2004/12/02 - 2004/12/02
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一期一会88さん
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夜の静寂(しじま)のなかで、人は襟を立てて足早に走り去っていく。
人は、いつの頃から、夜の暗さの恐怖から、解き放されたのだろうか。などと夢想し、コンサートの開始を待っていた。
目の前にある「新潟県民会館」は、40年以上も前に起きた新潟地震で寄せられた全国からの浄財の一部を、その心を忘れないために建設資金に充てられた。
暗さは、明るさの対語とされるが、私にはひとつに思える。
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夜道を歩く時、「不審者」に見られているいるんじゃないかと、変に気遣いしてしまう。平然としていればいいじゃないか、と言われそうだが、気が小さいせいか、やっぱり気にしてしまう。いやな世の中になったなどと愚痴をいうつもりはないが、ついそう思いたくなる。
デジタルカメラを片手に夜景を撮っていると、何人かのひとは、足早に去っていく。 -
明るさを得た代わりに暗さを失ってしまった。「暗さ」を放棄した代わりに、畏敬の念を忘れてしまったようで、自然に対する畏(おそ)れを忘れ、人間の傲慢さがあるのではと、余計なことを考えている。
支柱に付けられた街灯は、静かに灯を点している。 -
「新潟市民芸術文化会館」とは、如何にも仰々しい。田舎ものの私には、総硝子張りの窓や空中歩道は、未だ馴染めずにいる。
ひとつだけ気に入っているところがある。壁面に取り付けられた巨大なステンレス製の鏡。時間とともに変化する風景を残さず写し取ってくれるのだ。 -
「鏡」は古代、神秘そのものだったのだろう。三種の神器のひとつは、鏡だ。女子中高生でさえ、必ずひとつはもってるであろう現代の鏡には、神秘性さえ消え失せててしまったのだろう。
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コンサートホールは、読んで字のごとく音楽会を開く会場のことだ。バブルの頃は、各自治体で盛んにつくられた。今はまさにお荷物(?)
演奏する会場は必要に違いないが、肝心なのはソフト、どう利用するかが大事なはずだった。そのスッポリと抜けてしまった所に悲劇がある。ハード(建物)さえつくってしまえば、文化ができる幻想が未だにのこっていないことを祈っている。
音楽を聴いたり、演劇を観たりすることばかりではなく、心へのはたらきかけをする芽生えこそ大切にすべきでは…と老人は考えてしまうのだ。
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