高山まつり【3】秋祭りを祝福する青空の輝き

2006/10/09 - 2006/10/09

2006年10月9日（月）

宿からバスを出してもらい、祭りの屋台を見に出かける。
本日は、高山の、秋祭りなのだ。

「高山まつり」には、秋まつりと、春まつりがある。
このまつり屋台の美しさと、からくり人形で知られ、日本三大祭とも言われている。

春まつりは、高山城址に近い町の南方にある日枝神社の祭りで、屋台が12台出る。
秋祭りは、町の北方にある桜山八幡宮の祭りで、こちらのほうは屋台が11台である。

屋台の数が拮抗しているのは、氏子同士でお互いに競り合った結果らしい。
それぞれの屋台は、それぞれの町内が持ち、維持管理されている。

一台の製作費は1億円を超えると言われ、新たに造ることはたいへん困難だ。
そこで協定が結ばれ、「これ以上は造らないでおこう」となったようだ。

製作や維持管理面だけではなく、屋台を引く人、囃子を奏でる人、からくり人形を操る人など、ソフト面での伝統を継ぐことも、大きな課題である。

七日町でバスを降り、左に折れると宮川が流れている。
宮川は高山の町を南北に縦貫する、町のバックボーン的な川である。

この川は北に流れ、神通川となって日本海にそそぐ。
高山市でも南のほうは飛騨川の流域であり、この川は木曽川に流入して太平洋（伊勢湾）に注ぐ。

ひとつの市の中に、日本海と太平洋の分水点があるのは、珍しい。

宮川は清流で、大きな緋鯉が跳ねている。
たくさんの人たちが秋の日差しを楽しみながら、河原に憩っている。

宮川を渡ったところに、目指す桜山八幡宮の鳥居が、真っ青な秋青空に金色に輝き、そびえている。

エリア 飛騨高山・古川(岐阜)

ひときわ豪華な
「金鳳台」が
鳥居の前で
迎えてくれる

武具をまとった神功皇后（じんぶうこうごう）
赤ん坊を抱いた武内宿禰（たけのうちすくね）
あやつり人形のようだ

歴史ある屋台の
豪華さと風格が伺える

桜山八幡宮の前には
山車が続いて並んでいる

沿道の建物には
町の風情を残そうとする
配慮が見られる

次の「鳩峯車（きゅうほうしゃ）」
豪華な綴れ織りが
美しい

子供が山車と遊んでいる

この「見送り」は
立派である

屋根の模様も
凝っている