02西村屋に潜入する夜と湯田散策する朝（山口ぶらり旅その２）

2010/03/12 - 2010/03/13

湯田温泉宿泊を決めてから、開催中（2010年は3/3〜4/4）の山口お宝展のサイトを見てみましたら、よその宿の大浴場を1回使える特典があること発見。
さっそく御近所にある中原中也ゆかりの西村屋さんに突入。
温泉と偶然の芸術を楽しむことができました。
そして翌日は、湯田温泉情報にいつも利用している「湯田温泉たまごログ（仮）」で湯田温泉散策ガイドツアーがあるのを発見し、お客気分で地元散策したのでした。

湯田温泉たまごログ（仮）
http://blog.yudaonsen.com/

エリア 湯田温泉(山口)

仲居さんもよく知らなかった、湯田温泉の湯めぐり券。
もらってみましたら、お宝展というより、冬場の湯田温泉宿泊客へのサービスのようでした。
不自然に券が隠れているのは、お客の名前がしっかり入っているから。
受け入れ施設は9か所（野原含む）。利用時間帯はそれぞれ違います。
使えるのはどこか1か所です。

私が観光客でしたら、御近所かつ日帰り入浴はできない（宴会で利用したら500円で入れます）松田屋ホテルにいくところです。
でも隙あらば大浴場撮影ゲットを狙う不届き者の地元民は、普段入れず、撮れる可能性がありそうなところにしなければ。
ということで、既に宿泊して撮りまくってる松田屋は却下。
写真があるという理由で、ホテル常盤と山水園と松政も外します。
かめ福は団体客が多いだろうし、梅乃屋は日帰り入浴やってるし、ということで西村屋さんに決定。

夕食後、タオルとクマを抱えて西村屋に突撃です。

ちなみに、このマンホールは西村屋の近くにあります。

徒歩1，2分で到着〜
宴会で利用したのは10年くらい前だったかな？

玄関で靴脱ぎましてフロントで券を出したら、わざわざ従業員さんが御案内してくださいました。

この写真は帰り際ですけどね。
最初はおとなしくしています。

ところでこの日、山口県出身の芸術家、田辺武さんが館内で作品展をしていました。
大浴場の奥にある大広間に御本人さんもいらっしゃっるしもうじき帰られてしまうから、と見学を強く勧められちゃいました。
どうしましょう？

目的は大浴場の写真撮り。
御本人さんがいらっしゃってるとなると、ちら見で逃げるのは難しいだろうしなあ。

と思いつつ、好奇心に負けて行ってしまう悲しいサガ。
なにしろ、展示のメイン会場は、中原中也が結婚式を挙げたところみたいです。

20時にお帰りになるはずが、知り合いが来るので残られてたそうで、お邪魔して申し訳ない感じもしましたが、いきなり行った芸術音痴の門外漢にも丁寧に説明していただきました。
田辺武さんの作品展。

が、遠景で撮りすぎて、作品が分かるように写っていない・・・

旅館内の展示ですから、作品は比較的小さめなものばかり。
”Ｂｉｇ　Ｂａｎｇ　Ｓｙｍｐｈｏｎｙ”をメインテーマに、今回の作品展には4つのテーマのシリーズ作品があるそうです。

って説明でいいんだろうか。
正直、最初は大浴場が気になってたわけですが、説明の過程で、パークロードの県立美術館横の噴水も作品と聞いたとたんに、作品が身近なものになりました。
聞いてみれば、あちらこちらで作品を目にしていたのでした。

作品拝見後、即座に大浴場へ。

しめしめ、誰もいません。
平日だし、時間的に夕食の時間帯を狙ったのが功を奏したようです。
湯めぐり時にはタオルを持参することになってるんですが、タオルもアメニティもたくさんありました。

大浴場はそんなに大きくはないですが味があります。
かけ流しするのにちょうどいい大きさと、掲示してありました。

洗い場もちょっと控えめですが、反対側にも少しありました。
正直、シャンプー類は野原よりこっちの方が好みです。

後で館内図を見るに、ただいま男湯になってる大浴場はかなりの広さがあったようです。
21時に入れ替えになるので、その時をねらうという手もありますが、宿泊客じゃないのにそこまでやるのはどうかと思ったので自粛。

西村屋さんは、最近露天風呂を新設されたそうですが、あっちみたいですね。

屋根付き露天風呂。
屋根は、雨除けより、目隠しの役割の方が高いような気がします。

しっかり写真を撮った後に堪能させていただきました。
上がったところで、ちょうど宴会終わりと思しきお客さん方がやってきてました。
セーフ。

湯あがりうろうろ。

廊下の片隅にお宝発見。

西村屋さんは、中原中也が披露宴を挙げたところということで有名です。
その時のお品書き。

種田山頭火もよく利用していたようです。

ロビーには、この時期限定（多分）のお宝がありました。
お宝展協賛、湯田温泉の御宿の１館1品。
ＳＬやまぐち号の記念切符＆グッズは分かるんだけど、阪神タイガースの選手のフィギアは、社長さんの趣味のようです。

