2007/08/18 - 2007/08/19
68位(同エリア132件中)
前日光さん
裏磐梯のホテルを出ると、どうしても立ち寄ってしまう場所があります。
その名は「柏屋」、名物「薄皮饅頭」で有名です。
ここの何がいいかというと、その太っ腹な商売ぶりが実に好ましいのです。
大型観光バスが、何台も駐まれる駐車場の広さは言うまでもなく、試食の薄皮饅頭は、真ん中から2つに切ったものを、惜しげもなく提供してくれます。
粒あんと漉し餡の2種類を試食しただけでも、けっこう満足する上に、お茶、コーヒーは好きなだけ勝手に飲んでもよく、トイレは清潔、ドアを開ければ自動的に洋式トイレの蓋が、すぅ〜と音もなく開くのです。(少々不気味な気分がしなくもないですが)初めて、この自動開閉式トイレに遭遇した時には、ああ、トイレ文化もここまで極まったかと、感動いたしました。いつぞやの「プロジェクトX」(ウオシュレットトイレの開発に取り組んだ諸氏の奮闘記)を思い出し、日本人てスゴイ!などと会津の空の下で感慨にふけってしまいました。
おっと、話題がどんどんそれていってますね。
つまり何が言いたいかといいますと、このすばらしいサービスぶりが客を呼び、旅人は引きも切らずこの店を訪れるので、商売と言うのは、こうでなくちゃ!の見本みたいな所だということを、強調したかったのです。
気取って、ほんの少しばかりの試食品をもったいぶって食べさせてあげる、と言う姿勢がみじんもない所が好もしいのです。
ところで、実は私はもっとたくさんこの「柏屋」さんの写真をUPしたいのに、撮影がうまくいかず、写真の数が極めて少ないという所が恥ずかしいのですが、そこの所はご容赦を!
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-
これは、表紙の写真の左側にある「柏井」と
名付けられた井戸です。
柏屋さんの饅頭は、この水で作られているの
かもしれません。
説明があったようにも思いますが、撮りそびれ
ました。
この井戸の水は、昔からのものかもしれません
が、これらを囲む壁などは比較的新しく作られ
たものと思われます。 -
表紙の写真の右半分です。
この店の前方も側方も、駐車場です。
これらの店舗は、福島県内の至る所に
あります。
阿武隈洞や会津若松市内や、その他の
所でも、私たちはよく利用します。
(もちろん、おみやげに「薄皮饅頭」を
買いますよ^^;)
肝心の薄皮饅頭のUPは、機会があったら
したいと思っています。 -
これは、その柏屋さんのすぐ近くから望んだ
磐梯山です。(たぶん)
山頂の雲は、未だとれませんが、これくらい
見えたら仕方がないでしょうね。 -
この後は、磐越自動車道に乗って、会津坂下
(あいづばんげ)に向かいました。
「立木観音」を見に行こうということになった
のです。 -
会津坂下駅です。
思った以上に鄙びた佇まいで、我が故郷を
思い出してしまいました。 -
駅入り口にあった鉢植えです。
中身は、なんと苺で、おいしそうに色づいて
いました。
もちろん、人がいないからといって、試食し
たりはしませんでしたよ。(断じて!)(^_-) -
-
駅前広場にあった観光マップです。
東経139度9分、北緯37度33分と
ありました。 -
駅前から見渡した町の様子です。
空が広くて青いです。
そういえば、とても暑い1日となってしまい
ました。 -
そして、この町出身の有名人です。
この人は誰でしょう?
銅像を見ただけでは分かり難いですが、もし
その名を聞いて、おおっ!と思った人は、
ある年齢以上の人だとバレてしまいますねぇ。
はい、そうです。この人は歌手の
春日 八郎 さんです!
って、誰?と思った人は You are young!
