原チャでゴー第２６弾−風に吹かれて牛窓神社参り−

2008/02/23 - 2008/02/23

春は名のみぞ、風の寒さよ〜〜〜♪とサイパンでのダイブを満喫して以来、自宅の庭に穴を掘り冬眠を貪る日々、全国○万人の原チャ・トラベラーの皆様如何お過ごしでしょうか？（日本に於ける、原チャ・トラベラーの実数は実のところ年々減少の一途を辿っており、最早絶滅危惧種として環境省にレッドデータブック登録を打診している次第です…嘘。）

人生日々是旅よ!とうそぶいている言葉とは裏腹に、自宅での隠遁生活に身をやつしている今日この頃、ムムム、トラベラーとしての誇りは何処へ？と言えども、自称「夏だけ男」にとって２月になっての戻り寒は余りに厳しく、休日毎に自宅の居間から空を眺めてはため息の日々。

こうなりゃ勢いよ！と自らに鞭打っての今回の牛窓への近所巡礼試練の旅路、空は朝からどんよりと今にも泣きそうな雰囲気、それにもまして木々を激しく揺さぶる強風と、絶好のバッド・コンディション…やめようよ、お願い…。

エリア 牛窓(岡山)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: バイク

共働きの我が家にとって土曜日の朝は、日頃疎かになりがちな掃除を一気に片付けるハッピー・タイムで、その嬉しさと言ったら、金曜の夜から顔が五月雨ていることからも容易に想像できよう…なむなむ。

楽しい強制労働タイムから解放されるや否や、久々のご近所巡礼の旅路に備え重装備、外は雲が重く垂れこめ何時冷たいものが落ちても不思議のない様子、それにもまして凄いのが突風、我が家のネズミの額ほどの庭に植えている紅かなめが間断無き突風に煽られムンクの叫びを上げている模様、何て素敵な巡礼日和なんだろう…。

じゃ、お休みなさい。ＺＺＺＺＺ…。おいおい、寝るなよ、行けよ！こら！

気温摂氏７℃、風速３００ｍ（嘘）天空を牛が飛んでます。(嘘）

と言うことで、完全武装に身を固め、愛車「歳三さん」に跨ると、一路市街地を南下、バイパスに上がると今度はハンドルを西に向けひたすら走る走る走る…。

君津ＩＣで岡山ブルーラインへ、（昔はこの道「岡山ブルーハイウェイ」と言う名の高速道路で、原チャは走れなかったのだが、山陽自動車道の開通により一気にその存在価値が下落し、今では一般道に…。）牛窓までは旭川、百間川、吉井川と河川を横断するのだが、唯でさえ過激な突風が橋の上では牙を剥き出しにして襲いかかってくる、その都度「キャ〜〜〜〜〜〜！！」と乙女の悲鳴を上げ、ハンドルにしがみつき耐えること幾度か、声嗄れました、ゲホゲホ…。

