さようなら寝台特急「富士」の旅～序章～

2009/02/06 - 2009/02/08

2009年春のダイヤ改正で、東京から九州を結ぶ寝台特急「富士」と「はやぶさ」が廃止され、伝統ある九州ブルートレインが消えることから、最後に「富士」に乗ろうと計画を立てました。

エリア 茅ヶ崎(神奈川)

• 交通手段: 高速・路線バス レンタカー JR特急

1月6日、朝9時半過ぎにJRの「みどりの窓口」でこの日10時に発売開始となる、2月6日東京発寝台特急「富士」の寝台券の購入する為に出向き、用紙に
第一希望はB寝台個室「ソロ」
第二希望にA寝台個室「シングルDX」
第三希望としてB寝台下段
と記して渡します。

9時57分に窓口を一時閉めて、係員はこの発売の為に臨戦態勢で準備してくれ、10時ジャストに発信・・・
少し間が空いて切符が出てきました。

廃止発表の後、「富士」「はやぶさ」の寝台券はプラチナ化して、第一希望のソロが取れるなんてなんてなんてラッキーなんでしょう

「富士」の出発は18時過ぎなので、会社を定時に上がっても間に合わない。必然休みと言うことになり、どうせ休みなら、朝から活動しよう！と久しぶりに「バリ鉄」活動をすることに。

ますは、朝東京へ向かう「富士はやぶさ」を撮影しようと、いろいろ撮影ポイントを探したところ、有名どころは、平日でもマニアが数多く集まると言うことで、そういう場所はパスして、どこか良い所が無いかとgoogleのストリートビューで探していたら、平塚〜茅ヶ崎間の南湖踏切を見つけました。

茅ヶ崎駅からバスで茶屋町BSで降りて歩いて数分で東海道線に出てココが南湖踏切です。

踏切周辺をウロウロしていたら、EF65の貨物列車がやってきました。良く見ると重連でした。

富士山をバックにして撮影しようとすると側面に光が当らないのが難点なのですが、山側の細い私道から撮影することにします。

この日は気温が高かったせいか富士山が霞んでしまいました。もう少し奇麗に浮かび上がって呉れれば良かったのですが・・・

185系の「湘南ライナー」がやってきました。この185系もそう近い将来消えていくのでしょうか？

9時を過ぎてそろそろ「富士・はやぶさ」がやってくる時間です。

その前にEF210が牽引する貨物列車が一番手前の貨物線を走ってきます。
昨年、茅ヶ崎近くで「富士・はやぶさ」を撮影しようとしていた、某マニアが、この貨物列車の通過で倒れそうなった三脚を直そうとして、貨物に接車して死んでしまう事件がありました。

廃止まで僅かですが、再び同じような事件が起きないようにしてもらいたいところです。

EF210の貨物列車が通過して直ぐに「富士・はやぶさ」がやってきます。
この日はEF66-48が牽引してきました。この後東京駅まで走った後、今晩自分が乗り込む列車となる訳です。

そうそうこの踏切の南側に有名な十間坂踏切があります。定刻運転の場合は問題ありませんが、1,2分遅れると下り電車に被る可能性があります。

細い私道なので三脚は使えないのでビデオ撮影は諦めていたら、運良く？信号の機器箱があって、そこに載せてビデオも撮影撮影しました。
その画像は
http://www.youtube.com/watch?v=zzfWoyLH5wA
にアップしてあります。

茅ヶ崎で撮影した後、東海道線で横浜まで戻ります。
そこから東口のバスターミナルから、木更津行きの高速バスに乗ります。
昼時なので、バスの中で昼食を取ろうと、横浜と言えば崎陽軒のシュウマイ弁当ですが、サンプルを眺めていたらチャーハン弁当(550円)に目が留まり、値段も安く美味しそうだったので、予定変更。

バス乗り場に行くと10人位の列が出来たて居たので、キップを買って並んだいたら、五井行きのバスで、列から外れて並びなおしたら、木更津行を待つのは自分だけに・・・

バスが発車5分前にやってきて、乗り込んだのは結局5、6人でガラガラで横浜を発車します。

バスは首都高に入りベイブリッジを渡り浮島JCTへ向かいます。
天気も良く、羽田の34Lに進入する飛行機を眺めながらアクアラインのトンネルに入り千葉県側に向かいます。

