2008/12/26 - 2008/12/30
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TOMIKENさん
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2008年は、ほぼ毎月1回のペースで中国へ渡航した。
これだけ回数が多くなると、中国の街を歩いていても
新鮮な驚きや感動を感じることが出来なくなりつつある。
中国人がよく使うフレーズ「差不多」(大差がない、一緒だ)なんだよね。
そろそろ、中国を卒業してアジアを西へ進むべき頃なんだろうな。
そんな思いをいだきながらの2008年年末旅の後半(杭州〜紹興編)です。
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
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-
12月26日(金)。
海南島滞在を終えて上海へ戻る。
今年の海南島は天候にめぐまれず後半は肌寒い日が続いたとはいえ、南国馴れした体には上海の寒さは身にしみる。
寒さに震えながら「新梅華東ホテル」に到着。
翌日の杭州行きに備えて上海駅近くで適当に選択したホテルだ。
ところが、このホテルの設備が最悪だった。
部屋の空調が故障していて暖房が効かない。
フロントにクレームをいれて部屋を変えたが、この部屋の空調も故障中・・・
再度部屋を変えてもらい、ようやく暖かい部屋に落ち着いたが、この間に完全に風邪をひいてしまった。
誇らしげに「どうだ!この部屋は暖かいだろ!」言うホテル・スタッフに怒る元気も失せてベッドにダウンだ。 -
12月27日(土)。
咳と微熱が続くが、今日は念願の杭州入りだ。
新幹線「和階号」で杭州に向かう予定であったが、前日の体調不良でチケットを買いに行く気力がなくなった。
ホテルのフロントで勧められた「杭州日帰り観光ツアー」に同乗して杭州でツアー一行と別れて宿泊することとした。
200元だった。高いが、まあ仕方がないな・・
早朝7時にツアー・バスが出発。
20名程度の参加者だ。
参加者は全員中国人、むろん日本語は一切通用しない。
彼らの言葉からすると南のほうの観光客の様子だ。 -
トイレ休憩1回はさんで4時間程度で西湖ほとりに到着。
休憩の際には臭豆腐を買うのを忘れて大後悔だ。
バスに充満する臭豆腐の臭い・・
朝食をとる時間がなかったので猛烈に腹がすいてきた。 -
杭州の天気は今にも降り出しそうな曇り空だが、早速ツアー一行と共に西湖遊覧だ。
後で調べると、小型船の場合は48元/1名だった。
船内はむろん禁煙のはずだが、中国人観光客は無視して煙草吸い放題。
私も失敬して・・・ -
西湖は中国を代表する観光地の一つだ。
季節の良い時期の晴れた日なら最高だったであろう。 -
真冬の西湖はとても寒い。
風邪ひきには最悪の環境だろうな。 -
カップルにはこんな小さな船もお勧めだが、寒風吹きすさぶ冬にはやめたほうがよいだろう。
こちらが80元/1名程度。 -
今回はツアー・メニューの目玉だったので同乗したが、冬には無理して西湖遊覧しなくてもよいだろう。
西湖は周囲をゆっくりと散策するだけでも充分に魅力的だ。 -
西湖遊覧の次は西湖周辺の景勝地の散策だ。
ツアー・ガイドに引率されて一行は移動するが、ここらから不穏な雰囲気になってきた。
「俺が行きたいのは、こんな場所じゃないんだ!」
「腹が空いた!食事はまだなのか!」
大声でガイドに文句を言う中国人観光客。 -
私は充分に美しい場所であると思うのだが、一行の大半はお気に召さないらしい。
ガイドの態度も問題だ。
「うるさい!文句を言わないで、黙ってついてきなさい!」。
中国はマニュアル社会だ。
しかし、中国のサービル・レベルは残念ながらまだ「例外時の対応」マニュアルが出来ていない段階だろう。
予期しない自体が起こった際にどんなサービスをお客に提供できるのか?
これが課題だろうな。 -
「花港観魚」という有名なポイント。
杭州は金魚の本場であるらしい。 -
餌に群れる金魚を見ていたら空腹感に耐えられなくなってきた。
餓死了!
餓死了!
すぐ近くの売店で日本のおでんのような物を買い食い。
これが味付けも抜群で最高に美味しい♪
西湖に行ったら是非体験して欲しい! -
さてさて、うららかな風景の中でツアー内の造反客の怒声は益々大きくなってきた。
そろそろ、限界かな? -
中国旅行社ツアーは、この後は昼飯をはさんでお寺見学、龍井茶有名店など盛りだくさんの予定だが、ここらで退散しようと決意する。
-
中国旅行社主催のツアーが安く設定できる背景にはお土産店のバック・マージンの問題がある。
何人を店に入店させるか?
幾らの売上げを上げさせるか?
