2009/07/05 - 2009/07/21
508位(同エリア837件中)
まみさん
17日間のウクライナ旅行で、帰りの機内泊を除く15泊中、5泊は寝台車を利用しました。
寝ている間に次の都市へ移動できる時間効率を考えると、いろんな不便さは我慢できます。
が、水が使えるのはトイレだけというのはつらかったです。
なにしろそのトイレが、最後のリヴィブとキエフ間の車両を除き、一等車両であっても、とても長居したいところではありませんでしたから。
ひょっとして垂れ流し?───と疑った車両もなきにしもあらず。
歯を磨くのすら耐えられそうにありませんでした。
ただし、そんなこともあろうかと、歯磨きは糸ようじ、洗面はウェットテッシュで我慢しました。
スーツケースは座席の下に収納スペースがあるのですが、車内で使うものは折りたためる布製のバツグに入れておきました。
昼間の観光で服は汗びっしょりですし、リラックスしたかったので、車内では寝巻き代わりの室内着に着替えました。
残念ながらウクライナの寝台車両にはシャワーはありません。
幸い一等車両はクーラーがききましたし、夏でも湿度は低く涼しい夜間に服は乾きます。
でも、ホテルにチェックインするまで前日と同じ服で我慢しなければならないため、汗くささが気になり、デオドラントを盛大に噴射してごまかしました。
さすがに寝台利用が2晩続いたときは、ホテル代1.5倍払い、到着してすぐにチェックインし、シャワーを浴びて着替えてから観光しました。
一等車両は2人用ですが、男女別に分けるなどという手間を、ウクライナ鉄道ではとってくれません。
しかし、最初の寝台利用のとき、同室が英語が話せるウクライナ人女性だったので助かりました。
ちょこちょこ戸惑うことなど教えてもらえましたし、英語を話せない車掌とのやりとりでも助け舟を出してもらったりしました。
英語が話せない年金生活のウクライナ人のおじさんと同室のときは、ちょっとつらかったです。
男性と同室というのは、別にこれが初めてではないので、そんなに構えてはいませんでした。
着替えるときだけ、お互いに相手にコンパートメントの外に出てもらえばすみます。
ただ、そのおじさんは、どうやら戦時中か戦後か、日本に行ったことがあるらしく、ウクライナ語やロシア語で一生懸命そのことを話そうとするのです。
ところが私はウクライナ語が分かりません。キリル文字は読めますが、ロシア語の聞き取りは無理です。
そして日本の地名であっても、おじさんのおぼつかない発音ではさっぱり分かりません。
しかもそれが、どこか東北の、さして有名でなさそうな町のようであればなおさら。
私の顔のジャパニーズ・スマイルはひきつる一方。
おじさんもとても残念がっていました。
(オデッサからリヴィブに向かう寝台車でのエピソードです。写真はなし。)
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2009.07.15(水)、リヴィブ駅にて
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堂々たるリヴィブ駅舎、午後20時すぎ
あたりはとても明るかったのですが、思いっきり逆光だったので、建物は暗く写ってしまいました。 -
ちょいななめから、駅前の様子
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おしゃれなガラス窓
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駅舎の中、新古典様式?
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待合室で時間をつぶす
有料の待合室と無料の待合室がありました。
有料のところはクーラーがきいていましたね。
でもここで十分! -
切符売り場の前の長い列
最近の旅行では、事前に街中の切符売り場や現地旅行代理店を通じて先に切符を入手しています。
そうなんですよね、その場で切符を買う場合は、時間に余裕をもたないとダメなんですよね。
どんなに長い列になっていようと、閉まってる窓口は閉まったまま。
効率よくさばこうと考える勤勉さは期待できません。
社会主義時代の悪癖のなごりかもしれないですが、西欧でも似たようなものでした。
というか、切符売り場の窓口でいろいろ情報を聞き出そうとする人もいるせいでしょうね。 -
リヴィブ駅は地下からホームへ
大きな電光掲示板には私が乗る列車が表示されていて2番ホームだと分かったのですが、ここの掲示板にはまだ表示されていません。
目的地はコロミーヤですが、終点ではないので、発車時間や列車番号で見当つけます。 -
ホームへ
スーツケースはリヴィブのホテルに預けて軽装ですので、この階段を上がったり下りたり、うろうろ@
だってホームには一切、電光掲示板がないんですもの。 -
ホームから
可愛いキオスクがあります@
リヴィブからコロミーヤに向かう列車は一等車両がないので4人用の二等車両でした。
同室は1人でした。ただし、英語が話せないウクライナ人の女性でした。
2人で使っていれば、一等車両も同然!?
