平成２１年６月１４日（日）<br />　パロの市街地が俯瞰できる海抜２４００メートルのビューポイントでパロ空港周辺の市街地を撮影した後パロ市内に入り、野天弓場を見学した。<br /><br />　野原に設けられた弓場で１４０メートルの射程を的に向けて金属製の弓で矢を射る遊びである。民族衣装を纏った男達が二本ずつ矢を射るのである。我々は的の近くで見学した。矢が的に見事命中すると監視役の男達が的場に集まり口々に歓声をあげながら踊りをする。見学している女達も人輪を作って踊りをする。<br />　矢が的を外れた時でも監視役の男達が一射毎に的場に出てきてこぼれ矢を拾っては射手に大声で感想を怒鳴るのである。中には携帯電話で通話している者もいた。　　　　　　　　　　　　　<br /><br />　暫しこの遊びを見学した後、運の良いことに弓場の近くにある自由市場を見学することも出来た。<br /><br />　日曜日に限り自由市場は開催されるという。出店者は自宅の菜園や田畑で採れた野菜を商うのである。地面に敷布を引いた上に野菜や果物を並べただけの原始的な商取引である。とても小さな玉葱や馬鈴薯とか二股や三つ股になった大根などよくもこんな屑がと思われる野菜も並んでいる。早いうちは大賑わいであった市場も売り切れになると店仕舞いをするので瞬く間に朝の賑わいは閑散としたものに変わっていく。　　　　　　　　　　　　　　<br /><br />　勤め人達も日曜日なので自家菜園の野菜を売りに出して小遣い稼ぎをするという。目方を量る天秤は秤も懐かしい光景である。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<br />　続いてパロ市内の目抜き通りを見学した。この目抜き通りはパロ空港の開港に合わせて建設が進められた新市街地であり１９８３年に完成した新しい街である。中国の雲南省の麗江の町並を連想した。<br /><br />　市内の一角に雑草の生えている空き地があり、いきなりガイドが草叢に分け入り一掴みの草をむしり採ってきて大麻だという。大麻が空地に自生しているのである。<br /><br />　パロの市街地の見学を終えレストランで昼食にブータン料理を賞味した。ビュッフェ式なので全品少しずつ試食してみた。唐辛子とチーズで作られたエマダチという料理は辛いが美味いと思った。辛いので多くは食べられないが食欲を増進させる作用があるようである。<br /><br />　食後は山中の曲がりくねった道を宿泊地のテンプーへ向けてバスは疾駆した。途中小休止したチュゾンでは雨による土砂崩れで道路の半壊した箇所を目撃した。道路が抉り取られた様子をみると山間の僻地で住民達が自然と闘いながら厳しい生活を送っている姿を垣間見た思い出がした。　　　　　　　　　　　　　　　<br /><br />　夕刻テンプーの街に到着しHotel Doragon rootsへ投宿した。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 <br /><br /><br /><br />

神秘の王国ブータンの旅No3・・・パロの弓場と野菜市→テｲンプーの宿

4いいね！

2009/06/14 - 2009/06/14

147位(同エリア182件中)

#その他

早島潮さん

早島潮さんTOP
旅行記693冊
クチコミ0件
Q＆A回答1件
800,331アクセス
フォロワー6人

平成２１年６月１４日（日）
　パロの市街地が俯瞰できる海抜２４００メートルのビューポイントでパロ空港周辺の市街地を撮影した後パロ市内に入り、野天弓場を見学した。

　野原に設けられた弓場で１４０メートルの射程を的に向けて金属製の弓で矢を射る遊びである。民族衣装を纏った男達が二本ずつ矢を射るのである。我々は的の近くで見学した。矢が的に見事命中すると監視役の男達が的場に集まり口々に歓声をあげながら踊りをする。見学している女達も人輪を作って踊りをする。
　矢が的を外れた時でも監視役の男達が一射毎に的場に出てきてこぼれ矢を拾っては射手に大声で感想を怒鳴るのである。中には携帯電話で通話している者もいた。　　　　　　　　　　　　　

