1993/09/24 - 1993/10/10
52位(同エリア114件中)
洋子さん
アマゾン奥地・裸族を訪ねて(2)
ジャングル・ロッヂは小さな支流に面して立てられていたが、ボートを降り、はしごのような階段を登ってロッヂに入る。スウェーデン夫婦が経営していて20人は泊まれるだろうか、夕食はアマゾンで獲ってきた白身の魚のフライでしたが、美味しかったです。発電機で電気はあるのだが、小さい裸電球が薄ぼんやり灯いているだけで薄暗い。
文明の利器で生活している日本人にはジャングル・ロッヂの設備にはただただ驚くばかりです、テレビもラジオも無い文明と隔離されたこの一泊は、あらためて浪費を見直す良い機会なのかも知れない。
朝ボートで川をのぼり、ジャングルの中を歩いて、裸族の村を訪ねました。裸族はインディオ保護局の監視下にあり、外との接触が始まったばかりの部族です。
ブラジル・アマゾンの熱帯雨林に住む裸族は外界と全く接触せず、おそらく数千年にわたり自分たちだけで生活してきたと考えられます。この部族は推定100人、完全な裸族でしたが、外部との接触が始まり現代文明に接するようになって、草を編んだ腰ミノを着けるようになった。発見当時は石・木・土器・動物の骨や牙のみを生活用品として所有し、鉄器の使用は確認されていない。
裸族の生活は漁業と狩りが中心で、吹矢と石で作った武器を用いて獲物を捕っています。サルの丸焼きが一番のごちそうとか。
獲物はみんなで平等に分けて食べているし、「家族」という概念もなく、全員が平等で、いわば村全体が大きな一家族で、農業はほとんど行われていない。
裸族の手作り民芸品と日本から持ってきた使い捨てライターやタバコと交換した。羽飾りの付いた民芸品「吹き矢」は日本へ持って帰れるのだろうか。
ガイドに「物をあげないで下さい」ときつく注意された、私たちの持ち込んだ物が、裸族の生活を乱し、長く続いている習慣と生活を壊してしまうのだ。一度味わったチョコレートの味は彼らを毒するのだ。
ジャングルツアーで注意しなくてはならないのは蚊です。ジャングルの蚊は日本でいう蚊のレベルではありません。 ジャングルの蚊は獰猛で新参者がやってくるとすごい勢いで襲ってきました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- Tedさん 2006/06/19 06:05:38
- 文明、幸せって何だって考えさせっられますね
- こんにちは、洋子さん
ペルーにはインカの遺跡を見に行きましたが、こんな所がまだあるのですね。
洋子さんが書いているように、彼らの生活を見ることの出来るのはいいけれど、彼らにとってそれが悪影響を及ぼしていないか心配ですね。
本当に文明って何だ?と考えさせられますね。
スゴイ衝撃です。今度見に行こうかな?でも行かない方が彼らには良いのかな?
旅行記ありがとう
Ted
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- kokonoさん 2005/11/23 10:05:13
- 一度味わった チョコレートの味は・・
- 洋子さん
>ハワイ・ロングステイ「7」info@4travel.jpから、たどり着きました
つづいて中南米 >> ペルー >> アマゾン川周辺 の旅行記が目にとまり
下記の文章に興味を持ちました
・アマゾン奥地・裸族を訪ねて・・やっぱり南米は遠い。
・この中には穏やかで友好的な部族から好戦的で首狩りを行う部族まで・・
・食物に困らないせいか、先住民族の文明度は極めて低い狩猟と農耕による 生活を営む種族が今だにこのジャングルの中には居るのです。
・自然と人間が共存している世界、我々が失ってしまったものが
たくさん残っているのです。
・あらためて浪費を見直す良い機会なのかも知れない。
・裸族はインディオ保護局の監視下にあり、外との接触が始まったばかりの部族です
・その羽飾りの付いた民芸品と吹き矢は日本へ持って帰れるのだろうか。
・一度味わった チョコレートの味は彼らを毒するのだ。
敗戦後60数年・・日本人の生活も大きく様変わりしています・・
自然の大切さを感じました。kokono
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