2008/08/31 - 2008/08/31
158位(同エリア248件中)
まゆままさん
ベトナムの旅から始まった夏休み、ベトナム旅行で散財してしまったので、その後の夏休みレジャーはいつものごとく子供たちと質素に、堅実に?無料のイベントや社会見学へ訪れて過ごした。
精米工場見学、読売テレビ見学、水道記念館のイベント、竹葉染め体験、親子でインテリアコーディネイト体験、メグミルクのミュージカルなどなど・・
そして夏休み最終日には極めつけ無料スポットへ、おじいちゃん、おばあちゃんも一緒に訪れた。
その極めつけスポットとは東大阪市立埋蔵文化センター・発掘ふれあい館と安藤忠雄設計の大阪府立狭山池博物館だ!
発掘ふれあい館では勾玉作り体験に拓本体験、2500年前の貝の洗浄体験など、ちょっと珍しい体験を。
狭山池博物館では水と光をテーマにしたダイナミックな安藤忠雄の建築に酔いしれた。
この日は無料スポットのはしごながら、気分はとってもぜいたくな一日が過ごせた。
PR
-
まずは東大阪埋蔵文化センター発掘ふれあい館へやってきた。
この辺り一帯は縄手遺跡にあたり、この施設は発掘調査の拠点の役割の他、出土した遺物の収納、展示や、いろいろな体験学習ができるようになっている。
このピンク色の建物は多数出土したヒレ付円筒ハニワをイメージしたものだそう。 -
まずは子供たちが勾玉作り体験がしたい!
というのでやってみることに。
子供たち二人とおばあちゃんと私の4人がチャレンジすることに。
勾玉作りは材料費だけは実費になるのだが45円〜60円と超良心的。
ボランティアガイドさんがついてくれて説明を受けながら体験。
材料は、とりあえず加工がしやすいということでロウ石を選ぶ。
そしてそれを古代人がやっていたように石を用いて削っていく。
ラインどおり削り落としたら角を丸く滑らかに。 -
これはトクサを乾燥させたもので、仕上げや隅の細かい部分はこれを使って磨く。
このトクサは意外と丈夫でロウ石も結構削れるのだ。
ロウ石は柔らかくてすぐ削ることができるが、以前、翡翠で作られたというガイドさんは、毎晩のように削って二ヶ月ほどもかかったとか・・
現代人はいろいろと忙しくなかなか時間のかかることはできないが、古代の人たちは時間もたっぷりあったようで物作りなどには根気よく時間を掛けていたようだ。
最後の磨きが出来上がりの美しさを左右するらしく、雑?な私は、何度もダメ出しをもらいながらやっと色づけへ。 -
トクサは繁殖しやすいそうで、窓の外にはいっぱい生えていた。
-
色づけの前には水で洗いながらサンドペーパーでさらに磨く。
色づけしたい場合は好きな色の中に石をつけて引き上げると完成。 -
皆、なかなか、つややかで美しい勾玉に仕上がったかな?
色を薄めにすると、もともとの石の模様が浮かびあがってきてそれも又きれいだ。 -
次は「拓本」に挑戦。
拓本というのは土器に描かれてある文様を調べるのに使われる方法だそう。
見た感じの文様より細かい部分がよくわかるという。
好きな土器のかけらを選んで、水をつけ、専用の紙を巻きつけ、余分な水分を綿で取る。 -
紙が乾いてから、インクを上から乗せていくと文様がくっきりと浮かび上がってきた。
-
紙をそっとはがして出来上がり。
家族の分を並べて、透明シート加工までしてもらった。 -
そしてお次は「貝の洗浄」体験へ。
布施駅前の宮ノ下遺跡から出土した約2500年前の貝殻を使って、実際に遺物の洗浄をしてみる。
これは瀬田シジミという貝だそう。 -
専用のブラシで洗って、好みで貝に色付けを。
2500年前の貝に色をつけてもな・・という感じだが、この後、娘とおばあちゃんは熱心に?色付けしていた。 -
布施駅前の宮ノ下遺跡から発掘された貝塚の断面
-
時代別に分かれて土器などの展示も。
-
埴輪や銅鐸などを模した土器パズルなどでも遊べる。
他にも材料費40円からできるという信じられない価格の土器作りや土笛作り体験や、火起し体験、竪穴住居パズルなどいろいろあるのだ。 -
敷地内には復元された竪穴式住居も。
茅葺職人の方が作って寄付されたものだそう。 -
竪穴式住居の内部
-
お昼まで発掘ふれあい館で遊んだ後、近くの神社でおばあちゃんが作って来てくれたお弁当を食べる。
そして、大阪狭山市へ向かったのだった。 -
やって来たのは大阪狭山市の狭山池のほとりにある安藤忠雄設計の大阪市立狭山池博物館。
駐車場にそびえる石垣がいきなりインパクト大。 -
入り口へ向かう通路は地面がところどころ波打つ感じになっている。
-
建物はただならぬ雰囲気を漂わせていて期待大!
