2007/07/10 - 2007/07/10
99位(同エリア139件中)
まみさん
2007/07/10(火)第3日目:シナイア
【宿泊:Hotel Caraiman(シナイア)】
8:30発の特急列車でシナイア着10:00(時刻どおり)
ペレシュ城、ペリショール城、シナイア僧院、ケーブルカーでブチェジ山へ(1,400mポイントまで)、カロル1世通りを散策
ペレシュ城───美しい城だとは聞いていました。
毎年カレンダーの写真に選ばれるくらいだと。
みなが認める定番の美しさというのは侮れません。
写真や映像でさまざまな美しいものに見慣れていても、実物を目にしたときの感動はやはり違います。
屋台がずらりと並ぶ長い林の道を通り抜けた後、急に目の前が開けたとき。
目隠しを外した時のようにいきなり目に飛び込んできた城の姿に、いままで見てきた写真などはすべて頭から吹っ飛びました。
ペレシュ城は、ロケーションという演出も絶妙でした。
見晴らしの良い緑の小高い岡の上に、バルコニーに立つ女王然として優雅な姿を惜しげもなくさらしています。
私を見なさい!───と言わんばかりに。
私たち庶民はその足元にひれ伏すために、一歩一歩、坂道を上って近付いていくのです。
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ペレシュ城の真下、ペレシュルイ通り(Str. Pelesului)から
いばらの向こうにある───という風情で撮ってみました。
「ルーマニア国王カルロ1世の夏の宮殿として建てられた。ゴシック、ルネサンス、バロックと様々な様式が折衷されているのは、オーストリア人の設計したドイツ・ルネサンス風の基本設計を元に、K. リマンがゴシック風の設計変更を行ったためである。城内160の部屋は絵画、彫刻等の美術品で隙間なく飾られている。南部見学可。
築1875-80年/建築家:W.v.Dodere, J. Schultz, K. Liman」
(「世界の建築・街並みガイド5」(エクスナレッジ社)より) -
ペレシュ城の真下、ペレシュルイ通り(Str. Pelesului)から
左右非対称、いろんな要素が見られます。
折衷様式、なるほどね。
ペレシュ城で買ったパンフレットによると、この折衷様式は、ドイツの新ルネサンス様式だそうです。
どのあたりがそうかというと、縦方向にのびるほっそりとした輪郭、不規則性、ファサード(正面)の断片的な構造、非対称性、彫刻を施した木材や装飾的な要素がたくさんなところなど。
彫刻や壷や柱や泉で飾られたテラスはイタリアの新ルネサンス様式です。
「鮮やかな中にひっそりと立つペレシュ城は、ドイツからルーマニア王として招かれ即位したカルロ1世が、19世紀にルーマニア王室の夏の離宮として建てたもので、室内の装飾にはイタリアルネサンス、バロック、ロココの各様式が取り入れられ、外観はゴシックとドイツルネサンス様式を折衷している。ドイツルネサンス建築の傑作といわれる高台のこの城からは、シナイア峡谷が一望できる。」
(「東欧の郷愁」菊間潤吾・監修(新潮社)より) -
シナイア城の中庭から
シナイア城内を見学した後、中庭でひと休みしました。 -
シナイア城の中庭の美しい壁画
カメラの液晶では影になっているところがかなり真っ暗に見えましたが、パソコン画面に取り込んだら思ったよりきれいに撮れていたのでほっとしました。
だまし絵というほどではないですが、城の中庭なのに、まるで城の中にいるように思わせる絵になっています。
ちなみに、この壁画を見て、2004年に訪れたチェコのチェスキー・クルムロフの城を思い出しました。
残念ながらその壁画の写真は撮っていないので、ここで比べることはできないのですが。 -
シナイア城の中庭にて
この彫刻を見て連想したのは、なぜかフォールスタッフ!?
ちょうちんブルマのせいでしょうか(笑)。
カルロ1世ではないですよね。
奥の鉄柵の窓も気に入ったので、1枚@ -
鉄細工の美しい鐘
シナイア城の中庭にて -
見上げる犬の彫刻
シナイア城の中庭にて
うーん、城の住人(カルロ1世?)の愛犬でしょうか。 -
なげく犬の彫刻
シナイア城の中庭にて
さっきと同じ犬の彫刻ですが、横から見ると雰囲気ががらりと変わりました@ -
ペレシュ城の壁
中庭から出たところです。
ブチェジ山の緑が美しいです@ -
いさましいライオン像と砲台
ペレシュ城の前にて -
ファインダーに入り切らないペレシュ城
壁のレンガ模様は、ドイツのフュッセンの城を思い出します@ -
帰り道のペレシュルイ通り(Str. Pelesului)から
ペリショール城の見学も終えました。
名残惜しいけれど、次のハイライトにも行きたいので、ここでさらばです。 -
ペレシュ城、撮りおさめ
ペレシュルイ通り(Str. Pelesului)から
ああ、やっぱり美しい城です。
毎年のようにカレンダーに選ばれるというのも納得です。
こうして遮るものない高台にそびえ立っているため、写真写りもよいですしね。
カルロ1世自身がこの場所に目をとめて、ここに城を建てることに決めたそうです。
城の内部見学のときに撮った写真は、次の2つの旅行記にて!
