2007/07/12 - 2007/07/12
340位(同エリア456件中)
まみさん
2007/07/12(木)第5日目:シギショアラ&ビエルタン
【宿泊:Casa cu Cerb(シギショアラ)】
6:00発のバスでシギショアラ直行5:35頃到着
(予定では8:54発の普通列車でメディアス(8:46着予定)まで行き、8:54発の急行で9:40着の特急列車を利用するつもりで切符も買っておいた。)
城山広場の福音教会、刑罰博物館、時計塔、中世武器博物館、ビエルタン要塞、Danes(デニシュ)村で撮影、テルナヴァ・マーレ川近くの正教会(入れず)、城山を散策してホテルに戻る、夜中3時頃に城山の中央広場付近の夜景撮影
再訪だけどワクワクするシギショアラ旧市街。
あるいは再訪だからこそ、余計にワクワクするのかもしれません。
町のサイズも分かっていて、どこへどう歩けば見どころにたどりつくか分かっているから。
去年(2006年)、城山のチェタチイ広場の教会、時計塔と歴史博物館ほか2つの小さな博物館、どれも入りそびれたとき、いつかリベンジしたいとは思いました。
けれど、その機会がこんなに早くやってくるなんて。
去年、この町を去るときには思いもしませんでした。
朝6時にシビウを出発するマクシータクシー(直行ミニバス)に乗ったおかげで、シギショアラのバスターミナルには7時半前には到着しました。
予定どおりに列車だったら、7時25分発のメディアシュ行きの普通列車で8時46分着、そしてメディアシュ発8時54分の急行列車で、シギショアラ駅到着は9時28分となるはずでした。
それよりも2時間以上も早く到着しました。
買っておいた列車の切符はムダになりましたが、マクシータクシー代は13レウでした。
(2007年7月現在、1レウ=約55円で換算)
シギショアラのアウトガラ(バスターミナル)には何もなく、タクシープールさえありませんでした。
でも、こころもとなさはありませんでした。
なにしろ、去年、初めてシギショアラの駅のホームに降り立ったときは、まだ星空も美しい朝の4時半でしたから。
しかも、泊まるホテルも決めていませんでした。
ルーマニアに足を踏み入れるのも初めてで、ルーマニアのお金すら持っていませんでした。
あのときと違って、今は辺りはすでに明るいです。ホテルも予約済みです。
この駅前の地理も分かっています。駅に行けばタクシーが何台も待機していることも知っています。
だからあのときと違って、今は気持ちに余裕があります。
もっとも去年の私も、十分、余裕……というか、我ながらふてぶてしかったですけど。
スーツケースを引っ張りながらのんびり駅に向かい、タクシーを拾って予約のホテル「カサ・ク・チェルブ(Casa cu Cerb=鹿のある家)」に着いたのが7時50分頃。
チェックインにも早すぎるし、かといって町歩きにもまだ早いので、ホテルのレストランでコーヒーをもらって一休みしていたところ、8時50分にはチェックインして部屋に通してもらえました。
最上階のダブルルーム。もともとダブルルームを1人で使う予約をしていたものの、ひょっとしたらこのホテルの中では一番豪華なお部屋ではないかと思ったくらいステキな部屋。
そこでまた一休みし(起床は4時半でしたからね@)、町に出たのが10時。
ルーマニア人が観光客にぜひにと薦めるシギショアラは、見どころは半日あれば見終わってしまう小さな町です。
日程の都合から再訪することになりましたが、であれば今回の私の野望は、ここを起点にタクシーをチャーターしなければ行けないようなところにあるビエルタンの要塞教会を訪れること!
そしてシギショアラで去年入りそびれたところを訪れること!
まずはビエルタン行きのためにタクシー・チャーターしてくれる現地旅行社ステアウア(Steaua)に真っ先に行くつもりでしたが、急に迷いました。
ビエルタンは車で片道約1時間、見学に1時間、つまり半日足らずで行けるのではないかと計算しています。
でも、もしビエルタン行きに思いのほか時間がかかったとしたら───!?
