2007/06/27 - 2007/07/10
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「山」さんさん
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世界遺産「ヨセミテ国立公園」は「グランドキャニオン
国立公園」と並んでアメリカを代表する国立公園。
今回は観光ではなく「トレッキング」と「山登り」を目的に、
埼玉県と栃木県のハイキングクラブの方々5名と行ってきました。スケジュールは、
6月29日 ※「ハーフドーム」登頂。
6月30日 ※「ミラーレイク」散策。
7月1日AM 「フォーマイルトレイル」トレッキング。
〃 PM ※「マリポサグローブ」散策。
7月2日 「ジョンミュアトレイル」(テント泊)
7月3日 〃 トォウルミミドウ着。
7月4日 「ダナ山=3979m」登山。
もっとも「山」は後方支援が役目。とは言っても念願の
「ハーフドーム」登頂は一緒しました。(※印が私も参加)
山歩きのプロの方々の健脚ぶりにはあらためて敬服いたしました。
「ハーフドーム」登頂を動画で紹介します。
高低差1443m、往復の距離30km弱。所要時間は約13時間。
歩くのに(登るのに)必死のため、ビデオもデジカメも撮影している余裕がなく、ちょっとイマイチですが、とりあえずご覧下さい。
http://f.flvmaker.com/mc.php?id=qQxcPpX4__GKUTAF6Eq.PMqehLcwBpXNjEYGJBYuJLOSEhRXPKHlXbvu73Ci8IqIZgVPU2ikanldQRm8Geo7hzs
- 交通手段
- レンタカー
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-
最初にメンバーを紹介します。
写真左から、
田澤さん(栃木県勤労者山岳連盟 野木山想会)
栃木県一のスーパーウーマン。毎日6人の食事を担当してくれました。
※遠くに「ハーフドーム」が見えます。
今雪さん(埼玉県山岳連盟 あゆむ山の会)
今回の発案者。トライアスロンでは全国優勝するアイアンマン。
篠崎さん(栃木県勤労者山岳連盟 宇都宮ハイキングクラブ)
今回の最高年齢者にもかかわらず黙々と歩き続ける健脚の持ち主。スタミナ源は「焼酎」?だとか。
森田さん(栃木県勤労者山岳連盟 宇都宮ハイキングクラブ)
今回の「隊長」的存在。優しい山男でジェントルマン。忘れ物を連発しながら隊をまとめリードしてくれました。
大野さん(栃木県勤労者山岳連盟 宇都宮ハイキングクラブ)
一切弱音をはかない68才。牛乳入りラーメンで隊員のスタミナ補給に貢献。
注)「山」の勝手なコメントでスミマセン。
その「山」はベースキャンプになるキャンピングカーの運転など後方支援が任務。しかし、健脚のプロになんとかすがりつきながら念願の「ハーフドーム」登頂に成功。 -
暗闇の中、ハッピーアイル登山口がわかりづらく時間をロス。
※森田隊長、杖を忘れ取りに戻る。 -
5時頃。
空が白み始める。「山」はまだまだ余裕で撮影。 -
「バーナル滝」
我々は距離の短い「ミストトレイル」を選択。距離が短い分、急な階段が続く。滝の水量も少ないせいか合羽を着るほどの水しぶきではない。適当に気持ちがいい。ただし、階段の段差がアメリカ人サイズなのか高い。足の長い?「山」には、一段一段が"しんどい"。 -
サインを確認する今雪さん。
要所要所に厚目の鉄板に、目的地と距離を切り抜いたサインが立っているので道を間違う事はない。 -
5時間ほど歩き続けてやっと「ハーフドーム」が
姿を現しました。(ココまでが長かった!)
