
桃岩YHも有名で、空いてなくて民宿だったような気がします。
大阪から日本海で、青函連絡船に乗って、周遊券であっちこっちへ。
お金はなかったけど若さと体力は十分な時代でした。
昔のをアップするのも楽しそうですね。
歳バレバレの yotiyoti
- キートンさん からの返信 2009/05/05 17:53:38
- RE: はじめまして
- こんにちは、yotiyotiさん。
古い旅行記を見ていただいて、ありがとうございます。
学生時代のこの旅行は、今でも色あせずに記憶に残っています。
この時代、夏休みの北海道は学生であふれていましたよね。
20日間近くも旅してると、何日か前に初めて出会った旅人とまた別の訪問地で再会したり・・・
> なんと懐かしい光景でしょう。。
> 私もこのコースを歩きましたよ。(残念ながら愛は生まれませんでしたが)
このころ歩いていた礼文島の8時間コースは、途中通行禁止の箇所ができて今ではコースが変わっているようですね。
たしか、波が引いた時に急いで通過しないといけない浜辺や岩場があったり、なかなかワイルドなコースという印象が残ってます。
今でもこんな最果ての離島を歩いてみたくなることがよくあります。
キートン
- JINちゃんさん からの返信 2012/07/02 06:52:37
- お〜 懐かしき桃岩荘
- キートンさん こんにちは
貴重な写真(ネガかな?)よく残っていましたね。
私はあれ以来、礼文も利尻も行けれてません。
もう一度再訪したいと思ってるのですが、8時間コースで歩いた自然の景観は残っているでしょうが、あの当時は数軒しかなかった宿、今では立派な旅館や民宿が建ち、おそらく港の辺りの雰囲気は変わってしまっているのでしょうね。
- キートンさん からの返信 2012/07/02 20:12:51
- RE: お〜 懐かしき桃岩荘
- こんばんは、JINちゃんさん。
この旅行記に掲載した写真はアルバムに整理してあったのですが、撮った写真はその数倍はあったと思います。
ネガはすでになく、アルバム以外の写真ももうありません。
JINちゃんさんは高校の時に北海道旅行をされたんのですね。
私の高校生活から考えると、なんてリッチなって感じです。
私の旅の始まりは、高校卒業した直後の小豆島2泊3日でした。
しかもフェリーにママチャリ積み込んで、ママチャリで島内一周ですよ。
私も礼文島はあれ以来行けてないです。
と言うより、社会人になって以降は北海道にはニセコにスノーボードしに行ったくらいです。
今の8時間コースって昔の8時間コースと後半のルートが変わっているそうですよ。
後半の海岸コースは、旅行者の事故が訴訟事件まで発展して1998年以降通行禁止になったそうです。
自然を楽しむルートで起きた事故なんてほとんど自己責任のはずなのに礼文町を訴えるなんてどうなんだろうと思います。
危険な箇所は安全対策はすれば済むはずなのに、あんなに魅力的なコースを通行禁止にせざるを得なるなんて、本当に残念なことです。
すいません、最後はグチになっちゃいました。
では、また。
キートン
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