旅行のクチコミと比較サイト フォートラベル

マナグア 旅行記(ブログ) 一覧に戻る

マナグア人気旅行記ランキング2位(26件中)

ニカラグアで強盗に襲われる@マナグア

旅行時期 2006/10/14 - 2006/10/14 (2006/10/18投稿

2006年10月14日。この日は僕にとって忘れることの出来ない一日となった。ニカラグアの首都マナグアで強盗に襲われた日。その日は僕にとっては長い長い一日で、今もなお思い出したくない苦い記憶だ。今後、僕と同じような不幸な旅行者が現れないよう詳細を書き残すことにする。<br /><br />マナグアが危険であることは充分知っていた。外務省のHPにはこう書いてある。<br /><br />  首都マナグア市内においては、2005年中に13件14人の日本人が拳銃・刃物の使用による路上強盗事件の被害に遭っており、年々増加しています。こうした事件は昼と夕方に発生しており、昼夜を問わず危険です。<br /><br /> しかし、コスタリカからメキシコへ陸路で目指すにはマナグアを通らざる負えない。そこで考えたのがマナグアの近郊、グラナダとレオンを経由して、マナグアをバスで通り過ぎる方法だ。<br /><br />  朝も明けぬうちにコスタリカ、ニコヤ半島タマリンドからリベリア行きのバスに乗る。リベリアからバスを乗り換え、ニカラグア国境を越え、リバスという町を経由してマナグアに向かう。本来であれば、リバスからバスを乗り換え、近郊のグラナダへ行く予定だったが、時計を見るとまだ11時。このまま明るいうちにバスを乗り継ぎ、今日中に中継地レオンまで辿り着いてしまおう。そう考え、僕はバスに居残った。<br /><br />  リバスは国境近くの何もない町で、さまざまな町へ向かう中継地点となっている。そこで僕の隣に座ってきた叔母さん。肌が黒く、大きなサングラス。彼女はスペイン語で話かけてきた。僕はまったく理解できないがジェスチャーからすると、マナグアは危ないからお金は隠しておいたほうがいいと言っている様だ。叔母さん自身もブラジャーにビニル袋を括り付けたり、靴の下に隠したりしていた。カバンにイヤリングや指輪を分散して隠したり、防犯対策を徹底しているようだった。僕は腹巻に貴重品を隠していたが、叔母さんの指示通り、靴の下にも隠すようにした。その後、叔母さんは地名を色々教えてくれたり、車中の物売りからクッキーを買ってくれたりとても親切にしてくれた。こうして僕はすっかり叔母さんを信用してしまったいた。(まさかこの親切な叔母さんが強盗に変貌するとはこのときは思っても見なかった)<br /><br />  マナグアのバスターミナルに近づいたあたりで叔母さんが僕に話しかける。ワタシもレオン方面に行くから一緒にタクシーで次のバス乗り場へ行こうと。ガイドブックをみると確かにレオン行きのバス停はかなり離れていた。叔母さんが着いて来いというので、僕も従い一緒に降りる。降りてすぐに流しと思われるタクシーを拾って、叔母さんと二人で乗り込む。僕のバックパックはトランクへ。車が動いてすぐにほかの乗客が乗ってきた。ニカラグアは乗り合いタクシーが基本なのでこれも仕方ない。いつの間にかタクシーは助手席に2人、後部に叔母さんと僕と恰幅のいい若い男。運転手の6人で走っていた。後部座席で僕は真ん中に座っていた。しばらくすると右隣の若い男が話しかけてきた。USドルに両替してくれないかと。僕はニカラグアの通貨は国境で両替していたので必要ないと断った。それからタクシーは10分ほど走った。バス停はまだかと思い始めたその瞬間、胸に激痛が走った。<br /><br />  最初、何が起きたか理解できない。右隣の若い男が僕に対してものすごい勢いで立て続けにエルボーで襲う。防ごうにも右手は若い男を足で完全に挟まれてしまった。咄嗟に左手で庇おうとするが、叔母さんがありえない力で僕を押さえ込む。運転手に助けを求めても何も答えない。助手席の連中は加担しないが何もしない。やられた。どこまで加担しているかわからないが、密室タクシーの中、1VS5のシチュエーション。しかも体は完全に抑えられている。目の前の風景が、現実とは思えない。映画の風景の1シーンのように時が止まる。早送りしてこのシーンを飛ばしてしまいたい。<br /><br />  抵抗を試みようと動くと、更に強烈なエルボーとパンチが返ってきた。この狭い車中で全体重を掛けた男のパンチは今まで味わったことのない痛さ。こいつは素人の腕じゃない。