　暫しこの遊びを見学した後、運の良いことに弓場の近くにある自由市場を見学することも出来た。

　日曜日に限り自由市場は開催されるという。出店者は自宅の菜園や田畑で採れた野菜を商うのである。地面に敷布を引いた上に野菜や果物を並べただけの原始的な商取引である。とても小さな玉葱や馬鈴薯とか二股や三つ股になった大根などよくもこんな屑がと思われる野菜も並んでいる。早いうちは大賑わいであった市場も売り切れになると店仕舞いをするので瞬く間に朝の賑わいは閑散としたものに変わっていく。　　　　　　　　　　　　　　

　勤め人達も日曜日なので自家菜園の野菜を売りに出して小遣い稼ぎをするという。目方を量る天秤は秤も懐かしい光景である。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　続いてパロ市内の目抜き通りを見学した。この目抜き通りはパロ空港の開港に合わせて建設が進められた新市街地であり１９８３年に完成した新しい街である。中国の雲南省の麗江の町並を連想した。

　市内の一角に雑草の生えている空き地があり、いきなりガイドが草叢に分け入り一掴みの草をむしり採ってきて大麻だという。大麻が空地に自生しているのである。

　パロの市街地の見学を終えレストランで昼食にブータン料理を賞味した。ビュッフェ式なので全品少しずつ試食してみた。唐辛子とチーズで作られたエマダチという料理は辛いが美味いと思った。辛いので多くは食べられないが食欲を増進させる作用があるようである。

　食後は山中の曲がりくねった道を宿泊地のテンプーへ向けてバスは疾駆した。途中小休止したチュゾンでは雨による土砂崩れで道路の半壊した箇所を目撃した。道路が抉り取られた様子をみると山間の僻地で住民達が自然と闘いながら厳しい生活を送っている姿を垣間見た思い出がした。　　　　　　　　　　　　　　　

　夕刻テンプーの街に到着しHotel Doragon rootsへ投宿した。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

エリア

パロ(ブータン)

同行者: その他

交通手段: 観光バス

旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

パロ市野天弓場の的近くで踊りをする競技者
外れ矢を拾い射手に大声でアドバイスする
的に命中して踊る競技者兼監視者達
的場近くの観覧者
日曜日に開かれる野菜市
胡瓜、人参、おぐら、ゴーヤ
茄子
屑物のように小さい玉葱
鞘付の豆
トマト、李、青唐辛子
天秤が懐かしい
秤売りする小母さん
ジャックフルーツhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%84
とヨーグルト
煎り米
穀物を売る小母さん
過半の店が引き上げたので閑散としてきた市場
店仕舞いの進んだ市場の様子
パロ空港の開設と相前後して完成したパロ市街

中国雲南省の大地震後に復興した麗江の町並みを連想させる。
パロ空港の開設と相前後して完成したパロ市街
建物の横の空き地には大麻が生い茂っていた。
空き地に生えている大麻
パロ市街地の商店の装飾
パロのレストランで昼食に飲んだ地ビール。
レッドパンダ。独特の匂いがあるが美味い。
赤米のご飯。ぱさぱさしている。
やきそば
川魚のから揚げ
アスパラガスの炒めもの
取り合わせた料理。手前の白いのがエマダチ。チーズと唐辛子でできているが一度口にするとまた食べたくなる。
李
パロ近郊の田植え風景。昭和２０年代の日本の農村の原景があるようで懐かしい。
テインプー入り口に建てられたブータン最古のシムトカゾーンへ渡る鉄の橋。
ブータン最古のシムトカゾーン
崩れ落ちて片側通行中のチュゾン付近の道路

チュゾンでテンプ川とパロ川が合流する。
小休止したチュゾンの橋付近の標識
パロ川とテンプ川が合流するチュゾンの橋から川を見た。
チュゾンの警察官詰め所
テンプーのホテルドラゴンルーツのフロント
ホテルドラゴンルーツの部屋
ホテルドラゴンルーツの部屋
ホテルドラゴンルーツの部屋
ホテルドラゴンルーツのビュッフェ形式の夕食で取り合わせた料理を盛った皿
夕食に飲んだ地ビール。レッドパンダほど匂いは強くない