ロビーにも、田辺武さんの作品が展示してあります。
なかなか御本人さんの前ではやりづらかったので、ここでしっかり写真を撮っておきましょう。

と思ったんですが、

クマが弄ばれています。
むぎゅ〜

ぬいぐるみ大好きな従業員さんに遊ばれます。
御自宅でこんな風にうさぎさんと戯れてるそうです。
なるほど、こういう格好もさせられるんですね。

ただですね、クマはご老体なんですけど・・・

従業員さんの演出により、作品とコラボレーション♪

この作品の巨大化したのが、常盤公園や下関市立美術館、宇部空港の公園に飾られています。

と、大変遊ばせてもらって、退散。
宿泊の湯別当野原に戻・・・らず、そのまま自宅に帰って翌日の荷造りとブログの更新。
23時近くに、また自転車こいで宿に舞い戻ったのでした。

朝から野原で温泉三昧しましてから、チェックアウト。
湯田温泉の観光案内所に向かいます。
お目当ては、9時半から開催という宿泊客限定の散策ツアー。
ただ、野原で聞いた時には、フロントの方すら御存じなかったのです。
本当にあるのかな？
でも、本日のガイドさん自らブログに書いてたから間違いないと思うんだけど・・・

ちゃんとありました♪
なんでも、某大手旅行会社との提携プランということで関係のお宿くらいしか把握してなかったようです。
湯田たまごさんのブログに「一人ガイドデビュー」と書いてあったのでこっそり行ってみたのでした。

実態は全然こっそりじゃないのは、ご覧のとおりですが。

待ってたら観光案内所の方から地図と開運飲泉ぐい呑み（通常1個100円で販売されてます）もいただいちゃいました。
すでにうちには2個転がっているんですが・・・

この日は旅行会社経由でお二人ほど予約が入ってたそうですが、時間が過ぎても現れず。
ということで、残りの者で散策スタート。

地元の変な観光ボランティアに、取材にやってきた菜香亭の職員さんという、地元民だけですが。
全員顔見知りなものですから、デビュー戦としてはとてもやりにくかったのではないかと思いますが、堂にいったガイドぶりの桜柄のお着物の湯田たまごさんです。

まずは高田公園から。
七卿落ちの碑のそばの桜ももうつぼみが大きくなっていました。
（3月19日現在、あとちょっとで開花になりそうです）

湯田たまごさんは、産湯が湯田温泉だったという、生粋の地元っ子。
高田公園にできた温泉プールにも子供の時に入ったそうです。

オープン1年で終わっちゃって、跡だけが何遠亭（かえんてい）跡地の碑の裏にこそっと残っていました。

高田公園は昔は井上公園と呼ばれていました。
日本初代外務大臣の井上馨の旧宅があったのでした。
横の顕彰碑は所幾太郎。
井上馨が暴漢に襲われ重体となったときに、畳針で手術して一命を救ったのでした。

高田公園といったら、対外的に一番有名なのは、中原中也の詩碑のような気がします。

白キツネの遊具もあります。
湯田温泉まつりのときには、お子さん方でにぎやかになることでしょう。

ただですね。
高田公園今後大改修の予定だそうで、この遊具もなくなる予定なんだそうです。
残念。

さて、高田公園から一路中也記念館へと向かいます。

中也通りは中也の帽子のマンホール。
大きいのが3個ありますが、それぞれ図柄が違います。
湯田温泉は、マニアにはデザインマンホールが多いところとして知られています。

絶対、企画立案者にマンホールマニアがいるんだと
思います。

一福旅館の玄関には、女将さんが活けられているというお花が。
きれいです♪

中也記念館は素通りです。
有料ですから。

恥ずかしながら、いまだに入ったことがありません。
地元だといつでも行けると延び延びにしちゃうんですよね。

湯の香通りには、湯田温泉物語のマンホール。
県道側からたどっていけば、物語になってます。

いつの日か湯田温泉マンホールマップを兼ねた旅行記を造る予定（は未定）なので、本日は「其の一」で終わり。

松田屋ホテル〜

裏手をぐるっと回りまして、ほぼ1時間の散策終了です。

ばっちりガイドしてくださった湯田たまごさんと。
地元では宴会で大人気の割烹旅館の若女将さんです。
（宿の名前はブログに書かれてないので、自粛しておきます。）
湯田温泉まつりでは、ゆるキャラまつりの担当だそうです。

この後は、豆子郎さんで外郎買って、職場にちょっと残業に行ったあと、次のターゲット、萩へと向かったのでした。