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この旅行記へのコメント (6)
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- babyananさん 2007/08/29 00:26:08
- いつ観ても、どこから観ても素敵☆
- まみさん、こんにち☆
ペレシュ城。
ほんとうに素晴らしかったですよね。評判は、大げさでもなんでもなく、言葉通り☆
城の中は見て回りましたか?私は現地のガイドに混ざりましたが、カール1世の収集のすごさといったら! いろんな意味で、ルーマニアに貢献した方ですね。
お庭の写真、やはり皆さん撮られますね(笑)そのとおり、犬はカール1世の愛犬のようですよ。狩猟が趣味だったようですし!記憶では、ブルドックのような犬だったような。。?
ちなみに、(たしか)バラ(?)の石造りの置物は見かけましたか?彼の奥さんが好きな花だったとか。。
うーん、記憶が曖昧w
やはり、観るもの全て撮っておかないと駄目ですね〜(笑)
実は、私はシナイアは軽く流してしまったので、また行きたくなってきましたよ〜(笑)
ごめんさない。城の中については続編で!とのことですねw
楽しみにしていますね♪
babyanan
- まみさん からの返信 2007/08/30 12:48:58
- RE: いつ観ても、どこから観ても素敵☆
- babyananさん、こんにちは。書き込みありがとうございます。
シナイア城はルーマニアの下調べをしていればたくさん写真に遭遇するので、飽きるかと思っていましたが、やっぱりすばらしかったですねぇ。
内部は現地ガイド付でないと見学不可でした。
一応、英語ツアーに参加しました。
内部の写真は乞うご期待!
というか、あんなに高い写真代を払ってまで撮ろうという人は少数派でしょうね。
パンフレットの写真はびっくりするくらいきれいでしたし。
(ルーマニアにしては!?なんて失礼なことを思いました。ブコヴィナの修道院のパンフレットの写真もきれいだったので、別にびっくりすることではなかったかも。)
それからワンちゃんの情報をありがとうございます。
ルーマニアの王様というと、ブラド・ツェペッシュ以外は情報が少なく、カロル1世が狩猟趣味というのも知りませんでした。
公開されていないフリショール城が狩猟用だったというので察せず。
でも撮っておかない部分って忘れます。
旅行記を準備しながらパンフレットをひっくり返しても、こんな部屋あったような……とうろ覚えでした(泣)。
そしてたくさん訪れた教会で、内部写真が撮れなかったところはどんどん忘れてしまいますね。
-
- パパスさん 2007/08/28 23:07:53
- ペレシュ城
- 全く同じ写真を撮っていました!
ほんとビックリです。
この犬の銅像。
結構時間待ちが有ったのでこの場所でぶらぶら!
おかげで時間が無くなりました!
パパス。
- まみさん からの返信 2007/08/30 12:42:19
- RE: ペレシュ城
- パパスさん、こんにちは。書き込みありがとうございます。
全く同じ写真を撮っていた!という発見も嬉しいですよね。
あちらこちらで同じ、というより、ルーマニアはまだまだ日本ではマイナーな観光先でもあるので、そういう偶然は嬉しいです。
偶然というより。。。中庭にいるとあのワンちゃん像はとても目立つので、たいていの人はカメラを向けてしまうかもしれませんね。
私も、他の観光客が並んで記念写真を撮っているのが終わるまで待ちました。
中庭の一段と高くなっているところに座って。。
- パパスさん からの返信 2007/08/30 13:01:06
- RE: RE: ペレシュ城
- そうですよね!
あのワンちゃん、皆な写真を撮っていましたね。
あの中庭で小1時間待たされました。(涙)
そして後から来たイタリア人の団体グループに、先を越されたのが腹が立ちました。
何でも先に予約したあったとか・・・。
でもドイツ人グループはおとなしく並んでいましたよ。
流石でした。
面白かったのはドイツ人グループの添乗員さん?が折りたたみの物指しにリボンを付けて先導していました。
これなら何処にいるかよく分かりますよね。
結局、英語ガイドのグループに入れてもらいました。
でも中の写真はパス。
まみさんの写真を楽しみにしています。
パパス。
- まみさん からの返信 2007/08/30 19:50:52
- RE: RE: RE: ペレシュ城
- パパスさん、こんにちは。
小一時間も待たされたのですか。。。その間にペレシュ城に行けてしまったかもしれませんね。
といってもそういうのはすべて結果論。
わたしもやはりまっさきにペレシュ城に向かいましたし。
ペリショール城もガイド付ツアーでなければ見学できないと思っていたので、似たような目に合うと思ったでしょうし。
ペレシュ城にほとんどすぐに入れて私はラッキーでした。
イタリア人団体が先に入ってしまったせいかもしれませんが、そんなに混んでいたとは。。。というか、歩けるところは団体で入ると意外に狭かったですしね。
よく団体さんのガイドはカサを持っていることはありますが、赤いリボンをつけていたなんて、なんか可愛い!
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