シギショアラに戻ってくる時間によっては、今日、博物館も教会もリベンジできないかもしれません。
明日の出発は昼ですし、ホテルは城山の中心の広場に面しているので回れないことはないかもしれませんが、博物館も教会も開くのは10時からです。回り切れるかわかりません。
あるいはタクシー・チャーターが午後となり、それまでに博物館や教会を回れるかもしれません。
ただしそうすると、旅行社に行くために城山を下りて、また上って来なければなりません。
というわけで、旅行社に行くのは遅くとも11時頃と決めて、先に教会と博物館めぐりをすませてしまうことにしました。
その中の一番の目当ては、もちろん、歴史博物館のある時計塔の上からシギショアラの町を見下ろすことです。
そして予定どおり11時すぎに旅行社ステアウアに行くまで。
去年さんざん写真を撮った町ですし、午前中はぱっとしない天気だったにもかかわらず。
観光を始めてみれば、去年は撮らなかったアングルを注意深く選んで写真を撮るのも、なかなか楽しくなってしまいました。
その楽しさは、観光ハイライトのど真ん中に宿をとっているという贅沢に浮かれていたせいもあったでしょう。
去年は少し離れた駅前の宿に宿泊しましたし、もっとホテル代の高いところではど真ん中に宿を取るなんてなかなかできませんから。
観光客が必ずやってくるようなところに泊まる───。
シギショアラは再訪だからこそ、こんな贅沢をしてみました@
私の部屋はこの建物のあの窓の部屋なのよ───と、誰かれ構わず自慢したくなる気分が、そのままカメラに向かったようです。
関連の旅行記
「2006年ハンガリーとルーマニア旅行第17日目シギショアラ(1):城山城塞をめざして」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10128517/
「2006年ハンガリーとルーマニア旅行第17日目シギショアラ(3):世界遺産の城山要塞散策」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10129332/
「2006年ハンガリーとルーマニア旅行第17日目(6)シギショアラ:カラフルな町並み」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10130690/
※去年は行ったので今年は行かなかったところ
「2006年ハンガリーとルーマニア旅行第17日目シギショアラ(4):屋根付木造階段を上って山上教会と墓地へ」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10129862/
「トランシルヴァニア地方のシギショアラ市には旧市街と新開地の、2つの街があります。旧市街はデアル・チェタツィーという丘にあり、ニュータウンを見下ろしています。この街は900年前に建てられ、1000年以上も経ってから、1999年ユネスコの世界遺産に指定されました。旧市街とはいえ、現在も市民は普通の生活をしている、昔と同じように賑やかなところです。中欧・東欧の中で、一番よく中世の建造物が保存されている町です。」
(ルーマニア政府観光局HP「世界遺産─Sighisoara─シギショアラ歴史地区」より)
http://www.romaniatabi.jp/unesco/sighisoara.html
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ホテルの部屋の窓から見た景色
ホテルはシギショアラのハイライトの城山のチェタチイ(中央)広場に面しています。
窓から広場を見下ろせます@
最上階で、まあまあ見晴らしよし。
早速、撮影意欲が刺激されました。
こんなアングルは去年はとても見られませんでしたからね。
それにしても屋根についたトゲトゲは一体……。
シビウからシギショアラまでのバス(マクシータクシー)での旅は、残念ながら車窓の外の景色を撮る余裕はありませんでした。
最初のうちは、シビウのペンションの人が作っておいてくれた朝食のサンドイッチを食べていたせいと、窓際に座れなかったためと、荷物を奥に運ぶのを手伝ってくれた(※)男性が、自分は英語が話せるからおしゃべりしようよ、と言ってきたためです。
(※マクシータクシーでは荷物置き場の後ろの扉を開けてくれなかったんですよねぇ。これっきり利用していないので、いつも開けてくれないものかどうか分かりませんが。)
もっともその会話は思ったより楽しめず───男性が話していた英語があまり聞き取れず、私も自己嫌悪に陥るくらい思ったほど英語を口にできなかったせいと、途中、話の内容がややナンパっぽいときがあったり、ジョークがきわどかったりしてついていけなかったせいでした。
親切で気のいいおっちゃんだったんですけどね。私がサンドイッチを頬張っているとき、わざわざ運転手さんに、あまりスピードを出さずに気をつけて運転してやってくれ、なんて言ってくれたりして。
しかし、バスなだけあって、車窓からは鉄道では見られないような村を眺めることができました。
牛がふつうに道路を渡ったり、牛飼いに引かれて歩行者のように歩いたりしているところを何度か見かけました。
とてものどかな田舎の風景で、ぜひ写真に撮りたかったです。 -
ホテルの部屋の窓からシギショアラのシンボルの時計塔
部屋の窓からこの時計塔が見られるなんて!