この辺は海抜2200m付近。
植物もこの辺が上限でしょうか、ここから先(上)は
岩肌のみが露出しています。 -
時間や高度、その他細かくメモをとる篠崎さん。
小1時間歩いて5〜10分の休憩を繰り返します。
その休憩中にエネルギーと水分を補給。ちなみに全員一人3リットルの水、おにぎりやサンドイッチのお弁当、スナックを持ってスタートしました。 -
足場も手がかりもない岩を登ります。
しっかりした登山靴が威力を発揮します。 -
中央やや左側、岩肌を真上に向って人間が登っています。砂糖に群がるアリの行列のように見えます。
-
拡大すると登る人も下る人も必死な体勢。
60度の斜面です。
防護柵やネットは一切なし、全て自己責任です。 -
ワイヤ手前で記念撮影。
少し緊張気味。 -
上部付近を下から10倍のズームで撮影。
よく見ると岩に段差がある。乗り越えれる高さなのか
心配。下りは・・・飛び降りるのかしら、とさらに不安になります。 -
ちょうど肩の部分は適当な広さがあり、降りてきた人、これから登る人が一息つくのにちょうど良い。
-
余裕で眺めているカップル。
-
ワイヤ手前、心境は「いざ鎌倉?」
左から篠崎さん、森田隊長、田澤さん。 -
振り返り後ろ(下)をみると必死に登る人が続々。
-
-
上を見る。
足場を確保した人は比較的余裕がある。 -
ワイヤにしがみついている様子。
実際には、登る人と降りる人が目とか指先で合図しあうので混乱はしていない。(言葉は通じなくてもOK)上下どちらに優先権があるわけでもなく、体勢やスペースに余裕がある人が譲り合う感じ。
このマナーの良さは国民性なんでしょうか。
もっとも焦って登る必要はないので、お互いの安全に気を配っている雰囲気は最高でした。 -
ビデオでもおなじみ、おバカな6人のアメリカ人。
見ているだけで涼しくなります。
もし落ちたら、垂直に1443m落下します。 -
左から、大野さん、森田隊長、篠崎さん。
-
「山」の登頂証明写真。
<感想>
下山直後、ちょいヘビースモーカーの「山」にとって、往復13時間で30km歩くのは、正直「きつ過ぎる」と思いましたが、今は「もう一回登りたい」と思っています。当日、気温は30℃以上、乾燥している上、陽射しも強く直射日光対策は不可欠です。
途中2〜3ヶ所、トイレがありました。が、「山」は
13時間、尿意も便意もなし。その間に3?の水を飲んだわけですが、その水分は汗となって蒸発したんでしょう、きっと。
トレッキング、山歩きが趣味の方、是非一度お出かけ下さい。 -
下山し(ベースキャンプの)キャンピングカーに戻ると、田澤さんが夕食の料理に取りかかります。
ホントは皆と同じ様に疲れているはずなのに・・・。
コレだけ歩けたのも田澤さんの料理のおかげです。
感謝! -
男性群は・・・というと、
車の隣にテーブルをセットし、早速「反省会」(?)
毎日バドワイザーが2ダースづつ消費されていきます。 -
夜も更けるまで「話は尽きません」。
電気を点けていても、不思議な事にハエや蚊がいないんですね。理由を推測すると「乾燥しているからじゃないかしら」ということになりました。
おかげで快適なアウトドアライフを楽しめました。
参加者の皆さん、ありがとうございました。
・・・ところで、次は何処に行きましょうか?
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この旅行記へのコメント (15)
-
- ナイアさん 2007/09/08 03:02:13
- 我が家のお気に入りの
- 場所ダントツ一位がハーフドームなのです。ハーフドームに登った方は私たちの「仲間」のような気がしてしまい、旅行記を見る事ができてとても嬉しいです。
-
- Muffinさん 2007/08/03 10:50:58
- もの凄い臨場感!
- 「山」さん、こんにちは
ハーフドームの動画を見せていただきました。動いている絵ではハーフドームの急斜面が迫ってくるのがひしひし伝わってきて圧巻でした。
私は去年ミストトレイル側から登るよりも緩やかなジョンミュア側でスタートしてネバダ滝まで行きましたが、これも一日がかり。それをミストトレイルを登ってさらにハーフドームまでとは一体どんなメンバーかしら、と思ったら皆さん山のプロだったんですね。ロープをつたいながら撮影していて驚きました。
今まで下ることは考えていなかったのですが、これは下りはスリル満点ですね。これからここまで登る体力がつきそうにもありませんが、もし登れたとしても足元崖っぷちの歩道橋恐怖症の私では無理だと痛感しました。自分では見ることができない風景を体験させていただいてありがとうございました!