頭上にベッドがありますが、下の段のベッドに座っている限り、問題ないです。
枕が低くて1つでは足らなかったのですが、余ってるのを拝借@
クーラーはききませんが、ウクライナの夏の夜は涼しいです。
車両の写真は、同室者と同時に入ったので、遠慮しました。
本当はまだ車内の準備ができていなかったのですが、2人して早めに入れてもらっちゃいました。
だからそのとき車掌さんは上半身裸で、半分丸刈り頭で、どこぞのスポーツ野郎!?───というかんじで、ギョッとしました。
でも、時間になったら、ぱりっと制服で決めてきました@ -
翌朝、リヴィブからコロミーヤに向かう列車の車窓から・その1
切符はいったん車掌さんに預けます。
なので車掌さんは乗客の誰がどこで降りるか把握しています。
寝過ごすことはないです。 -
翌朝、リヴィブからコロミーヤに向かう列車の車窓から・その2
ただし、車掌さんが切符を返してくれるときに目を覚ましたりしたら、列車を降りる準備が間に合いません。
車内でリラックスするために、室内着に着替えていますから。
日焼け止めを兼ねた化粧くらいは、駅でできるかもしれませんけどね。 -
翌朝、リヴィブからコロミーヤに向かう列車の車窓から・その3
ただ、この列車は遅れていたようで、到着時刻がずれました。
時間からして、この駅かな〜と見当つけたところで降りようとしましたが、降りる前に車掌さんに声をかけたら、みんなが口をそろえて違う違う!───と慌てたように止められました@
(なぜかそのとき、車掌室に4人ほどいたんです@) -
コロミーヤ駅と、ここまで乗ってきたバス
行きは、駅前にあったバスにすぐに飛び乗ってしまったので、駅舎の写真を撮る余裕がありませんでした。
早めに戻ってきたので、パチリ。
コロミーヤについては、「地球の歩き方」には全く紹介されておらず、Lonely Planetでもリヴィブ近郊の町としてスペースが割かれてはいましたが、市内の歩き方は載っていませんでした。
駅からセントラルまでは1km余り。徒歩で行けないこともないかもしれませんが、問題は駅が地図の欄外なことです。
方向音痴の私。地図なしでは歩けません。
でも、目的地に行くバスやマルシュルートカを探す手がかりは、いくつもありました。
バスの運転手に、この町の名物ともいうべきピサンキ(イースターエッグ)博物館に行くかどうか聞けばいいです。
あるいは少し離れたところにあるシェフチェンコ公園。ウクライナの国民的詩人の名を冠した公園であり市庁舎に近いので、近くを通るバスやマルシュルートカは必ずあるでしょう。
それに、あとで気付いたことですが、バスターミナルは駅とは反対側にあって、駅から2kmくらい離れているため、鉄道駅とバスターミナルを結ぶバスやマルシュルートカはぼろぼろありました。
バスターミナルはLonely Planetの地図に載っている範囲内ですし、そこからなら目当ての博物館まで歩くことも可能そうでした。
それに、駅に到着したのは7時すぎ。博物館の開館時間は10時です。
時間はたっぷりあるので、たとえ方向違いなところに向かってしまっても、取り返す時間は十分あります。
その心の余裕のおかげでしょうか、シェフチェンコ広場へはあっけないほどスムーズに、7時30分前には到着しました。
時間は余ったけど、まあ、気晴らしはたくさんありました。 -
コロミーヤ駅にあった時刻表
リヴィブ行きの667号に乗りますが、始発がツェルニフツィで終点がコーベルなので、列車番号とコロミーヤ駅からの発車時間がめやすになります。
発車時間は17時13分ですが、この時刻表によると、17時3分には到着するようです。
余裕で乗れます。
ホームはどこかなぁと思ったのですが、使われているのは2つしかないようです。
到着する車両が少ないので、時間近くになったらやってくる列車に乗ればいいので、迷うこともないでしょう。
それに、ウクライナの長距離列車は寝台車両のみ。つまり車両ごとに車掌がいて、乗る前に切符を確認しますから、間違った列車に乗る心配はありません。 -
2つ前の列車
ちょっと薄汚れていますが、可愛い列車です。 -
