2013年ロシア旅行～13年ぶりの再訪を３年前にあきらめた旅行計画で実現【第２日目：モスクワ】（６）民芸品博物館（後編）おもちゃや生活用品や磁器など

2013/07/07 - 2013/07/07

2013/07/07日　モスクワ観光１日目
・赤の広場＜世界遺産＞
　　カザンの聖母聖堂
　　ヴァスクレセンスキー門のイベルスカヤ礼拝堂
・国立歴史博物館（約３時間）
・革命広場と観光案内所
・劇場広場
　　ロシア青年劇場のBox Office でバレエ「ジゼル」のチケットをゲット
・民芸品博物館（約１時間半）
【モスクワ泊：マキシマ・パノラマ・ホテル】

モスクワは、ほんとに一つの見どころが充実しています！
そして撮影代を払えば撮影OKな博物館も多いので、博物館の展示物撮影を楽しみにしていました。

モスクワ観光初日の本日は、国立歴史博物館と民芸品博物館に行きました。
１番楽しみにしていた博物館ということで、調子こいたせいで、一眼レフとコンデジあわせて撮影枚数430枚！！
やばやば、旅行期間中、この調子で撮り続けていたら、SDカード、足らなくなっちゃいそう！！
これでもホテルに戻ってからある程度絞ったあとなのに。

まあ、ここまで撮りまくったのは、初日のハイテンションにせいもあるでしょう。
カタログ作るような勢いで撮っちゃいました。
でも、今後、訪れるところは、撮影OKなミュージーアムばかりではありません。

ただ、この日は、曇り時々雨で、雨もかなりの本降りで、散策にはあまり向いていませんでした。
博物館にこもっていた時間帯はどうだったか分かりませんが、国立歴史博物館から民芸品博物館への移動時は、大雨に降られてしまいました。
なので、この日をほぼ終日博物館にこもる日にしたのは正解でした。

２つの博物館をあわせて計５時間かけた博物館撮影散策（！）の後では、体中からエネルギーが搾り取られたように疲弊してしまいました。
夕方から雨がやんで天気が良くなり、夏なので日没は遅く、博物館が閉館になった後でもまだまだ明るかったのですが、街歩きをする気力は残っていませんでした。
でも、ロシア旅行はまだ始まったばかり！
合計18日間あるし、体力に自信があるわけではないため、旅行期間中にまんべんなく良好な体調であるために、はじめっから無理する必要はないです。

というわけで、モスクワ観光初日の旅行記のラストは、一部の館員さんの白い目（！？）をものともせずに撮りまくった、民芸品博物館の写真のつづきです。

＜2013年ロシア旅行：簡易旅程＞
7/06土　出国＆モスクワ到着
7/07日　モスクワ１日目（国立歴史博物館と民芸品博物館）★
7/08月　モスクワ２日目（クレムリン）
7/09火　モスクワ３日目（トレチャコフ美術館）
7/10水　ズズダリ
7/11木　ウラジーミル
7/12金　モスクワ４日目（コローメンスコエ）
7/13土　ペトロザヴオーツク経由でキジ島へ
7/14日　ソロヴェツキー島１日目
7/15月　ソロヴェツキー島２日目（ザヤツキー島エクスカーション）
7/16火　サンクトペテルブルグ１日目（ロシア民族学博物館ほか）
7/17水　サンクトペテルブルグ２日目（エルミタージュ美術館）
7/18木　パヴロフスク宮殿＆庭園
7/19金　ノヴゴロド１日目
7/20土　ノヴゴロド２日目
7/21日　サンクトペテルブルグ３日目（宗教博物館・ユスポフ宮殿ほか）
7/22月　サンクトペテルブルグ４日目（ロシア美術館）＆出国
7/23火　成田空港着
※この旅行記の対象の日に★印をつけました。

詳細旅程はこちら。
「2013年ロシア旅行～13年ぶりの再訪を３年前にあきらめた旅行計画で実現させた旅行【旅程一覧】」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10797557
準備編や帰国後の全体の感想は、ブログ「まみ's Travel Diary」（http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/）に掲載しました。

「全ロシア装飾・応用的民族美術館
　人々は普段の生活の中で、機能的観点のみならず、美的観点からも評価を行います。美しいものに囲まれて生活したいと感じるのは普通のことです。美とはそれぞれの人のセンスや好みで変わりますが、芸術作品という名にふさわしい功利的美品が存在し、18世紀から20世紀初めにかけてロシアに暮らした人々の、生活的特徴を繁栄するような、功利的美品すなわち装飾・応用的民族創作品を、この美術館で見ることができるのです。展示物には、ガラス製品、陶器、磁器、金属製品、木製品、布製品、骨製品、家具、貴金属装飾品、ニス塗り品などがあります。
　また、他の民族の芸術を紹介する展示会も行われます。外国語での実施を含む、おもしろいプログラムがたくさん用意されている児童センターも、ここにあります。」
（モスクワの観光案内所でもらった冊子「モスクワの博物館」より）

エリア モスクワ(ロシア)