いよいよ入り口へ。 -
意外とそっけない、狭目な入り口。
これも次に目の前に広がる驚きの光景を演出するためのものなのか?! -
入り口から館内へ入るまでのアプローチがすばらしい〜
この水の溜められた最上階からエレベーターで下へ降りると、 -
高さ10mの滝が建物の幅いっぱいに流れ落ちる。
なんと大胆で贅沢な演出! -
-
この水庭は滝から流れ落ちる水が段々になった棚田をうるおしていくというイメージで造られたのだという。
安藤忠雄の建築の中でもこれだけダイナミックに水を使った建物は他にはないそう。 -
滝が流れ落ちる通路を突き進む。
-
通路を通っていても時折水がかかるくらい、激しく、豪快に流れ落ちる水はこの季節、やはり涼しげで気持ちいい!
夏には最高のスポット、という感じ。 -
そして通路を抜けると次に現れるのは
-
給水塔をイメージした円形コート。
ぽっかりと丸く空いた贅沢な空間・・ -
風の強い日には耳をすますと風通る音が聞こえるという。
-
この円形コートの階段、又はスロープを上がっていくとついに博物館の入り口に到着。
-
-
館内でまず目に入るのは高さ15mの1400年もの歴史がつみ重なる狭山池の堤。
-
水と光にこだわって建てられたというこの建物。
館内の一番の見どころは朝にこの堤の上の天井部分に入れられたスリットから差し込む日の光。
スリット部分にはカーテンがかかっている部分があって光がツートンのグラデーションとなって入り込み、その光景がとても美しいのだそう。
残念ながら午後からはその光景は見られない。 -
受付ブース。
ぐーんと高い天井。 -
館内にはボランティアガイドさんがおられ、一通り展示物の案内説明をしていただく。
上海出身だといっておられた中国人のガイドさんだったが日本語がとても流暢。
ここの博物館はやはり半分以上の人が建物目当てにやって来るという。 -
-
江戸時代の東樋の取水部
-
-
展示室もゆったりと大胆な造り。
給水塔の展示のあるコーナーでは高い天井まで一面にすりガラスが入れられ、やわらかい光が降り注ぐ気持ちよい空間。
ベンチでくつろぐ子供たち。 -
-
特別展示では安藤忠雄の建物のデッサンなどが展示されていた。
-
-
同じく安藤忠雄設計の「近つ飛鳥博物館」の模型。
この建物もぜひ見たい!と家族で盛り上がり、そちらへも又近々訪れることになった。 -
-
資料などが読めるコーナー
ここだけは他のコンクリート打ち放しとは違って明るい木の風合いを生かした落ち着いたコーナーに。 -
3階の屋上ガーデンの中に通されたガラス張りの廊下。
-
3階には知的障害者の通所施設が運営しているカフェ「アン・ドゥ」があり、そこでお茶をして一休み。
知的障害者の方々が作った陶器などの作品の販売もされている。
娘はおばあちゃんにお猿の親子を買ってもらってた。 -
カフェからは屋上庭園へ出れる。
屋上庭園と言っても、最初入ってきた入り口と同じ高さのところ。 -
-
-
この建物には建築にそれほど興味のなかった父母も感動〜
これだけの建物が公共の物でしかも無料で公開されてるって奇跡に近いなあ〜
贅沢なひと時を味あわせてもらった。 -
狭山池。
ジョギング、散歩する人の姿がちらほら。 -
そして晩御飯へ行こう、いうことになり、いきなり地元近くの千里中央へ帰ってきた。
千中に住む私の友人行き付けの美味しいお店で私もすっかりリピーター。中国料理の竹内へ。 -
前菜の五種盛りは
バンバンジーにエビのオーロラソース、くらげの中華風?、冷しゃぶ、大根の角切りマリネ?など、豪華で美味しい! -
そしてプリップリのやわらかイカが美味しい、モンゴイカとカシューナッツの辛味炒め。
-
目の前でカリっと揚がったおこげに海鮮あんをジュワッと掛けてくれる海鮮入りおこげも最高に美味い!!
