スペインではプラド美術館の見学を終え、同行者8人が二列の隊列を組んで公園の前を談笑しながら歩いている時、集団のスリに襲われた。隊列を組んでいるとは言え、間隔が開いていた。先頭を歩いていた家内が三人組に囲まれてリュックサックを剥ぎ取られた。見事としか言いようの無い早業であった。「泥棒」と家内が叫んだので後続の同行者が何事かと事態を認識しようとして一瞬呆然と佇んだ所を第二陣の三人組に最後尾にいた婦人がポーチを狙われた。<br />その婦人は道路へかがみこんで肩紐を放すまいと抵抗したが刃物で切り取られてしまった。同行の男達が泥棒の後を追いかけたが四つ角を曲がって姿がみえなくなった。地元の住民達は指さして逃げた方向を教えてくれたが反対の方向を指さして泥棒達の逃走に加担した可能性が強い。奪われたリュックサックには土産に買ったTシャツ2枚とプラド美術館の案内書が入っていただけなので被害は大したことはなかつた。ほろ苦い想い出として蘇ってくる。<br /><br />フラメンコショウを見た前後の日記には以下のように記述しているがスリ事件には言及していない。<br /><br /><br />http://4travel.jp/traveler/u-hayashima/album/10057559/ スペイン<br /><br />狭く混雑している路地を通り抜けてメスキータへ辿り着いた。<br />メスキータはウマイア王朝のカリフ、アブデラマン一世が785年に着工しその後継者のアブデラマン二世、モハメット一世、アルハケム二世によって次々に増築されてきたものでコルドバ・カリフ王国の栄華を誇るモニュメントである。<br /><br />中へ入ると薄暗い。しばらくして目が闇に慣らされてくると赤色と白色の縞に塗られた浮輪を半切りにしたような夥しい数のアーチと柱が目に飛び込んでくる。幻想的な光景は薄暗さも手伝って、宗教的で厳粛な気持ちにさせる。縞メノウ、大理石、花崗岩で作られたアーチは総数約850本もあり線条細工のアラベスク模様が施されている。屋外が暑かっただけに室内の涼しさにほっと息をつく。<br /><br />時代を追って進むほどに僅かずつ様式が変化していくのが判る。そして圧巻はメスキータ中央にあるキリスト教のビジャビシオッサ礼拝堂である。カルロス五世に願い出た教会当局が王の許可を得て市民の反対を押し切ってこのメスキータ中央の屋根を取り払いカテドラルを建設したのである。翼廊と祭壇のある後陣はゴシック様式、後陣のまわりを取り囲む丸天井はロマネスク様式、聖歌隊席と説教壇はバロック様式になっており、モスクの中にキリスト教のカテドラルが共存するという、奇妙なメスキータが出現したのである。つまり1523年から1766年までモスクがキリスト教の寺院として使われるという珍奇な宗教行事が営まれたのである。この珍奇さ複雑さがスペインの国情、文化の特徴であろうか。<br /><br />http://www.youtube.com/watch?v=R02YUK3Brjc スペイン・フラメンコ=オープニング<br />http://www.youtube.com/watch?v=zX6tPjDfeBc スペイン・フラメンコ=男女<br />http://www.youtube.com/watch?v=VjVkYDvP5lw スペイン・フラメンコ=女ソロNo1<br />http://www.youtube.com/watch?v=Me5p6U5eaSE スペイン・フラメンコ=女ソロNo2<br />http://www.youtube.com/watch?v=-Sx8q4gEiBM スペイン・フラメンコ=格子縞の女No1<br />http://www.youtube.com/watch?v=jcxst4ZE4aw スペイン・フラメンコ=格子縞の女No2<br />http://www.youtube.com/watch?v=sJC_uN7J8Ps スペイン・フラメンコ=女トリオ<br />http://www.youtube.com/watch?v=bkznjOSpur8 スペイン・フラメンコ=男トリオ<br />http://www.youtube.com/watch?v=el9YUDHK4K0 スペイン・フラメンコ=男女多数<br />http://www.youtube.com/watch?v=el9YUDHK4K0 スペイン・フラメンコ=フィナーレNo1<br />http://www.youtube.com/watch?v=gZMdOADaKAI スペイン・フラメンコ=フィナーレNo2<br /><br /><br />

