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忘れえぬ人々との出会い in ウズベキスタン(1)

旅行時期 2007/10/- - 2007/11/- (2008/01/15投稿

 青い空を思い浮かべると、私の脳裏には鮮やかな青と土色の建物が織り成すウズべキスタンの光景が浮かんでくる。そしてその景色を背景に、その土地土地で出会った人々との出会いが思い出される。<br /><br /> ウズベキスタンは日本からは飛行機で約10時間、中央アジアのど真ん中に位置する、有数の世界遺産を持つ国。<br /><br /> 今回のウズベキスタンへの渡航は私の人生の中で2度目。1度目は今年の2月に仕事で訪れた。その時、生まれて初めて見るウズベキスタンの世界遺産と暖かい人々との交流にいたく感動し、夏期休暇を使って再度個人的に訪れることを決めたのだ。<br /><br /> 今回は、私がウズベキスタンを旅行した際に、特に心に残った出来事や人々との交流を中心に振り返ってみたいと思う。<br /><br />■これぞ商売魂?!ウズベキスタンのタクシードライバー<br /><br /> 10時間のフライトを経てタシケントの空港に到着し、外に出た時はまだ夜明け前であたりは真っ暗だった。海外からの観光客目当てのタクシードライバーたちが「タクシーは必要ないか?」と群がり、狭い出口を塞いでいた。「いらない、いらない」と半ば不機嫌にその群がりを振り切り、まっすぐ国内線の空港を目指す。<br /><br />「いらないってば!」と眉間にしわを寄せて突っぱねれば大抵の者は退散するのだが、今回は1人のおじさんが凝りもせずにくっついてきた。何を話しかけられても一切無視、がそれでも諦める気配も無く執拗についてくる。<br /><br />「お姉ちゃん、どこ行くの?タクシーは必要ないの?」と。あまりにもしつこいから「国内線に乗り換えるだけだから、何にも必要ない」とそっけなく答えた。「何時の飛行機?」と聞かれたので「7時。」と答え、また足早に歩き続けた。しかし「こんな早い時間じゃ、空港だって開いてないよ!」というおじさんの一言でさすがの私も足を止めた。するとおじさんはしめしめと思ったのか、流暢に(でも、ウズベク語なまりで)話しはじめた。<br /><br />「まだ出発までかなり時間があるじゃないか。こんなに寒い中、外に突っ立ってたら風邪をひいちゃうよ!まあ、あそこのカフェにでも入って、ゆっくり空港が開くのを待てばいいじゃないか。さ、荷物を運ぶのを手伝ってあげよう。」

 青い空を思い浮かべると、私の脳裏には鮮やかな青と土色の建物が織り成すウズべキスタンの光景が浮かんでくる。そしてその景色を背景に、その土地土地で出会った人々との出会いが思い出される。

 ウズベキスタンは日本からは飛行機で約10時間、中央アジアのど真ん中に位置する、有数の世界遺産を持つ国。

 今回のウズベキスタンへの渡航は私の人生の中で2度目。1度目は今年の2月に仕事で訪れた。その時、生まれて初めて見るウズベキスタンの世界遺産と暖かい人々との交流にいたく感動し、夏期休暇を使って再度個人的に訪れることを決めたのだ。

 今回は、私がウズベキスタンを旅行した際に、特に心に残った出来事や人々との交流を中心に振り返ってみたいと思う。

■これぞ商売魂?!ウズベキスタンのタクシードライバー

 10時間のフライトを経てタシケントの空港に到着し、外に出た時はまだ夜明け前であたりは真っ暗だった。海外からの観光客目当てのタクシードライバーたちが「タクシーは必要ないか?」と群がり、狭い出口を塞いでいた。「いらない、いらない」と半ば不機嫌にその群がりを振り切り、まっすぐ国内線の空港を目指す。

