2004/10/26 - 2004/11/07
200位(同エリア223件中)
fafaccioさん
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スペインのバスク地方に行ってきました。
私の入っている合唱団が、国際コンクールの招待を受けたからです。
サンセバスチャンから電車で10分程度のラサルテという小さな街に滞在しました。会場のあったトロサという街や、その他小さな街(Polanco,Ordizia,Bera,Borja)に演奏をしに行きました。
私達の団は
*同声合唱・ポリフォニー部門 1位
*同声合唱・フォルクロア部門 1位
*バスクの楽曲 最優秀演奏賞
(「Mendian Gora」というバスク語の歌なのですが、本当に良い歌です。)
という成績をとり
グランプリ(総合1位)により、5月にブルガリアで行われるヨーロッパグランプリへの出場権を獲得しました。6月には日本での演奏会とイタリアでの合唱フェスティバルの招待も決まりました。
旅行記の詳細はhttp://brilliantharmony.com/tolosa.html にありますが
私なりに バスクの思い出を振り返りたいと思います。
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バスクというと今でもこの風景が脳裏に浮かびます。
ホテルのすぐ裏の道を進むと、このような開けた景色が広がります。
露で濡れた草をはむ羊たち(人の数より多くいると思うくらい)、豊かな緑、そしてどこまでも青い空。 -
日本でバスク語の歌を練習している時にははわからなかったものが
こっちに来てようやくわかりました。
課題曲の Mendian gora・メンディアン ゴラ(樫の木のある山のあの地へ)という歌は
バスク人が虐げられてきた歴史とその誇り高き魂を歌った歌です。
犬の言葉を話すな!とバスク語を一切話す事を禁じられ弾圧をうけてきた人々は、今ようやくバスク語を話す事が出来るようになり、バスク語教育も盛んに進められています。 -
私たちは、時々世界を騒がせるETAというバスクの独立の為のテロ組織の名前を通じてバスクを知る事が多いと思います。
でも、実際現地に暮らす人々は、どこかシャイで控えめで、日本に長く住むバスク人の方に言わせると、誠実さや勤勉さは日本人に通じるところがある との事です。 -
バスク人の気持ちになって歌う、という事は、あくまで想像の世界の追求であって本当に辛酸を舐めた経験がない私にとっては、傲慢と思われるかもしれない。
でも、私たちはこの歌を歌う時、心はバスク人そのものになって歌おうと思いました。一見穏やかに聴こえるメロディーの奥底を流れる深い悲哀と熱い血潮を歌い上げようと。
コンクール会場で聴いてくれた観客の涙を見た時、私たちは間違っていなかったんだ と実感しました。 -
今回この歌で、私達は バスクの楽曲 最優秀演奏賞という賞を頂き、総合グランプリも獲得しました。
総合グランプリは当然嬉しいですが、私は一番この歌で賞が獲れた事が何より嬉しかったです。
6月4日の演奏会で、久しぶりに歌います。
きっと歌い出したら、草の芳りと共にバスクの景色が私の中に蘇る事でしょう。
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