波打つようなドラマチックで美しいデザインの磁器の壺

西洋美術でいうなら、ロココ的。

貝殻デザインのカップ＆ソーサーとピッチャー

おそらく、ろうそく立て

ロシア貴族っぽい風格のあるおしゃれなカップ＆ソーサー

おそろいのティーポット

ターコイズブルーのガラスの容器

おしゃれでどこかレトロなガラスの容器

紅茶用のミルク・ピッチャーかしら。

美しい絵柄のソーサー

おそろいのカップ

さきほどのソーサーには、カップルの後ろ姿が描かれていましたが、こちらは独り身！？

キャベツ用のチョッピング・ナイフ・その１

19世紀の生活用品です。
プレートには珍しく英語も併記されていて、Cabbage chopping knifeとありました。
必ずしもキャベツ専門というわけでなく、きっと似たような野菜全般に使われたろうと思います。

キャベ用ツのチョッピング・ナイフ・その２

遊び心のあるデザイン@

家を飾る木彫り装飾

19世紀中頃。ボルガ地方のものらしいです。

民族衣装と美しい装飾板

装飾板は、おそらく機織り機で糸をひっかける部分だと思います。
そのように展示されている例を見たことがあるので。
東欧のフォークアートの展示には必ず見かけるくらいよくある民芸品ですが、どれもほんとうにステキです。
女性が自分の時間の大半を捧げる機織りの器具なので、生活の潤いとして少しでも美しいものを求めたのだろうと思います。

伝統文様の刺繍コレクションの一部

どことなくアジアン・テイストな民族衣装

どこの地方のものか不明。
ロシア語であってもラベルの写真も撮っておけばよかったです。

刺繍の帽子

美しいペインティング入りの機織りの板

制作途中の布がある機織り機

伝統的な土人形コレクション

トナカイでしょうか。

花柄のデザインが美しい馬の人形

素朴でユニークな人形たち

向かって右にあるのは、いわば土笛でしょう。

ケンタウロスのような土人形

上半身が人間で下半身が馬です。
でもこれはきっと乗馬姿のつもりではないかと思います。
この人形は、手にビールかウォッカのカップを持っているように見えます@

馬車を操るロシア農民の人形

子犬のいる親子の人形

抱き合う人形、あるいは踊る人形

土色一色のこんな風にさらに素朴な人形もありましたが、少数派でした。

独特なケンタウロス人形

こういうケンタウロス人形はこの博物館にいくつも展示されていましたが、その後に訪れたロシアの博物館のフォークアート・コレクションでもよく見かけました。

ニワトリをてっぺんに頂くメリーゴーランド

デートするカップル

はなやかな鳥の人形

不死鳥（フェニックス）かしら。

子だくさんの不思議な動物の親子

イヌかな……と思ったけれど、耳が長いです。
これも、その後に訪れたロシアの博物館のフォークアート・コレクションでもよく見かけました。

「あ〜、いそがしい、いそがしい！」

兵隊さんとお嬢さんの人形

動かして遊べるおもちゃ

ロシア正教会のいかめしそうな僧侶たちの人形

馬のおもちゃ

花模様のあるソリ

伝統的民族衣装

鳥の形をした美しい容器・その１

これも、あちこちのフォークアート・コレクションでよく見かけました。
19世紀くらいのロシアの庶民にとってはきっとなじみのある生活用品なのでしょう。

デザインも形も多様な機織り板

鳥の形をした美しい容器・その２

ひょっとして洗面器かしら。
あるいはキッチン道具。

美しい衣装箱

こういう花柄の家具をたくさん見て感嘆したのは、2005年に旅行したポーランドが最初だった覚えがあります。
ロシアにはポーランド移民が多かったので、その影響を受けた可能性はあります。
カロチャ刺繍で花柄が有名なハンガリーでもよく見かけました。

