ぶらり札所旅　　第８７番　補陀落山志度寺

2003/12/29 - 2003/12/29

　毎年、年末に青春１８きっぷを活用して、西日本を旅して、まだ乗ったことがない鉄道に乗る旅をしています。今回は、高松琴平電気鉄道（琴電）の志度線を乗るために、四国へ渡りました。志度線の終点、志度駅の近くに87番志度寺があるので、８年ぶりに訪ねてみました。
　ムーンライト松山で四国入りし、８時５分、ＪＲ高松駅に降り立ちました。高松駅は、新しくなって、以前とは全く違う場所になったようでした。ＪＲ高松駅から数百メートル離れたところに、琴電の高松築港駅はあります。朝のラッシュ時ということで、次々と行き止まりのホームに列車が入っては、出発していきます。そして、目的の８時32分発、長尾線長尾行きが入線してきました。３両編成の前２両は、名古屋市交通局から譲渡された新車（とは言え、車齢は約30年）だが、最後尾は、うれしいことに大正生まれのオールドタイマー、3000形だった。迷わず、最後尾の車両に乗り込みました。滅多に聞くことができない、釣り掛けモーターがうなるうなる。台車のバネも最近のそれとは、違うようで、揺れ方が違いました。
　讃岐平野を南へ揺られることおよそ40分、終点長尾駅に到着しました。冬とはいえ、ぽかぽか陽気はありがたい。８年前に通った駅前の道を歩くことわずか、87番長尾寺に着きました。８年前、結願にむけて昼食をとり、英気を養ったところなので、思い出深いところ。時刻は９時30分、広い境内は、がらーんとしていました。足早に本堂、大師堂をお参りしている車遍路のおじさんが１人いるだけ。歩き遍路さんに会えたらいいなと思っていただけに、残念でした。しばらく札所の雰囲気を味わい、わたしも久しぶりのお参りをしました。８年前は、結願を目前に何を考えてお参りをしたのだろうか。車遍路のおじさんが足早に札所を去った後は、わたし１人が残されました。しばし、朝の清々しい境内の雰囲気を味わいました。その後もだれも現れず、次の目的地目指して、長尾寺を後にしました。
　この後は、数キロ離れたＪＲ造田駅まで歩いて、ＪＲ線に乗ることにしていて、一部区間、遍路道を歩いてみました。だが、ここでもお遍路さんを見かけることはありませんでした。

エリア さぬき(香川)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル 私鉄

大正生まれの面構え

車内の様子・手は加わっているので、当時とは違う