2008/07/20 - 2008/07/20
455位(同エリア525件中)
まみさん
2008/07/20日 ソフィア観光
【宿泊:Hotel Slavyanska Beseda(ソフィア泊)】
・ボヤナ教会(世界遺産)(ガイドに車で案内してもらった)
・海外アート国立ギャラリー
・考古学博物館
・大統領官邸前の衛兵交代式(再び。今度は最初から最後まで)
・ツム・デパート散策
何かあったら連絡していいよ、と言われたので、泣きついてみました。
今回の旅行の前半にお世話になった現地ガイドに、本日のボヤナ教会行きを。
内部のフレスコがすばらしいという世界遺産のボヤナ遺産は、ソフィア観光では外したくないところです。
しかし、ソフィア近郊のボヤナは、ちょっとばかりアクセスが不便です。
昨日の午後に出かけた国立博物館も同じくボヤナにあるのですが、あの往復ですっかり懲りてしまいました。
ただでさえバスは苦手なのに、時刻表もなくあてどなく待つのはつらいです。
関連の旅行記
「2008年ブルガリア旅行第14日目ソフィア(2)慌てて国立歴史博物館に出かけた午後」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10346071/
いや、ほんとはちゃんとソフィアの観光案内所で聞けば、時刻表などの情報を得られ、それにあわせて行動すればよいだけだったかもしれません。
しかし、去年(2007年)のルーマニア旅行は基本的に観光案内所がないところだったり(2007年7月現在)、必要な情報は旅行前にネットで検索しておくのに慣れたから、現地の観光案内所で確認する、という個人旅行の基本を忘れてしまいました。
しかし、ガイドに電話し、日曜日にボヤナ教会を案内して欲しいけれど手配可能か、と尋ねると、快く承知してくれました。
私はオプショナルツアーのつもりでしたが、車を出すのもガイド代もサービスしてくれました。
ボヤナ教会のフレスコ画は聞きしに勝るすばらしさでした。
フレスコ画が美しいイタリア・ルネサンスの教会のジョットやミケランジェロの絵を眺めているようでいて、彼らが活躍した時代より前世紀(13世紀)に描かれたものなのです。
写真撮影が禁止されていたのが残念ですが、チケット売り場にカラー写真がきれいな英語版のパンフレットがあり、長く記憶と感動を留めるのに役立ちました。
車を出してもらえたおかげでボヤナ教会の見学は午前中で終わったため、午後は、まだソフィアで未訪問の博物館や教会・寺院を訪れることができました。
ちなみに、ボヤナ教会行きはガイドに泣きついて正解だったかもしれません。
日曜のソフィアは交通量が驚くほど少なかったですから。
ただでさえ少なかったボヤナ行きのミニバスの本数は、さらになかった可能性が高いです。
あるいは公共交通機関で行くなら、日曜日は避けることですね。
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世界遺産のボヤナ教会へ
ボヤナ教会のある敷地はとても広かったです。
このような林の中を少し歩くと、入口が見えます。
その前にチケット売り場があります。
一番新しい部分でも16世紀というこの教会を保護するため、1度に10人までで10分しか見学が許されないそうです。
入場料は10.00レヴァでした。
(2008年7月現在、1レヴァ=約0.5ユーロ、1ユーロ=約170円で換算)
美しいカラー写真が満載のパンフレットを買いました。
英語版10.00レヴァ、ブルガリア語版は8.00レヴァでした。
もちろん買ったのは英語版です@ -
ボヤナ教会、2番目に作られた部分と1番新しい部分
一番古い部分は日陰になってしまったので、まずはこんな風に撮ってみました。
「ボヤナ教会
ソフィア中心部から南西へおよそ8km、ヴィトシャ山の麓に建つ、その見事なフレスコ画で世界的に有名な教会。建物は11世紀に創建された後、13世紀と19世紀の2度増築を重ねている。西端のレンガだけで汲み上げられた部分が最初に建てられた聖堂。内部の壁画を飾る1259年制作のフレスコ画は、ユネスコ世界遺産に登録されている。とりわけ「最後の晩餐」はイエスや十二使徒の表情が生き生きと表現された傑作だ。」