「いらないってば!」と眉間にしわを寄せて突っぱねれば大抵の者は退散するのだが、今回は1人のおじさんが凝りもせずにくっついてきた。何を話しかけられても一切無視、がそれでも諦める気配も無く執拗についてくる。

「お姉ちゃん、どこ行くの?タクシーは必要ないの?」と。あまりにもしつこいから「国内線に乗り換えるだけだから、何にも必要ない」とそっけなく答えた。「何時の飛行機?」と聞かれたので「7時。」と答え、また足早に歩き続けた。しかし「こんな早い時間じゃ、空港だって開いてないよ!」というおじさんの一言でさすがの私も足を止めた。するとおじさんはしめしめと思ったのか、流暢に(でも、ウズベク語なまりで)話しはじめた。

「まだ出発までかなり時間があるじゃないか。こんなに寒い中、外に突っ立ってたら風邪をひいちゃうよ!まあ、あそこのカフェにでも入って、ゆっくり空港が開くのを待てばいいじゃないか。さ、荷物を運ぶのを手伝ってあげよう。」

写真 1枚

テーマ:
特になし・その他
エリア:
ウズベキスタン > タシケント
エリアの満足度:
評価なし
  • 500_13258982

     あれよあれよという間に、いつの間にかおじさんのペースにはめられてしまった。どうせまた別れ際に手伝い賃でもせがまれるんだろうな・・・と思いつつ、おじさんの後に続いた。カフェの前に着くとおじさんが私の方へ振り返って言った。

    「ところで、お金はあるのかい?スムだよスム。」

     スムというのはウズベキスタンの通貨だ。こんな朝早くに空港の両替所が開いているわけもなく、まだドルからスムに両替できずにいた。

    「いや、スムはまだもってない。」

    「そりゃ問題だ!ウズベキスタンじゃカフェだろうがキオスクだろうがどこに行くにしたってスムが必要だよ!そうだ、なんならおじさんが両替をしてあげよう。それがいい!じゃあ20ドルよこしなさい。そしたらおじさんが君に20000スムを渡して・・・」

    「えっ、ちょっと待って。」と、矢継ぎ早に話を進めようとするおじさんの話をさえぎった。いくら学生時代に数学が一番の苦手科目だった私でも簡単な計算くらいはできる。「なぜ20ドルで20000スムなんだ??」とおぼろげに疑問が浮かんだ。確か日本を出る前に見たスムのレートが1ドル1250スムくらいだったからだ。どう考えたって計算が合わない。

    「私だって今のレートがどれくらいかは知ってるよ。それじゃ計算が合わないでしょう?」と聞き返した。するとおじさんはひるむことなくこう続けた。「じゃあ21000スム渡そう。そして君が手に持っている500スム札をおじさんにちょうだい。これで交渉成立だ!」

     私がかろうじて持っていたスムは、前回の渡航の際
    友人が記念に、とくれたものだった。もうなんだか寒くて薄暗い空の下、これ以上もめたくもなかったので、しぶしぶ了承した。おじさんは20ドル札と500スム札を受け取り、上機嫌にカフェのドアを開け、私たちを席につかせた。うやうやしく私たちのトランクを窓際に二つ並べ、ウエイトレスに飲み物を注文し、「じゃあ、これで。ごきげんよう!」とおじさんはまた自分の仕事場へと足早に戻っていった。


    ・・・・・。

     そりゃあおじさんも上機嫌になるだろう。なんといっても5000スムも儲けたんだから。後々、街の両替所でレートを見たら、今は1ドル1289スムだった・・・!

     日本円にするとおじさんに出し抜かれた金額はたいしたことないが、スムにすると通貨の単位がやたら大きいが故に、余計に損をしたような気分になる。と同時に、こういうお金の稼ぎ方もあるんだなぁ・・・と少し感心してしまった。抜け目がないといえば抜け目がないが、なんだかどうしてもそのおじさんを憎めず、思い出すたびになんだか笑えずにはいられない。

    (つづく)

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