ひとり旅 [250] 九州縦断２２００Ｋｍの車旅【26】 ＜都井岬?御崎馬＞宮崎県串間市

2008/03/09 - 2008/03/12

＜＜九州縦断２２００Ｋｍの車旅＞＞

■都井岬
　都井岬は、日南海岸国定公園の最南端、宮崎県串間市の東端にあります。
　広大な牧場には天然記念物に指定されている野生馬（御崎馬）が群れ、眼下には紺碧の海広がっています。
　そして、ここはソテツの自生地最北端となっている日南海岸を代表する観光地です。

【手記】
　都井岬では、お目当ての野生馬は、数頭確認できただけです。訪問時期・時間がまずかったのか、残念。
　この日は時間との闘いでした。明るいうちに宮崎の観光（都井岬・鵜殿神宮・平和台公園など）を済ませ、日暮れと同時に宮崎から熊本菊水まで一気に走って行き、道の駅‘きくすい’で車中泊しました。
　夜暗いときに長距離移動、これがもっとも無駄のない車旅行の基本です。
　今回の九州縦断２２００Ｋｍの車旅は、宮崎県「道の駅高千穂」車中泊→霧島市「シティーホテルイン国分」ホテル泊→熊本県「道の駅きくすい」車中泊、３泊４日の旅でした。

【巡航県経路】
　広島→山口→福岡→大分→宮崎→熊本→鹿児島→宮崎→熊本→大分→福岡→山口→広島

エリア 都井岬・串間(宮崎)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 自家用車

宮崎県串間市＜都井岬?＞

　都井岬?からの続きです。

●都井岬灯台
　宮崎市から南へ、日南海岸と呼ばれる九州有数の観光地の最南端に、日向灘と志布志湾を分けた形の岬があり、岬の突端に郁井岬灯台が建っております。
　広大な牧場には天然記念物に指定されている野生馬が群れ、眼下には紺碧の海広がっています。

宮崎県串間市＜都井岬?＞

　「馬がいるわよーーーぉ！」と若いおばさん？の甲高い声が・・・。
　いた！いました！灯台の麓の足場の悪い林の斜面にいました、やっと馬がいたのです。

●都井岬野生馬
　都井岬は、日南海岸国定公園の最南端、宮崎県串間市の東端にあります。

宮崎県串間市＜都井岬?＞

　おウマさんがわかりますか？
　草原でなく、動くに動けない木々の中に、まるでお猿さん状態です。こんなせまっ苦しい所にいるんですね。

●都井岬野生馬
　都井岬の野生馬「御崎馬」は、駒止の門から岬まで５６０ｈａの広大な平原に１００頭以上が野生の状態で棲息しています。

宮崎県串間市＜都井岬?＞

●都井岬野生馬
「御崎馬の由来」
　都井岬の御崎馬は長野県の木曽馬や北海道の道産子などと共に日本在来馬とも言われ、今から約2000年も前の縄文時代後期から弥生時代中期にかけて中国大陸から導入された馬が、その起源とされております。

宮崎県串間市＜都井岬?＞

●都井岬野生馬
　高鍋藩秋月家は、江戸時代の元禄10年（1697年）に日本書記の中の歌にも詠まれた日向の駒を集めて、今日の串間市を中心に７ヶ所の藩営牧場を作り、軍馬や農耕馬の生産に励みました。
　この７牧の一つ都井村御崎牧が今日の御崎牧場です。
　以来ここで生産される馬は御崎馬（岬馬）と呼ばれる様になりました。

串間市＜都井岬?＞

●都井岬野生馬
　御崎馬は西洋馬と比べ体高が低く、体もずんぐりしていて一回り小さい。
　御崎馬は牧場開設当初から、ほとんど人手を加えない粗放な監理しか行われず、廃藩後の明治７年、都井４組及び宮の浦を一団とする御崎牧組合の共有牧場となった後も、その粗放な飼い方が続けられてきました。

串間市＜都井岬?＞

●都井岬野生馬
　そのため御崎馬の風貌や習性あるいは体系や資質は野生状態を思わせます。これが｢都井の野生馬｣といわれる所以でしょう。
　そして、それ故に昭和28年には｢自然における日本特有の家畜｣として国の天然記念物に指定されました。パンフレットより

串間市＜都井岬?＞

●都井岬野生馬
「御崎馬の一年の行動」
　春から初秋の野原が青草に被われる季節は、もっぱら野生馬は終日広い草地で生活し、子供を育てます。
　真夏の日中は、涼しい尾根などで休息し、夕方から夜中と夜明け頃は主な採食の時間です。