(「地球の歩き方 '07〜'08年版」より) -
3回の増築の跡がなんとか撮れた写真
左側のツタに覆われた部分が一番新しい19世紀に増築された部分です。
真ん中が13世紀。ここのフレスコ画が最も傑作といわれているかもしれません。
そして影になってしまった右側が一番古い11世紀に建てられた当初の部分です。 -
3回の増築の跡がなんとか撮れた写真
Lonely Planetによると、1259年制作のフレスコ画は90枚あるそうです。
「中では何の説明もなされない」とLonely Planetに書かれてありました。
管理人さんの怠慢(!?)と思っていたら、壁画保存のためでした。
カギを開けてくれた管理人さんは、中に入る前では普通の声音で、一番手前の一番新しくて古いフレスコ画がほとんどないところでは小声で少しだけ、説明してくれました。
もちろんブルガリア語なので私にはチンプンカンプンでしたが、同行してくれたガイドがかいつまんで翻訳してくれました。
内部は増築に従って3室に分かれていて、2番目と一番奥の部屋ではおしゃべり厳禁でした@ -
樹齢300年くらいの古い木
ブルガリアでは樹齢の長い木に抱きつくことで幸運がもらえると信じられています。
なので、表面の皮が少し向けていました。
今回の旅行の前半で、世界遺産のピリン山脈でもそのような老木を詣に行きました@
関連の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14636846/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14636905/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14636906/
関連の旅行記
「2008年ブルガリア旅行第4日目(3):車でラクラク、世界遺産のピリン国立公園」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10277037/ -
周辺にあったかなり古い墓
中に入れるまで待ち時間があったので、教会の周りを散策。 -
周辺にあったかなり古い墓
-
弾丸の跡が激しい入口
金属製で重厚な扉です。
低いのでかがんで入りました。 -
ボヤナ教会で買った英語のパンフレット
今年2008年に発行された新しいものです。ラッキー@
表紙の写真は1259年制作のフレスコ画で、ボヤナ教会のフレスコ画の中でも最も有名かもしれません。
当時のソフィアの領主カロヤンとその妻です。 -
ボヤナ教会で買った英語のパンフレットより、1259年に制作されたフレスコ画の壁
遠近法の先駆けとなった初期イタリア・ルネサンスのジョットが生まれるより少し前に描かれたものです。
ジョットやその後の初期イタリア・ルネサンスの画家たちのフレスコ画よりもずっとずっと自然な三次元空間と人物像ではないですか。
それを無名の画家が成し遂げていました。 -
ボヤナ教会で買った英語のパンフレットより、聖母子が描かれたドーム下の壁(左上)や、正教会の聖人たち(左下)、それから聖ニコライ(右)のフレスコ画(1259年制作)
いまやソフィア郊外の小さな村でしかないボヤナになぜこのようなすばらしい芸術がイタリア・ルネサンスに先駆けて開花したのか。
ということについて、パンフレットに簡単に説明されてありました。
現在もそうですが、当時のソフィアはアジアとヨーロッパを結ぶ交通の要衝で、軍事上、とても重要でした。
だからこそ古代ローマ時代に、いまのソフィアの発祥となるセルディカという要塞が建設されたのです。
4世紀にローマ帝国のコンスタンティヌス帝はイスタンブールに新しい首都を置きましたが、遷都先の候補にこのセルディカもあったくらいだそうです。
そんなわけで、ヴェリコ・タルノヴォに首都を置いた中世のブルガリア帝国でもセルディカは重要で、代々の王たちは自分の腹心の部下や親族など信頼のおける者をセルディカの領主に選んだそうです。 -
ボヤナ教会で買った英語のパンフレットより、聖ニコライの生涯のフレスコ画(1259年制作)
