2008/01/02 - 2008/01/13
16位(同エリア268件中)
たぬち庵さん
ミンドロ島はフィリッピンで7番目に大きな島だ。島の中央部は 2000m級の山脈で連なりその西部はオクシデンタルミンドロ州、東側をオリエンタルミンドロ州との二つの州に分かれている。
名所も多くなく観光案内書にも紹介されることが少ないが、島の北西部にあるプエルトガレラ湾は2005年ユネスコのサポート機関から『世界で最も美しい湾のひとつ』として認定された美しいリアス式の海岸とホワイトサンドのビーチがある。
ダイビングスポット「サバンビーチ」や様々な海洋観光・保養リゾートアトラクションを有し「アジアの穴場リゾート」として知られている。ここも今回立ち寄ってきた。邦人居住者を訪ねる目的と、ビジネス関連の用があったのでゆっくりアイランドホッピングなどはできなかったのが残念。
もうひとつ国民的シンボルとなっているミンドロ島固有種の小型水牛「タマラウ」のふるさとでもあります。ウシ亜科に属するタマラウは絶滅の危機にあり手厚く保護されている。
ミンドロ島の山岳部に居住する原住少数民族のマンヤンの人たちは炭焼きや焼畑農業・民芸品などを作って独自の文化を保ちながら生活している。近年NGOの人たちの手で学校や職業訓練等の援助が行われ生活も少しずつ向上しているようです。
今回は行けなかったけど、ミンドロ島の北西沖にはいくつかの小島からなるルバング諸島が点在する。ルバング島は日本人にはすぐ思い浮かびますが旧日本軍兵士・小野田上等兵が戦い、そして長い間ひとりでジャングルに暮らした島。この付近にあるんです。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 レンタカー
- 航空会社
- タイ国際航空
PR
-
二匹の豚。
向こう側にいる白い豚君はこの日のために1年前から子豚を買ってきて育てたんだそうだ。手前の黒豚君は
村のはずれを流れる川を15kmぐらいさかのぼった山に暮らすマンニャン族の部落から買ってきたんだそうだ。マンニャンの人たちが育てた豚のほうが格段に美味しいんだと言う。マンニャンの人たちの豚は山岳部で育てられ運動量も多く、身がしまっていておいしくしかも安く手に入るんだそうだ。今日限りのはかない命、つぶらな瞳と眼をあわせにくかったんダ。 -
変わり果てた二匹の豚。
私たち日本人もいつの時代かこうやって生をつないできたのだろう。その所業は文化が進んでいると考えたらいいのか今の私たちの真似のできる技ではない。
解体作業の一部始終は紹介できないが不要な部分は毛の部分と硬い骨と足の爪ぐらいのもの、臓物はもとより大鍋一杯分にも足る血を用いて作る料理まで男たちの手によりみごとにできあがる。 -
こうなると美味しい食材としか・・・。
この2匹分で他の料理とあわせ概ね150人位の人たちのパーティーに供せられた。
以下余談/ 団塊の時代を生きた日本人の食材で今では稀少のものとなった鯨肉がある。商業捕鯨として定量の捕獲を行っている我が国は多くの国から批判され自然保護団体からも野蛮人扱いをうけている。それぞれ文化・社会・習慣・宗教ほか様々の思惑があって理解しあえるのは非常に難しいナ。『しかしクジラ。あれはうまいモンダナ!』 -
ハロハロプリン? (ブコサラード)
私が勝手につけたンだけれどこれは非常に美味だったネ。ココ椰子の実を割り中の果汁と内側にひっついている厚さ5ミリくらいの白い膜ナタデココという部分だナこれを大きめのスプーンで上手に剥ぎとると手のひら半分大になる。それを細ぎりにしてマンゴ・トマトなど細切れにして加えシロップと砂糖で味と甘さを整る冷蔵庫で2時間ばかり冷やすと出来上がり。
高級レストランで味わうほどのトロピカルデザートでありました。(料理人:自称プロフェッショナルのエマさん) -
ウビ芋の羊かん。
紫色の芋ウビをアンコ状に砂糖を入れて煮詰める。冷まして小分けしてケーキ感覚で食する。
このウビ芋を用いた菓子、飲み物、アイスクリームなどがあるが中でもウビアイスクリームは出色であるナ。
うす紫色の甘いこのアイスは南国フィリッピンにぴったりの食べ物だ。子供のころにアイスキャンデー売りのおっちゃんが自転車でまわっていたけど同じスタイルがここにはまだあるンです。 -