Muffin
-
- 広州ヒロさん 2007/07/25 11:20:19
- 楽しそう!
- いつもありがとうございます。さすが山岳会のメンバーですね!私には山登りは無理です(年齢と、体力的に)。ですから「山」さんさんの旅行記を見て登ったつもりになっております。
今度出張の帰りに、ベガス(グランドキャニオン)、シスコ(ヨセミテ)、ロスへ観光に行くことになりましたが、英語が苦手の私ですがなんと一人旅です。何か気をつけることがありますか?又お勧めがありましたら教えてください。
- 「山」さんさん からの返信 2007/07/25 17:29:33
- 楽しいです。
- 広州ヒロ様
?アメリカにはいつ頃お出かけですか。
?レンタカーを利用しますか。
?期間はどのくらいですか。
時期によってお勧めする事が違ってきますが、グランドキャニオン、
ヨセミテの両国立公園は、一応、通年入園は可能です。
ただし積雪の時期もありますから運転には注意して下さい。
ヨセミテは冬期間クローズする所もありますが、
ビレッジのあたりは大丈夫です。
1月・2月の真冬のヨセミテ国立公園は「静寂の銀世界」になります。
天候は安定しませんが、私は一番好きです。歩くスキーなどできます。
冬のグランドキャニオンも素敵です。
何日か滞在すると、意外と凄い写真が撮れるかも知れません。
特に注意する事はないと思いますが、貴重品の保管だけは気を遣って
ください。一般的にアメリカ人は親しみやすいですよ。
???をお教えいただければ、「山」が全知全能(知ってる限りの)
情報を提供します。遠慮なくどーぞ。
「山」。
- 広州ヒロさん からの返信 2007/07/26 09:29:07
- RE: 楽しそう!
- 早速のご回答ありがとうございます。
9月初旬頃になります、レンタカーは使いません。
なにぶん出張の帰りであまり時間が取れなくて遠くから眺めるだけになると思います。
各地1,2日ぐらいですし!元来荷物を持って歩くのが苦手で。
腰痛持ちの年寄りです。
-
- houjun2さん 2007/07/18 20:30:02
- 多羅尾伴内ご一行様に乾杯
- 山さん houjun2です。
全てが「素晴らしきかな」の一言です。
「仲間、行動、映像、チームワーク、コメント」
どれをとっても申し分なしです。
「ガイド、ドライバー、従軍記者」多羅尾伴内に勝るとも劣らないご活躍、恐れ入りました。
私は、大峰山へ3回ほど歩いたことはありますが、とても太刀打ちできません。
それにまた、参加メンバーが凄い。
おばかな若者達の今在る状況を知らされ、鳥肌が立ちました。
それを映像にする山さんの余裕も凄い。
何よりも、メンバーを紹介して報告に入る入る山さんの記録が(山さんの)凄い気配りが感じ取れます。
嬉しい、気持ちのいい、凄い記録をありがとうございました。拍手!!!
- 「山」さんさん からの返信 2007/07/18 20:53:58
- 穴があったら入りたい気分です。
- 恐れ入ります。
山歩きのプロ(5人)の体力・精神力は凄いですよ。
絶対に音をあげませんからね。
45分働いて15分の休みをとる、どこぞの国の社保庁の職員とは
雲泥の差です。今回、プロと登っていろいろなことを学びました。
一番若い私が、一番「根性ナシ」でしたからね。情けない!
