2008/03/12 - 2008/03/12
328位(同エリア879件中)
ぶどう畑さん
2008.3.12(水)ドレスデン観光(美術鑑賞)
午前中、ツヴィンガー宮殿にある“アルテマイスター”で絵画鑑賞しました。
お昼に、アパート近くのコーゼル・パレで、ザクセン料理の“牛肉のサワーソース”を食べ、アルスターヴァッサーという、少し甘いビールも飲んで、満足、満足!
午後は、ドレスデン城の宝物館“緑の丸天井”を見学。ここだけでも、「よくまぁ、お宝を集めたもんだ」って感じで、予約の必要な“新しい緑の丸天井”には、どれほど値打ちのある宝物が展示されているんだろうと、予想もつかない。
ドレスデン滞在最後の夜は、フラウエン教会に、パイプオルガンの演奏を聴きに行きました。誰も曲の合間に拍手せず、なんだかパッとしないコンサートでしたが、席から教会内をじっくり見下ろすことができました!
(旅行期間:2008年3月8日〜3月15日)
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6:45、起床。すぐに窓からフラウエン教会のクーポラを見上げる。青空に、気持ち晴ればれ!
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お風呂に入って、8時、朝食。
パサパサで美味しくなかったパンは、驚いたことに、しっとりパンに変身していた!パンの紙袋を、レジ袋に入れておいたせいかもしれない。
そして、マルクトハレで調達したハイデのハチミツの香りの良さに、またまたビックリ! -
2007年9月、リューネブルガー・ハイデにエリカ(ヒース)の花を見に行った時、大きな容器に入ったハチミツが売られていた。
ガイドブックに、エリカのハチミツはとても香りが良いと書かれていたが、エリカの花自体、香りはなく、半信半疑。
ハチミツなんてどれも同じでしょ、こんな重い物持って帰れない、と見送った。 -
でも、やっぱり気になって、リューネブルクの観光局で小さいガラス瓶に入ったハチミツを見つけ、買ってきた。が、亡くなった叔母を忍んで、仏壇に上げたまま。
この旅行から帰ってすぐ、観光局で買ったエリカのハチミツを味わってみたら、信じられないほど良い香り。
あぁ、リューネブルガー・ハイデで買えばよかった…、と後悔しきり。 -
どうにか、日本で手に入れられないかとハチミツ屋さんに足を運んだものの、リューネブルガー・ハイデのハチミツはなかった。
店の人が言うには、ドイツ人はハチミツ好きで、ほとんどを国内で消費してしまうとのこと。
味見したスペインのエリカのハチミツは、リューネブルガー・ハイデほど香りがなく、癖があった。
現地の味が貴重であることを、今さらながら実感する。 -
10時、アルテマイスター美術館に向かいがてら、フラウエン教会でのパイプオルガン・コンサートのチケット引き換えに、文化宮殿内のオフィスに寄る。
ところがオフィスの人に、引き換えは、ホテル近くのフラウエン教会グッズを売っている所と言われてしまった…。
しょうがない、美術館から戻ったら行ってみよう。 -
ドレスデン城の脇を通ると、たくさんの人が並んでいた。宝物館の“歴史的緑の丸天井”の当日券を手に入れるための列だった。
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道を渡って、マイセン焼きのカリヨンある南門から、ツヴィンガー宮殿の中庭へと入る。
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バロック様式のツヴィンガー宮殿は、アウグストゥス強王の命によって、王の住まいとしてではなく、美術品を収めるために建てられ、1732年に完成した。
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19世紀には、ゼンパーオペラを設計した建築家ゼンパーによって、イタリア・ルネッサンス様式の建物が増築される。その館にアルテマイスターが入っている。
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ツヴィンガー宮殿も第二次世界大戦で被害を受けたが、幸いにも名画700点は戦火を逃れた。戦後、ドレスデンで真っ先に再建が始められたというから、この宮殿に対する旧東ドイツ政府の想いは大きかったと推測される。
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西の王冠の門から出てみると、外堀があった。
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ドレスデンに惹かれたもうひとつのきっかけは、ガイドブックの堀のある写真だったことを思い出す。
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堀に架かる橋を渡って、また中庭へ戻り、アルテマイスターへ向かった。
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美術館の入場料は、リージョナル・カードの提示でタダ。
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写真撮影料を払うと名刺サイズの紙を渡され、目立つ所にクリップで留めるように言われる。この紙を付けていれば、写真撮影OKなのだ。
今まで、撮影料を払ったのは、フランクフルトのシュテーデル美術館とここだけ。どちらとも、フラッシュの使用は禁止。 -
荷物を預けて、10時半、見学開始。
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素敵な階段を上がると、18世紀のドレスデンの様子が描かれたカナレットの絵が出迎えてくれた。
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まずは、アルテマイスターの目玉、ラファエロの“システィーナのマドンナ”へと向かう。