ウビの羊かんの出来上がり。
フィリッピンの人たちは甘いものが好きなンだね。
甘いものを食べるとみな口をそろえて「マサラーップ!」と言います。(美味しいの意)
多くの場合ここの食べ物の甘さは日本人の好むはんなりとした抑えた甘さとはとは違うように思える。 -
美味しいパーティーの料理。
豚肉・ヤギの肉・鶏肉などそれぞれ美味しく煮込んで
プレートに盛られている。
近所の人たちも集まり、大勢の人たちが久しぶりの再会を喜びながら会話し食べるのだ。地域に暮らす人たちとのきずなを深めより緊密な家族関係を維持していく生活の知恵の中からうまれた習慣なのかも知れないナ。 -
大勢の人で祝う誕生日の模様。
一番近くに住んでる人は竹の柵で隔てたお隣さん。
一番遠くにから来た人は首都マニラ近郊のアンティポロからやってきた人。有名な観光地が近くにある人はと尋ねたらボラカイから初めて訪ねてきた人がいた。
仲良しになった。もちろん訪問の約束をしたンダナまた。約束するとまもる性格なんだヨ俺は。だいたいの住所を聞いておけばいい。近くの安宿を取って探すのはおもしろいんだゼ。(※住所は紙切れを出して書いてもらっといたほうがあとから困ることが少ない。) -
子供達も木陰でハッピーバースディー。
フィリッピンでも地主階級の人を除き特に地方の人々は非常に貧しい暮らしをしています。ミンドロ島のこのあたりでも一家の平均年収は日本円にして20万円前後です。貧しくても助け合いと自給自足の技術をもち美しい自然環境や独自の文化を育み教育の質は悪くない。とりわけ子供たちの明るい様子は心を和ませてくれる。 -
夕方になってもまだ続く・・。
午前の昼前から始まった一大イベントは日が沈み西の空が夕焼けに染まるころになってもまだまだ続いています。男たちはサンミゲルビールも飲みつくし安くてアルコール度の強い『ジン』をまわし飲みしながら楽しそうです。 -
カラオケの機材を持ってきた。
街のカラオケレンタル屋がジープニィーに機材一式を乗っけて出前サービス。村中に聞こえんばかりにボリュームをあげて、老若男女上手も下手も唄い踊るんだゼ。平素からこれといってリクレーションのない村人たちはここぞとばかりに声を張り上げ、今日を限りかと思えるほどにやるんダ。正直これには閉口します。 -
宴が終わったのは深夜の10時半。
村から車で20分ばかりロハスの街中にある宿に着いたのが深夜11時。たくさんおもしろいことのあった1日ででした。 -
宿に帰ったら訪問者が・・。
ヤモリが天井にいました。地元の人は追い払うとかそうことはしない。壁を這いまわるハエや蚊などを食べてくれ家を守ってくれる家族の一員のようなそんな感じなのです。だから時々ヤモリの仕事ぶりをながめるためじーっと天井を凝視するのダ。結構疲れます。一瞬目をそらしたらもう仕事が完了するんです。 -
さあ今朝も浜辺の散策に。
夜も明けやらぬうちに。コーヒーをブラックでいただいて。それから明けの星空を眺めながらたばこをふかす。この時間帯は一日のうちでもとくにいいネ。 -
毎朝来ても何か発見する。
浜へ出るの小路の脇によくみると小さな花をつけた繁みがあった。花はふるさと山陰の砂丘に咲いているものと同じ『浜昼顔』だが、よく繁った葉のかたちは熱帯のものは違うようだ。 -
子供達も学校へ。
親たちに『あなたの今のいちばんの夢は何ですか?』と聞いたら異口同音に『子供たちに教育を受けさせ大学に行かせたい!。それがゆめですヨ。』と多くの人が答えます。ここフィリッピンは特に学歴を重んじるお国柄です。大学を卒業していなければ会社などよほどのコネでもないかぎり就職できないのが実情です。 -
七面鳥も朝早くから。
おとなしく庭の周辺を歩きまわっています。近くに犬がいてもあわてた様子はなかったネ。ここでは人々と動物たちが自然で調和のとれた関係を維持し、共存しているように見えた。 -
朝から尾頭付き。
テラピアをココ椰子油で揚げたものです。表面はこんがり白身で骨は硬く日本の瀬戸内海でとれる高級魚桜ダイとおぼしき味わいでありました。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (9)
-
- まゆままさん 2008/03/03 22:06:09
- フィリピンのスィーツ
- たぬち庵さん、はじめまして!