スペインのフラメンコ

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1999/03/19 - 1999/03/26

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早島潮さん

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スペインではプラド美術館の見学を終え、同行者8人が二列の隊列を組んで公園の前を談笑しながら歩いている時、集団のスリに襲われた。隊列を組んでいるとは言え、間隔が開いていた。先頭を歩いていた家内が三人組に囲まれてリュックサックを剥ぎ取られた。見事としか言いようの無い早業であった。「泥棒」と家内が叫んだので後続の同行者が何事かと事態を認識しようとして一瞬呆然と佇んだ所を第二陣の三人組に最後尾にいた婦人がポーチを狙われた。
その婦人は道路へかがみこんで肩紐を放すまいと抵抗したが刃物で切り取られてしまった。同行の男達が泥棒の後を追いかけたが四つ角を曲がって姿がみえなくなった。地元の住民達は指さして逃げた方向を教えてくれたが反対の方向を指さして泥棒達の逃走に加担した可能性が強い。奪われたリュックサックには土産に買ったTシャツ2枚とプラド美術館の案内書が入っていただけなので被害は大したことはなかつた。ほろ苦い想い出として蘇ってくる。

フラメンコショウを見た前後の日記には以下のように記述しているがスリ事件には言及していない。

http://4travel.jp/traveler/u-hayashima/album/10057559/ スペイン

狭く混雑している路地を通り抜けてメスキータへ辿り着いた。
メスキータはウマイア王朝のカリフ、アブデラマン一世が785年に着工しその後継者のアブデラマン二世、モハメット一世、アルハケム二世によって次々に増築されてきたものでコルドバ・カリフ王国の栄華を誇るモニュメントである。

中へ入ると薄暗い。しばらくして目が闇に慣らされてくると赤色と白色の縞に塗られた浮輪を半切りにしたような夥しい数のアーチと柱が目に飛び込んでくる。幻想的な光景は薄暗さも手伝って、宗教的で厳粛な気持ちにさせる。縞メノウ、大理石、花崗岩で作られたアーチは総数約850本もあり線条細工のアラベスク模様が施されている。屋外が暑かっただけに室内の涼しさにほっと息をつく。

時代を追って進むほどに僅かずつ様式が変化していくのが判る。そして圧巻はメスキータ中央にあるキリスト教のビジャビシオッサ礼拝堂である。カルロス五世に願い出た教会当局が王の許可を得て市民の反対を押し切ってこのメスキータ中央の屋根を取り払いカテドラルを建設したのである。翼廊と祭壇のある後陣はゴシック様式、後陣のまわりを取り囲む丸天井はロマネスク様式、聖歌隊席と説教壇はバロック様式になっており、モスクの中にキリスト教のカテドラルが共存するという、奇妙なメスキータが出現したのである。つまり1523年から1766年までモスクがキリスト教の寺院として使われるという珍奇な宗教行事が営まれたのである。この珍奇さ複雑さがスペインの国情、文化の特徴であろうか。

http://www.youtube.com/watch?v=R02YUK3Brjc スペイン・フラメンコ=オープニング
http://www.youtube.com/watch?v=zX6tPjDfeBc スペイン・フラメンコ=男女
http://www.youtube.com/watch?v=VjVkYDvP5lw スペイン・フラメンコ=女ソロNo1
http://www.youtube.com/watch?v=Me5p6U5eaSE スペイン・フラメンコ=女ソロNo2
http://www.youtube.com/watch?v=-Sx8q4gEiBM スペイン・フラメンコ=格子縞の女No1
http://www.youtube.com/watch?v=jcxst4ZE4aw スペイン・フラメンコ=格子縞の女No2
http://www.youtube.com/watch?v=sJC_uN7J8Ps スペイン・フラメンコ=女トリオ
http://www.youtube.com/watch?v=bkznjOSpur8 スペイン・フラメンコ=男トリオ
http://www.youtube.com/watch?v=el9YUDHK4K0 スペイン・フラメンコ=男女多数
http://www.youtube.com/watch?v=el9YUDHK4K0 スペイン・フラメンコ=フィナーレNo1
http://www.youtube.com/watch?v=gZMdOADaKAI スペイン・フラメンコ=フィナーレNo2