ツアーガイドが最も気にするのはここだろうな。 -
昼飯前にツアー一行と別れることをガイドに伝える。
彼にとっては、高価な龍井茶店でのバック・マージンが一番の魅力なので、容易には納得しない。 -
暫しの押し問答の末、西湖畔にて彼らと別れることになった。
「じゃあ、勝手にしろ!」
捨てせりふを残して去っていくツアー・ガイド。
まあ、ここは中国だ。
細かな軋轢を気にしていては生きていけない! -
今日の宿泊は「杭州君亭・西湖四季ホテル」。
西湖に続く開放路沿いにある小さなホテルだが、サービスレベルは高い。
部屋の内装もかなりお洒落だ。
なにより3階のビュッフェ形式のレストランが最高だ。
メニューが豊富だし、1品、1品のレベルも高い。
風邪が悪化していた、この日は昼食、夕食と2回続けて利用した。
夕食時にはサーロイン・ステーキ1枚サービス付、上海蟹、火鍋食べ放題である。
宿泊客だけでなく、地元の若者で満席となったので、地元でも安くて美味しい店なのだろう。 -
ホテルで休憩してあと、西湖へ徒歩で向かう。
ここで夕焼けが見れたら最高だろう。
先ほど別れたガイドに聞いた話。
「杭州は愛の街です。西湖のベンチは一人で座るには広すぎる。3人で座るには狭すぎる。恋人が二人で座るように出来ています。」
成る程、その通りだね! -
夕焼どころか途中で小雨が降り出したので西湖の観光はここまで・・
ここには、春か秋に是非もう一度来よう! -
12月28日(日)。
杭州は朝から大雨だ。
体調も悪いしどうしたものかと悩んだが、紹興を目指すことにした。
杭州東駅からバスに乗ろうとタクシーに乗車する。
ところが、東駅近くで
「どうだ、安くしとくからこのまま紹興へ行かないか?」。
そおら、きたきた。 -
普段だったら、無視して断るところだが、大雨と風邪ひきで体調最悪状態。
あっさりと誘いに乗ってタクシーチャーターで紹興へ向かった。
紹興は予想していたのとは大きく異なり、大きな街であった。
写真のような風景が広がるのはごく一部なんだな。 -
まあ大雨の中で紹興に来た目的は観光ではない。
そう、紹興酒を飲むことだ! -
紹興来たら紹興酒を飲まないわけにはいかない!
有名な咸享酒店で飲みたかったのだが、残念ながら満席なので近くの雰囲気の良さそうな店で飲んだ。
つまみは、臭豆腐にそら豆、烏干菜、東坡肉。
実に美味い!
お椀で飲む常温の紹興酒は、見た目と違いさらっとした飲み心地でぐいぐいといける。
臭豆腐も表面のカリカリ具合と中のねっとりとした食感が最高で完食だ。 -
当然ながら一杯で終わるわけもなく。
昼間から紹興酒をおかわりして飲む。
飲む。
ひたすら飲む。
風邪は酒で治すのが私流だ!
至福の一時。
そのときの私はきっとこの写真のおやじみたいだろうな。 -
食事後にお土産の紹興酒とつまみの豆を購入。
紹興酒は2本買ったものの、中国滞在中に飲みきってしまったとさ・・・ -
ちなみに「魯迅記念館」は現在は免費期間なので少しだけ見学。
魯迅に対しての思い入れがある人は寄ってみてもようだろう。 -
紹興酒を飲みすぎて酔っ払った。
連れの「酒鬼!、酒鬼!」と怒る声を微かに聞きながら
杭州への帰りの車中で心地よい眠りについた。 -
12月29日(月)。
年末中国旅行も今日で最後となる。
午前11時32分発の新幹線チケットを無事に入手できた。 -
杭州駅では新幹線専用の待合室があるが、ここは全て禁煙となっている。
愛煙者の方は、あせって待合室に入らないほうがよいだろう。
日本と全く一緒の快適な新幹線であった。
中国人の乗客は皆身なりが良くおとなしかった。 -
上海南駅から今夜の宿泊先である「上海大厦(Shanghai Mansions Hotel)」へ向かう。
上海大厦は値段は高いが、古い外観と違って中は全て改装されていて快適だ。
チェックイン時になんと英語で話しかけられた!
今回の中国行で英語を聞いたのは初めてだ。
しかし、中国語の上達と比例するように英語力は落ちているのを実感・・・どげんかせんといけんな。 -
上海大厦ではリバーサイドの部屋を指定した。
目の前の工事風景はいただけないが、快晴であれば部屋の窓からの風景は絶景だろう。
しかし上海は来る度に渋滞が酷くなる。
浦東空港から市内中心へ向かう際には必ず大渋滞が発生するポイントがある(高架工事中)。
万博やディズニーランド建設が完成するまでは大渋滞は我慢するしかないのだろう・・ -
熱はあいかわらず下がらず。
外は冷たい雨が降り続く。
中国滞在最後の日であったが、気力が失せてホテル内で静養した。 -
中国滞在最後の晩餐。
上海大厦内の中華レストラン「黄浦軒」を選択。
メインはもちろん、上海蟹♪
値段は高いが、なんちゃって上海蟹と本物の上海蟹の味の差は歴然だ! -
蟹粉豆腐。
ご飯が欲しくなる味付けであった。 -
この店お勧めの魚料理。
ちょっと辛めの味付けが抜群で完食だ。 -
小籠包もかかせない!
