南ドイツの旅　その４−２　ザルツカンマーグート観光

2008/09/08 - 2008/09/08

2008.9.8（月）ザルツカンマーグート観光

ザルツブルク観光後、日本語ツアーで、ザルツブルク近郊の湖水地帯“ザルツカンマーグート”を巡りました。ザンクト・ヴォルフガング湖で遊覧船にも乗って、満足の１日。

明るいうちにプリーンに戻って来れたので、夕焼けのキームゼーを眺めることもできました。夜、パッキングが終わってベランダに出ると、空にはたくさんの星が瞬いていました。

（旅行期間：2008年9月5日〜9月14日）

エリア ザルツカンマーグート周辺(オーストリア)

• 交通手段: 鉄道 観光バス 船

９人乗りのワゴンに乗りこんで、いざ、ザルツカンマーグートへ出発！

すっかり晴れあがった空のもと、高速道路を飛ばしてモントゼーへやってくる。

映画“サウンド・オブ・ミュージック”の結婚式シーンが撮影されたというミヒャエル教会の見学で、ガイドさんがゴシック教会の見分け方などを教えてくれた。「たまには、こういうツアーを利用するのもいいもんだ」と思う。

教会前の通りにはパステルカラーの家が並び、明るい雰囲気の街だった。

左手にモント湖を見ながら走り、やがて山あいに入っていく。

水温が低いという小さい湖の脇を通り過ぎてしばらく、下り坂の先に、３つ目の湖“ザンクト・ヴォルフガング湖”が現れる。

15時、湖のほとりの街、ザンクト・ギルゲンに到着。まず、市庁舎の前で、ヴァイオリンを弾いている、幼い頃のモーツァルトの像を見る。

それから、“モーツァルト・ハウス”の文字がある彼の母親の生家の前を通り、船着場前へ。

ここで短い自由時間。

船着場から、遠くオーストリア・アルプスの山々が見え、カンマーグートの奥にある世界遺産の“ハルシュタット”への思いを強くする。

向こう岸、独特の稜線はシャフベルク山？頂上に建物もあるし、絶対にそうだ！登山鉄道のSLに乗って、いつか登ってみたい山をここから見るとは思わなかった。ひとり感激。

土産物屋さんで、この辺で採れるというローズ色の岩塩を買う。ローズ色になるのは、成分にヘマタイトが含まれているからだよね。ベルヒテスガーデンの岩塩坑の説明を思い出す。

再び車でヴォルフガング湖沿いを走り、シュトローブルを経由して、16時、ザンクト・ヴォルフガングに着く。

教区教会を見学後、細い路地を行くと、オペレッタで有名になったホテル白馬亭があった。

作曲者のベナツキーが、このホテル滞在中にオペレッタ“白馬亭にて”を作曲したそうで、壁面にはこの彼の肖像がある。

湖に面しているのは白馬亭くらいなのかと思っていたが、来てみると、路地の両側にシャレー風のホテルが軒を連ねているではないか。白馬亭は“アルテ・ポスト”という歴史あるホテルも買収して手広くやっているようで、興味が薄れる。

白馬亭前で写真を撮ったら、観光船乗り場へ。

船を待つ間、ガイドさんは見所の説明に加え、必ず右側に座って下さいと繰り返す。

16時半、出港。

徐々に遠ざかっていく白馬亭、教区教会を眺め、やがて次の船着場、シャフベルクバーンに着く。

シャフベルク山に登るSL乗り場は、船着場からすぐだった。

湖のほとりに並ぶシャレー、牛のいる牧草地を眺めながら、ファルケンシュタインに到着。

気温が高くなった午後、湖には泳いでいる人がいた。

ファルケンシュタインを離れてしばらくすると、クリーム色の建物が現れる。かつて広大な領土を治めていたハプスブルク帝国時代の海軍の建物とのこと。今のオーストリアには海がないため、海軍はないそうだ。

やがて船は、切り立った崖に近づいて行く。「ロック・クライミングする人を見ることができるかもしれない」と言われた崖だ。

後ろから肩を叩かれ、振り返ったら、男の人がドイツ語で何か言いながら上のほうを指さしている。見上げれば、ナント、２人のクライマーがいるではないか！人の大きさで、絶壁の巨大さもよくわかる。

いったいあの人たちは、この崖までどうやって来たんだろう？思った時、崖の下にボートが目に入る。えっ、あれで来たの？ボートを漕いで、それから崖を上って、降りて、また漕いで。お疲れ様…。