このまま打たれたら間違いなく、致命傷になると判断し、僕は抵抗を諦めた。叔母さんはまずは足の裏を確認しろと男に指示を出す。若い男はショルダーバック、腹巻を一箇所づつ丁寧に調べ上げ、舐めるように品定めしながら取り出していく。<br /><br /> 腹巻からクレジットカードとキャッシュカードを取り出し、男はいくらある?と聞いてきた。僕はスペイン語がわからない振りをする。するとまた強烈なエルボーが胸を直撃。それでも僕は答えない。ATMに連れてかれ、現金を引き降ろさせられる可能性もあるからだ。男はかなりイライラしていたが、分散して隠しておいた1100ドルの所持金を見つけると、機嫌が変わり嬉しそうにケラケラ笑いだした。<br /><br /> 気がつくとタクシーは人気のない野原を走っている。男は僕のサングラスを取り上げ、似合うかと楽しそうに聞いてきた。僕をどうするつもりだ?英語で聞くと男は銃のポーズをとった。だが実際に取り出したのは見たこともない薬品の瓶だった。僕は眠らされるのかと思ったが、男はそれを目に塗りこんでいく。目がものすごく痛い。目潰しの薬のようだ。目をつむりながら、僕はパスポートだけでも返してくれと何度も懇願してみた。すると男はパスポートとカードだけは返してくれた。ドアを開けられ、野原に向かって思い切り蹴られた。もちろん目が開けられず、車のナンバーは見えない。カメラやPCなどが入った僕のバックパックはトランクに残したまま、車が走るさる音だけ聞こえる。<br /><br /> 恐怖は去った。とにかく殺されずよかった。これからどうしよう??助けを求めて、とにかく人気のあると思われるほうへ歩く。胸が痛く、目もまだよく見えないのでうまく歩けない。何十分歩いたか分からないが、バスが走っていたので強引に止め飛び乗る。<br /><br />  運転手に向かい、「ロバト!!!!(盗まれた)」と連呼。運転手は何があったかすぐに理解したようだ。運転手は笑っている。乗客に大きな声で僕の起きたことを説明しているようだ。すると乗客もみな笑っている。なんじゃこの国は。しばらくするとバスの金を払えと言い出した。僕は金が盗られたからないと言うと降りろという。<br /><br />  仕方がないのでそこで降り、道行く人に「ポリス!!」と聞いて一人歩いていく。誰も助けてくれない。ようやく警察に行くが誰も英語がしゃべれない。何とか盗難にあったことは理解しているようだが、管轄が違うみたいなことを言われる。だめだ、この国は完全に腐っている。途方にくれている僕にたまたま近くにいた、少し英語をしゃべれる兄ちゃんが話しかけてきた。日本語大使館に電話したいと警察に伝えてくれと通訳してもらう。今日は土曜日で休みだから無駄といわれるが必死で食い下がる。しぶしぶ警察は電話をしてくれると非番でたまたま大使館にいた遠田さんという方が電話に出てくれた。僕にとってはこの電話は正に最後のライフライン。死に物狂いで助けを求めた。<br /><br /> その後、大使館の人に付き添ってもらい、緊急病院で手当てを受ける。幸いにも検査の結果、骨には異常がなかった。あれだけやられて折れていないのは日頃のサーフィンのお陰。僕の事例があってから外務省のニカラグア危険情報は更新された。<br /><br />  また、市内を循環するルータ(乗り合いバス)や乗り合いタクシーでは、運転手と乗客が共犯者となり、強盗やスリを繰り返す事例が後を絶ちませんので、これらの利用は避け、個人で貸し切ることができる無線タクシーを利用してください。<br /><br /> 今思うと、リバスの町から完全に狙われていた計画的犯行。叔母さんが旅行者を道中で信用させ、マナグアで相棒が待ち構える手筈。かなり慣れていたようなので常習犯だろう。僕の心境は、強盗に会ってお金や貴重品を失ったショックや体の痛みよりも、現地の信用した人に裏切られたことが何よりも悲しい。人間不信になりたくないけど、トラウマになってしまった。そんな最悪な一日となってしまった2006年10月14日。<br /><br /> ちなみにカメラを失ったのでニカラグアで唯一残った写真は病院で撮った胸のレントゲンのみだった。その写真をどうしていいかわからず苦い思い出と共にまだ持っていたりする。<br />

2006年10月14日。この日は僕にとって忘れることの出来ない一日となった。ニカラグアの首都マナグアで強盗に襲われた日。その日は僕にとっては長い長い一日で、今もなお思い出したくない苦い記憶だ。今後、僕と同じような不幸な旅行者が現れないよう詳細を書き残すことにする。

