2009/04/29 - 2009/04/29
63位(同エリア107件中)
ぶどう畑さん
2009.4.29(水)ワイン街道ツアー
コルマール発の日本語半日ツアーで、アルザスの村を観光しました。
山の頂に立つオー・クーニクスブルク城に行ってみたいというのが、ツアー参加の動機でした。
城の見学の後は、アルザス観光のメインとなる村、リボーヴィレ、リクヴィルを訪れ、リクヴィルではワインの試飲も体験。
満足の半日観光となりました!
(旅行期間:2009年4月24日〜5月5日)
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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夜中の2時に目が覚める。寒くて、それからは中途半端な睡眠…。
6時半、ようやく明るくなってきたが、空はどんより曇っていた。
天気予報を見ようとつけたテレビでは、新型インフルを報じているものの、割かれる時間はわずか。ドイツとのお国柄の違いを感じる。
天気予報は残念ながら、晴れは期待できず、気温も低かった。 -
この日は、“LCAトップ・ツアー”が催行する日本語半日ツアーを申し込んでおいた。
集合場所はコルマール駅前のビルのオフィス。
9時の集合時間に都合の良い電車もバスもなく、昨日、確認の電話が来た時に、ホテルピックアップを頼んだ。ピックアップ料金は10ユーロで、タクシーより若干安い。
朝食は8時のため、持ってきた食糧で済ませることにして、コウノトリを観察。 -
窓から見えるコウノトリの巣は2つ。
必ず1羽がいて、巣を空にすることはない。 -
やがて、2羽が屋根の上にやってきた。
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そしてもう1羽、右の巣に戻ってきた。
なんと、全部で6羽! -
しばらくして、2羽はどこかに飛んで行き、4羽が残る。
屋根の上はさえぎる物がない。雨の日も、こんな寒い日も、卵を温めるコウノトリに頭が下がる。
自然と闘いながら、生きるって大変だ。 -
8:40、日本語の上手なガイドのジャンさんが迎えに来てくれた。
ツアーに参加するもう一組を、コルマールのホテルでピックアップするため、プティット・ヴニーズ(小ベニス)の運河沿いにある、素敵な木組みの4星ホテルへ。
現れたのは、40代の女性とそのご主人、女性のお母さんの3人連れのNさん家族。
ドイツを観光してから、コルマールに来たとのこと。お父さんは日本でお留守番らしい。
この3人で何回か旅行しているそうで、お母さん孝行な娘さん夫婦。 -
コルマール駅前のビルのオフィスで、ツアー料金のほかに、オー・クーニクスブルク城の入場料など、6.5ユーロの追加料金を払ってバンに乗り込む。
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かつてドイツ軍の施設だった建物を左に見て、街はずれの自由の女神像の脇を通る。
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コルマールは、ニューヨークにある自由の女神像の制作者“バトルディ”の生まれ故郷でもある。
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女神像を過ぎるとブドウ畑が広がり始め、
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トラクターとすれ違う、のどかな風景になる。
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木組みの家の並ぶ
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小さい村を通過しながら、
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車は山の上のオー・クーニクスブルク城を目指す。
この城に興味を持ったのも、2005年の旅行。ストラスブールからコルマール日帰り観光した時だった。
見渡す限りのブドウ畑の向こう、ひときわ高い山の頂に城があった。フランス観光局の冊子に載っていたオー・クーニクスブルク城に違いない。丘の所々に小さな城はあったが、その城は規模が大きかった。
帰りの電車の中から、もう一度確かめたかったものの、あいにく午後から雨が降り出し、山頂は雲に隠れてしまった。 -
当時、城へ行くには“車”という情報しかなかった。
行くのをあきらめていた城に、向かっているんだ!ひとり感激。 -
到着した山頂は、吐く息が白くなるほど寒かった。
急いでカバンからレインコートを取り出して羽織る。 -
外壁を見上げながら通路を行くと、
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チケット売場の前に出る。
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ひとつ目の門から
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建物に沿って進み、城の入口へ。
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ガイドさんとはここでいったんサヨナラ。
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仕掛けのある石の門をくぐって、見学開始。
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オー・クーニクスブルク城は、12世紀頃に建てられた。
17世紀まで使われていたが、30年戦争で崩れ落ちる。
アルザスがドイツ領だった20世紀、ドイツの皇帝によって復元され、今もアルザスのブドウ畑を見下ろしている。 -
小さな中庭に出たら、
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らせん階段を上って、
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城の内部へ。
