男一匹、瀬戸内を行く

2006/09/14 - 2006/09/16

この旅行記は私がサラリーマン人生を賭けて敢行した旅の記録である。と深刻な書き出しになりましたが、要は猛暑とストレスで疲れ果てた体を癒すため会社に４日間の休暇願いを出し急遽旅に出たのでありました。行き先は広島、鳥取なども考えましたが、結局出発時間が遅くなったこともあり岡山に決定。往路は新幹線、復路は高松へ渡りフェリーで戻るというコースを組みました。ところが、ところがアクシデントに見舞われスケジュールがどんどん変わってしまいました。

エリア 高松(香川)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 船 新幹線 JRローカル 私鉄

さらば大阪
今回も出発は夕方になりました。岡山までのんびり在来線で行くつもりが、結局ひかりレールスターを利用。久しぶりに乗る新幹線、車内放送のチャイムが「いい日旅立ち」になっているのをこの耳で確認しました。

出発の儀式
列車が動き出すと缶コーヒーを開けチビリチビリとやるのが私の旅立ちの儀式です。

レールスター車内
車両はのぞみに使われている７００系と同じですが、車内外ともに特別仕様になっています。これは自由席で２+３列の配置は従来どおり、でも指定席はサルーンシートと呼ばれ２+２のグリーン車並の設備。したがってレールスターにグリーン車はありません。

岡山到着
のぞみ並みのスピードで文字どおりあっと言うまです。両端の車両には４人用の個室もあります。８両編成なのがちょっと寂しいところ。

駅名標
これはＪＲ西日本のデザインです。新大阪の東海のデザインと比べてみて下さい。

岡山全日空ホテル
昨年開業したばかりです。岡山駅の裏口？の正面です。同じ建物には岡山コンベンションセンター、ＮＨＫ岡山放送局が入っています。

全日空ホテルロビー
シンプルな現代的なデザインです。駅を挟んで建つＪＲ系のホテルグランヴィア岡山との競争が見ものです。

岡山国際ホテル
こちらが、今回お世話になった国際ホテルです。昭和４８年に岡山の迎賓館として建設されました。古いハードが弱点ですが、サービス面は卒がありません。ホテルオークラグループの一員です。

ロビー・フロント
ロビー周りのインテリアは岡山県の木”赤松”が多用されています。カウンターはＬ字型になっていて手前からベルデスク、レセプション、そして、正面にキャシャーが並んでいます。

スタンダードツイン
シングルを予約していましたが、ツインにアップグレード。９階なので眺望も素晴しい。広さは２５平米程度。ちょっと照明が暗いのが不満でしたが、快適なステイでした。

朝の眺望
約８０メートルの高台に建つため岡山市内が一望の下に。

カフェテラスカスカテール
朝食は朝日の差し込むこのレストランで。「本日の朝食はバイキングです」との掲示が出ていたので定食メニューの日もあるのだろうか？

朝食です
品数は多いとはいえませんが、質は良かったです。特に卵料理の付け合わせのハム、ソーセージは最高！

エントランス
風格を感じます。早速、秋篠宮の親王誕生を祝う立看板が。

チャペル
これほど大型の独立式チャペルは珍しい。

マリンライナー
高松へはもちろん快速マリンライナー。高松寄り先頭車は２階建てになっています。２階がグリーン車、１階が普通車指定席。５両編成のうち２階建てを含む３両はＪＲ四国の５０００系、あと２両はＪＲ西日本の２２３系という面白い構成です。画像は早島駅での上りマリンとの交換シーンです。

普通車指定席
今回は５１０円を支払い指定席に乗車。低い位置からの瀬戸大橋通過シーンを期待してのこと。シートは座面スライド機能付きの快適な座り心地。

バトンタッチ
本州側最後の駅児島で乗務員交代。ＪＲ西日本からＪＲ四国に引き継がれます。

かぶり付き
いよいよ瀬戸大橋です。運転席後方に移動して前面展望を楽しみます。ちなみにこの部分はグリーン席扱いです。まあ、立って見ているだけならかまわないでしょう。

多島海風景
瀬戸大橋からの車窓風景が魅力的なのも瀬戸内海の大小さまざまな島々があってこそ。写真撮影には橋げたが邪魔になります。５カットほど連写してやっと島と橋げたが重ならないカットが撮れました。

高所恐怖症の方は
高いところが苦手な方は自由席車をお薦めします。

閉塞進行！
白手袋で指差喚呼、安全運転の基本ですね。それにしてもこの運転士さんの動作はキビキビしていて実に決まっていました。

こんなに低い
坂出駅のホームです。２階からの景色より１階の方が迫力があります。愛用する京阪特急でもダブルデッカーに乗ると１階席を選びます。

高松到着
マリンが並びます。常にどちらかにマリンが在線しているようにダイヤを組んでいるようです。

高松駅
ＪＲ四国は随分前から女性改札係を積極的に使っているようです。ホームには時々瀬戸の花嫁のメロディーが。発車ベルなんでしょうか？

高松駅舎
駅としてはバリアフリー度ナンバーワンだそうです。いわゆる頭端式プラットホームなので基本的に平面移動だけで済むわけですから当然といえば当然。

ここは大阪？
関西空港交通に阪急バス、大阪府下某所という感じです。駅もバスターミナルもサンポート高松プロジェクトの一環として移転してきました。

サンポート高松
宇高連絡船廃止に伴い不要となった桟橋跡地などを再開発し高松の新都心とするビッグプロジェクトです。

シンボルタワービル
実にシンプルなネーミングです。地上３０階建と四国一の高さを誇ります。３０階には無料展望台がありますが、休日には貸切で婚礼が行われることがあるので要注意。今日もそうでした。諦めずに２９階のレストランフロアから展望を楽しみましょう。