時計塔のからくり時計もだいぶ近くで眺めることができます。
窓から身を乗り出して撮影しました。
どうしても屋根の一部がファインダーに入ってしまいますが、かえって部屋から撮ったことが分かるから、むしろこれでいいかも@
《時計塔の略歴》
時計塔は14世紀後半に建てられ、16世紀に拡張されました。
屋根の四隅にある小塔は、町の自治権に裁判権が含まれていたことを象徴しています。死刑宣告する権限すらありました。
1676年の大火のときに塔に貯蔵されていた火薬が爆発して塔は破壊されましたが、1894年にオーストリア人建築家によりバロック様式に建て直され、現在の姿となりました。そのときに屋根もカラフルなタイルが使われました。
時計塔は1556年まで市会議などで利用されたため、「議会塔(Council Tower)」の別名もありました。
1899年からは歴史博物館として公開されるようになりました。
情報源:ルーマニアの公式観光局サイト(Romanian National Tourist Office (RoNTO))のHPの各都市情報系─シギショアラより
http://www.romaniatourism.com/sighisoara.html -
ホテルの部屋の窓から屋根に注目
いかにも中世らしい香りが漂う屋根です@
ちなみに、この写真は無造作に撮ったようでいて、これでもいろいろ構図に気を使いました。
窓を片方わざと半開きにしてみました。
シビウでバスターミナルまで行くときに、今回の旅行で初めて自分でタクシーを拾いました。
5分ほどでしたが、6.20レウで、端数を切り上げて支払っても、きちんとお釣りとレシートをもらえました。
ただし、シギショアラに着いて、駅のそばからホテルに向かうときのタクシーは少しボラれたかもしれません。
タクシー乗り場に着く前で拾ってしまったせいでしょうか。18レウでした。
翌日のホテルから駅までのタクシー代は5レウ未満でした(5レウ払ったら、端数はチップにされてしまいました@)。
(2007年7月現在、1レウ=約55円で換算)
ただし、後日、ブカレストで駅からホテルまで正規料金の7倍もボラれたときに比べたら、これはまだかわいい方でした。 -
時計塔とドラゴンの看板
今度はホテルの部屋からではなく、外に出て撮っています。
このドラゴンの看板は去年(2006年)も当然注目しました。
同じ写真にならないようにアングルは変えたつもりです@
関連の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/11870140/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/11870168/
関連の旅行記
「2006年ハンガリーとルーマニア旅行第17日目シギショアラ(3):世界遺産の城山要塞散策」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10129332/ -
時計塔のからくり人形にズーム
この人形が動いているところを見たためしがありません。タイミングに恵まれませんでした。
というか、今は動いていないのではないかしら。
オリーブの枝を持つ人形は「平和」の象徴、ドラムを叩いているのは「時」の象徴、天秤を持っているのは「正義」の象徴、剣をふりかざしているのは「法」の象徴、それから「昼」と「夜」の象徴の2人の天使。
───ひとつひとつ、きちんと確認できたわけではありませんが。
実は時計塔の歴史博物館からこのからくり人形を近くで眺めることができたはずなのですが……すっかり忘れていて、どうやらスルーしてしまったようです。 -
時計塔のそばの福音教会(Biserica Ebanghelica)の主祭壇
ポストカードより
(一緒に写っているのは、2004年にハンガリーで買った塩・胡椒入れの人形です@)
まずは、時計塔のそばの教会から見学することにしました。
去年(2006年)はなぜか閉まっていて入ることができませんでした。
でも今回は無事に入ることができました。
入場料は2レウでした。
外観は工事中の足場などがあってあまり絵になると思えなかったので写真を撮りませんでした。
内部も撮影禁止でしたので、この主祭壇の写真のポストカードを買いました。
2レウでした。
(ポストカードはだいたい1〜2レウ)
中に入って連想したのは、シギショアラの山上教会やブラショフの黒の教会です。
絨毯がたくさん飾られていたところは、黒の教会も同じでした。黒の教会の方が圧倒的に多かったですけど。
16〜17世紀のアンティーク絨毯だそうです。
それから側廊と主廊を仕切る上の方の壁(下の方は列柱)にたくさんの板絵がありました。かつてのギルドのシンボルでしょうか。