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部屋を見学して行くと、吊り橋に出た。
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その先の建物に行こうと吊り橋を渡る時、麓の様子が見えた。
かなり高い! -
奥の建物の壁には、攻撃のための“狭間窓”があった。
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十字の隙間から、鮮やかな新緑が目に飛び込んで来る。
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通路を進むうち、
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絶好の撮影ポイントにやって来た。
フランス観光局の冊子の写真は、ここから撮ったものとわかる。 -
ところが、橋を渡る時には小さかった霧は、あっという間に広がり、麓の景色を覆い隠していった。
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城と、遠く下に広がる麓の様子をカメラに収めるはずが、塔までかすんでいる。
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あぁ、残念…。
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大砲が展示されている物見やぐらのような場所を出て、
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城を支える苔むした大きな岩を見ながら
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城壁との間の道を下り、
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入口に戻ってきた。
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車から城を振り返った時も、山頂は霧に覆われていた。
往きに見えただけでもヨシとしよう。 -
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次に目指すのはリボーヴィレだが、ブドウ畑に囲まれた“ワイン街道”の途中で車を止める。
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ブドウ畑と赤いレンガの村をバックに記念撮影。
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それからさほど時間がかからず、リボーヴィレに着く。
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Nさん家族は、村の入口から見える、古い塔の上にいるのがコウノトリだと知って驚いている。
「実は、コウノトリが見たくて、アルザスに来たんです。」と言うと、皆一様に「へぇー!」。
ジャンさんは驚いた顔をした後、すぐに嬉しそうに頷いていた。 -
集合場所と時間を告げられ、まず、コウノトリを見ようと、“コウノトリ通り”の先まで行く。
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路地の角、藤がみごとなオーベルジュの煙突も、円盤を置いて、巣を作りやすいようにしてあった。
コウノトリが巣を作る家は縁起が良いとされているのかな? -
路地を戻って、いよいよメインストリートへ。
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道の両側には木組みの家々が立ち並び、通りの奥の丘には城が見える。
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リボーヴィレ、なんて素敵な所なの!
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軒先の鉄細工の看板などを楽しみながら、
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メインストリートを歩くうち、
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正面に大きな塔のある広場に出た。
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左側の少し立派な建物は村役場だった。
その建物の前の駐車場で、ジャンさんが待っていた。 -
集合時間を言われた時は、充分と思われた時間はあっという間に経ってしまう。塔の向こうにも行きたかった…。
心残りだが、咲き誇る藤の脇を通って、リボーヴィレを後にした。 -
ワイン街道を走りだしてすぐ、ユナヴィールのコウノトリ園の前を通る。
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緑の草地には、数羽のコウノトリ。
近くで見ると、結構、大きい。 -
草地の奥の高い木には巣がかけられ、たくさんのコウノトリの姿があった。
彼らも冬になると、アフリカに飛んで行ってしまうのだろうか。 -
再びワイン街道を走り、少し先の交差点を右に曲がってリクヴィルへ。
駐車場には、大型観光バスも停まっていた。 -
あいにく雨が降り出し、ドプフ・イリオンのワインカーヴに駆け込む。
ここでテイスティング。 -
辛口のシャンパンから始まり、リースリングと続く。
リースリングはドイツの代表的なワインで、ドイツのはたいてい甘口だが、アルザスは辛口なのだそうだ。確かに辛口。 -
次はマスカット種のミュスカ。マスカットの甘い香りはしなかった。
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そして、いよいよアルザスワインの代表格“ゲヴェルツトラミネール”。一口飲んだ途端、いっせいに、おいし〜い!!
