2008/07/31 - 2008/07/31
45位(同エリア103件中)
風神さん
大館能代空港から車で上小阿仁村へ。
上小阿仁村(かみこあにむら)は人口2866人(2008.7推計)。この1年間だけで172人の減少です。
平成の大合併でも合併路線を拒否、「単独村」の道を選択したこともあり、秋田県内で最も人口の少ない村、最も高齢化の進んだ過疎の村となっています。産業全体の空洞化も顕著です。
しかしのどかで美しい村です。
さて上小阿仁村での私の仕事は終わり、車で秋田内陸縦貫鉄道の阿仁合駅(あにあいえき)へ。
そこから普通列車で角館へと向かいます。
なお、私は鉄道に関する知識は全然ありません。急遽ネットで仕入れた付け焼刃です。誤りがあればご指摘ください。
(次のブログは角館の街歩き-武家屋敷-です。)
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空港から上小阿仁村へは、県道24号線を走ります。
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車は少ないのですが、大変に良い道です。
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上小阿仁村役場です。
役場の前の道が、村の「繁華街」です。
金融機関は村内に何箇所か有ります。 -
自然に恵まれた美しい村です。
積雪も以前は1mくらいあったようですが、近年は50〜70cmくらいとのことです。 -
やはり盆地ですね。
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かなり高そうな山も見えます。
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林業・農業・公共事業が「産業」です。
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かつては天然秋田杉の宝庫だったのですが、殆ど切り尽くされ、今は特定地域で自然遺産的に保護されているだけです。
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現在の林業は植林樹が頼りです。
向こうの斜面も植林ですね。 -
さて、上小阿仁村での仕事も終わり、車で秋田内陸縦貫鉄道の主要駅阿仁合駅(あにあいえき)に向かいます。
途中、阿仁前田駅(あにまえだえき)の近くを通ります。
阿仁前田駅の駅舎は大きく、温泉施設を併設しています。
角館駅の料金表示にも阿仁前田駅には温泉マークが付いています。 -
阿仁前田トンネルを、
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抜けると、
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阿仁前田の街並みが見えてきます。
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阿仁前田もやはり山間の街です。
阿仁前田も、これから行く阿仁合も、町村合併を重ねて、現在は北秋田市になっています。
1970(S45)に阿仁鉱山が閉山するまで、金銀銅の採掘で栄えました。 -
右折して阿仁街道(105号線)にはいり、南に向かいます。
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角館まで車なら70Km、けっこうあります。
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阿仁合駅に着きました。
阿仁合駅には秋田内陸縦貫鉄道会社の本社があります。
この鉄道はS9.12.10国鉄阿仁合線として鷹ノ巣・米内沢間15.0Kmが開通。その後5回にわたって営業距離を延長し、H1.4.1、現在の全線94.2Km29駅が開通しています。
その間、S49.3.31県内最後のSL運転終了、S61.11.1国鉄から3セク会社への移行がありました。(国鉄民営化はS62.4.1)阿仁合駅 駅
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阿仁合駅は車両基地でもあります。
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この車両は普通列車に使われ、車両数も一番多い、AN8800型。「88」は1988に投入されたされたことを示しています。
旧国鉄から引き継いだ車両の老朽化が予想以上にひどく、予定を早めて、1988.2に投入されました。
8801型から8809型まで9両あり、そのうち
8808型はお座敷列車仕様です。
向こうの紫色の車両もAN8800型です。窓に布のカーテンがかかっているのわかると思います。こんなの東京近辺の電車では見かけませんねぇ。 -
AN8800型は、車両の前後に運転台があるワンマン仕様です。座席は60席。4人がけボックス席とオープンの併用です。トイレも付いています。
他の車両と連結した場合は通り抜けが出来る設計です。 -
画面奥は車庫、整備工場です。
並んでいる車両を撮れば絵になるのですが、立ち入り禁止です。 -
阿仁合駅の入口です。
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待合室です。
売店や軽食堂もあります。
窓口左側の券売機、あまりに旧式で、一瞬わかりませんでした。 -
秋田内陸縦貫鉄道では駅員がいること自体稀です。
その上、この駅は会社直営です。
本社事務室は2階です。 -
発車10分位前に改札が始まり、ホームへ入れます。
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ホームは開業時から島式1面2線です。
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こちらは起点の鷹巣駅方面です。
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そろそろ発車です。
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ワンマン運転です。
運転手はこんな様子で座って運転します。案内のアナウンスもしますが、録音済みの自動放送もあります。 -
駅に近づきました。
完全に無人駅です。 -
女性が1人下車しました。
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何回か渓谷を渡ります。
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トンネルが多くなってきました。
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阿仁マタギ駅は、古法狩猟集団「マタギ」に由来する駅名です。
俳優西村晃(1997.4死亡)が主演したモノクロ映画「マタギ」を思い出します。阿仁マタギ駅 駅
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阿仁マタギ駅を発車すると直ぐに、秋田県内最長のトンネル「十二段トンネル」に入ります。長さは資料によって多少違いますが、車内アナウンスでは5670mと言っていました。
また阿仁マタギ駅と次の戸沢駅の間は8.9Km、県境をまたがない新幹線以外の駅間としては秋田県内最長です。 -
十二段トンネルを抜けても、直ぐ次のトンネルです。
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こんな感じで、この区間はトンネルの長さのほうが、それ以外よりずっと長いと思います。
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わかりますか?
トンネルに入る前に、もうその次のトンネルが見えています。 -
本当に次々トンネルです。
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入口がこういう風になっているトンネルもいくつかありました。
線路に雪が滑り落ちないようにしているんでしょうか? -
秋田内陸縦貫鉄道の終点、角館駅に着きました。
JRの角館駅とは、構造上ほぼ一体で、ホームも直接行き来できるのですが、簡単なフェンスがあり、乗り換えはいったん外に出て、30mくらい歩いてJRの改札口を通ります。角館駅 駅
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全駅の運賃表です。
急行料金は160円と320円の2段階です。
良く見てください。上から2段目、左から2番目の阿仁前田駅に温泉マークがついています。駅舎に温泉施設が併設されているからです。 -
宝くじ号がとまっていました。
宝くじ号は、急行用のAN8900型のハイグレード仕様で、日本宝くじ協会から寄贈されたものです。
ヘッドに「2001」とペイントしてあるのはおそらく寄贈か使用開始が2001年だったのだと思います。
イベントや団体貸切に使われています。
次のブログは「角館街歩き」です。角館駅 駅
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