ホール棟
タワー棟に隣接して高松市のサンポートホールが入るホール棟があります。１５００席の大ホールを中心に高松のコンベンションのメッカです。

デックスガレリア
タワー棟とホール棟の間には立体的な広場がありイベントなどに使われます。

パノラマ　その１
高松市中心部です。遠くに天満屋百貨店（元ことでんそごう）が見えますが、他に目立つ建物はありません。いや、右端に香川県庁の本館(２２階建）が見えます。

パノラマ　その２
西側の風景です。あちこちに地元穴吹工務店が展開するサーパスマンションが建っています。

全日空ホテルクレメント
ＡＮＡとＪＲ四国の合作です。遅まきながら高松にも都市型ホテルが誕生したと言っても良いでしょう。規模、質両面でこのホテルと比較できるホテルはありません。

旅客ターミナルビル
２階が小豆島他瀬戸内海近距離航路の乗り場になっています。３階には宇高連絡船資料室があります。

３階から
連絡船資料室からの展望です。正面に見えるのは女木島でしょうか。

高松合同庁舎
まもなくサンポートに新しいビルが加わります。国の出先機関が入居します。

高松国際ホテル
時間の都合で急遽高松での宿泊を手配することに。駅前のネットカフェで検索すると高松国際のエコノミーシングルが￥４６００！迷わず予約を入れたものの・・・・

１０２号室
さすがに料金が安いだけのことはありました。1階の客室というのは初めてです。（ＨＰには注釈あり）調度品はキズだらけ、今時、家庭でも使わない古めかしいソファベッド。高松の迎賓館だったはずが。

ことでん瓦町駅
ことでんの路線網の要です。駅ビルには四国最大の百貨店高松天満屋が。（かつては、ことでんそごう）ズラリ並んだ自動改札は大手民鉄のターミナルを思わせますが、全てＩＣカード専用です。

なつかしの京急！
高松築港駅です。左の車両は元京急の７００形、右の車両は元阪神のジェットカー（中間車に運転台を取り付けたので見慣れない顔ですが）。

ジャンボフェリー
いよいよ高松ともお別れです。１５時半発神戸行きフェリーりつりん２が出航します。バックには知る人ぞ知る名曲「二人を結ぶジャンボフェリー」が流れます。

さらば高松
船上からサンポートを見渡すことができます。

明石大橋
１８時半頃明石大橋を通過します。さすがは日本有数の過密航路、左舷前方の石を投げれば届きそうな距離を自動車航送船が航行していました。

神戸入港
♪風が恋を運ぶ・・・届けてよジャンボフェリー♪と再び「二人を結ぶジャンボフェリー」の爽やかな？メロディが流れる中、潮流の関係で１０分遅れの１９：２０到着です。ライトアップされた神戸大橋が迎えてくれます。

この旅行記へのコメント （2）

• crosswordさん 2006/09/23 18:07:23

  お久しぶりです！

  のぶりんさんへ
  
  ご無沙汰しています！
  でも実際はちょくちょく見せていただいていました（笑）。
  岡山と高松への旅は、急に決まったのですね。
  私も無性に出かけたくなるときがあるのですが、
  ぱっと出かける旅もまたいいものですね。
  
  今回のＪＲとジャンボフェリーの旅、変化があっていいですね。
  どこもお馴染みのところなので、まるで自分が
  旅しているような気分になりました。
  また遊びにきます！
  
  crossword
  

  のぶりんさん からの返信 2006/09/24 13:12:15

  RE: お久しぶりです！

  cosswordさん、こんにちは！
  何時もおこしいただいているのはちゃ〜んとワッチしております。
  お構いもせず、失礼しております。
  
  夕べのジャンボフェリー漂流のニュース驚きましたね。上り４便と
  いうことはちょうど１週間前に私が乗船した便ですよ。船は違います
  けど。当分ダイヤは混乱しそうですね。
  
  さて、今回の瀬戸内の旅は全く思い付きです。いろいろなストレスが
  嵩じているのを体が動物的に察知したのでしょう、これは旅に出るし
  かないって。で、急遽候補に上ったのはハイウエイバス＋広島プリン
  スホテル、特急はまかぜ＋餘部鉄橋、そして、今回の岡山・高松の３
  コース。そうこうしているうちにどんどん時間が経ち一番時間的に
  融通が利くこのコースにあいなりました。
  
  やっぱり船旅は良いですね。１週間経った今も「二人を結ぶジャンボ
  フェリー」のメロディが頭の中をグルグル回ってますが・・・・。