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ゲヴェルツトラミネールに初めて出会ったのは、アルザスがフランスのどの辺にあるかも知らなかった頃、横浜のレストランでだった。
珍しいワインと出されたグラスに口をつけた途端、テーブルを囲んだ全員が顔をしかめた。
苦味があって、まずい…。 -
それが、逆に印象に残った。
さらに、舌をかみそうな“ゲヴェルツ”は、ドイツ語の“香り”を意味するとわかって、あれは本当の味だったのだろうか???興味が湧いた。
あれから大分経った2005年の旅行で、ゲヴェルツトラミネールに再会する。
ストラスブールのレストランで注文したゲヴェルツトラミネールは、苦くはなかったが、コクも香りもイマイチ…。 -
でも、今試飲しているのは、まったくの別物。とろりとして、独特の香りが魅力的!
買って帰りたい!小さいボトルがないか聞いてもらう。
「畑が違うけれど、悪くないはず」の言葉に一本お買い上げー! -
試飲の後は、村を観光。
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ほろ酔い加減で、緩やかな上り坂を歩く。
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メインストリートの両脇には、立派な木組み家が並び、軒下に下がる看板もいろいろ。
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楽しい、楽しい!
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写真を撮りながら、村のメインストリートを進むうち、道の先に木組みの柄が素敵な塔が見えてきた。
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塔でにぎやかな通りは終る。
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リクヴィルもテュルクハイム同様、壁で囲まれていた。
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ここでも時間はあっという間に過ぎる。
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もっとじっくり観光した〜い!
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後ろ髪引かれるが、メインストリートへ。
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集合場所へと急ぐ。
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半日のワイン街道ツアーはこれにて終了。
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一路コルマールを目指す途中、家々が比較的新しい村を通過する。
この辺りは、第二次世界大戦で被害に遭ったとのこと。 -
ジャンさんのお祖母さんは、ドイツ語しか話せなかったそうだ。
ドイツとフランスの間で揺れたアルザスを垣間見る。 -
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自由の女神像の脇を通り、14時少し前、コルマールに戻ってきた。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ぴよ太さん 2016/03/28 16:53:02
- ワイン街道ツアー
- ぶどう畑さん
旅行記(フライブルク編)&口コミにご投票くださいまして、ありがとうございました。
ぶどう畑さんの旅行記の副題が「ワイン街道ツアー」だったので、「これはもしや…」と思って読んでいると、やはり登場していました!ゲヴュルツトラミネール、う、羨ましい…
お買い上げになった小さいボトルの方は如何でしたか?
アルザスの歴史を考えると、彼の地でドイツ語を話すのはちょっとためらってしまいます…現在はそんな事を気にする人はいないのかも…
当面、予定はないのに行きたい気持ちだけが増幅中です…
ぴよ太
- ぶどう畑さん からの返信 2016/03/28 20:35:42
- RE: ワイン街道ツアー
- ぴよ太さん
旅行記にお越しいただき、投票をありがとうございました!
ゲヴェルツトラミネールは、旅行記でも書いていますが、因縁のワイン。
私は料理に合わせてワインがどーのこーのなんていうほど飲めないので、ワインそのものが美味しいと思える、口当たりのよいワインが好きです。
ゲヴェルツトラミネールは、本当に美味しいと思います。
買ってきたボトルも満足の味でした!
今、ぴよ太さんがお読みいただいている旅行でアルザスにはまって、秋にも行ったのですが、生っているぶどうで、あ、これだ!とわかりました。
そのくらい特徴のある味なんだと思います。
ドイツ語は会話できるレベルではないのですが、フランス語がわからなくてひぇ〜の時、どうにか意思を伝える切り札にはなったりするような。
歴史的なことはあるかもしれませんが、やはりドイツ、スイスが近いので、ドイツ語を話す観光客は来るわけです。だから、観光業としては話せた方が有利というところではないしょうか。
> 当面、予定はないのに行きたい気持ちだけが増幅中です…
その気持ち、よくわかります!
気持ちが盛り上がっている時にいろいろ調べておくと、いざ実行となった時に役立ちますよ。
仮想でも、旅行の計画を立てている時は楽しいですよね!
ワイン街道、公共の交通機関のバスの本数が少なくて、不便ではありますが、バスで移動するのも、なかなか楽しいです。
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