[2002年10月] 戸隠、紅葉の修験道:vegemaruさんの旅行ブログ
修験道の修行の場の戸隠山に登ってきました。
地形図をどう見ても、崖・崖・崖の連続で、私はロッククライミングは(怖いので)趣味ではないのだけど・・・まさに修行の山でした。
紅葉は見ごろ、素晴らしい!・・・でも多分もう登りません。
長野の旅行は日帰りで山に登って麓で一泊して、翌日は付近の観光が定番ルートなのですが、翌日、確かにどこかに観光に行ったはずなのに全く覚えていないし写真も残っていない、それほど山のショックが大きかったのでした。筋肉痛も・・・
教訓:自分のスキルにあった登山をしろと言うことです。
百間長屋と呼ばれる場所です。
岩が屋根のようにせり出していて、ちょうど一休みできるようになっています。
ここから先は"坂"から"崖"に変わります。引き返すならここ、と書かれた本やHPでどれだけ脅されたことか・・・
紅葉はますます素晴らしくなってきます。
戸隠の山中(鬼無里村)に伝わる、鬼女紅葉の伝説も、この紅葉を見たら頷けます。
鎖場が連続しています。
鎖の最後の2mが固定されず浮いていました。鎖に頼り切っているとそれはそれで危険だと言われているようでした。
最初は岩を伝って登るので手袋をしていたのですが、途中から素手でないと怖くて登れなくなりました。
「体を岩から離せ。」
「できるかい!」
手の皮が剥けても岩にしがみついている私。(実際には剥けていません。気持ちとして)
何度「戻る、帰る。」と言ったことか。
途中、下山する人達の顔を見ると、ほぼ顔面蒼白。その訳はすぐに明らかに。
「ひー」しか言えない状況。
カメラマンは撮った瞬間に見るのも怖くて目を反らしていたとのことです。
見た目にはもろい感じに見えるのですが、山全体がコンクリートのようにがっちり固まっていて、浮石どころか砂粒一つ落ちない程、安定していました。度胸試しと言うか、修行の道と言われるのが納得できます。
尾根付近はさらに両側が断崖絶壁に。
蟻の塔渡りと言われている難所です。ここは崖の上をまたぐか、下の巻き道を通るかします。
迷わず巻き道を選んだのですが、一枚岩の鎖はゆるゆるなので、ここでも鎖に頼らず気をつけないといけません。
足が滑りそうで怖いので、鎖はつかんで移動します。
最大の難所、剣の刃渡り。
幅20cm、長さ10m、両側の崖100m以上です。ここは巻き道はありません。
ガイドブックには跨ぐとなっていますが、その体勢に移すことすらできません。怖気づいていると下山してきた人が向こう側から登り方を教えてくれました。
崖の上部に腕をかけて、1m程の所に足先を引っ掛けられるくぼみがあるので、そろそろと横ばいして通りました。踵の下は100mの崖です。
剣の刃渡りを過ぎるとすぐに頂上に出ます。
登ったからには下りなくてはならない。でも今回は尾根伝いに一不動方面に下ります。
登ってみて下りれるようなら同じ道を通って帰るつもりでしたが、半分も登る前にその気持ちはどこかに飛んでしまい、こちらの下山ルートしか考えていませんでした。それがなかったら、とっくに引き返していたと思います。
来た道と同じルートで帰る人達を見て、すごいなぁと感心していました。
この先、尾根伝いと思うと少し気が楽になって周りを見渡す余裕が出ました。
道幅のある崖の上を通っているので景色は最高です。
このルートはメインの登山道でないため、少し道が荒れていたように思えます。
下山ルート途中の一不動です。ここには小さな避難小屋が建っています。
ここから高妻山の登山道と合流します。さすが紅葉時期の百名山だけあって、登山客でごった返していました。
夕方までに一不動まで登っておいて一泊し、翌日に高妻山に(うまくいけば乙妻山も)登る人が多いためです。水場も近くにあるのでキャンプはできますが、避難小屋にシュラフだけで泊まる予定の人が多く、とても入りきらない人数でした。テントも持っているようには見えないので、ちょっと心配です。
高妻山の登山ルートで難所と書かれている崖です。
水が流れているので危険なことは危険なのですが、戸隠の危険さに比べると、鎖が多く設置されていて、どれもしっかりと固定されているので安全安全。
と、タカをくくっていたら、片足を川に突っ込んでしまいました。気を抜いてはいけませんね。
戸隠牧場から奥社まではバスで戻ります。何とか最終のバスに間に合いました。私たちは近くに一泊しますが、このまま長野に出て新幹線で帰る登山者もいました。最近の登山ブームのパワーを見せ付けられました。
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