度々のご訪問と投票、ありがとうございます〜
フィリピンのスィーツ、興味深く拝見させていただきました!
ハロハロプリン、すご〜く美味しそうですね!
ナタデココが細切りになってるのですね。
日本で食べる角切りのナタデココとは又違う食感が楽しめそうですね。
アジアのスィーツはいろいろな食感が楽しめて面白いですね。
私はベトナムへ行った時「チェー」というものに出会い、
日本のあんみつのようなものなのですが具材がほんとに豊富で驚き、興味を持ちました。
緑豆などの豆類からタピオカ、バジルシード、白きくらげ、何かの樹液を固めたもの?などなど・・
どれもこれも不思議な食感が楽しめるものばかりでした。
思わず現地でいろいろな材料を調達して帰ってから再現してしまいました〜
ベトナムだけでなくアジアのスィーツには興味津々です。
ウビ芋のようかんもすごく食べてみたいです。
沖縄でよく使われる紫芋とは又違うのでしょうか?
それにしてもすごい量を作られるのですね。
フィリピンの人はほんとに甘い物好きなのですね〜
- たぬち庵さん からの返信 2008/03/04 22:06:08
- RE: フィリピンのスィーツ
- ハイ!どうもありがとう。いい質問ですナ。「気合」が入りマスよ。
「ハロハロプリン」はほんとに美味しいモンでしたよ。
1990年代始め頃に日本で「ナタデココ」が若者(特に女性)の間で爆発的人気で売れましたね。フィリッピンのものなんですヨ。フィリッピンで普通に使われる言葉にはスペイン語多が多いですね。
これもそうなんですヨ。「ナタ・デ・ココ」
ナタ:浮いてる皮 デ:英語のof ココ:ココナツ
一般に売られているナタデココは、椰子の木からとったココナツの実を割り種の部分の中にとろりとした白色の皮膜(3〜5mm)と液状のココナツ水とに砂糖を加えさらに発酵菌をいれて白濁色の皮膜を15?から20?まで肥大させたものなんですヨ。食べやすく切ってシロップに漬けているんですナ。
だから現地のものは手を加えない自然のままの「ナタ・デ・ココ」なんです。それで細長く仕上がるのです。
『細切りのナタ・デ・ココ』この表現を理解していただくとネ。
たぬち庵の奥の深さ、含蓄のある言葉の味わいと言うものがご理解を頂けると思うのでありますンですけどもね。(テレ笑い)
ウビ芋もね大体に熱帯各地に多種あるようですよ。アフリカが原産地ですね。沖縄の紫芋も数種類あるといいますが、同種のもの見たいですね。
インドネシア、マレーシアなどのものもケーキやクッキー類の原料になっているようです。
渡比の機会がありましたらね。ぜひ食べて頂きたいのが「ウビアイス」。
お店のお兄ちゃんに「グストコン ウビ アイス!」「マグカノ?」
ウビアイス頂戴! お幾ら?
「よっ!通だねーっ。まけとくよ。」てなもんなんだよ。きっとネ。
フィリピンの人は甘いもん好きだからねー。極甘の「ハロハロ」については
これも長くなりそうだからまたの機会にね。
いい質問を有難う。
3/4 (夜) たぬち庵
- まゆままさん からの返信 2008/03/05 20:47:45
- RE: フィリピンのスィーツ
- たぬち庵さん、ナタ・デ・ココの詳しい解説どうもありがとうございました!