鳥の絵のある容器

動物が真ん中に浮彫されたろうそく立て

人面鳥が描かれた容器

素朴だけどよく見ると凝っているダイニング・インテリア

敬虔な信者の家らしく、壁にはイコンがあります。

花模様の家具がステキなキッチン・インテリア

鳥の形をした容器もあります。

花模様の食器棚にフォーカス

現代的デザインの磁器コレクションより〜発展中の都市のデザインのポット

現代的な面白いデザインで気に入ったものの写真をいくつか撮りました。
気に入ったものはたくさんあって、もうきりがないくらいでしたので、これでも厳選しました@

発展中の都市のデザインのふた付きの壺とプレート

デザインは、思いっきり工事中の都市でした。
クレーンも見えます。
工業化を推進したソ連時代の風潮が反映されているのかも！？

発展中の都市のデザインのカップ＆ソーサー

政治プロパガンダ的な要素の有無を気にしなければ、とってもステキなデザインで気に入りました。

現代絵画タッチの叙情的な景色がデザインされたポット

ふたが、ロシア正教会の玉ネギ型黄金ドームを連想させるところも、とてもステキです。

現代絵画タッチの叙情的な景色がデザインされたプレート

発展する都市のデザインのプレート

産業礼賛！
ってかんじですが、そのメッセージ性はともかく、デザインは面白いと思いました。

村の様子がデザインされたティーセット

のびのびとしたデザインのプレート

結婚式のイラスト入りのプレート

花婿と花嫁のイラスト入りのピッチャー

ロシアの童話チックな世界が描かれたプレートとポット

いかにもソ連チックなデザインのプレート！？

ひょっとしたら……ひょっとしなくてもヒットラーでしょう。
スケッチブックらしきものを手にしているので、絵を描くのが好きなただの一兵隊さんかと思ったのですが、若いときのヒットラーは画家をめざしていたことがあったんでした。
しかも背後の建物はベルリンのブランデンブルグ門。

ソ連のシンボルがあるプレート

水兵さんと恋人の絵があるプレート

すぐに連想したのは戦艦ポチョムキンの乱の舞台のオデッサですが、背後の都市はオデッサというかんじでは、うーん、ないです。

乗馬する貴人がデザインされたプレート

恋人たちが描かれたプレート

これもロシアの童話チックなデザインです。

中国の風景らしき影絵がデザインされたプレート

玉ネギ型の黄金ドームの宮殿あるいは教会がある町がデザインされたプレート

抽象絵画チックなデザインのプレート

そして２階へ

でも、これが民芸品博物館で撮ったラストの写真になります。
１階の展示だけで盛りだくさん、写真も調子づいてたくさん撮ってしまったので、このあとは写真は撮りませんでした。
特別企画もあったらしく、撮影不可の展示室もありました。

民芸品博物館編おわり。
モスクワ観光第１日目／2013年夏のロシア旅行第３日目おわり。

この旅行記へのコメント （2）

• ykさん 2013/11/25 14:36:58

  ロシア旅行記

  ４トラヴェルにロシア旅行記の詳細を　載せていらしたのですね。
  すんなりと、コメントをのせられないのですね。　ちゃんと登録をしましたから、これからは　大丈夫です。
  この博物館、面白いです。キャベツのchopperきにいりました。　それにタタールのアクセサリーも。　私は　ロマネスクファンで、あまりバロックやロココは好まないので、こういうちょっとプリミテイブなものにひかれます。　こういうことをいっては　いけないのでしょうけれど、せっかくの可愛いお皿にソ連のマーク、時代とはいえ、どうもね。だからこそ貴重で博物館ものなのでしょうけれど。でも　そのほかのモダンなお皿などいいですね。　じっくり拝見させていただきます。

  まみさん からの返信 2013/11/26 08:27:21

  RE: ロシア旅行記

  ykさん、こんにちは。わざわざフォートラベルに登録してコメントを書いていただいてありがとうございます。
  
  私もフォートラベルを始めたきっかけは、参考になった旅行記のお礼のコメントを書くための登録でしたが、いまはいやー二足わらじ。
  あちらのブログの方は、海外旅行話題に限定し、行く前の計画中のときのことをつらつら書いた日記風、それから帰国直後の全般の感想を記憶がなまいうちに書くことにしています。
  フォートラベルの旅行記がひととおり終わったらインデックスは載せたいと思っています。
  詳細版はゆっくりと。いつも夏に冬の旅行記を書くはめになっていますが@
  
  キャベツのチョッパー、ステキでしょう。
  博物館に展示されている民芸品は19世紀のものが多いですが、あのころは大量消費時代ではなく、庶民は少ないものを世代を超えて大事に使ってきた道具が多いですが、それだけに等身大の生活になじむようなおしゃれ心がありますね！
  こんなチョッパーだと、やはり核家族の調理よりは、大人数のための料理をするために、キャベツを１個２個といわず10個ぐらいまとめてざっくざっくと切っている様子が目に浮かびます@
  
  ロマネスクファンというところは、私もykさんに共感！
  ykさんの旅行記をやブログをなかなか頻繁には見に行けないですが、見に行くと好みのものがいつも掲載されているので、とても楽しみにしています。
  
  ソ連時代のマークは一昔前はあるだけですべてが興ざめに感じられたものでしたが、いまは1つの歴史として、なつかしくないなつかしさと共に複雑な気持ちで眺めています。
  なにしろ私が学生時代は、ソ連ソ連ソ連でしたから〜@
  
  > ４トラヴェルにロシア旅行記の詳細を　載せていらしたのですね。
  > すんなりと、コメントをのせられないのですね。　ちゃんと登録をしましたから、これからは　大丈夫です。
  > この博物館、面白いです。キャベツのchopperきにいりました。　それにタタールのアクセサリーも。　私は　ロマネスクファンで、あまりバロックやロココは好まないので、こういうちょっとプリミテイブなものにひかれます。　こういうことをいっては　いけないのでしょうけれど、せっかくの可愛いお皿にソ連のマーク、時代とはいえ、どうもね。だからこそ貴重で博物館ものなのでしょうけれど。でも　そのほかのモダンなお皿などいいですね。　じっくり拝見させていただきます。