祭壇は、ドイツゴシック風で、内部も全体的にゴシック要素がしっかり残っている教会でした。
ヨーロッパの多くの教会がゴシック様式のものがバロックに改築される中、なかなか貴重な教会かもしれません。
壁の大半が白漆喰なのはちょっと味気ないけれど、車輪のようなシャンデリアは気に入りました。
《教会の略歴》
創建は1298年。ドミニコ派修道院付属教会でしたが、1556年にルター派の教会となりました。
修道院にあった教会以外の建物は1888年に解体され、教会だけがオリジナルのスタイルで残りました。
解体された修道院の建物は、現在市庁舎となっています。
情報源:ルーマニアの公式観光局サイト(Romanian National Tourist Office (RoNTO))のHPの各都市情報系─シギショアラより
http://www.romaniatourism.com/sighisoara.html -
時計塔の下のトンネル
去年(2006年)にさんざん撮った時計塔周辺。
もちろんこのトンネルも。
なのにまたカメラを構えたくなってしまいます。
せめて去年と全く同じ写真にならないよう───アングルに注意して撮ってみました。
関連の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/11870123/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/11870124/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/11870179/
関連の旅行記
「2006年ハンガリーとルーマニア旅行第17日目シギショアラ(3):世界遺産の城山要塞散策」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10129332/
シギショアラの3つの博物館のうち、刑罰博物館はトンネルの建物の一部にありました。
3つの博物館に入れる買えるお得なチケットがあったので、刑罰博物館に入るときに買いました。10レウでした。
そして入ってみた刑罰博物館は、1室しかなく、拍子抜けしました。
あいにく中世刑罰博物館の類はたくさん見てきているので(その中の圧巻はドイツのローテンブルクのもの)、展示が4〜5点ほどでは物足りなかったです。
むしろ多少なりとも興味深かったのは、部屋の構造でした。 -
時計塔から見下ろしたシギショアラ
12月1日通り(Str. 1 Decembrie)やヘルマン・オベルト広場(Piata Herman Oberth)のある方向
時計塔の中は歴史博物館でもあります。
私とほぼ同じくらいに時計塔に入った他の観光客は、途中の歴史展示を一切無視して、一気に上まで上がって行ってしまいました。
私といえば、せっかく入ったので、一応展示に目を通しました。
ただし、説明はルーマニア語しかないので、さっぱり分かりませんでした。
ロケット開発に成功したヘルマン・オベルトがらみの展示があることは知っていましたが、あまり興味は沸きませんでした(説明が全然読めないので、なおさら)。
社交辞令的に眺めてみてもしょうがないかな、と思っていたら、その上のフロアには昔の家具・生活用品などが展示されていて、アンティークを見ているようで、なかなか気に入りました。
昔の医療器具などもあって、まあまあ興味深かったです。なぜそのようなものが展示されているのかは意味もゆかりも分かりませんでしたが。
壁に飾られた昔のシギショアラの絵は気に入りました。
10枚入りのポストカードが売られていたので、買いました。13レウでした。
「(前略)ヘルマン・オベルトはシビウで生まれた。子供時代の数年をここシギショアラで過ごした。(中略)彼はフランスの科学小説家、ジュレ・ベアンの影響を受け、14歳の時に宇宙ロケットのデザインを書き始める。その後、ミュンヘンに出て薬学と物理学を学びつつ、宇宙飛行の可能性と方法について多くのレポートをまとめた。だが、彼の論文のほとんどは科学者の団体に却下されてしまった。それでも1929年になって、オベルトは大ブレークするチャンスを迎える。彼のデザインが宇宙映画に登場するスペースシップのモデルに採用されたのである。この年、奇しくもドイツ陸軍がロケット研究計画を打ち上げる。
第二次大戦中、オベルトはドイツのためにV2型ロケットを共同開発し、その後アメリカに渡って引退するまで研究を続けた。次世代エネルギーや宇宙旅行に関する著書も多い。シギショアラの歴史博物館に彼のコーナーがあり、また彼の名にちなんだ広場があるのは、こうした理由からである。」
(「旅名人ブックス ルーマニア 伝説と素朴な民衆文化と出会う」(日経BP社)より) -