でも、煙がもくもく……。
実は旅行3日前に風邪を引いてしまって、9日目のこの日も、まだ少し喉がいがらっぽかったです。
この煙、見てるだけで、喉の痛みが再発したような気分になりました……。 -
1つ前の列車、乗ろうすとる人々と
年輩の女性はスカーフをかぶっている人が多かったですね。
教会の中では女性は頭をむき出しにしないのが礼儀なので、若いコもスカーフをしていました。
ちっちゃな子供はしてなかったかな。 -
コロミーヤからリヴィブに向かう列車の車窓から・その1
こんな風景も私が漠然とイメージしていたウクライナの田舎の風景そのものです。
美しいパッチワーク@ -
コロミーヤからリヴィブに向かう列車の車窓から・その2
コロミーヤからリヴィブへの乗車時間は4時間ほどです。
ところがこの4時間は地獄でした。
車両は二等しかなかったのですが、私のほかにすでに先客が3人いました。
ウクライナ人夫婦とおばさん1人。
つまり私を入れて満員。
そして、まだ日が高くとても暑い午後なのに、列車の窓はほとんど開かないのです。
サウナのように蒸し暑かった! -
コロミーヤからリヴィブに向かう列車の車窓から・その3
同室のウクライナ人のおじさんは、上半身裸で半ズボンいっちょでした。
ビール腹と白っぽい胸毛がわしゃわしゃのひげもじゃのおじさんで、決して目の保養にはなりません。
おじさん自身は英語が分かるし、気の良い方みたいでしたけどね。 -
コロミーヤからリヴィブに向かう列車の車窓から・その4
サウナのような蒸し暑い車内という悪条件に加えて、昼間の列車であってもコンパートメント内はベッドで、これがとても座りづらいんです。
座っていると腰が痛くなってしまいます。ベッドにヨコになるしかありません。
でも、はじめ、上のベッドのおばさんも下のベッドに一緒に座っていたので横になりきれず、窮屈でした。
上のベッドでは寝てるしかないので仕方がないですが。 -
コロミーヤからリヴィブに向かう列車の車窓から・その5
車窓の写真を撮るのも、ガイドブックでこの先の予定を決めるのも、暑苦しくて頭がぼーっとして、やる気がなくなります。
私が横になりたがっているのを察しておばさんが場所を空けてくれた後は、ヨコになってじっと寝てました。
旅疲れがたまっているので、少しはうとうとしていたようです。
ウクライナ鉄道はとてものろいです。時速50kmくらいでしょうか。
だからこそ、西欧諸国ではとても寝台利用ができない距離で、寝台車になるのです。
コロミーヤとリヴィブ間も、車ならもっと早く到着したでしょうね。 -
コロミーヤからリヴィブに向かう列車の車窓から・その6
今回のウクライナ旅行では、国内移動はこのコロミーヤからリヴィブに戻るとき以外はすべて夜行でした。
4時間はちょっと長すぎますが、車窓の外の景色を眺めるのも、結構楽しみなんですよね。
ぼーっととりとめない考え事しながら。
しかし、座っていると腰がつらいので、横になって耐えるしかありませんでした。
ちょっともったいなかったです。 -
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2009.07.17(金)、リヴィブ駅にて
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キエフに向かう一等車両
これが一番きれいな車両でした。最新みたいです。
テーブルには花も飾られていました@
トイレもきれいでした。あれなら、歯を磨いたり顔を洗ったりしていても苦痛ではないなと思いました。
しかも、飛行機みたいに、トイレが使用中だと、このコンパートメント内のランプで分かるようになっていました。
それにどうやら満席ではなかったらしく。
同室は、英語が話せるウクライナ人の男性(ビジネスマン風)でしたが、どうやら他にあいてるベッドがあるので、車掌に交渉して部屋を変わってもらったようです。
おかげで私はこの車両に1人で気がねなく悠々と過ごせました@
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