11世紀までセルディカの近郊の小さな村でしかなかったボヤナは、穏やかな気候でとても過ごしやすかっため、当時の領主カロヤンが居城に定め、発展しました。
そして、領主の居城がある町にふさわしい教会が必要となり、1259年にこのボヤナ教会が拡張されたそうです。
建物は11世紀、13世紀、19世紀と3回増築されましたが、内部に描かれたフレスコ画の制作年代は、11世紀、13世紀、そして16世紀だそうです。
13世紀のフレスコ画は11世紀のフレスコ画の上に新たに漆喰を塗って重ねて描かれたものもあるようです。
実際、一部だけ下から11世紀のフレスコ画が見えてる部分もありました。 -
ボヤナ教会で買った英語のパンフレットより、13世紀制作の聖母のフレスコ画と14世紀制作の聖パンテレイモン
この聖母像ではなかったかと思います、管理人さんがミケランジェロのマドンナに似ていると言っていたのは。
でも、制作年代はミケランジェロより一世紀以上も前の無名の画家が描いたものなのだ、ととても自慢家に説明していました。
(管理人さんは少しだけ英語を話せたので、その部分は英語で直接私に説明してくれました@)
セルディカが交通上の要衝で、その領主がボヤナに居城を構えたため、優れた才能のアーティストが教会の拡張のために集まったといえますが、当時は教会建築は神に捧げる奉仕の仕事であって、個人の作品とは考えられなかったため、名前が残っていないわけです。
それでもどうやら、画家は自分の名前らしきものをフレスコ画の隅っこの目立たないところにこっそり残していたようですヨ。
別にそれは咎められる行為でもなかったかもしれません。 -
アレクサンダル・ネフスキー寺院前のフリーマーケット
ボヤナ見学を終えて、ガイドにホテルに送ってもらった後、再びソフィア観光に出かけました。
ぶらぶらっとアレクサンダル・ネフスキー寺院前のフリーマーケットを散策。 -
琥珀(右下)、それから彩色されたアゲートなどのジェムストーン(右側や奥)に、どこかノスタルジックなナイフやコンパスや方位磁石など
-
アンティークなジュエリーや時計
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この暑いのに、毛皮と帽子(ロシアのシャープカ)と毛糸の靴下
-
マトリョーシュカや小箱がずらり
むろんブルガリアとは関係なく、ロシアの民芸品です。 -
ロシア兵の帽子や勲章かな
-
フリーマーケットで、絵画ばかり扱っていた少し離れた一角
模写かなと思われる絵もありますね。
それとも絵の傾向が似てるだけ? -
フリーマーケットで売られていた絵画
こちらはブルガリアの田園風景などを描いたオリジナルかしら。 -
イコンずらり
-
手前の絵も味があります@
この日もとにかく猛暑でした。
フリーマーケットを回った後、日陰になっているそばの公園でぐったりと休んでいたら、2人連れの日本人男性に声をかけられました。
彼らは仕事で日本にやってきて1ヶ月たつそうです。
その間、ちっとも自分たち以外の日本人を見かけず、あまりに久しぶりなのでつい話しかけてきたそうです@ -
フリーマーケットの背後に、もとシナゴーグらしき建物
次の旅行記で紹介する海外アートギャラリーを見学した後で撮った写真です。
今はどうやらなにかのオフィスのようです。
ロビーあたりまでなら入れそうでした。
実はこの建物の写真は前にも撮っています。
少し離れた位置で撮っていますが、このときはそれで満足して、近寄らなかったのです。
関連の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/15917546/
関連の旅行記
「2008年ブルガリア旅行第12日目ソフィア(3):古代・中世・近代の香りの教会群」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10323066/ -
おしゃれな扉が開いてます@
-
ポーチの柱と壁のタイル
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