2011/08/06 - 2011/08/13
5位(同エリア55件中)
ゆりりんさん
モスクワ、セルギエフパッサートを観光し、いよいよロシア滞在4日目、憧れのキジー島へ出発。目当てはもちろん、あの木造教会群。
滞在日数が長くなるごとに、ますますロシアの不思議カワイイ雰囲気にとりつかれてしまったOLの、夏の一人旅6泊8日の記録その3です。
キジー島へ上陸するためには、寝台列車を利用してペトロザヴォーツクという街へ移動し、水中翼船を利用して行きます。
初めての町、地方都市、そういえば海外旅行で二都市以上移動するのって初めてだったわ…と、重いスーツケースを駅から転がしながら気づく。
どれだけ大変なことがあっても、なんとかしてキジー島に辿り着くぞ!おー!
【その1:モスクワ編】1~2日目http://4travel.jp/traveler/yuri-ring/album/10592276/
【その2:モスクワ(続)+セルギエフパッサート編】3日目http://4travel.jp/traveler/yuri-ring/album/10594327/
【その3:キジー島編】4日目 ←★今日はここ!http://4travel.jp/traveler/yuri-ring/album/10595887/
【その4:サンクトペテルブルク+エカテリーナ宮殿編】5日目http://4travel.jp/traveler/yuri-ring/album/10598209/
【その5(終):サンクトペテルブルク(続)+ペテルゴフ編】6~7日目
(成田着:8日目)http://4travel.jp/traveler/yuri-ring/album/10606087
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 船 徒歩
- 航空会社
- アエロフロート・ロシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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モスクワ前日19:55発、終点ペトロザヴォーツク9:35着。定刻より5分ほど早めに到着。電車から降りてきた恋人を抱きしめてキスをしている人がいました。これだけ熱い再会が繰り広げられるほどの遠いところから、自分もやって来たんだなぁと実感。
この駅にはホームがなく、ドアから階段を使ってコンクリートの上に降り立ちました。スーツケースを下ろすのが大変でした。 -
なぜ…駅構内を野良犬がフラフラしておる…
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ペトロザヴォーツク駅。男らしさに満ち満ちている。尖塔がついてると、いかにもロシアの建築物!って感じがします。
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地図を片手に早速港へ向かいます。交通安全啓発看板にもチェブラーシカがちょこんといました。ほんと人気だねぇ。日本でいうところのドラえもんみたいな人畜無害的位置づけなのかな。
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決して舗装が行き届いていない歩道を、駅から重たいスーツケースをゴロゴロ転がしながら15分ほど経ったところで、駅近くで荷物預け所を探さなかったことを後悔する。ちょっとひなびた街並みをのんびり見ながら港に向かいたかったけど、それもままならない。
駅から伸びている大通りをまっすぐオネガ湖方面に歩くと「セーヴェルナヤ」というホテルがあるので、大きな荷物をお持ちの方はここの1Fのラゲッジルームに荷物を預けることを強く強くお勧めいたします。スーツケース1個の預け料は確か100ルーブル。24時間営業です。ここ以外にも、荷物を預かってもらえるホテルはあるようです。
先に申し上げておきますと、私はこの日、夕食を食べる前あたりまでスーツケースを引っ張りまわしながら移動することになるのですが、ペトロザヴォーツクの街ではもうパフォーマンスが落ちて落ちてしょうがありませんでした。(キジー島では料金所で荷物を預かってもらえたからまだよかったですが…。)翌日両腕がひどい筋肉痛になったのは言うまでもありません。 -
港までスーツケースをひたすら転がしながら徒歩で約1時間。やっと着いた。
途中微妙に道を間違えかけたり、通り道のカール・マルクス通りの結構急な下り坂に軽く絶望を覚えたり、決して平坦な道のりではなかったのでもうくったくた。よくスーツケースの車輪ぶっ壊れなかったな。
私の疲れっぷりを写真で表現してみました。スーツケースを転がす気力がすでにありません。 -
オネガ湖畔にはなぜかレトロな遊園地。
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このさびれ感がたまらない。
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港方面に歩いていく途中で、遠目にこのような水中翼船が見えてくるので、道さえ間違えなければ乗り場は分かると思います。
「夏は予約必須!」という話を聞いたので、1か月ほど前に、オネガ湖近辺にある「ホテル・カレリア」さんのツーリストエージェンシー窓口メールアドレス(tourism@hotel.karelia.ru)に「この日に1名乗船予約をしたいので詳しい運行スケジュールと料金を教えてください」と簡単な英文でメール送信。帰ってきたメールは、私が書いたメール以上に簡素な文章でした。メールにはタイトルすらなく(笑)、きちんと予約できていたのか不安…。
参考ウェブサイト:hotel "Karelia"
http://www.karelia-hotel.ru/eng/contacts_eng.php
当日ドキドキしながらこの緑の水中翼船の乗船券を扱っているっぽい売場に赴き、メールのやり取りを印刷したものを見せると、なんとかキジー島に上陸したいという意思は伝わった模様。ただし、予約がちゃんとされていたのかどうかは窓口のお姉さんの態度からは分からずじまい。まっ、結局島には問題なく行けるっぽいから問題ないか♪
ここで支払うのは乗船券(往復)代の2200ルーブル。入島料の625ルーブルは島についてから支払ってくださいという指示を受ける。ほいさ。
