ワープステーション江戸

2006/07/23 - 2006/07/23

近年の市町村合併で「つくばみらい市」になりましたが、伊奈町と言った方が似合っていると思います。
「歴史公園・ワープステーション江戸」はＴＶや映画の時代劇撮影によく使われるオープンセットを公開したテーマパーク。江戸時代へのタイムスリップを時々やっている身としては、一度は行ってみなければなりません。
とは言え、わざわざ車を飛ばして行くのもなぁと思っていたところ、隣の竜ヶ崎に遊びに行ったついでに寄ってみました。
うん、一度は行ってみなければ（一度行けば十分な）という所でした。

エリア つくば(茨城)

• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車

広い駐車場があってここが江戸への入り口です。
入場料は５００円ですが、各種優待があるのでカードを見せると団体料金の４００円でした。

車で駐車場に入るときに最初に目についたのが時の鐘でした。

中に入って左手に芝居小屋。中村座ということですが、幟はないし看板は色褪せていました。
流行らない芝居小屋、もしくはお咎めを受けて営業停止中という風情でした。

間口もそこそこな大店が並んでいる風景。

町の大通りを抜けて正面に見えるのが日本橋。
というのに小さな橋ですが、ＴＶで見ればそれなりに大きく見えるので写真写りが良いです。
何だか広重の絵のようなアングル。

大店の並ぶさ駿河町の本通りという雰囲気。
のれんを変えれば呉服屋にも両替商にも変身できる感じです。

割と狭い範囲にぎゅっと押し込んである町並なので、裏手に回れば町屋も並んでます。

橋を渡った向こう側には堀割に面した立派な商家が立っています。
かなり江戸っぽい風景です。

対岸を望みます。これは正しく「御宿かわせみ」の光景です。
結構よくできていますね。

白暖簾の商家は薬種問屋でしたか。
看板もそれっぽくてだんだん興が乗ってきました。

日本橋の下には舟がもやってあって、結構凝っていますね。
さすがにＴＶ撮影に使うセットだけにどう撮っても絵になります。

蔵が建ち並ぶ回船問屋の前です。
大八車に米俵でも積んであればもっと臨場感があるのにね。

堀割の向こうには小橋があって、ちょっと粋な雰囲気。
夕闇で行灯が点ればもっと情緒が出そうです。

橋を渡ってみましょうか。
どこを撮っても絵になるので失敗がないのは良いですね。

実は長屋もあるのですが、今日は撮影に使っていて近づけません。ドブ板と井戸のある長屋も見てみたかった。
ということで木戸を出ることにします。

続いては江戸城に登城します。
まずは立派な見附門から入っていきます。

こちらは町に比べてかなり広くて相当なスケール。
石垣はないですが、お濠には水を張ってあって作り物としては立派。

これが大手門。
この江戸城は昔の造りで白壁ではありません。
戦国期から江戸初期の城として撮るには良いかも知れません。

かたわらに武家屋敷。これはずいぶんと安普請だなぁ。
オープンセットなので雨や風に晒されるから仕方ないのかな。
会津の武家屋敷の方が立派でしたね。

時代が遡って戦国期の岐阜城の門です。
権威の象徴である江戸城とは好対照の実戦的な城郭のようです。
一応、いろいろな時代に対応できるようになっています。

光景は一転して在所の風景。
これもどこかで見たことのあるような鄙びた感じですね。

何と表現していよいのか、凶状持ちの渡世人が隠れていそうな村です。

ということで全部作り物ですが、江戸時代にタイムスリップするには良い所でした。
でも、入場者が少なくて寂しい。時代衣装を着た役者さんが歩いていれば良いのに。
それは日光江戸村にいかなくてはダメかな。

ともあれ一度来たいと思っていた所なので満足しました。