と、ルー大柴風に行っておきましょう(>_<) -
さて、立木観音に向かいましたが、あんなに
たくさんの人が来ているとは思いませんでした。
我々は、ちょっとこの観音堂の知名度について
ナメていました。
そのせいで、観音様を仰ぐことができませんで
した。
これは、その入り口にあった萩の花です。
もう咲いてるんですね。 -
入り口です。以下、立木観音について、
鎌倉初期に創建、慶長地震で大破しましたが、
1617年(元和3)に修理再建されたもの
です。ご本尊十一面千手観音は、808年
(大同3)弘法大師が夢のお告げを受け、桂
の大樹に一刀三札の精魂をこめて彫刻した像
高「二丈八尺」の立木のままで彫られた、わ
が国最大の木像です。誠の心で参拝する人に
は、むさぼり、ねたみ、いかりの三毒は三徳
に変わり七難は七福に変えていただけると信
じられ、また老若男女、貧富を問わず平等の
ご利益が「ころり」と簡単に授けられると言
われます。
有名な「だきつき柱」もあり、柱にすがって
心願すれば、満願成就のご利益があると篤い
信仰を集め、参拝者が絶えません。
パンフレットより -
これは、境内にあった「かしわ」の木です。
学名「あおならがしわ」
推定樹齢800年
寺伝によれば、1190年(建久3年)に、
本堂を建立した時の記念樹といわれています。 -
拡大していただきますと、この井戸の謂われが
書かれています。 -
これも境内にある「清浄水」の井戸です。
この水は天然水で、今から約250年前の享保
年間に、地下10メートルまで井戸が掘られ、
現在でも安心して飲めるとのことです。
水の持ち帰りは、20リットルまでと書いて
ありました。 -
さて、私たちは結局このお堂で、ご本尊の
十一面千手観音様を拝むことができなかっ
たのですが、その理由は、私たちと同時に
到着した観光バスがあり、その人々の方が
受付が数分早かったためなのです。
受付で拝観券を買おうとしたところ、今か
ら40分後くらいになりますがよろしいで
すか?と言われ唖然!
団体さんに寺の謂われ等を説明するのに、
40分かかり、その間は本堂は鍵をかけて
しまうので、個人訪問者はその後になると
のこと(柏屋さんだったら、こんなセコイ
ことはしないぞ!と心の中で思いました)
先を急ぐ私たちは、泣く泣く諦めたのであ
りました(T_T)
この紫陽花は、本堂の側に咲いていたもの
です。
暑さにもめげず、毅然としていました。 -
このような、三重の塔もありました。
これは比較的新しいので、後で建てられた
のでしょうが、すっきりしていて、なかなか
サマになっていると思いました。 -
やむなく立木観音を後にした私たちは、さらに
西に向かい、柳津(やないづ)町に到着、圓蔵
寺の駐車場に車を停め、圓蔵寺会館、宝物殿
に通じる道が、この写真です。
暑かったので、この道は木陰になっていて助
かりました。 -
これは宝物殿です。
-
宝物殿のアップ。
中に優雅な観音様がいらっしゃいましたが、
撮影禁止でした。 -
何か謂われがありそうな、お地蔵様。
詳しいことはわかりません。 -
お地蔵様の背後の、涼しそうな一角。
-
庫裡は、門の向こう。
-
こんな立派な灯籠も。
こんなに装飾を施したものは見たことが
ありません。 -
階段を下りて、やっと本堂の「菊光堂」に到着。
本尊は、福満虚空蔵尊。
807年(大同2)法相宗徳一大師の創建開基。
本尊は、弘法大師の御作で、丑寅年生まれの
守り本尊です。
日本三所の一つに数えられ、霊験あらたかな
ことで名高く、多くの信者があり参拝客が絶
えないそうです。
この菊光堂は、1829年(文政12)の再建
で総檜の白木造り、会津四大建築の一つです。
正月7日の「七日堂裸詣り」は、一年の幸福と
無病息災を祈る奇祭として知られています。 -
堂内は、撮影禁止なので、残念ながらご覧
いただけません。
このような軒先の彫刻などを、紹介します。
これは、象のようです。 -
これらの写真からはよく分かりませんが、
堂内も軒先の彫刻にも、破損している箇所が
何カ所か見受けられました。
修復したらさぞや立派になり、今後の文化財
保存のためにもなるのではないかと思いました。 -
-
じっくり眺めたら、きっとおもしろい発見が
たくさんあるに違いありません。 -
堂内撮影禁止につき、堂内から裏参道付近を
撮ってみました。
ちょうど、堂の出入り口が額縁の役割をして
くれました。 -
そして回廊に出て、後ろを振り返ったら、なんと
この風景です(^O^)
もうビックリしました。
手前の橋は「観月橋」、その向こうのアーチ型
の橋は「瑞光寺橋」、川は只見川です。
いやぁ、やられました。
これは文句なく絶景です!(^^)! -
これは手水舎だと思うのですが、その左側に
見える後ろ姿の物体」は、「ベコ」(牛)な
んです。
全く予備知識がなくて行ったので、このお堂と
牛との関連性が解らず、写真は撮りそびれて
しまいました。(ザンネン!)