果物そのままではなくて発酵させたものだったのですね。
細切りのナタ・デ・ココは現地ならではの食べ方なのですね。
日本だと食べ慣れない細切りのナタ・デ・ココはひょっとしたら流行らないかもしれませんね・・
「ウビアイス」、美味しそうですね。
沖縄ではたしか「ウベ」という紫芋のアイスを食べたことあります。
ウビとウベ、似てますね、ひょっとして同じ言葉でしょうか。
以前はお店ではほとんど見かけなかったですが最近こちらでも紫芋見かけることが多くなりました。
色がきれいなのでお菓子作りには最適ですね。
- たぬち庵さん からの返信 2008/03/06 00:25:17
- RE: フィリピンのスィーツ
- アハハ!カタカナ表記はおもしろいね。
熱帯・亜熱帯の各地にある紫色の芋は大体に「ウビ」「ウベ」「ムべ」
のようによばれているんですね。気候風土により進化の具合は多少違うようです。葉っぱを食べるところもあるらしいよ。
ウビの「ビ」の方にアクセントがあるから「ベ」に置き換えてもいい感じもしますね。現地で食したこのウベようかん素朴な味がしましたね。
味の表現これもなかなかに難しいナ。素材が持っているそのもののそれなんだね。アハハハ!何の事だか。
これなども1度食べただけで「美味い」と言うものではなくて、いつも食べその味にいつの間にか郷愁を覚えるようになっていくんだとおもうな。
つまりおふくろの味って表現にも通じてくるやつ、なのかも知れないね。
だからどこでも機械的に作っていて同じ味覚と言うものでもないんだろうな。
こんなのやってると愉しいね。時間がいつなのかわからなくなってしまうね。
では、また。 たぬち庵
-
- M-koku1さん 2008/02/17 14:29:11
- 工事中が取れましたね
- たぬち庵さん
風邪をひいて寝込んでいましたが、
久し振りにのぞいたら、工事中が取れていますね。
豚さんの一生は、ちょっと強烈な感じがしますが、
まあ現実なんですから仕方ないですね。
非情にユニークな旅行記に仕上がったと思っています。
鳥インフルエンザが今怖いです。
このような場所にいらっしゃるときは、
くれぐれも手洗い、マスク等
ご注意くださいね。
ではまた
- たぬち庵さん からの返信 2008/02/17 17:43:15
- さまよう旅人へ声をかけてくださった人へ
- TAMkokuさん。 以来やっと3冊ばかりできましたヨ。
しばらくは皆さんのものを見るほうが楽しくてネ。4トラベルの楽しみ方もわかってきました。ちょっと風変わりな旅行記だけどライフワークとして続けて行こうと考えています。
しかしなんですネー。驚きましたよ詳しく見ていくうちにTAMkokuさんは女性トラベラーだったんですネー。
仕事柄なのか旅行記の説明文やら写真に添えられた無駄を省いた的確な文章に有能なエリート商社マンのようなイメージを抱いていたンですがね。写真も見るものオートでパシャパシャと無造作にとった「たぬち庵」のものなどとは違い野外・屋内・動物それぞれ構図を配慮したいい写真です。投票権を3票くらいほしいと思いましたヨ 選挙違反にならなければネー・・。
大いに参考にしたいと思います。
また緑の季節になったら動きますヨ 狸じいさんがネ。寒い時は冬眠なんです
また、いいものが出来上がったら「女神様」に報告を入れます。ありがとう
たぬち庵
- M-koku1さん からの返信 2008/02/17 22:38:51
- RE: 工事中が取れましたね
- たぬち庵さん
お褒めの言葉、恐縮です。
しかしねえ、現実に周りのみんなが
私を女扱いしてくれないんですよ。 (;_;)
色気とは縁がないから仕方ありませんが…
アクセス数も1000回を越え、
たぬち庵さんも、人気者への道を進みつつありますね。
4trにであって、私も趣味が増えた感じです。
人様の旅行記を見るのも、自分の旅行記をアップするのも
どちらも楽しいですね。
また来ます。
では M
-
- kazukazuさん 2008/02/13 14:59:49
- 色々な食習慣
- 今日は。たぬち庵さん
旅をしていて楽しいことは、見る、聞く、食べるですね。
日本人の食習慣と異なり、色々な食べ物、食べ方がありますよね。
それらを経験させてもらうことも楽しいです。クジラ肉懐かしいです。当時は確か安かったです。日本の家庭では動物を屠りませんが外国でははどこでも見れますね。フィリピンの綺麗な海いいでしょうね。
kazukazu
- たぬち庵さん からの返信 2008/02/13 20:17:27
- 敬意を表して偉大なる旅人kazukazu 様へ
- 偉大なる旅人kazukazu様メッセージをありがとうございます。
多くのトラベラーの皆さんの旅行記・写真を時間のたつのも忘れて訪問しております。中でもkazukazuさんのものは特に気に入っています。自分の旅行記など少しも進みませんが楽しい時間をもてることに喜びを感じています。kazukazuさんのものは多くの時間を費やして世界中をカバーし内容的にも充実したものだと感心しています。特に人物など写っているところなどは原稿画面にしてバックにある様々な事象を想像したりするのも楽しくてしかたがありません。飽きることのない旅行記じっくり愉しませてもらっています、さらにさらに健康に気をつけて次なる旅行記を心待ちにしております。
2008年 2/13 たぬち庵
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
その他の観光地(フィリピン) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
フィリピンで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
フィリピン最安
293円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
9
18