時計塔から見下ろしたシギショアラ
左に見えるのは、城山に現在9つ残る塔の1つ、「ブリキ職人の塔」です。
てっぺんに見える建物のうち右側は、山上教会ですね。
山上教会は去年(2006年)、見学できたので、今回は行きませんでしたが。
関連の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/11879105/
関連の旅行記
「2006年ハンガリーとルーマニア旅行第17日目シギショアラ(4):屋根付木造階段を上って山上教会と墓地へ」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10129862/
「要塞を守る天守閣はもともと14ヶ所ありましたが、現在は9つしか残っていません。天守閣には、当時のさまざまな職人の組合の名前が付けられています。「仕立屋の塔」、「皮革加工職人の塔」、「靴職人の塔」、「肉屋の塔」、「鍛冶屋の塔」など、中世を思い起こさせるようなユニークなものばかりです。」
(ルーマニア政府観光局HP「世界遺産─Sighisoara─シギショアラ歴史地区」より)
http://www.romaniatabi.jp/unesco/sighisoara.html
歴史展示の中で家具・調度品をしげしげと眺めているときに、館員さんらしき男性に「フルモーサ(Furmosa)?」と一言話しかけられました。
「美しい」とか「ステキな」という意味だとたまたま知っていたので、「フルモーサ!」と返事をして盛大にうなずいてみせました。
ところがその男性は、その後もなんとなく私の後をついてきました。
私を見張っているのかなと思い、気にしないようにしましたが、塔の最上階に到着して、念願のシギショアラの風景の撮影をしようとすると、「フォト、ノーッ!」と言われました。
確かに歴史博物館の中は写真撮影には別料金が必要と知っていましたが、塔からの風景の撮影まで禁止!?
そんなバカな、他の人たちはふつうに撮影してるじゃない!───と思いましたが、もしかしたらカメラ代30レウ、ビデオ代40レウとあったのは、塔から外の景色を撮ることも含まれていたのかしら、と心配になったので、とりあえずカメラを引っ込めました。
すると、「僕に10レウ払ってくれれば、撮らせてあげるよ」と言うではないですか。
怪しかったので断ると、「3にまける」と言います。
3レウくらいならいいか、と思ってお金を出すと、「3ユーロだ」と言います。
3ユーロなら、レウではざっと3倍の9レウほどになります。
やっぱり怪しいので出したお金をしまい、彼を避けるように塔の周りを回り始めました。
しばらくするとその男性はいなくなったので、カメラを取り出して好きなだけ写真を撮りました。
たぶん、私は、彼の小遣い稼ぎのターゲットにされたんだろうと思います。
昨日のシナイアでも、ペリショール城で似たようなことがありましたから。
関連のエピソードをコメントに載せた写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/12659571/
関連の旅行記
「2007年ルーマニア旅行第3日目(7)シナイア:魅惑のペリショール城+α」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10177332/ -
時計塔から見下ろしたシギショアラ
16世紀のサクソン人の町並みがそのまま保存されています。
手前の方は、ヘルマン・オベルト広場(Piata Herman Oberth)でしょう。 -
時計塔から見下ろしたシギショアラ
オベルト広場(Piata Herman Oberth)から城山の方へ伸びる坂を縦に入れてみました。 -
時計塔から見下ろしたシギショアラ
カラフルな12月1日通り(Str. 1 Decembrie)はシギショアラのメインストリート@ -
時計塔から見下ろしたシギショアラ
屋根に注目してみました。
巣箱のような煙突はお気に入りです@ -
時計塔から見下ろしたシギショアラ
これも屋根に注目@
ちなみに、手すりのあたりに世界の主要都市のある方向と距離を示すプレートがあり、その中には東京もあったのですが……写真は撮らなかったです@
代わりにシギショアラ観光の情報とヒントをくださったトラベラーbabyananさんの旅行記のリンクを@
関連の写真(撮影: babyananさん)
http://4travel.jp/traveler/babyanan/pict/11078084/
関連の旅行記
「Romania in 2005 vol.2」(by babyananさん)
http://4travel.jp/traveler/babyanan/album/10077194/ -