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キリストを抱えたマリア様の足元に描かれた2人の天使が有名な絵を、小学校低学年くらいの子ども達と一緒に鑑賞する。
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海外の美術館では、子ども達が床に座って説明を聞いていたり、模写したりする光景をよく見かける。
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隣の部屋には、受胎告知とキリストの誕生を描いた”フランチェスコ・デル・コッサ”の絵があった。
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受胎告知は街角で行われ、空には白いひげを生やした男の人(父なる神らしい)が浮かんでいる。何気なく、黒い犬やカタツムリもいたりする。
あちらこちらに寓意がちりばめられた、一風変わった受胎告知をとーっても気に入ってしまった。 -
アルテ・マイスターには、ルーベンスの絵が数多く展示されていた。
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ベルギーのアントワープで企画展を見て以来、気に入ってしまったヴァン・ダイクの絵も。
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もう1つのお目当て“フェルメール”は、意外に注目度が低く、立ち止まる人も少ない。
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いかにもフェルメールらしい“手紙を読む少女”の隣にあった“取り持ち女”は、アクの強い絵。
こんな絵も描いていたことを初めて知る。 -
その奥は、ドイツ人画家のコーナー。
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デューラー、クラナハ、ホルバインなどの作品を鑑賞。
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アルテマイスターは絵画だけでなく、窓からの眺めもなかなか。
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劇場広場側からは、ゼンパーオペラ、宮廷教会、ドレスデン城を眺めることができ、中庭側からは王冠の門など、バロック様式のツヴィンガー宮殿の建物を望むことができた。
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ミュージアム・ショップで絵葉書を買って、13時過ぎ、充実した気持ちで美術館を後にする。
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では、ランチ。エルベ川沿いにあるレストランに入ろうと思ったら、ランチメニューがイタリアンだった。
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ドレスデンに来たからには、代表的な“ザクセン料理”なるものを味わいたい。
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13:45、ホテル近くの“コーゼル・パレ”に向かう。
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コーゼル伯爵の館だったクリームイエローのコーゼル・パレは、入ってすぐ、ケーキの並ぶガラスケースがあり、部屋が左右にわかれていた。
店員さんは「どちらでもどうぞ」と言いながらも、左側へと促すので、明るいブルーの壁の“マイセン・ルーム”のテーブルにつく。 -
メニューには、ザクセン以外の料理もあったが、初志貫徹。“牛肉のサワーソース”ってのにしてみよう。
オネエサンに「ビールはいかがかですか?」と薦められ、レモン味のちょっと甘いビール“アルスターヴァッサー”を頼む。 -
“牛肉のサワーソース”は、1cmくらいの厚さにスライスした牛肉に、たっぷりソースがかかった料理。
付け合わせに、紫キャベツとジャガイモ団子が添えられ、上品な味付け。
プラハに移動する前に、ようやく、ザクセン料理を食べることができた。 -
全部平らげて、お腹いっぱ〜い!非常に残念ながら、デザートは断念する。
ビールのおかげでほろ酔い気分になって、14時半、店を出る。 -
さて、コンサートのチケットを引き換えなくちゃ。フラウエン教会のグッズを置く店へ行くと、オフィスは2階とのこと。な〜んだ。どうりで、メールに書いてあった営業時間と違うと思ったよ。
受け取ったチケットの席の番号は、予約した席と違っていた…。でも、「いい席ですよ」と言われ、妥協する。ゴネたところで、席は残っていないだろうから。 -
この日はめまぐるしく天気が変わり、青空が出ていたと思ったら、曇って雨が落ちてきたり、再び眩しい日差しが注いだり。
風が強いため、フラウエン教会のクーポラには登れなかった。ドレスデンに5泊したのに、ついにクーポラからの景色を望むことができず…。 -
いったん、アパートに戻ってから、ドレスデン城へ。
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ドレスデンの王宮の歴史は13世から始まり、ドレスデン城はザクセンの君主の住まいとして、1918年まで使われていた。
その時代の趣味に応じて何度も建て直され、1889年から1901年にかけて行われた大掛かりな改装で、現在のネオルネサンス様式になったそうだ。 -
ドレスデン城は戦災で、約500あった部屋の貴重な内装がことごとく失われる。
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1985年から再建が始まり、2004年に“新しい緑の丸天井”がオープン。
2006年、すべての修復が終了し、大人気の“歴史的緑の宝物館”が開館した。 -
リージョナル・カードのおかげで“新しい緑の丸天井”も無料。
15時半、荷物を預けて見学開始。