(たばこ・・・止めたくなりました)
ハーフドーム、秋にもう一度登る計画をたて始めました。
今回、ビデオも写真もじっくり撮る余裕がなく、旅行記も不満足なんです。
・・・にしても、最後のワイヤ区間、迫力ありました。
高所恐怖症の人、握力・腕力のない人にはお勧めできませんが
ごく普通の体力があれば何とかなります。
あそこだけは、はっきり言って命懸けの真剣勝負で登ります。
「無の境地」は大げさかもしれませんが、余計な事やロクでもない事を
考えていたら、滑落します。事実、我々が登る何日か前に、
アメリカ駐在の日本人が滑落死したばかりです。
ハーフドーム登頂のあと、彼らは「ダナ山」に登りました。
「ダナ山」って3979mあるんです。完全に富士山より高いんです。
私は3000mちょっとの所で無線機をかかえ、ベースキャンプを守って
いましたが、空気が薄いんです。(動くと空気の薄いのがわかります)
今回は旅行記10冊分くらいの写真とビデオを撮ってきました。
少しづつUPしますので、時々のぞいてみて下さい。
「山」。
- houjun2さん からの返信 2007/07/18 22:29:33
- RE: 多羅尾伴内ご一行様に乾杯・・・<空気が薄い>
- 山さん
「海も山もそしてやまさん」も、甲乙つけ難いものです。
3千?のBCではそりゃ空気が薄いですよ。
富士山8.5合目でも感じますもの。
それにしても、次の計画「ご自身の満足」を祈っています。
また、今回の記録(つづき)UP楽しみにしています。
-
- fairyさん 2007/07/18 01:50:39
- すご〜〜〜い!!
- 山さん、こんばんは!
凄い!雄大ですね〜〜!!
動画も見せていただきました(^^)
あんな急な岩肌を昇り降りされたんですね。
人がアリの行列のよう、という写真、拡大してみて驚きました!
登頂からの景色は本当に雄大で、実際に登った人にしか味わうことが出来ない景色ですね。
海もいいですね、というコメントをいただきましたが、山も素晴らしいですね!とお返しさせていただきます(笑)
今年は小さな山登りに挑戦したいと思っているfairyです。
- 「山」さんさん からの返信 2007/07/18 21:12:14
- すご〜〜〜い、でしょう。
- 見ていただきありがとうございます。
ハーフドームの下にいろいろなモノが落ちていました。
ナンだと思いますか?
デジカメだけでも4〜5台、腕時計、ハンディのナビ・・・etc.
岩場の途中で何らかの拍子に落としたんでしょうね。
バラバラ、粉々になっていましたね。
我々が登る何日か前には、日本人が滑落死しています。
でも、真剣に登れば全々大丈夫です。
とにかく今回は登る事に必死だったので、撮影する余裕が(少ししか)
ありませんでした。もう一度登り直す計画を企み始めました。
旅行記のためにもう一度・・・。
海も山も、とにかく自然はいいですね。「山」もいいですけど・・・。
一度だけ沖縄で海に潜って経験があります。・・・が、魚も珊瑚も見る余裕
なんかありませんでした。ボートの底は記憶していますが、魚?、珊瑚?そんなのいた?って感じです。
「山」。
-
- カヌ太郎さん 2007/07/16 17:54:25
- すばらしい
- 山さん
すばらしいハーフドームの写真を
楽しませていただきました。
山登りの好きな人には堪りません♪
まさに憧れの地ですよね。
かの、アンセル・アダムスの写真を目にして以来
私にとってもまさに、夢の地です。
カヌ太郎
- 「山」さんさん からの返信 2007/07/16 20:00:45
- 恐れ入ります。
- 今回はヨセミテを満喫してきました。
私も「アンセル・アダムス」の白黒の世界の写真に憧れている一人です。
ヨセミテビレッジにある「アンセル・アダムスギャラリー」も
しっかり見てきました。凄い写真が展示されていましたよ。
今回最終日にたまたまTioga Passの北側に、サドルバッグ・レイクの
トレイルを発見しました。湖を水上タクシーで移動し、その奥に点在する
15の小さな湖を巡るトレイルです。
Tioga Passは標高3031mありますから、トレイルはもう少し標高が高いかも
知れませんが、なんか神秘的な予感がします。
またヨセミテに行く目的が見つかった感じです。
機会を見つけてぜひお出かけ下さい。
「山」。
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