伝説によると、この菊光堂を建立する際、どこ
からともなく数頭の赤牛が現れ、欅の大木の
運搬を手伝いました。やがて菊光堂が完成す
ると赤牛は姿を消してしまったのです。
これが「赤ベコ」の由来です。圓蔵寺は、赤
ベコの大活躍によって、現在もその荘厳な姿
を見せているのです。
今では福島県の至る所で、赤ベコが土産物店
に飾られていますが、実は会津藩の蒲生氏郷
公が、この柳津のおみやげ屋さんに作らせて、
特産品として売らせたことが始まりなんだそ
うです。 -
これは、良寛和尚圓蔵寺来訪碑の側にあった
鐘楼です。 -
「良寛禅師行脚之地」の碑です。
-
良寛禅師と圓蔵寺関連の説明書きです。
当時、越後出雲崎から、どんなに苦労を
重ねてこの地にやって来たことでしょう。
今でも、柳津に関東から公共の交通機関
で行こうとしたら、とても大変です。
それを越後から山を越えて来たわけです
から、並々でない苦労があったと思われ
ます。
拡大してご覧下さい。 -
再び、庫裡や宝物殿の方に向かって登って
行きました。
そうしたら、こんな一角がありました。
時代劇の撮影でもできそう・・・なんて
思ってよく見たら、左手の木の所によけいな
ものが見えますね。
なんてお邪魔なことでしょうね(>_<) -
石段を登った所から写してみました。
こちらの方が、築地塀の感じがよく出て
いますよね。
もう少しくすんでくると、よりいい味が出ると
思われます。 -
広い寺は、こんな風に配置されています。
只見川との位置関係もお分かりいただけると
思います。
次は、名物「あわ饅頭」と、斉藤清美術館を
紹介します。
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この旅行記へのコメント (11)
-
- shioriさん 2007/09/17 20:50:58
- 只見川
- 前日光さん、こんばんは。
福島というと、ままどおるというイメージがあるのですが、
そういえば柏屋さんの薄皮饅頭もありましたね。
柳津温泉や早戸温泉に行ってみたいと思っていますが、
只見線の本数が少なくて途中下車できないのです…。
でも、前日光さんのこの写真を見たら
やっぱりどうしても行きたくなってきました。
ほんと絶景ですね!
- 前日光さん からの返信 2007/09/17 23:02:36
- RE: 只見川
- sioriさん こんばんは!
福島は、奥深いですよ〜
柳津については、全く予備知識もなく、立木観音が
見られなかったため、急遽方向転換して行ったのですが、
これはヒットでした(^_^)v
期待した所は裏切られたりすることが多いものですが、
全く白紙の状態で行ってみるのもいいのかもしれませんね。
紅葉の季節にはまた別の表情を見せてくれるのではないでしょうか。
最近の一押しスポットです! ぜひ行ってみてください(^_^)/
-
- 旅猫さん 2007/09/15 20:11:39
- 立木観音♪
- 前日光さん、こんにちは!
柏屋の薄皮饅頭、食べたことありますよ!
去年も、郡山駅で食べました。
美味しいですよね〜
立木観音、境内が広いのですね!
回廊からの只見川の景色も素晴らしいです。
それにしても、本尊の十一面千手観音像を拝めなかったのは残念ですね。
団体客優先とは、ちょっと酷いですね。
個人客には、説明無しでも見られるようにして欲しいですよね。
旅猫
- 前日光さん からの返信 2007/09/17 00:05:10
- RE: 立木観音♪
- 旅猫さん こんばんは!