マナグアが危険であることは充分知っていた。外務省のHPにはこう書いてある。

  首都マナグア市内においては、2005年中に13件14人の日本人が拳銃・刃物の使用による路上強盗事件の被害に遭っており、年々増加しています。こうした事件は昼と夕方に発生しており、昼夜を問わず危険です。

 しかし、コスタリカからメキシコへ陸路で目指すにはマナグアを通らざる負えない。そこで考えたのがマナグアの近郊、グラナダとレオンを経由して、マナグアをバスで通り過ぎる方法だ。

  朝も明けぬうちにコスタリカ、ニコヤ半島タマリンドからリベリア行きのバスに乗る。リベリアからバスを乗り換え、ニカラグア国境を越え、リバスという町を経由してマナグアに向かう。本来であれば、リバスからバスを乗り換え、近郊のグラナダへ行く予定だったが、時計を見るとまだ11時。このまま明るいうちにバスを乗り継ぎ、今日中に中継地レオンまで辿り着いてしまおう。そう考え、僕はバスに居残った。

  リバスは国境近くの何もない町で、さまざまな町へ向かう中継地点となっている。そこで僕の隣に座ってきた叔母さん。肌が黒く、大きなサングラス。彼女はスペイン語で話かけてきた。僕はまったく理解できないがジェスチャーからすると、マナグアは危ないからお金は隠しておいたほうがいいと言っている様だ。叔母さん自身もブラジャーにビニル袋を括り付けたり、靴の下に隠したりしていた。カバンにイヤリングや指輪を分散して隠したり、防犯対策を徹底しているようだった。僕は腹巻に貴重品を隠していたが、叔母さんの指示通り、靴の下にも隠すようにした。その後、叔母さんは地名を色々教えてくれたり、車中の物売りからクッキーを買ってくれたりとても親切にしてくれた。こうして僕はすっかり叔母さんを信用してしまったいた。(まさかこの親切な叔母さんが強盗に変貌するとはこのときは思っても見なかった)

  マナグアのバスターミナルに近づいたあたりで叔母さんが僕に話しかける。ワタシもレオン方面に行くから一緒にタクシーで次のバス乗り場へ行こうと。ガイドブックをみると確かにレオン行きのバス停はかなり離れていた。叔母さんが着いて来いというので、僕も従い一緒に降りる。降りてすぐに流しと思われるタクシーを拾って、叔母さんと二人で乗り込む。僕のバックパックはトランクへ。車が動いてすぐにほかの乗客が乗ってきた。ニカラグアは乗り合いタクシーが基本なのでこれも仕方ない。いつの間にかタクシーは助手席に2人、後部に叔母さんと僕と恰幅のいい若い男。運転手の6人で走っていた。後部座席で僕は真ん中に座っていた。しばらくすると右隣の若い男が話しかけてきた。USドルに両替してくれないかと。僕はニカラグアの通貨は国境で両替していたので必要ないと断った。それからタクシーは10分ほど走った。バス停はまだかと思い始めたその瞬間、胸に激痛が走った。

  最初、何が起きたか理解できない。右隣の若い男が僕に対してものすごい勢いで立て続けにエルボーで襲う。防ごうにも右手は若い男を足で完全に挟まれてしまった。咄嗟に左手で庇おうとするが、叔母さんがありえない力で僕を押さえ込む。運転手に助けを求めても何も答えない。助手席の連中は加担しないが何もしない。やられた。どこまで加担しているかわからないが、密室タクシーの中、1VS5のシチュエーション。しかも体は完全に抑えられている。目の前の風景が、現実とは思えない。映画の風景の1シーンのように時が止まる。早送りしてこのシーンを飛ばしてしまいたい。

  抵抗を試みようと動くと、更に強烈なエルボーとパンチが返ってきた。この狭い車中で全体重を掛けた男のパンチは今まで味わったことのない痛さ。こいつは素人の腕じゃない。このまま打たれたら間違いなく、致命傷になると判断し、僕は抵抗を諦めた。叔母さんはまずは足の裏を確認しろと男に指示を出す。若い男はショルダーバック、腹巻を一箇所づつ丁寧に調べ上げ、舐めるように品定めしながら取り出していく。

 腹巻からクレジットカードとキャッシュカードを取り出し、男はいくらある?と聞いてきた。僕はスペイン語がわからない振りをする。するとまた強烈なエルボーが胸を直撃。それでも僕は答えない。ATMに連れてかれ、現金を引き降ろさせられる可能性もあるからだ。男はかなりイライラしていたが、分散して隠しておいた1100ドルの所持金を見つけると、機嫌が変わり嬉しそうにケラケラ笑いだした。

