2006/10/15 - 2006/10/15
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azianokazeさん
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奄美に暮らして2年近くなりますが、初めて徳之島へ行ってきました。
某代議士事務所の企画した“闘牛観戦日帰りツアー”という三食・観光付き超割安パックです。
特別某代議士とはこれまで縁はありませんが、「自分ひとりで行くより随分割安だな・・・」と思い参加しました。
なお、ツアー中も特別な“あいさつ”もなく終わりました。
(旅行中の記念写真送付の時にパンフレット等が来るのかな?)
なお、今回は“闘牛”の写真がメインですので、「その手はちょっと・・・」と言う心優しい方はご遠慮ください。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 船
- 旅行の手配内容
- その他
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-
早朝5時半に名瀬港集合。
参加者は10名あまりと少なく、主催側は「10月は行事が多くみんな忙しいせいで・・・」と気にされていました。
奄美名瀬港からフェリーで3時間半ぐらい。
台風18号の余波でうねりがあり、予定の亀徳ではなく平土野に入港。
(ちょっとした天候の影響で大動脈のフェリー発着が変更・欠航するため、島の人員・物資の輸送は大変です。)
さて、島にはあちこちに闘牛場があってドームもあるようですが、今日の会場(東目手久闘牛場)は写真のようなオープン会場です。
年三回行われる“全島一”を決める大会のひとつです。
島外からの観客も多く、特に闘牛が共通文化である沖縄からの観客は多いようです。
この日は、やはり闘牛がさかんな韓国からも関係者が招待されていました。 -
試合は10時から12時過ぎまで、10番組まれていました。
最初、勝負の前から戦意なく逃げ出す牛もいて“???”という感じでしたが、次第に白熱した戦いが展開されるようになりました。 -
開始当初小雨がパラつくこともあって空模様が心配されましたが、やがて回復。
牛がお互い角を突き合わせて試合が始まります。 -
写真のように“パンダ牛”と呼ばれるパンダ顔の牛もいます。
牛以上に、勢子と呼ばれるリングの中で自分の牛をけしかける人間の方が熱くなっています。
また、観客席では“賭け”が行われているそうで、牛達の勝負に一喜一憂しています。 -
角を付き合わせた勝負で、写真のように片方が戦意を失い逃げ出すと“勝負あり”です。
当然“秒殺”もありますが、なかには20分以上続く勝負もあります。 -
勝負がつくと勝った牛の関係者がいっせいになだれ込みお祭り騒ぎです。
比較的牛の方は冷静です。 -
本日のメインイベントは現チャンピオン“丸正建設蟹号”(下の写真左)対挑戦牛“大福環境開発1号”(右)の結びの一番横綱戦です。
帰島後ネットで調べた情報によりこの取組みを少し解説します。
“大福環境開発1号”はかつて“八重山酋長”という名前で沖縄チャンピオンになった有名な牛です。
徳之島にトレードされてきて、ここ数年徳之島で無敗を誇っていた王者“福田喜和道1号”に昨年挑みましたが、横腹を突かれて19秒で敗戦。
しかし、その後“福田喜和道1号”は“大福環境開発白タビ”との戦いで角を折られて敗退。
今年5月、その“大福環境開発白タビ”を秒殺して新王者についたのが“丸正建設蟹号”。
今回、“大福環境開発1号”(八重山酋長)は再度チャンピオンを目指してのリベンジ戦です。
このような情報がわかっていると観戦の興味も高まります。
もちろん、賭けている人はもっと・・・。
両者にらみ合って勝負が始まります。 -
押し合いが2、3分続いた後、“大福環境開発1号”(左)が猛然と現チャンピオン“丸正建設蟹号”を押し込みます。
柵に押し込まれた“丸正建設蟹号”は横向きになってしまい、“大福環境開発1号”の角が容赦なく襲いかかります。 -
“丸正建設蟹号”の横腹には角で裂かれた傷が何箇所かできています。
ここで“丸正建設蟹号”が再度相手に向かっていけば勝負再開ですが、この後視線をそらし戦意を喪失して”勝負あり”。
“大福環境開発1号”(旧“八重山酋長”)が見事王座につきました。
迫力ある一戦でした。 -
勝った“大福環境開発1号”関係者は大騒ぎです。
-
“大福環境開発1号”のアップ。
さすがに王者の風格といったところでしょうか。 -
闘牛観戦を終えて、亀徳のレストランで昼食。
テラスから眺める海がきれいです。 -
昼食後は島の観光スポットをいくつか回ります。
徳之島出身の有名人というと大相撲力士46代横綱“朝潮太郎”。