ちょっと出かけていまして、返事遅くなりました。
(性懲りもなく、また日光プリンスに。今度は久々の家族で)
で、立木観音は、私の旅行記の書き方が紛らわしかったせいなのですが、
三重の塔まででおしまいです。
境内が広々としているのは、圓蔵寺のほうなのです。
立木観音は、会津坂下町にあり、圓蔵寺は、柳津町にあります。
立木観音の方が写真が少なかったので、つい圓蔵寺の方も一緒に
UPしてしまい、分かり難くなってしまいました。
柏屋さんの「薄皮饅頭」は、みなさんが、知ってる、食べたことある、
おいしい、食べてみたい等々の意見をお寄せいただき、柏屋さんに
成り代わって厚く御礼申し上げます<(_ _)> 笑
この後、圓蔵寺の続きを少しと、猫の版画で有名な斉藤清の美術館を
紹介したいと思っています。礼によって、ペースが遅いので、時々
覗いてみてくださいませ。
-
- 義臣さん 2007/09/14 19:44:27
- 饅頭
- 柏屋さんの薄皮饅頭と
仙台の萩の月、必ずお土産に買ってきます
特に萩の月さんのばら売りが、、
安くて好きな数だけ買えるので助かります。
今回もやはり、薄皮饅頭のお土産
萩の月はSAやPAで売っていないので、、
私は白石ICで降りて買いに行くので。
困ったもの(笑)
義臣
- 前日光さん からの返信 2007/09/14 23:59:16
- RE: 饅頭
- 義臣さん、こんばんは
コメントありがとうございます。
薄皮饅頭は、やはり有名なのですね。
柳津には、「あわ饅頭」というのもあるんですよ。
これが、けっこうなヒット商品だと思いました。
「萩の月」ですか・・・
実は栃木県小山市が本店の「蛸屋」という和菓子の
チェーン店があるのですが、ここの「みかもの月」
というのは、「萩の月」とほぼ同じ味がします。
元祖はおそらく仙台の方でしょうね。
私は、柏屋さんのサービス精神が好きなのです。
あれくらい、客に対して気持ちのいい応対をされると
また行こうという気になるものです。
これからも、こういったサービスを続けてほしいと
思います。
-
- morino296さん 2007/09/11 23:33:18
- ちょっと残念
- 前日光さん
こんばんは。お邪魔します。
私は、福島県に詳しくないのですが、柏屋さんの薄皮饅頭は知っています。
新白河の駅でお土産に買ったことがありますが、
お店では飲み物付きの試食食べ放題(?)とは太っ腹ですね。
立木観音のご本尊を拝めなかったとは、残念でしたね。
観光バスの団体さんと一緒に入れてくれれば良かったですよね。
それにしても、40分も説明があるとは凄いですね。
圓蔵寺の本堂は、会津四大建築の一つと言うだけあって、立派ですね。
また、回廊からの風景は、本当に素晴らしいですね。
楽しませていただきました。
有難うございます。
morino296
- 前日光さん からの返信 2007/09/12 00:21:42
- RE: ちょっと残念
- morino296さん こんばんは!
会津旅行記へのコメントありがとうございます。
柏屋さん、ナイスです。
コセコセしていないところが、好感がもてて。
時々、栃木県でも「薄皮饅頭」を入手できることがあるのですが、
その時には、ついつい買ってしまいます。
立木観音、団体さんが正直恨めしかったです。
でも、私たち2人と、もう一組の個人客だけだったのですから、
入れてくれてもいいのになぁと、私も思いました。
圓蔵寺には驚かされました。
私たちは、寺の高い場所から下りて行ったので、この寺と只見川が
どのような位置関係にあるのか解らずに、かえって感動が大きかっ
たのかもしれませんね。
この旅行記、もう少し続きますので、辛抱強くおつき合いくださいね。
-
- はんなりさん 2007/09/09 21:49:51
- 福島の旅
- 前日光さん こんばんは
福島で思い出すのは五色沼や磐梯山ですが
柏谷の薄皮饅頭も忘れられない美味しいお味ですね。
茂木の源太饅頭といい饅頭の話ばかり〜でお恥ずかしいですが
東北に行く時は関所みたいなもので必ず寄るお店でしたぁ。
つちゆロードとは土湯温泉へかな
懐かしいです。
立木観音は存じませんでしたが
こちらに咲く紫陽花は珍しい花形ですね。
初めて見ました。
福島に行きたくなりました。
はんなり
- はんなりさん からの返信 2007/09/09 21:51:15
- RE: 福島の旅
- 訂正
柏屋さんでしたね。
- 前日光さん からの返信 2007/09/09 23:20:13
- RE: 福島の旅
- はんなりさん こんばんは!
ご訪問&コメントありがとうございます<(_ _)>
おっしゃる通り、本当に饅頭の話で盛り上がってしまいますねぇ。
薄皮饅頭もおいしいですよねぇ。
私、お上品な和菓子も好きなんですよ〜
松江も和菓子処なのに、出張だったため、彩雲堂さんにも風流堂
さんにも今回は顔を出せずでした。
京都は、星の数ほどの和菓子処がひしめいていますが、個人的には
鶴屋吉信の「白雲龍」が好きです。
名古屋の両口屋是清の「をちこち」も好きです。
でも、甘いものは大好きなのに、健康面を考えると思う存分という
わけにはいきません(T_T)
立木観音は、今回結局観音様を見ることができませんでした。
また、いつか・・・と思っています。
本堂脇の紫陽花は、確かに珍しい種類で、8月も半ばを過ぎたと
いうのに、生き生きとしていましたので、遅咲きの品種なので
しょうか?
機会がありましたら、福島もいいですよ〜
この後、圓蔵寺と只見川もUPしますので、また遊びにいらして
くださいね。
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