2007/05/04 - 2007/05/04
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riverwillさん
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平成19年5月4日、丁度ゴールデンウィーク真っ只中で日帰りトレッキングできる馬越峠に行ってきました。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
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今回は名古屋駅早朝発の熊野古道シャトルバスに乗って手軽に熊野古道に到着しました。(ちょっと渋滞にはまりましたが)
本日は馬越(まごせ)峠コースのセレクト、最寄の「道の駅 海山(みやま)」でバスを降り、徒歩5分弱で馬越峠コース登り口に到着しました。 -
これから約6kmの古道を歩きます。
夜泣き地蔵までの道のりは約600m。
美しい石畳が続きます。
これぞ巡礼の道・熊野古道! -
おじさまおばさま家族連れカップル・・・
一人で歩いている人は少なかったですねぇ。 -
今日は快晴ハイキング日和。
尾鷲桧(ヒノキ)美林の中を歩くこの峠道は史跡も多いコースで有名です。
尾鷲へと下る石畳は南面で日当たりが良いため苔が付かずに乾いているのだそうです -
道のあちこちに巨石がゴロゴロ横たわっていました。
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いい顔した石を記念に一枚。
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夜泣き地蔵尊到着。
「石積み祠で、明治までは旅人の無事を祈る石地蔵があったといわれている。
やがて地区の人々が子どもの夜泣き封じを祈って「夜泣き地蔵」と呼ぶようになり、今も新しい哺乳瓶が備えられている」
と書かれています。 -
赤いおべべを着たお地蔵様。
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尾鷲市と紀北町の境をなす峠越えの道は江戸時代に造られたといわれ、昭和のはじめまで県道だったそうです。
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こんな道しるべが立っていました。
全工程22のうち現在5合目到着。 -
巨大な石の上に根を張るヒノキ。
樹々のみなぎる生命力を感じます。 -
チョロチョロ流れるのは山の湧き水?
ささやかなマイナスイオン放出。 -
紀北町川からの敷石は大きくなめらかで、東紀州の各地に残る石畳の中でも端正な美しさは際立っているそうです。
石の匠のいにしえの技が光ります。 -
行き先を示す道しるべ。
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久々に生い茂るシダを見ました。
なんちゃってジュラシックパーク。 -
横たわる林道でいったん道が途切れます。
道の向こう側に道しるべが方角を示しています。 -
だんだん息があがってきます。
かなり急ピッチで一人でガンガン登っているので
次第にあたりには誰もいなくなりました。 -
中間に来ました!
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馬越峠に到着!
健脚ゆえに1時間もかからず。
馬越峠は海抜325m。
これは茶屋跡についての案内板。
江戸時代から明治中ごろまで、ここに茶屋(間越茶屋)があったのだそうです。
現在は代わりに東屋と来訪者の足をいたわるベンチが設置されています。 -
馬越峠の桃乙(とういつ)句碑の案内板。
「嘉永7年(1854)寅春、可涼園社中(尾鷲地方の弟子たち)が俳諧師・可涼園桃乙を偲んで建立した句碑」
だそうです。 -
これが句碑。
『夜は花の上に音あり山の水 桃乙』
と刻まれています。
尾鷲の多雨に晒され、風雪をしのいで味が出ています。 -
馬越峠の標識。
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どっちに行けばいいんだと迷う標識。
ひとまず、健脚試しの「天狗倉(てぐら)山」へ。 -
木立の中に石がゴロゴロ。
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天狗倉山コースには、痛々しい負傷鳥と自ら火消しを行う怒れる樹のイラストの道標がありました。
消防署は至って真剣、しかしちょっとユーモアが。
てっぺんまでは7合目まであるようです。
現在2合目。 -
天狗倉山はこちら。
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勾配がきつくなってきました。
段差が高くなり、足腰に来ます。 -
心臓破りの石段。
かなり急勾配です。
よじ登る感じです。 -
トカゲを発見。
なかなか大きく立派な、肌つやの良いトカゲでした。 -
7/7に到達!