昔のシギショアラの絵のポストカードから
(時計塔内の歴史博物館の壁に展示されていたもの)
時計塔のある景色(19世紀)
ベティ・シューラー(Betty Schuller)画
Schaessburg(シェスブルク)とは、シギショアラのドイツ語名です。
今もこの絵の19世紀と変わらぬ姿が見られます、うっとり。
そりゃ、「中世の香りが残る街」が売り文句ですから、当然ですか@
それにしてもだいぶ高い視点からの絵です。
ふつうに塔の下を歩いていたら、こちらの写真のようになります。
(去年撮影した写真です。今年は続く旅行記で@)
関連の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/11870122/
関連の旅行記
「2006年ハンガリーとルーマニア旅行第17日目シギショアラ(3):世界遺産の城山要塞散策」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10129332/
この絵のオリジナルは歴史博物館に展示されていましたが、ポストカードを買ったのは中世武器博物館です。
画家はベティ・シューラー(Betty Schuller)(1860-1904)。
シギショアラで最初の女性の水彩画家として認められている人だそうです。
父親が美術教師であり、画家であり、写真家。芸術の才能のある一家の生まれ。
父方の祖母はデンマーク出身。
このポストカードのように、シギショアラを様々なアングルから描きました。 -
昔のシギショアラの絵のポストカードから
ティルナヴァ川から見上げた城山(19世紀)
ベティ・シューラー(Betty Schuller)画
そうですね、ティルナヴァ川に架かる橋を渡っていたら、これにだいぶ近い街並みが見られた覚えがあります。
そして城山の様子はほとんど変わっていません@ -
昔のシギショアラの絵のポストカードから
雪のシュコーリ通り(Strada Scolii)と山上教会(Biserica din deal)(19世紀)
ベティ・シューラー(Betty Schuller)画
今でもこれとあまり変わらない姿を見ることができます。
去年(2006年)撮った下記の写真などいかが?
関連の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/11870155/
関連の旅行記
「2006年ハンガリーとルーマニア旅行第17日目シギショアラ(3):世界遺産の城山要塞散策」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10129332/
今年はあいにくシギショアラは城山の旧市街を含め、工事中のところが多く、街並みが良い被写体になりにくかったのでほとんど撮らなかったのですが。
去年の記憶と写真がある分、もっと美しいシーンが欲しいと欲張ってしまいますからね。
だからこういうポストカードが得られたのはちょうどよいです@ -
昔のシギショアラの絵のポストカードから
モリー通り(Strada Morii)とドミニカ修道院(19世紀)
ベティ・シューラー(Betty Schuller)画
さすが19世紀。
城山の下の街並みは今とはだいぶ違います。
川沿いの道路が整備されていますからね。
しかし建物の1つ1つを眺めると、この時代の印象を今にかなり残している気がします。
午前中、最後に訪れたのは中世武器博物館です。
全部で5室ほどでした。
中世から近代までの武器コレクションがそこそこ整っていました。
ドラキュラのモデルとされたヴラド・ツェペシュことワラキア公ヴラド3世あたりの展示のみ、英語が併記されていました。
ドラキュラの名の由来は、ヴラド3世の父ヴラド2世がドラゴン騎士団だったため、「ドラゴンのヴラド」がなまった「ヴラド・ドラクル」の子=「ドラクラ」からだそうです。
そのドラゴン騎士団のドラゴンの紋章(Dragon Order)が展示されていました。
ドラゴン騎士団は、オスマントルコに対抗するためですが、ルクセンブルグ家のジグモントが創設しました。
メンバーには国王しかなれなかったそうです。たとえばスペイン王、ポーランド王、リトアニア公など。
その中でヴラド・ドラクル公がメンバーに選ばれたのは、ワラキア公がそれ相応の地位であることを認められたことになるかもしれません。
ドラゴン模様のコインもありました。えらく可愛いドラゴンでした。
写真が欲しかったけれど、パンフレットには掲載されてないし、ダメもとで聞いてみましたが、撮影も許可されませんでした。 -
時計塔の下の通り
これも当然、似たような写真を去年も撮っています。
でも撮らずにはいられません!