蟹味噌入りにしなかったのが後悔だ。 -
今夜も紹興酒をしこたま飲む。
中国最後の晩餐は大満足であった。 -
食事後、部屋で外灘の夜景を眺めながら紹興で買った紹興酒を飲む。
何でもある上海で何もしないで過ごすのも最高の贅沢だろう。 -
12月30日(火)。
7時30分にホテルを出発、浦東空港へ向かう。
こうして今回の年末旅は無事に完了。
旅行というよりは滞在だった気もするが、これも良し!
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この旅行記へのコメント (6)
-
- UKらぶさん 2009/02/23 00:30:17
- 輝く上海蟹(笑)
- TOMIKENさんこんばんはー☆
年末の旅行記拝見させていただきました。
海南島のビーチや温泉でいっぱい癒されましたか?
小魚温泉は日本よりサイズがデカいし
金魚の集合写真もかなりギョエ〜!!で
この2枚、相当怖かったんですけどぉ(^_^;
それにしても旅行中に風邪とは大変でしたね!
でも紹興酒で治すTOMIKENさ凄すぎ。
ていうか、紹興っていう地名があったのも知らなかった…
中国はまだまだ未知数だわ〜
上海蟹になまこにお魚に小龍包…
美味しい旅行記ありがとうございました♪
UKらぶ
- TOMIKENさん からの返信 2009/02/23 11:37:14
- RE: 輝く上海蟹(笑)
- UKらぶ さん お久しぶりです!
輝く上海蟹 いいでしょ(笑
あまりに美味しかったので輝かせてみました♪
日曜日の深夜に見るには、お腹が空いて酷な旅行でしょうね?!
体調不良をお酒で治すのは私の常套手段ですよ(笑
高山病も風邪も腹痛も一発で治ります!ていうか治った気分になれます(笑
ちなみに、紹興の紹興酒はすっきりとした飲み口で最高ですよ♪
PS)UKらぶ さんは活きたお魚が苦手ですか?
- UKらぶさん からの返信 2009/02/23 21:23:24
- 治った気分・・・なるほど(笑)!
- 活きた魚はぜんぜん大丈夫ですよ!
でも魚も鳥も虫も(…人も!)団体さんが苦手ですね〜
うじゃうじゃ〜といるとウェー!となります(^_^;
>輝く上海蟹 いいでしょ(笑
ほんとに!!罪作りなカニさんですよー!
深夜に蟹をむさぼり喰いたく…あ、いやいや、
身も味噌も喰いつくしたく…あーもう!
蟹ってどうやったら上品に食べられるんでしょうね?
セレブなTOMIKENさんだったらご存知かしら(笑)
ま、食らいつくのが一番美味しい食べ方か。
UKらぶ
- TOMIKENさん からの返信 2009/02/24 09:29:07
- RE: 治った気分・・・なるほど(笑)!
- ああ、うじゃうじゃ〜が苦手なんですね!
私も人民のうじゃうじゃ〜は苦手です(笑
> 蟹ってどうやったら上品に食べられるんでしょうね?
えーと・・蟹は上品に食べたら美味しくないでしょ(笑
ぱかっと割ってバキバキ、ジュルジュルとしゃぶり尽くす!
これですね♪
PS)ペンタ色のヨーロッパ旅行記!素敵でしたよ♪
自然な色合いだけ見てもペンタで撮影したってわかりますね!
-
- がまだす@熊本さん 2009/01/16 12:43:16
- 凄くいい写真ばかり。
- さすがです!
カメラが違いますね、セレブTOMIKENしゃん(爆)
そう言えば、海南島のは加工し過ぎかな?
今年は秋頃から放浪します。
正月はチェンマイで迎えますが、チープなタイ料理で4虎新年会を予定。
TOMIKENしゃんもいかがでしょうか?
メタボとひ弱な体質が改善されるかもよん。
お待ちしております(笑)
- TOMIKENさん からの返信 2009/01/16 12:58:19
- RE: 凄くいい写真ばかり。
- がましゃん こんちわ!
> カメラが違いますね、セレブTOMIKENしゃん(爆)
いやいや、今回の写真はセレブなD300でなく、庶民の味方ペンタk-mで
撮影しちょりますよ!
なんせ軽いし小さいしね。
> そう言えば、海南島のは加工し過ぎかな?
う・・するどい突っ込み(笑
青空がないといじりたくなる性なもので・・
> 正月はチェンマイで迎えますが、チープなタイ料理で4虎新年会を予定。
> TOMIKENしゃんもいかがでしょうか?
早くも来年の新年会ですか?!
タイは久しく行ってないしいきたかですね〜。
パタヤのおかまちゃん宅に居候してた若い日々が懐かしいな・・
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