2008/09/19 - 2008/09/19
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Elliott-7さん
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瀬戸内海(広島県安芸津町・安浦が近いが)にある無人島・ホボロ島が、ナナツバコツブムシという虫の大繁殖で消滅の危機にひんしているというニュースが地元のメディアで報道されたことがある。
ヨットセーリング中、その島が近くにあることを友人が教えてくれたので行ってみることにした。安芸津町(安浦)の沖合いに小さな島というよりも“洲”“干潟”といった方がいいかもしれない。
この日は大潮のためでホボロ島の全体像がよくわかる。外から見るとこの島は岩の塊りのようでもあり、全長70〜100mくらいで幅は10mほどの細長い何の変哲もない“洲”のようである。
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 船
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この島、“ホボロ島”がテレビや新聞に取り上げられたのは、ナナツバコツブムシという体長1cmほどの虫によって無数の穴が空けられ、そこに波が打ち寄せ次第に岩が侵食・削られていき、島がなくなりつつあるからである。 -
メディアに取り上げられたものだから、プレジャーボートでこの島にやってくる人が急に増えたのだ。
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この日は大潮で汐が引いていた。
赤いラインは満潮時のラインである。普通はここまで汐が来るから、完全に島は隠れてしまうのだ。
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このことは、沖村雄二・広島大名誉教授(地質学)の長年の調査・研究によって明らかにされている。
ホボロ島はかつては最高地点で約22mの高さがあったが、現在では干潮時でも6mに過ぎず、将来的には島自体が消滅してしまう惧れがあるのだ。(参考・・広島大学総合博物館HPより) -
生物浸食作用によって島がなくなるということは、世界的にも極めて奇異なことである。
メディアによって“虫が食う島”として取り上げられたことで、この島は一躍有名になってしまい上陸する人が増え、踏み荒らされ島の崩壊に拍車をかけることになってしまったというから皮肉なことだ。(地元紙より) -
我々は上陸せず船でゆっくりとホボロ島を廻って見ることにした。 -
かつては最高地点が22mもあったそうだが、今では6m足らずしかない島(洲)が虫によってやがて消えゆく運命にあると思うと、自然の驚異(おどろき)と脅威(おそれ)を感じるのである。 -
ホボロとは・・
地元でホボロと言われる“竹かご”をひっくり返したような形をしていることから、ホボロ島の名が付けられたという。
Google のマップで位置を確認してみてや
http://maps.google.co.jp/maps/ms?ie=UTF8&t=k&hl=ja&msa=0&msid=108569806769363174507.0004572280b6128e72cc5&ll=34.294168,132.839985&spn=0.005806,0.011265&z=17
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参考までに、総合博物館公開講演会『島がなくなる−ナナツバコツブムシ、生物浸食作用−』のページをどうぞ!
http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/news_info/index.html?id=2743
http://home.hiroshima-u.ac.jp/museum/img/hoboro.hp-you.jpg
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