定刻通り11:30に水中翼船出発。電車といい水中翼船といい、ロシアの交通機関って時間に正確だなぁと思いました。 -
快適な船旅でうとうとしながら、1時間半弱でキジー島に到着。船着場から降りると、草原の向こうに木造教会群が見えました。幻想的。
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港から木の板張りの道を進み、右に曲がると、入島料を支払う料金所があります。ガイドさん無しの場合の料金は625ルーブルですが、ガイドさんのツアー付きだと確か2倍くらいの料金だった気がします。
私はここまで重いスーツケースと行動を共にしていましたが、しばし預けることにします。やっと身軽になれた…! -
フィンランド語の音声ガイド貸出案内なんて初めて見た。やっぱり北欧に近いんだなぁ。
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だんだん木造教会群が近づいてきます。
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プレオブラジェーンスカヤ教会。写真で見たときの第一印象は不気味ですらあったのに、実際に見てみるとあたたかい雰囲気。色彩に派手さは一切ないのに、ずっと見ていたくなる。
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宗教施設だから?建物の近くには墓標のようなものがたくさんありました。
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隣の「富農アシェフニェフの家」へ。窓枠などの細かいディテールがかわいい。
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イコン画が飾ってありました。ここでは他の女性観光客が皆頭にスカーフを巻いていました。イコン画の前ということで、神聖な場なのでしょう。あわててストールをリュックから引っ張り出しました。
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窓から見たプレオブラジェーンスカヤ教会。窓の桟も凝っている。
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8月とはいえ、日本では考えられないくらいの涼しさの中、気持ちよくマイペースで散歩していると、道のど真ん中をのっしのっし歩いてくる奴が登場。
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猫だ!!
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そのままのっしのっしと歩みを進めていった彼は
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ツアー御一行様の輪の中に突っ込んでいきました。
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とても人に馴れている様子。人気をほしいままにしていました。
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イチオシ
世界遺産と猫
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カメラなどおかまいなしにくつろぐ猫。しかしキジー島で猫にお目にかかれるとは思っていなかった。猫好きとしてはこれほど嬉しいことはない。
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にゃんにゃんリラックスしていらっしゃる。
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草原とオネガ湖と猫。りりしいねぇ。
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ご出演ありがとうございました。
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富農アシェフニェフの家、どの角度から見ても窓のディテールが凝っていることに気づく。
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イチオシ
「中農エリザロフの家」にいたお姉さん。彼女に出会ったのがきっかけで、プラトーク(肩に羽織っているストール)が欲しくなり、旅の後半で購入することになる。
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木造教会の屋根部分のレプリカ作成のデモンストレーション。近くで見てもやっぱりこの玉ねぎ屋根の構造は不思議でたまらない。
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農村風景。
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これらは実際に使われているわけではないけれど、
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のどかな風景はまるで絵画の中に入り込んだようで、
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異国情緒を感じるには十分だった。
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可憐。
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人間ってすごいね。
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こんな不思議な建物思いついちゃうんだもん。
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そろそろ船着き場へ戻ろう。
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たぶんペトロザヴォーツクからの船の乗組員さんたち。