串間市＜都井岬?＞

●都井岬野生馬
「御崎馬の一年の行動」
　草地の草が枯れる秋から冬は、山を下り海岸近くの南に面した林地やその周辺の雑草地で過ごします。
　夏とは逆に、暖かい日中に採食し、夜は風の通らない静かな場所で長時間の休息をとります。
　これは餌の少ない冬のエネルギーの節約に役立ちます。パンフレットより

串間市＜都井岬?＞

●都井岬野生馬
　全国でもめずらしい野生馬の生息地です。
　馬は「御崎馬」と呼ばれ、1697年に高鍋藩秋月家が放牧して以来、繁殖し続け今に至っています。

串間市＜都井岬?＞

●都井岬野生馬
　[Photo Miyazaki 宮崎観光写真]
・注意・
　御崎馬に近寄ったり、触ったりしないでください。大変危険です。
　観察される場合、又撮影については十分気を付けてください。

＜都井岬?＞

●都井岬ソテツ自生地
　そして、ここはソテツの自生地最北端となっている日南海岸を代表する観光地です。

＜都井岬?＞

●都井岬ソテツ自生地
　都井岬の最東端にある御崎神社付近にはソテツ５０００本剰りが自生して、亜熱帯灌木と自然林を形成しています。

＜都井岬?＞

●都井岬ソテツ自生地
　都井岬には野生の猿も棲息しています。車に乗ったり食べ物に飛びついたりといたずらをします。

＜都井岬?＞

●都井岬
　都井岬ソテツ自生地　（国指定特別天然記念物）
　ソテツは種子植物ソテツ科に属し主に東南アジア・台湾及びオーストラリアに分布する亜熱帯性植物です。

＜都井岬?＞

●都井岬
　お猿さんがやたらと多いですね。

＜都井岬?＞

●都井岬
　お猿さん親子。こんにちは。

＜都井岬?＞

●都井岬
　ソテツ（蘇鉄）は東南アジア、台湾、オーストラリアに多く分布する亜熱帯性植物の一種で都井岬はソテツの自生地北限です。

＜都井岬?＞

●都井岬
　ソテツ科には数種類あるが、その中のソテツ一種だけが日本の南端に達しており、都井岬はソテツの自生地の北限となっています。（現地案内板より）

＜都井岬?＞

●都井岬
　白蛇様が祭られているという白蛇神社へ。
　車一台分の結構狭い道ですが２ｔ以下の車なら登れるとの案内がありました。（２ｔ以上ありますが（＾＾；）

＜都井岬?＞

●都井岬
　退治された大蛇が、神の使者として白蛇に生まれ変わったと伝えられています。

＜都井岬?＞

●都井岬
　白蛇様の由来。

＜都井岬?＞

●都井岬
　白蛇様神社

＜都井岬?＞

●都井岬をあとにして
　なんとか野生馬を見ることができましたので、心置きなく？出発します。期待はずれ〜〜〜。

宮崎県串間市＜幸島＞

●幸島遠景

宮崎県串間市＜幸島＞

　宮崎市へ向かう途中にちょっと立ち寄りました。もちろん島へ渡っていません。

●幸島のサル
　岩波海岸の150ｍの海上に浮かぶ小島“幸島”に約100匹の野生猿が住み、猿島とも呼ばれています。

宮崎県串間市＜幸島＞

●幸島のサル
　ここのサルは海水浴をしたり、土のついた芋を海水で洗って食べるという文化度の高い習慣をもっており、世界的にも有名な猿たちです。
　対岸にはこの生態を研究するために京都大学の霊鳥類研究所も設けられています。

宮崎県串間市＜幸島＞

●幸島
　串間市の市木地区の沖合い約１５０ｍ程度の位置にある無人島の幸島（こうじま）。駐車場の左手より渡船が出るそうです。渡っていません。

宮崎県日南市＜鵜戸神宮＞

■九州縦断２２００ｋｍの車旅は、まだまだ続きます。

●鵜戸神宮
　鵜戸神宮は「鵜戸さん」と愛称され、国定公園日南海岸・日南市鵜戸の日向灘に面した自然の神秘な洞窟の中に、朱塗りの色も鮮やかにご鎮座されています。

宮崎県日南市＜鵜戸神宮＞

●鵜戸神宮
　この洞窟は、およそ1千平方メートル（約三百坪）ほどの広さがあり、主祭神の産殿の址と伝えられる霊地です。　

■次の訪問地は鵜殿神宮です。