絶壁の前を過ぎた所にも２つの見所があった。けれど、ガイドさんの説明をもう忘れていた…。

フェアベルクの船着場を出ると、船は対岸のザンクト・ギルゲンに舳先を向ける。

教会の尖塔が近づいて、45分の船旅が終わる。

待っていた車に乗って、ザンクト・ギルゲンをあとにする。さようなら、ザンクト・ヴォルフガング湖。さようならオーストリア・アルプスの山々。

途中、フシュル湖を見下ろせる場所を走る。この日４つ目の湖。

ウィーンから日帰りで来たお客さんがツアーに参加していたため、ガイドさんは18:08のウィーン行きに間に合うよう高速道路を飛ばす。

私もザルツブルク駅で降ろしてもらい、18:12のミュンヘン行き乗れた。

川を渡る時、再びホーエンザルツブルク城を見る。さようなら、ザルツブルク。

19:02、まだ明るいプリーンに到着。降りようとしたら、ドアレバーが動かず焦る。この電車、トイレに“停車中は使用禁止”の表示があった超ローカルな車両で、ドアも手動。

慌てる私の様子に気づき、近くにいた男の子が飛んで来た時、ホームにいた人が外からドアを開けてくれた。ふぅ。

ホテルまで歩いて帰ろう。

途中からSLの線路沿いを行くと、踏切近くにミニゴルフ場があり、結構にぎわっていた。彼らはリゾートに来た人？それとも地元の人？

19時半、ホテルの前を通り越してゼープロムナードへ行き、湖のほとりから、空の色が写る湖面を眺める。

遠く、黒い峰の奥にある白い山もピンクに染まっている。

徐々に暗くなってきた中天には半月が光りだした。

明日からのガルミッシュ滞在を楽しみにしつつも、少し寂しい気持ちで夕暮れの景色の中に佇んでいた。

20時、レストランへ。木の温かみが感じられる中の席に座る。

キームゼー最後の夜は、湖で獲れた魚！と決めていたが、この日は網にかからなかったよう。豚肉のシュニッツェルにする。ワインはロゼを注文。

シュニッツェルは、熱々でとてもおいしかった！大きいお肉が３枚も乗ってきたのに、ペロリと食べてしまう。ワインも二重丸！

21時、飲みきれなかったロゼのデキャンタを持って部屋に戻る。バスタブにお湯を張りながら、パッキングの続き。

23時、廊下の突き当たりのベランダへ出てみると、星がいっぱい出ていた。ガルミッシュでも星が楽しめるといいな。そんなことを思いながら、夜空を見上げた。

この旅行記へのコメント （2）

• ken-kenさん 2011/02/06 09:53:25

  プーリンのホテルいいですね！

  ぶどう畑さん、再びおじゃまします。
  
  自分も５年くらい前にザルツブルクに泊まって、ザルツブルクを起点にしてこの地方を回りました。
  でも、ぶどう畑さんの旅行記を読んでちょっと後悔しています。
  そうか、プーリン湖畔を起点にすれば良かったんだ。
  プーリン湖のホテル、いかにもドイツ人が好みそうな素敵なホテルですね。
  朝早くから動けるからとついミュンヘンやザルツブルクの駅前ホテルに泊まることが多いのですが、こういう素敵な場所に泊まってリゾートするのは最高でしょうね。
  そう言えば、ミュンヘンから３０分、ルードウィッヒ２世が死んだシュタルンベルク湖の駅の側にもいかにも瀟洒なホテルがありました。
  湖にも近いし、こんなところに泊まるのもいいだろうなと思ったことを思い出しました。
  
  ガルミッシュ、ミッテンワルド、ベルヒテスガーデン・・・・ぶどう畑さんの訪れた場所は、自分的にもどストライクの素晴らしい場所ばかりです。
  またよろしくお願いします。

  ぶどう畑さん からの返信 2011/02/07 21:20:05

  投票＆書き込みありがとうございました！

  kenkenさん
  
  アルテマイスターは残念でしたね。
  私が行った時は、入口でお金を払えば写真を撮れますよと、丁寧に教えてあげている光景を見かけたのですが…。
  
  プリーン、ホテルには湖が見える部屋はないとのことでしたが、朝に夕に湖岸を散歩して、満足でした！
  ドイツ語には不安がありましたが、の〜んびりした場所で、思い切って宿泊地にして良かったです。
  
  ドイツの田舎町って良いですねー！