ついに制覇! -
修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)様をお祀りしている霊験あらたか小さな祠。
言い伝えでは、前方右側の「高峰山」の彼方から、あるいは前方正面の「八鬼山」から天狗が飛来してこの御堂が祀られたとのこと。
心を込めて、無事登山に感謝と、これからの無事下山を祈願。 -
天狗倉山のてっぺんから。尾鷲市が一望できます。
海抜522m。 -
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海抜522mの標識。
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てっぺんにある巨岩の上に登ると更なる高みからの尾鷲市が一望できます。
ただし、恐ろしく貧弱そうなはしごを登らなければなりません。
かなりスリルが味わえます。 -
巨岩からの眺望。
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ほとんど垂直に降ります。
行きはヨイヨイ帰りは怖い。
はしごがきしんで揺れるので高所恐怖症の方は相当つらいでしょうね。 -
写真では分かりにくいですが、かなりの高さがあります。
一瞬ひるむ高さです。
足がちょっとすくみます。 -
「怖い」「怖い」の悲鳴が上がる思いがけない難所でした。
でも下を見ないで一気に降りればそれほど怖くないです。 -
オチョボ岩がいったい何なのか解明したかったのですが、タイムリミットで断念。
ここからさらに40分歩く気力がある人は、よほど好奇心あふれた人でしょうね。 -
下りの石畳もそれは見事なのですが、
落ち葉で覆われていて滑りやすく、ちょっと注意が必要です。 -
桜地蔵まであと10分。
もはや下りのみなので、ひざが笑います。 -
登山者に親切な木のベンチ。
要所要所に設置されています。 -
美しい石畳が続きます。
何百年と多くの巡礼者や登山者に踏み固められた敷石に歴史を感じます。 -
あと5分で桜地蔵だ!
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あっけなく、桜地蔵到着。
小川が流れていました。
せせらぎが耳心地よいです。 -
深呼吸するとヒノキの気持ちよい香りと、小川のせせらぎと、鶯の鳴き声が非常に心を癒してくれます。
マイナスイオン、パワー全開です。 -
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「見晴らっしゃ、ええドナー」と書いてありました。
三重の方言?
この先に見晴らしが最高の東屋がありました。 -
見晴台の東屋。
風がとても心地良い休憩所でした。 -
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尾鷲のまち側の馬越峠コース登山口。
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22/22!
通常徒歩3時間かかる行程を2時間で達成。 -
水飲み場がありました。
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役行者をまつる「行者堂」。
ここから先に『不動滝』があったようですが、
行きそびれしまいました。 -
馬越公園。
桜の季節は満開の八重桜がたいそうキレイだそうです。 -
馬越公園を過ぎたあたりで「山帰来(さんきらい)」という隠れ家的喫茶店があり。
通りすがりのおじさんから「なかなかいいよ、行ってみなさい」と薦められ、訪ねてみることに。 -
尾鷲の木材を使用して組み立てられたログハウスだそうです。総てが手作りで、あたたかみのある峠の喫茶店。和みます。
一見の価値あり。 -
結構繁盛していました。
熊野古道に冠する資料や写真集、旅人の寄せ書きなど、いろいろありました。
時間がある人はじっくり楽しめるかも。 -
女性お二人で切り盛りしてらっしゃいました。
お忙しそうでした。
なかなか味のあるカウンター。 -
ケーキセットは500円。安い!
これにアイスクリームがつくと650円ぐらいだっただろうか。
手作りのベイクドチーズケーキは絶品でしたよ。
渇き切ったのどに冷たく冷えたアイスティーはのども気分も癒してくれました。 -
何ユリかは分かりませんが、見事なユリが
墓地横に咲いていました。 -
馬越峠コースを抜け、住宅街に差し掛かったところにあるまちの銭湯『松の湯』。
こじんまりとした中に歴史と風格を感じさせるレトロな佇まい。
まるでここだけ時間が止まっているかのような、このまちの庶民の生活には欠かせない湯屋。 -
店先には珍しく、富士山の絵のタイルが飾られています。
いい味出してます。
左が女湯。右が男湯。 -
びっくり仰天の料金。
昔ながらの庶民価格。大人200円。
サウナは無いです。(たぶん)
シャンプー、リンス、石鹸、タオルを持参して下さい。バス用腰掛イスはなかったです。
常連客のバスアイテムがあちらこちらに確保されていたのが印象的。 -
このアナログなロッカー!
歴史資料館にありそうなロッカー、現役です。
「千と千尋の神隠し」の湯屋にも出てきそう。 -
お風呂屋には欠かせない牛乳パックの自動販売機。
しかし、何故かコイン口が故障中。
お金を渡せば買えるのかは不明。
ちなみに、ちゃんと許可得て撮影してますので。 -
「ドライヤーはありますか?」との問いに、
「それ」と指差す方向に鎮座していたものは
カラーテレビが出てきた時代に登場したような超アナログな美容院仕様のドライヤー。(頭にかぶるやつ)
そして1回2〜3分で20円。
左はマッサージ器。
番台のおばあちゃん含め、あらゆるものが昭和期のすばらしき遺産なので、それだけでも貴重で楽しい銭湯。 -
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JR尾鷲駅前にあった熊野古道マップ。
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駅前商店街を抜けたらJR尾鷲駅前到着。
ここで帰りのシャトルバスと待ち合わせ。
駅前には何やら部活の遠征帰り(?)の学生たちであふれていました。
大型連休の真っ只中でご苦労様なことです。
そして帰りの高速はただでさえ混むところを誰が起こしたか事故渋滞。勘弁して。
名古屋まで5時間かかりました・・・
終わり。
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