突風に吹き飛ばされ橋から河に転落すること３度、竜巻に巻き込まれること４回（全て嘘）と艱難辛苦の末、「日本のエーゲ海」牛窓に到着。

何はともあれオリーブ園へと…、誰もいません、ホモサピエンスどころか、犬、猫、象、アザラシ（逆にいたらびっくりするよな〜。）全てにおいて、ナッシング…。

にび色の厚い雲間から冬の日差しが瀬戸内海に降り注いでいます、や〜〜い、来ない奴には見れね〜〜だろ、はっきり言って負け惜しみです、トホホ…。

幸せの鐘（カリオン）

ゆっくりと心を込めて鐘を３回鳴らせて下さい。
そしてあなたのお願い、夢を祈った後、更に３回
鐘を鳴らせて下さい、必ず夢は成就するでしょう。

おいおい、何の根拠があっていとも簡単に断言するのよ？立て看相手に１人突っ込みを入れながら、さりげなく辺りを見回すと誰もおらず…。

カンカンカン…。何卒ビル・ゲイツも羨む様な大富豪になれますように…カンカンカン。

待ってろよビル・ゲイツ！俺の勝ちだ、ガハハハ…。

オリーブ園貸し切り状態なれど、マイケル・ジャクソンのディズニーランド貸切とはほど遠く、侘びしさがつのるだけで、嬉しさの欠片もないぞ、こんなことで良いのか牛窓…。

オリーブ園のてっぺんには立派な売店があり、お客全くゼロ状態にも関わらず開店、何気なく眺めていると売店の女の子と視線が合ってしまった。

売店少女の寄って買って寄って買ってスマイル攻勢に、こちらは、買いたいけど金ね〜よ、悪い悪いスマイルで応酬、牛窓の片隅でのささやかなバトルが展開…。

牛窓神社です。

神功皇后、応神天皇など数柱の神々をお祭りする牛窓神社は平安中期（１０１２年ころ）の創建で、かつては「牛窓八幡宮」と言われた。

鎌倉時代には社領高千石とされ、今の牛窓海水浴場のあたりにも殿舎や神宮寺が建ち並んでいたそうな。

現在の宮司の岡崎さんは「とても話し好き」な方で声を掛ければ気軽にいろいろとお話を聞かせてもらえます。

以前年末に訪れた際は、巫女さんが年末のすす払いに、額に汗して立ち働いていたのですが、本日人気無し、話好きな宮司さんに人生について膝を突き合わせて語り合いたいものの何処にいるのやら…。

宮司さんのメッセージが載ってました。

こんにちは皆さん、ようこそ牛窓神社へ！！

神主の岡崎デス。さて、牛窓神社の宮司さんは大変に話し好きで有名デス。（自分で言うのも何ですが）アナタの牛窓への旅を、ドライブを一杯のコーヒーに例えると神主さんは、まろやかさを添えるクリーミーパウダーｏｒフレッシュになりたいと思います。

でもね、神主さんは生来、内気で恥ずかしがり屋さんですからアナタも笑顔で神主さんに一声掛けてください。お互い歩み寄って少しでも話しをしましょう。「牛窓の地名の由来」「神社の由緒」「牛窓のみどころ」「牛窓の味処」「絵馬の話し」「人生論」・・・

神主さんはアナタの本日のご参拝を真摯に受け止めたいと存じます。御神縁有っての御参りです。アナタも神主さんの顔を見、声を聞いて帰って下さい。

尚、神主さんはいたって温厚で人畜無害ですから、若い女性の方も安心して話し掛けてください。でもね、忙しい時や、その気になれない時は、ゴメンなさいね。

アナタに心の暖まる、ハートウォーミングな一時を是非！！

アハハハハ、マジ　ユニークな宮司さん、自分で温厚で人畜無害と言うか？で、何処よ？本日はその気になれない時か？それとも若い女性ならいそいそ出て来るのか〜〜〜？「人生論」について語り合おうよ…。

山門から遙か下まで石段が続きます、その数何と５万段…、嘘です、そんな石段誰が登れますかいな、と言うことで３６４段です。

サイパンのグロット１１１段に比べると、約３倍はあるのですが、背中にボンベを背負っているわけでもなく、難なく上り下りでき、石段の下は牛窓海水浴場と言うことで、お参りと海水浴がダブルで出来ちゃうと言う、ナイスな神社です。

石段を下りきると、展望台があり、遙か向こうにサイパンの島影が…見えるわけがありません。

普通この時期だと、微かに春を感じさせる日差しに、のどかな瀬戸内の風景が心地よく感じられるのですが、本日は突風が吹き荒れ、さながら津軽海峡・冬景色と言った感がありあり。

ごらんあれが竜飛岬北のはずれと〜♪

春一番が吹き、凍てついた備前平野にも微かに春の足音がヒタヒタヒタヒタヒタ…と、通り過ぎましたとさ、って、おいおい、戻れよ〜〜、カンバック　フォー　ミー！！

と言うことで、春は名のみぞ、風の寒さよ…。

春一番が吹くなか、早春の人気の無い牛窓海水浴場をのどかに散歩、風に煽られ砂粒が顔に…痛、痛た〜、滅茶苦茶痛いやんか〜〜、ええ加減にせんかい！！と、砂浜相手に１人でけんか、甚だ空し…。

今日はこのくらいにしてやるわ…と訳の分からない、捨て台詞を残し、再び神社へ。

神様ご免なさい、軒先での暴言の数々、許してたもれ…。

「是非とも　お名前をお書き下さい。御祈念の上　永久保存致します。」

…ン〜？只？何気に朴訥系の文字が和むぞ、さすがユニークな宮司、是非お目にかかりたいのに・な…。

１９９８年、岡山の漁村を舞台とした映画「カンゾー先生」がここ牛窓で撮られました。

大の映画ファンとしては、地元岡山を舞台とした作品でもあることですし…観てません、すんません、何故だろ？主演が柄本明さんだったからかな〜？おいおい、それは全国○百人の柄本明ファン（えらく低く見積もったな…。）の皆様に失礼では…。

造り酒屋の煉瓦煙突が瓦屋根の上にニョッキリと顔を出してます。

古い漁村の町並みは、今も変わらず、肩を寄せ合うようにみっしりと建っています、ここだけ時計の針が止まったように…。（甚だ失礼な暴言の数々、地元の皆様ご免なさい…。）