日本語の説明が聞けることがわかり、小銭入れを開けたらお金が足りなかった…。お財布は預けた荷物の中で、オーディオガイドは諦める。 -
内部には、たくさ〜んの財宝が収められていた。
他国からの貢物と思われるものもあり、これらの宝物を状態よく保存しておくのは大変だろうなぁ、なんて思う。
“新しい緑の丸天井”だけでも凄いのに、“歴史的緑の丸天井”には、もっともっと価値のある物が展示されているのかしら。
その宝物を王様が眺めることはあったのだろうか。たまーに、「おぉ、そうじゃ。今日は、インドのマハラジャからいただいた物を見たい気分じゃ。持って参れ。」な〜んて言ったりして。 -
16:15、新しい緑の丸天井の見学終了。
ドレスデン城を出てから気がついた。どこが緑の丸天井だったんだろう? -
ザクセン州に来たからには、エルツ山地の木工のオモチャが買いたい。
できれば、胴体の部分にお香を入れると、空いた丸い口から煙を吐き出すクリスマスのお香人形“ラウフマン(スモーカー)”が欲しい。 -
聖十字架教会の近くで店を見かけたように思い、歩き出したものの、かなりヘトヘト。
ドレスデン城向かいの、ケンピンスキー・ホテルの裏側に、木工のオモチャを置く店を見つけ、営業時間を確認して、聖十字架教会方向へ。 -
16:40、疲労感から、ひと休みしようと、アルトマルクト・ギャラリーのカフェに入った。
歴史ありそうなカフェではあったが、閉店時間が近いのか、お客もおらず、ショーケースに残っているのは超アカ抜けないケーキばかり。店の選択を失敗した…。 -
でも、ドレスデンでケーキを食べる最後のチャンス。店の人のお薦めに従う。
風はますます強くなり、雨も降ってきそう。
コーヒーを飲み終わったところで、食べかけたケーキを包んでもらい、17時、早々に席を立つ。 -
おもちゃ屋さんがあると思った場所には、レストランが並んでいた。
もっと先だったのかなぁ。歩いているうち、ついにノイマルクトまで来てしまった。
ケンピンスキーまで出かける気力は、もう残っていない。このまま、明日プラハへ旅立つのか…。 -
がっかりしながら、フラウエン教会脇に来た時、あったー!店があったー!
ホテルから、こんなに近かったんだ。 -
さして広くない店内には、エルツの木のオモチャが所狭しと並んでいた。
素朴な感じの人形が多く、ラウフマンもい〜っぱい! -
店の人が、お客さんと対応している間に、いくつかの人形に目星をつける。
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サンタクロースのような人形もいいけど、スキーを持ったのもいいな。
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でも…、やっぱりこれかな!
肩に毛皮を掛け、腰にはお酒のビン、子羊が足元にいるハイデの羊飼いのようなラウフマンに決める。 -
あんなに重かった足取りが一気に軽くなって、17時半、アパートに戻った。
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18時、フラウエン教会の鐘が鳴り響く。ミサやコンサートなどがある時は、特別な鐘を鳴らして知らせるようだ。
お昼が遅かったのでお腹も空かず、ひと休みしたら、パッキング開始。
20時が近づき、パイプオルガン・コンサートに出かける。 -
席は、オルガンのある祭壇のほぼ正面、教会を見渡せることができる、予約した席のすぐ後ろだった。1階にしなくて正解!
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場所は満足だったのだが、隣の人にちょっと問題が…。
彼女の鼻の粘膜を、教会の何かが刺激したのだろう。演奏が始まっても、お構いなく鼻をかみ続け、教会中に響き渡るようなクシャミをする。 -
オルガンの演奏は、なんだか退屈な曲ばかり。そして、不思議なことに誰も拍手をしない。演奏者が立ち上がって挨拶をして、演奏が終わったとわかった時だけ、さすがに拍手があった。
オルガン・コンサートって、いつもこんな感じなの?チケットも安かったし、教会上部の様子わかったし、不満はないけれど…。 -
アパートに戻り、テレビをつけるとFCバイエルンがベルギーのチームと戦っていた。20:45キックオフのUEFAカップの準々決勝戦だった。試合を見ていたいものの、終わるのを待っていたら22時を過ぎてしまう。先にお風呂に入る。
22時過ぎ、テレビを見ながらご飯を食べる。バイエルンは、1:2でベルギーに敗れてしまった…。
23時、就寝。ドレスデン最後の夜は、静かにふけていった。
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この旅行記へのコメント (1)
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- ken-kenさん 2011/02/06 09:38:14
- はじめまして
- ぶどう畑さん、おはようございます。
自分も去年(2010年)の1月にドレスデンに行ってきました。
バロックの都の名に恥じない、素晴らしい街でした。
元共産圏だから、タクシーとかぼったりするのかなと思いましたが、そんなことは全然なく、ベルリンもマイセンも、いやな思いは一つもせずに旅行出来ました。
でも、ぶどう畑さんの旅行記を見ると、いったんチェコに入ると大分事情が違うみたいですね。
国民性の差でしょうか?
ぶどう畑さんの記事で羨ましかったのは、ドレスデンのアルテマイスター美術館です。
ここ、自分が行った時は写真撮影禁止になっていました。(涙)
他の方のブログを読むと、2009年までは大丈夫だったみたいですね。
館内に撮影禁止の表示もなく、予備知識もあって絶対大丈夫だと思ってラファエロのマドンナにカメラ向けたらいきなり「NO!」でした(涙)。
ああ!せめて後一か月早く行っていればしっかり撮れたのにと、記事を見ながら涙しています。(笑)
自分もドイツの田舎が大好きです。
またよろしくお願いいたします。
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