全くそっくりな写真にはならなかったはずです。
関連の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/11870179/
関連の旅行記
「2006年ハンガリーとルーマニア旅行第17日目シギショアラ(3):世界遺産の城山要塞散策」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10129332/
教会と時計塔と3つの博物館をざっと回って約1時間。
いよいよこの城山を下りて、下のメインストリート沿いにある旅行社へ、ビエルタン行きを手配してもらいに行きます@ -
オベルト広場(Piata Herman Oberth)近くの公園と、屋根に目のある家@
旅行会社ステアウアにビエルタン行きの車とドライバーのチャーターを申し込んだときに、明日でなければ手配できないといったんは言われたのですが、粘ってみたら、「では20分後にまた来てください」と言われました。
近くをぶらぶらして時間をつぶしていたときに撮った写真です。
シギショアラにも、シビウで求めた猫の目のような明かり取りの窓のある家があります。
いやむしろ、この窓の面白さに気付いたのは、去年(2006年)、ここシギショアラでのことでした。
関連の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/11857648/
関連の旅行記
「2006年ハンガリーとルーマニア旅行第17日目シギショアラ(1):城山城塞をめざして」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10128517/
ビエルタン行きの車とドライバーをチャーターするまでのいきさつと、ビエルタン・レポートは、次の旅行記「2007年ルーマニア旅行第4日目(2):来ちゃいましたビエルタン@」にて!
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この旅行記へのコメント (3)
-
- パパスさん 2007/09/18 09:13:38
- 時計塔。
- 時計塔の最上階からの撮影は無料ですよ。
変なおっさんに絡まれたんですね!
3ユーロとは?
まぁ、払わなくて良かったですね。
まみさんのシギショアラは大変参考になります。
色々勉強させて頂きます。
パパス。
PS 同じ様なアングルの写真有りますね!(笑)
- まみさん からの返信 2007/09/18 18:12:18
- RE: 時計塔。
- パパスさん、こんにちは。書き込み&一票ありがとうございます。
やっぱり時計塔の上からの写真は無料でしたか。
ほんと、たとえ3レウでも払わなくて良かった。
こういうのって金額の問題ではなく、だまされたこと事態に問題ありですもんね。
んもぅ、館員さんが堂々とこづかい稼ぎをするなよ、です。
まあ、こういうトラブルなら、可愛いもんですけど。
パパスさんのシギショアラも拝見しました。
まだざっと写真を見ただけなのですが、同じところもあるなぁと思いつつも、印象が微妙に違ってみえるので、とっても面白かったです。
えー、ここどこ?というところもあったし。
ゆっくり回っていたつもりでも、似たようなところをうろうろしていたのかもしれません。シギショアラでは時々雨に降られたりしましたし、工事中のところ、ほんと多かったですから。
パパスさんは私の写真の中で、ここどこ?というのはありましたかしら。
- パパスさん からの返信 2007/09/18 18:40:16
- RE: 時計塔。
- 去年のまみさんのシギショアラを拝見していたので、大体の所は回った積もりです。
今年のまみさんが写真に写されている所はほぼ完璧に分かりました。
でも夜の写真は是非撮りたいですね。
次の宿題とします!
パパス。
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