昔々太古の昔（大袈裟な…。）免許をとりたての私は、友人を愛車に乗っけ無謀にも牛窓海水浴場に…。
ん？何か滅茶苦茶道が狭いぞ…、おおおぉぉぉ〜〜、曲がり角が曲がれん、そこの家どけてくれ〜〜〜、と海水浴場に到達する頃には疲労困憊、砂浜に昏倒…。

…原チャは良いぞ〜〜、フフフ。

牛窓沖の前島とを結ぶカーフェリーです。

白波立ってます〜、船もかなり揺れてます〜、何時もののどかな瀬戸の海とはまた違った顔を覗かせていますね、乗ってる人はゲーゲー餌まきに大変でしょう、ハハハ…。（他人の不幸を笑うなよ…。）

で、かく言う私は船酔いしません、何故ならば乗り物に乗るときは必ず酔い止め薬を飲むからで、根が単純な私の脳細胞は薬が口に入るやいなや、「おお、助っ人が来たぞ〜同士諸君！最早心配無用、ハハハハ…。」と、何の根拠も無いにも関わらず、さっさと体全体に危険解除指令を発するからで、全くもって偉そうなことが言えません…。

馬鹿はある意味強い…。

フェリーに乗ること十数分、瀬戸内海を越え、美しい海、青い空に映える真っ白な建物、さまざまな伝説や古代遺跡の溢れる国「ギリシャ」に着きます…てな、訳無いか。

ちなみにこの建物トイレです…夢が壊れる、ガラガラガラ…。

岡山でヨットと言えば牛窓、牛窓と言えばヨット、あらヨット…すいません、べたな駄洒落で、本人は大いに反省していますので…ヨットらっしゃい見てらっしゃい、全然反省の色が見えないんだけど…。

牛窓での楽しい一時（おいおい、本当か？正直に言えよ〜。）を過ごし岡山へ。

帰りは岡山ブルーラインを一路西へ西へとひたすら邁進するのだが、折しも台風と紛うばかりの強風が真正面から襲撃、「ウギャ〜〜〜〜〜〜！！」とひたすらハンドルを握りしめ、原チャに覆い被さる、忍法「どん亀走法」で強風の鋭い爪から身を守っての爆走。

…亀は意外と速く走る。

牛窓からの帰りの駄賃に、西大寺の神崎梅園へ…。

２月に入ってからの戻り寒、例年だとそろそろ満開に近い花も今年はち・ら・ほ・ら…。

明日がここ「神崎梅園」の梅祭りと言うことで、近くの集会所では、明日に控えて踊りの準備に勤しんでいる模様、でも梅寂しい…。

しだれ梅もち・ら・ほ・ら…。

満開になれば、さぞ美しいのでしょうが、俺は何しに来たんだ〜〜〜？？ついでのことに、遮蔽物が無いので、無茶苦茶寒いぞ〜〜〜〜。

この旅行記へのコメント （3）

• 前日光さん 2008/02/26 22:33:57

  宮司さん！

  牛窓神社の宮司さん、好きです〜
  
  ぜひ、ぜひ、ぜひ、お会いしたいです！
  
  pianoさん、もし宮司さんとお話する機会があり
  ましたら、北関東の人間からもよろしくとお伝え
  ください。
  
  こういう種類のオチャメなキャラは、大好きであります。
  
  （話題はズレますが、土曜日のお掃除、全く共感します。
  我が家も同じ状況です。お互い、頑張りましょう〜！）
  
  て、まとまりありませんが、pianoさんとよく似た宮司
  さんに１票！

  pianoさん からの返信 2008/02/27 15:35:41

  宮司

  さんは何時も何処に潜んでおられるのでしょうか？人相の悪い私を恐れてお隠れになっているのでは、ン？そう言えば先日はアーミージャケットに目の下までのネックウォーマーと言う、まかり間違えば銀行強盗かと言うような出で立ちでした、我ながら凄い格好…。
  
  私は一度は日光へ参拝したいと思っているのですが、寒いのでしょうね、炬燵を引きずって参りましょうか？
  
  では、良い旅を。

  前日光さん からの返信 2008/02/27 20:56:26

  RE: どうぞ　日光へ！！

  ７，８月なら、いくら日光でも暑いですよ〜！
  
  奥日光でも、暑いですから、ぜひいらしてみてください。
  
  東照宮は確かにキラキラしてますが、ここまで派手だと
  
  どんだけ〜って逆に追究してみたくなりますよ。
  
  pianoさんの日光旅行記、実現したらさぞやおもしろいもの
  
  ができることでしょうね!(^^)!