釜山から船で行く対馬

2003/02/06 - 2003/02/10

釜山から対馬へ高速船が出ていると聞き、乗ってみることに。
対馬という島が存在することはもちろん知っていたが、旅行のデスティネーションとしては全く無名だ。
直行便も福岡と長崎くらいしかないし、対馬を訪問するパッケージツアーも見たことがない。
個人で行こうと思うと、福岡で乗り継ぎを要するのでかなり高くつく。
首都圏からなら、いっそ韓国まで格安航空券で飛んで、そこからこの高速船を使った方が安上がりかも。
国内旅行に行くのに韓国を経由した方が安いとは・・・
国内線の運賃高過ぎ!!

エリア 対馬(長崎)

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 船

成田からユナイテッド航空で仁川に到着。
非常に運転の荒い座席バスで江南の高速ターミナルまでわずか45分!
釜山へ向かう高速バスも暴走気味で、地下鉄も走っていない時間に老圃洞バスターミナルに放り出される。

釜山港の旅客ターミナルで同行者と合流。
対馬・比田勝港行きの高速船「シーフラワー号」に乗船。
乗客はほぼ全て韓国人。
船はかなり揺れた。
高速船と言う割に、かなり時間がかかったように感じた。

比田勝の港は国際線が発着するとは思えないほど小ぢんまりしてた。
小屋のような建物で入国審査・税関検査を受ける。
港の駐車場には役所の車が止まっていたので、船便がある時だけ入管や税関の職員が厳原から出張してくるのだろう。

宿の車で厳原市街へ。
想像していたよりずっと大きな島だった。
厳原では資料館などを見学した。
市街地はコンパクトにまとまっていて便利。
厳原市内にも韓国人観光客がチラホラ。
最近はもっと多いらしいが。
日本人観光客は見かけなかった。

釜山へ戻る便は荒天で欠航。
フェリーなら余裕レベルだが、高速船は波に弱いので信頼性の点でイマイチ。
この時期の海が荒れやすいことは分かっていたので、帰国の飛行機を1日遅くしておいたのは正解だった。

その晩は韓国資本の「オーシャンホテル」泊。
爆発割引???
丘の上の見晴らしの良い場所に建っていた。
オンドル部屋は韓国の旅館そのまんま。
オンドル装置も当然韓国製で、ここはどこ?状態。

釜山へは厳原港から出発。
旅客ターミナルは合同庁舎の一部を間借り。
比田勝よりはマシだが、それでも国際ターミナルには見えないだろう。

こちらも乗客はほぼ韓国人。
釣り人が多いようで、クーラーボックス提げた人も。
翌朝チャガルチに並ぶのか?

波は穏やかだったので、航海は順調。
釜山で捺されたスタンプは滞在許可の日付が手書き!
ケンチャナヨ???

釜山から夜行バスでソウルへ。
仁川空港へは、仁川市の月尾島から船で渡ってみた。
ガイドブックの地図によると、仁川駅から船着場まで約2km。
荷物は少ないので余裕で歩けると思って歩いてみたが、どう考えても2kmなんて距離ではなかった。
多分5km近くはあったと思う。
元の地図が軍事上の理由でデフォルメされていたのだろうか。
船はかなり大型のカーフェリー。
船着場から空港へのバスは韓国の田舎によくありそうなローカルバス。
仁川空港のある永宗島はもともと存在した仁川の離島で、今も昔からの集落が残っている。
なので、バスはとてもじゃないが空港行とは思えない景色の中を走る。
かなり面白い。

ユナイテッド航空で成田へ。