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船着き場からまっすぐ行って左に折れたところには、ちょっとしたキオスクやお土産屋さんがあった。このあたりから、可愛いと思ったおみやげはすかさず買って帰るべしということを悟り始める。
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売店にて。
観光地含め、街中ではこういうノリで簡単にビールが手に入る。ロシアではビールはお酒ではないそうです。おそロシア。(ようやく法改正されてもうすぐビールもお酒扱いになるみたいだけどね) -
お土産屋さんでの戦利品。
ヤカンウォーマーはおそらく量産品だと思うけど、作りがしっかりしていてかわいかったので購入。550ルーブル。
マトリョーシカは行く先々で気に入ったのを見つけたら買うことにした。あまりドギツいデザインじゃない、美人マトリョーシカに出会ったのでお買い上げ。350ルーブル。
どちらも観光地にしてはお買い得だったと思う。都市部よりもずいぶん良心的な値段設定だった。 -
思う存分木造教会群も楽しんだし、気に入ったお土産も見つかったし、思い残すことはなくキジー島を去る。15:45、行きと同じ船着き場より、同じ水中翼船でペトロザヴォーツクへ帰ります。
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17:00頃、ペトロザヴォーツクに到着。港よりオネガ湖畔を北へと散歩。またスーツケースを転がしながら歩かなくちゃいけないのがちょっと大変だけど、サンクトペテルブルク行きの寝台列車が出るまではたっぷり時間があるので、のんびりいきましょ。
キジー島に行った人のブログで見て気になっていた、投網を投げる二人の像。現代的な雰囲気で、変にひねってなくてわかりやすく、とても面白くてかっこいい。
オネガ湖畔にはこのほかにもモダンな像がいくつもありました。 -
オネガ湖畔沿いに伸びている道を挟んだ反対側には緑地が続いています。ところどころ公園やプレイスポットあり。地元の子供たちがのんびーり遊んでました。
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この日はキジー島に行くことだけが目的で、ペトロザヴォーツクの事前リサーチにはあまり力を入れてなかったのが本音。夕方になってやっとレストランを探し始める。
ガイドブックを見ていちばんはじめに載っていたレストランが、カレリア地方独特の料理も食べられるということで、ちょうどいいやーっと入ってみました。
お店の名前は『ペトロフスキー』。外見はご覧の通りあっさりしていました。 -
モルス40ルーブル。
ロシアではポピュラーなクランベリージュースらしい。甘くておいしい。ロシア滞在中、ウォッカよりもクヴァスよりもビールよりも、このモルスがいちばん気に入って、何度も飲んだ。
ここで飲んだのみたいに透き通っているもの、果実も入っているものなど、モルスといってもバリエーションがあるようでした。 -
サラダ「ペトロフスキー」140ルーブル。
ペトロザヴォーツク風のサラダということなのかな。ポテトサラダっぽいけど、豆の存在感がすごい。ゴロゴロ入ってます。チーズに埋もれて中身が見えませんが、この下でサワークリームもしっかり仕事してます。
シャキシャキ野菜のサラダを期待していたのでしたが、ちょっと違ったみたい。
でもこれ、とてもおいしかったです。たっぷり堪能しました。 -
サリャンカハーフサイズ155ルーブル。
おひとりさま用サイズが嬉しいスープ。トマトベースのようですが、レモン系のすっぱさが感じられます。あわてて食べるとちょっとむせます。
サワークリームが添えられているので、すっぱいながらもコクのある味。また食べたい。 -
牛肉とマッシュルームのチーズ煮込み、らしい。(英語版メニューにそう書いてありました。)235ルーブル。
超こってりしてます。油がひたひた浮いています。器の直径は手を広げたくらいの大きさで、決して常識外れのサイズではなかったのですが、あまりのこってりさゆえに完食するのはなかなか大変でした。あと、異常に熱い(笑)。
でもね、これも日本人好みな感じの味付けでとってもおいしいんです。夏よりは冬に食べたい料理。
ロシアってなんでこんなおいしい料理多いんだろー。
ボルシチとかビーフストロガノフとかの定番モノ以外のロシア料理もアタリ続出でした。 -
会計は合計570ルーブル。外食費がびっくりするほど高いロシアにおいて、これだけ頼んで一人分がこの料金でおさまるのはとても良心的。ペトロザヴォーツク最高。
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SUPERMARKET FANTASY
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おそらく食用油。ひまわり油ですらかわいい。
ここのスーパーでは、レトロ可愛いお皿25.9ルーブル、柑橘系のガム35.6ルーブルを買いました。 -
夕食前あたりから降っていた雨も、街歩きをしているうちに止んだようです。
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郵便局もあるよ。
ちょっとした文房具屋さんも併設されていました。8ルーブルの簡素なつくりの小学生用ノートを2冊買いました。 -
華麗に某ファーストフード店をパクっていらっしゃる。I'm lovin' it.
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歩き疲れたので、寝台列車発車1時間前くらいに駅の待合室に来ちゃいました。カッサで切符を買う人をぼんやり眺めながら、しばし旅の疲れを癒す。
早めに駅に着いたおかげで、待合室の椅子には十分余裕があった。 -
イチオシ
ぼうやもサンクトペテルブルクに行くんだね。
この後22:50、寝台列車カレリア号は定刻通りにペトロザヴォーツクを出発。
前日のように車内をいろいろ撮影する気力も車内食を食べる余力もないまま床につき、男性3名との相部屋で熟睡しながら、私は古都サンクトペテルブルクに向かうのでした。
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