横浜から約40分で袖ヶ浦バスターミナルに到着。ここでバスを下車します。
このターミナルはパークアンドライドになっていて駐車場には沢山の自家用車が停まってました。

ココから川沿いに歩いて内房線の撮影ポイントへ向かいます。
でも、ホントに今日は試運転あるんだろうなぁ・・・

バスターミナルから歩いて20分ほどで、小堰川土手に到着します。
ココには既に20人位のマニアが集結しており、さらに警備員や保線係も居ます。
どうやら試運転があるのは確実です。

SLの通過は14:40過ぎなので場所を確保して待っていると、DE10の単機回送がやってきました。

あれ、DE10はSLの最後尾にぶら下がるのでは？と思っていたので、ちょっとビックリ。
するとSLはDE10なしのすっきりした編成になりますね。

「ビューさざなみ」がやってきました。
内房線の特急は高速バスの台頭で利用者離れが進んでいて、9両編成だと輸送力過剰なんじゃないでしょうか

113系も徐々に数を減らしてきています。何でも今年には京浜東北線から都落ちした209系が房総各線に投入されると言う話を聞きました。
そうなるとクロスシート車も減ってしまい残念ですね

このスカ色塗装もそのうち見納めになるのでしょうか？

SLが通過する時間が近づくにつれマニアの数も増えてきて、通り行く車の人が「何事？」って顔をしたり、「なにかあるの？」と窓を開けて尋ねてきます。

14:40頃遠くから汽笛が聞こえてきました。
浮戸川の土手にも数十人のマニアが待ち構えていたところを通過します。

風向きが良くて煙が奇麗に流れてくれています。

ここはちょうど小櫃川の鉄橋を渡るので上り勾配になっていて、それまで白煙(水蒸気)主体だった煙が勾配に差し掛かった頃から黒煙に変わり、SLらしい煙になってくれました。

この時の動画をYouTubeにアップしてあるので、そちらもどうぞ
http://www.youtube.com/watch?v=tzpr4JBuwtc
汽笛の音がいいです。まさに「汽笛」です

試運転初日とあって、まだ地元民ギャラリーが少なく、目の前の田んぼに乱入が無くすっきり撮影できたのは嬉しいですね

オリジナル画像はこちら
http://img.4travel.jp/img/tcs/t/pict/src/15/40/24/src_15402404.jpg?20090214135933

青空に黒煙が映えます。
今年はD51-498がボイラー故障で急遽C57-180になりましたが、元々千葉はC57やC58が旅客列車を牽引していましたから正に里帰り？みたいなものです。

それにC57-180は今回初めて見ました。そのうち磐越線に行こうと思っていたのですが、千葉で見られてラッキー？

オリジナル画像はこちら
http://img.4travel.jp/img/tcs/t/pict/src/15/40/24/src_15402405.jpg?20090214135339

SLを撮影した後、袖ヶ浦駅まで歩き後続の快速で木更津駅まで行きます。
ちょうどSLが入換をしていましたが、そちらをパスして急いで、駅近くの銭湯「宮の湯」へ行きます。

これから寝台特急に乗る前に今日の汗を流しと行きます。

湯船に入ったら硫黄香り。えっ！温泉と思ったら草津温泉ハップの湯の花を使った浴槽があり、そこはまさに草津温泉のようでした(笑)

壁には「富士山」の壁絵が掛かれていて、これから「富士」に乗る気分を盛り上げてくれます。

体と頭を洗い、駅に戻ります。なんせ16時8分の特急に乗らないといけません

駅に戻るとまだ時間があるので下りホームに行ってみるとSLは機関区の奥で石炭整備中です。

クレーン車で石炭を積み込んだりしています。
昔は専用の設備があったのでしょうが、SLが消えた後撤去されてしまい、こうやって普段SLが走らない所では、クレーン車や給水車が活躍します。

そう時には消防車を使って給水するって言う事もあるそうです。

2番線に留置されていた12系が留置線にDE10に押し込まれていくところでした。
無線で誘導係と交信しながら、ゆっくり7両編成の12系が押し込まれていく姿は、客車急行が現役だった頃を思い出します。

急行「まつしま51号」とか「蔵王51号」なんか乗りましたっけね

5両編成の特急さざなみに乗って東京を目指します。
夕方の湾岸近くの風景を見ながら東京駅まで約55分です。

ちなみに高速バスでも東京駅まで約1時間ちょいですから安い高速バスに流れるのは仕方ないところですかね。

さざなみも自由席、指定席ともガラガラでした。

京葉線東京地下ホームに定刻17:02に到着しました。

京葉線のホームは他の路線と離れていて遠いんですよね。
この後の「富士」は18:03発なので余裕がありますが、食料などの買い込みをしないといけないので、急ぎ足で、在来線ホームに向かいます。

ふぅホントに遠いなぁ