2010秋、黄葉の北欧4カ国旅行記(16/46)：10月14日(2)：オスロ・フログネル公園

2010/10/12 - 2010/10/19

黄葉のフログネル公園散策です。母国、ノルウェーの著名な彫刻家、グスタフ・ヴィーゲラン(1869〜1943年)の彫刻作品で有名な公園です。『人生の諸相』をテーマにした作品は、6つに大括りされたエリアに設置されています。今回は順路ではなく逆路で見学しました。順路で紹介しますと、ヴィーゲランの作品の1つ、『正門』から始まり、『橋』、『子供の遊び場』、『噴水』、『モノリスの台地』と『生命の環』へと続きます。

エリア オスロ(ノルウェー)

• 交通手段: 観光バス

黄葉のフログネル公園散策です。母国、ノルウェーの著名な彫刻家、グスタフ・ヴィーゲラン(1869〜1943年)の彫刻作品で有名な公園です。『人生の諸相』をテーマにした作品は、6つに大括りされたエリアに設置されています。今回は順路ではなく逆路で見学しました。順路で紹介しますと、ヴィーゲランの作品の1つ、『正門』から始まり、『橋』、『子供の遊び場』、『噴水』、『モノリスの台地』と『生命の環』へと続きます。

公園で最初に出会ったのは、小さなお子さん達の朝の散歩でした。日本で例えれば、保育園のお子さん達の年齢に見えました。年長組も、年少組の人も混じっているようです。

北欧の福祉政策は世界のトップクラスですが、高福祉、高負担がベースとされます。ノルウェーは、併せて男女平等対策では世界一と言われます。年長組のお子さんたちでしょうか、楽しそうに談笑しながらの散歩です。

現地でもお聞きしましたが、ノルウェーの男女平等対策の例では、両親は出産前給料の80％の手当てで最長52週間、または、出産前給料の100％の手当てで42週間のいずれかの育児休暇を分担して取ることができます。

共働きが当たり前の国ですが、子育てに必要な環境整備が整っている国です。最長2年の、『時間振替』と呼ばれる制度を使い、育児期間中にパートタイムとして働くこともできます。母乳を与える母親には、1日1時間の無給休暇を取る権利が保障されています。これらの制度は今日のお子さん達が、もっと小さい赤ん坊時代に行使できる福祉制度です。

順路での見学ですと、最後の作品になる『生命の輪』が、丘の上に見えてきました。

『生命の輪』のアップ光景です。『生命の環』は、四人の人物と一人の乳児が抱き合う、花輪のような形に造られています。1933年から1934年にかけて製作されました。

天文観測器具のようなモニュメントの光景かと思いましたが、実用を兼ねた日時計でした。その台座周囲には、人や動物のレリーフ像がありました。1930年に制作された物です。

彫刻公園の周りの黄葉の光景です。芝の種類によるのでしょうか、芝生だけは青々としていました。

『モノリスの台地』と呼ばれるエリアの光景です。その中心部にモノリス、あるいはモノリッテンと呼ばれる石柱が建っています。

モノリスの語源は、ラテン語のモノリトゥスとされ、ギリシア語では『一枚の石』を意味するモノリトスが同義です。この作品も1本の石に刻まれています。

更にアップしたモノリッテンの光景です。ヴィーゲラン彫刻公園を象徴する作品です。ノルウェー東部のハルデンの石切り場から、重さ数百トンの巨大な花崗岩が切り出されたのが1927年のことでした。ヴィーゲランの石膏模型を基に1929年から3人の石工により始められ、完成までに14年の歳月を要しました。14.12メートルの高さのモノリッテンには、121人の人物像が浮彫にされています1944年のクリスマスの日に作品公開された時は、18万人が集まったとされます。完成を見届けることなく、ヴィーゲランは前年に亡くなりました。

金属細工の人物群像です。これもヴィーゲランの作品の一部でしょうか。

『モノリスの台地』に展示された人物群像です。円形の壇の斜面には、モノリッテンを囲むように36の人物群像が配されています。

同じく、モノリッテンを囲むように配置された人物群像の光景です。

花崗岩で造られたヴィーゲラのン彫刻作品の鑑賞からいったん離れて、暫くは公園の周りの黄葉と紅葉の紹介です。最初は蔦の紅葉です。この後、もう少し赤みが増してきそうです。

公園の周りの木々の黄葉と紅葉です。日本の景色ですと、『紅葉』の表現は、広義には『紅葉と黄葉』を指しますが、北欧では黄葉が優勢ですから、広義に『紅葉』を使うのは気が引けます。面倒ですが、紅葉が混じった光景では、『黄葉と紅葉』の表現とします。一番左の木が、更に紅葉しそうです。

青々とした芝生と紅葉の光景です。『紅葉』と『黄葉』以外に『褐葉』もありますが、こちらも適宜、色の表現を加えることとします。この光景には『褐葉』が相応しい樹種もあるようです。

見事に黄葉した木々の光景です。右手には褐葉の木々もありました。

黄葉と褐葉の木々に囲まれた赤屋根の家の光景です。壁の白さが際立つ光景でした。

右手の木々は綺麗な黄葉ですが、左手の木々は少し黄葉が遅れていました。日当たりか、樹種の違いによるものでしょうか。

石畳の一部に植えこまれた芝生の光景です。青々としていました。日本のゴルフ場でも、高麗芝は冬は枯れた色ですが、ベント芝は青々としています。この時期でも青いのは、芝生の種類によるものでしょう。

ヴィーゲランの彫刻作品紹介に戻ります。『モノリスの台地』に展示された人物群像紹介の続きです。

『モノリスの台地』に展示された人物群像紹介が続きます。ヴィーゲラン自身が刻んだものではなく、彼の石膏模型を基に職人さんが仕上げたものです。

モノリッテンを囲むように配置された、36の人物群像の紹介が続きます。少し見下ろす位置からの撮影です。

まだ幼い子供さん達が重なり合った彫刻です。ウィキペディアに記された『モノリッテンを囲むように配置された、36の人物群像』は、この像を『1』として数えていました。この写真だけでも15程の頭が見える像です。

36の人物群像が360度の円形の石段に設置されていますから、計算上は10度に1つの群像が設置されていることになります。実際には縦の1列に3つの配置が主体のようですから、30度単位で3つが並んでいる計算になります。芸術作品を鑑賞する時に不要な、部粋な計算はここまでにしておきます。

モノリッテンを取り囲むように配置された人物群像の紹介はこれでおしまいです。背景に先ほど紹介した赤屋根の家がありました。

白と黒の花崗岩が敷き詰められた石畳の広場の光景です。

幾何学模様が描かれた石畳の光景です。何かを意図した幾何学模様かも知れませんが、読み解くことは出来ませんでした。