 気がつくとタクシーは人気のない野原を走っている。男は僕のサングラスを取り上げ、似合うかと楽しそうに聞いてきた。僕をどうするつもりだ?英語で聞くと男は銃のポーズをとった。だが実際に取り出したのは見たこともない薬品の瓶だった。僕は眠らされるのかと思ったが、男はそれを目に塗りこんでいく。目がものすごく痛い。目潰しの薬のようだ。目をつむりながら、僕はパスポートだけでも返してくれと何度も懇願してみた。すると男はパスポートとカードだけは返してくれた。ドアを開けられ、野原に向かって思い切り蹴られた。もちろん目が開けられず、車のナンバーは見えない。カメラやPCなどが入った僕のバックパックはトランクに残したまま、車が走るさる音だけ聞こえる。

 恐怖は去った。とにかく殺されずよかった。これからどうしよう??助けを求めて、とにかく人気のあると思われるほうへ歩く。胸が痛く、目もまだよく見えないのでうまく歩けない。何十分歩いたか分からないが、バスが走っていたので強引に止め飛び乗る。

  運転手に向かい、「ロバト!!!!(盗まれた)」と連呼。運転手は何があったかすぐに理解したようだ。運転手は笑っている。乗客に大きな声で僕の起きたことを説明しているようだ。すると乗客もみな笑っている。なんじゃこの国は。しばらくするとバスの金を払えと言い出した。僕は金が盗られたからないと言うと降りろという。

  仕方がないのでそこで降り、道行く人に「ポリス!!」と聞いて一人歩いていく。誰も助けてくれない。ようやく警察に行くが誰も英語がしゃべれない。何とか盗難にあったことは理解しているようだが、管轄が違うみたいなことを言われる。だめだ、この国は完全に腐っている。途方にくれている僕にたまたま近くにいた、少し英語をしゃべれる兄ちゃんが話しかけてきた。日本語大使館に電話したいと警察に伝えてくれと通訳してもらう。今日は土曜日で休みだから無駄といわれるが必死で食い下がる。しぶしぶ警察は電話をしてくれると非番でたまたま大使館にいた遠田さんという方が電話に出てくれた。僕にとってはこの電話は正に最後のライフライン。死に物狂いで助けを求めた。

 その後、大使館の人に付き添ってもらい、緊急病院で手当てを受ける。幸いにも検査の結果、骨には異常がなかった。あれだけやられて折れていないのは日頃のサーフィンのお陰。僕の事例があってから外務省のニカラグア危険情報は更新された。

  また、市内を循環するルータ(乗り合いバス)や乗り合いタクシーでは、運転手と乗客が共犯者となり、強盗やスリを繰り返す事例が後を絶ちませんので、これらの利用は避け、個人で貸し切ることができる無線タクシーを利用してください。

 今思うと、リバスの町から完全に狙われていた計画的犯行。叔母さんが旅行者を道中で信用させ、マナグアで相棒が待ち構える手筈。かなり慣れていたようなので常習犯だろう。僕の心境は、強盗に会ってお金や貴重品を失ったショックや体の痛みよりも、現地の信用した人に裏切られたことが何よりも悲しい。人間不信になりたくないけど、トラウマになってしまった。そんな最悪な一日となってしまった2006年10月14日。

 ちなみにカメラを失ったのでニカラグアで唯一残った写真は病院で撮った胸のレントゲンのみだった。その写真をどうしていいかわからず苦い思い出と共にまだ持っていたりする。

写真 0枚

テーマ:
世界一周
エリア:
ニカラグア > マナグア
エリアの満足度:
評価なし

マナグア人気旅行記ランキング2位(26件中)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。問題のある投稿を連絡する

出発前のあなた!ネットの準備は大丈夫?

ニカラグア旅行前にWi-Fiルーターのレンタルはお済みですか?「フォートラベル GLOBAL WiFi」なら1,760円/日~の定額料金で、さらにマイルに交換できるポイントもたまります!

Wi-Fiについてもっと見る

フォートラベル GLOBAL WiFi

このエリアのホテル

マナグア ホテル一覧へ

フーテンの若さんさん

フーテンの若さんさん 写真

海外36カ国渡航

国内7都道府県訪問

写真 | QA掲示板 | 行ってきます | 掲示板 | コミュニティ | 行きたい

Pickup!! フォートラベルからのおすすめ情報