-
おじいちゃんはこのエビのチャーハンが美味いっ!と感激してた。
-
ほんとはここでクリーミーでコクのある絶品の坦々麺が食べたかったのだが、この日は出来ないということで五目そばに。
-
野菜たっぷり五目野菜スープはやさしい味わい。
-
デザートは杏仁豆腐派とマンゴープリン派に分かれた。
私はここの杏仁豆腐が好きだ。 -
最後の締めに、箕面温泉スパーガーデンへ。
-
夜景もきれい・・
おじいちゃん、おばあちゃんとは又近々、安藤忠雄の「近つ飛鳥博物館」を絡めたお出かけをしようと約束し、別れた。 -
-
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (5)
-
- たらよろさん 2008/09/13 23:28:37
- 狭山博物館に行きたくなりました
- こんばんは〜〜
勾玉作りでのネックレス、とっても素敵な仕上がりですね。
可愛いワンピースにとっても似合いそう♪
私もちょっと欲しくなってきた・・・(笑)
大阪市立狭山池博物館って安藤忠雄さんだったんですね〜
この無機質な雰囲気が大好きです。
私の家にもこんな無機質感が欲しい〜〜とこういう壁を見るといつも思います。
コンクリートうちっぱなしって大好きなですよね。。
そして最上階に水の演出なんですね。
水の演出ってあるとすごく嬉しくないですか?
それだけで心癒されてしまう単純な私です。
またまた素敵な場所をご紹介くださってありがとうございます。
たらよろ
- たらよろさん からの返信 2008/09/14 07:39:09
- お誕生日おめでとうございます
- 追伸、今日はお誕生日でしたね〜〜
お誕生日おめでとうございます。
爽やかに晴れた今日の日、素敵なバースデーライフを
お過ごし下さいね♪
たらよろ
- まゆままさん からの返信 2008/09/14 21:23:07
- RE: 狭山博物館に行きたくなりました
- たらよろさん、こんばんは!
お祝いのメッセージと旅行記いつもみていただきありがとうございます!
うれしいです!
勾玉、めちゃ磨きましたよ〜〜
私はガイドさんに「もうこれでいいですか?」って何度聞いても、
「ここをもう少し・・」とかいちいち指摘され・・
聞くからだめなんだ、と思って最後は勝手に次の工程に進んでしまいました〜
でも厳しい?チェックのおかげか、なかなかつややかに仕上がりましたよ。
やっぱりこれは縄文風な装いの貫頭衣なんかに合いますかねえ・・
ってそんな格好誰もしないって!(苦笑)
たらよろさんはコンクリート打ちっぱなしの無機質な感じお好きなんですね。
じゃあ安藤忠雄の建物はコンクリート仕上げかとても美しいので必見かもです〜
又機会があれば観に行ってみてください。
水の演出はやっぱり心楽しく、癒されますよね〜〜
-
- birdlandさん 2008/09/12 15:42:11
- 安藤忠雄の建築
- こんにちは!。大阪市立狭山池博物館の旅行記楽しく観させていただき
ました。様式建築だけでなく現代の建築にも視線がとどいているまゆまま
さん、サスガ!って感じです。建築雑誌で紹介される写真を観るよりも、
まゆままさんの目を通した写真とコメントのほうが、断然おもしろく、参
考になります。
そういえば、まゆままさんはもうお読みになったかもしれませんが、
平松 剛という人が書いた”光の教会―安藤忠雄の現場”はおもしろい本
だったですが、最近、この人が書いた”磯崎新の「都庁」―戦後日本最大
のコンペ”は、とても刺激的な本です。ぜひ一読を!。
- まゆままさん からの返信 2008/09/12 21:57:59
- RE: 安藤忠雄の建築
- birdlandさん、こんばんは〜!
狭山池博物館の旅行記見ていただき、コメントをどうもありがとうございました!
超素人の感想に目を向けていただいてうれしいです。
安藤忠雄のコンクリート打ちっぱなしの建物は決して自分の好みではないのですが・・
何か心を動かされる魅力を感じます。
この建物も、シンプルな入り口を入ると目の前には建物の幅いっぱいに豪快に流れ落ちる滝が現れるというような驚きの演出があったりして、人をワクワクさせるような楽しい建物だなあと思いました。
平松 剛の”光の教会―安藤忠雄の現場”は私もとても面白く読みました。
これを読んで感動して思わず光の教会へ行ってしまったので。
磯崎新の「都庁」―戦後日本最大のコンペ”は知りませんでした!
早速図書館で予約します。
読むのが楽しみです〜ご紹介ありがとうございました。
又何かおすすめありましたら教えて下さいね〜!
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
5
65