と言っても、もう45年ぐらい前に引退した横綱ですのでご存知の方は高齢の方だけですが。
私も小さい頃、引退間際の姿をTVで見たような、見ないような・・・。
なお、徳之島に限らず、奄美地方は一般に相撲がさかんです。 -
次は金見崎のソテツのトンネルです。
入り口付近で記念撮影されるツアー同行のご夫婦。 -
樹齢300年とも言われるソテツのトンネルが200mほど続きます。
-
小高い丘の上に展望所があって海を見渡せます。
やはり少し波があるようです。
この後”むしろ瀬“という海岸に巨岩が連なる観光ポイントにも行きましたが、カメラのバッテリー切れで写真はありません。
波が非常に荒い岩場で、打ち寄せる波しぶきが頭上高く舞い上がり顔に叩きつけます。
巨石の上には天日で出来た塩があそこそこに。
舞い上がる波しぶきにほんの一瞬でしたが小さな虹がかかりました。
5時頃のフェリーで8時40分奄美帰島。
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この旅行記へのコメント (5)
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- maki5963さん 2009/02/08 18:25:16
- 角突き
- azianokazeさん、はじめまして。
闘牛の解説を拝見して、私の見た角折れの牛が福田喜和道1号だと分かりました。闘牛といってもスペインのように残虐ではなく、むしろ角突きと言ったほうがぴったりきますね。島の人たちにとっては楽しみな大イベントの行事、詳しく見せていただきありがとうございました。
maki
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- SUR SHANGHAIさん 2006/10/24 01:16:51
- 珍しいものを拝見させていただきました
- 日本にも闘牛があったとは知りませんでした。(◎o◎)
土佐の闘犬は聞いたことはありますが。
ウシを取り巻く人間の熱気、賭けの成り行き、太陽の光まで強烈。
ウシの名前も“丸正建設蟹号”とか、“大福環境開発1号”とか、独特ですね。競馬馬の名前も独特ですが。
普段呼ぶときもいちいち、「だいふく・かんきょう・かいはついちごう!」って呼ぶんでしょうか。(^○^)
- azianokazeさん からの返信 2006/10/24 09:32:11
- RE: 珍しいものを拝見させていただきました
- 日本国内では徳之島の他、沖縄、宇和島、隠岐、新潟などでも闘牛を楽しむみたいです。
各地から闘牛関係者が集まる“全国闘牛サミット”なんていうものも開かれているそうです。
私が行った日も韓国からの招待客が参加していましたが、韓国は闘牛が盛んなようです。
先ほど調べたら中国貴州省のミャオ族にも闘牛の文化があるとのこと。
これらが互いに文化的に関連しているのか、単に人間の考えることは各地似たようなものなのか・・・。
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- ツーリスト今中さん 2006/10/16 18:36:36
- 闘牛
- お正月に四国に行った時に丁度、宇和島の闘牛の年何回かしかない開催日で
これはラッキーと見たことがあります。
大体、ルールや雰囲気は同じ感じのようだなと旅行記拝見しました。
ひとしきり、あの時の感動や興奮を思い出しながら
写真を見せて頂きましたが良いアングルでうまく撮れていますね。
なかなか大変だったのではないでしょうか。
代議士のご挨拶もなかったようですし、
お得なツアーだったようですね。
また、奄美周辺の旅行記楽しみにしています。
バングラデシュもazianokazeさんの旅行記を拝見して以来
今までと違う感じでニュースを見るようになりました。
- azianokazeさん からの返信 2006/10/16 22:23:59
- RE: 闘牛
- 写真はひたすらバシャバシャ撮っただけなのですが、中に思いのほか雰囲気が伝わるものもあったのは、ひとえに被写体の牛の迫力のおかげです。
富士三昧の旅行記、拝見しました。
富士山は本当にきれいで大きい山ですよね。
紅葉や初冠雪など、うらやましい山歩きですね。
ただ、山は天気のいい日を選べる近場はともかく、スケジュールを決めての遠くの山の場合はかなりのギャンブルになります。
奄美から距離的に近くに屋久島の山々がるのですが、直接行くことができません。いったん鹿児島に出て再度屋久島に向かうかたちになります。
宮之浦岳は体力的に大変そうなので、お花畑なども楽しめる別のコースなども調べてあるのですが、行けるのはいつになるでしょうか。
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