アベラ・エジプトの寝台列車の旅

2007/12/02 - 2007/12/10

　カイロからルクソールを結ぶ寝台車にはアベラ・エジプトという豪華寝台車が約9時間で結んでいる。寝台車のチケットもカイロであればラムセス駅の特別切符売り場でＵＳ＄払いか€払い、シングルでの利用あればカイロ・ルクソール間８０ＵＳ＄と飛行機と変わらぬ値段の高さ、日本の感覚では破格の安さだがエジプトの物価を考えたら一般エジプト人は手を出すこともできない。その為客層も欧州やアジアの旅行客ばかり、ツアー客も少なくない。

　シングルは基本的に二人個室を一人で独占する形をとっている。室内には洗面所が設置され、日本の寝台車で言えばＡ寝台個室のようなものだ。居住空間は狭いが旅の醍醐味を十分に味わえる列車の旅、エジプトで一度試してみてはいかがだろうか？

　

エリア ルクソール(エジプト)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 船 自転車 タクシー
• 航空会社: キプロス航空

アベラ・エジプトはカイロのラムセス駅からの出発するのかと思えばカイロ南部のギザ駅。こんな小さな駅からルクソール・アスワンに向けた豪華寝台車が出発するのは最初半信半疑でした。列車は19:40に出発

列車の車内。豪華寝台車を謳い文句にしているだけあって流石に良く整備されています。

ギザ駅に列車が入線したときには個室内はこのように座席になっており、三人掛け。座席を引っ張り出せばリクライニングもします。座席のヘッドレストの上に備え付けられている板みたいなものを倒すと、上段ベッドが現れます。下段ベッドは背もたれを手前に倒すと下段ベッドに早変わり。ベッドを作るのは車掌さんです。

列車がギザ駅を出発して1時間くらいで夕食がそれぞれの個室に支給されます。夕食は飲み物は有料で朝食にはコーヒーか紅茶が無料でつきます。

この夕食の右上のソースのようなマヨネーズのようなもの、なんとも例えられぬ味。一体何につけて食べて良いのか良くわからなかったので、パンとケーキ以外のあらゆるものにつけましたがどれも今一つ合わず。しかもどれも今一つ美味しいとは感じず・・・。

壁の扉を開けると洗面所が現れます。タオルとグラスがついています。

個室の扉付近。エアコンは室内で調整が可能。読書灯もついています。

背もたれを倒し、ベッドにした状態。ベッドはとても寝心地はいいですが、肝心の線路の保線がよくないため、場所によっては走行中にベッドの上で自分の体が飛び跳ねることも。
決して熟睡できるほどのものではありません。あくまで雰囲気を楽しみましょう。

列車はアスワン行き。ルクソールに途中下車する乗客は到着40分くらい前に起しにきてくれます。
起された後直ぐに朝食が配られますが、パン三つにチーズ、オリーブの実。もう少しまともなものかと思っていたので少々がっかり

早朝6時過ぎ、ルクソールに到着。多くの乗客がルクソールで下車します。
早朝ですがそのままホテルへ向かいチェックイン。