2005早春、中国旅行記6(15):2月11日(1)上海・粽の朝食、銀都路住宅散策:旅人のくまさんさんの旅行ブログ
<2005年2月11日(金)>
この日のメモから紹介しておきます。「7時20分起床、シャワー。その後洗濯、9時20分完了。朱家角の粽で朝食、住宅内散歩。昼頃電車で出発、火鍋料理の店で昼食、S.P.先生達と出生祝いの産院で待合せ、午後書店巡り、夜はオペラ座の怪人観劇」などとありました。盛りだくさんのイベントの中でも、特に中身の濃い一日です。
<朱家角土産の粽で朝食>
朝食は昨日の朱家角土産の粽です。その目的のために皆で選んできた名産品でした。その場で、もち米に具を入れて、手際よく紐で結ばれたものです。1個でかなりのボリュームがありましたから、2種類を2個づつ買ってきました。
その粽を美味しく戴くために、蒸し器で30分ほど蒸していただきました。粽の中身は、釜の中で美味しい匂いと湯気を立てていた角煮と味付け卵の2種類でした。半分に切って、全員が両方を戴きました。
これで思い出したのが、昨年11月の台北・烏来(ウーライ)旅行の時に昼食で食べた竹の筒に入った粽でした。青竹を割った中に、薄皮の付いた粽が相当量入っていました。他にも頼みましたから、4人で1個で十分な量でした。竹の香りが付いた素朴な味でした。中国、台湾、日本と粽は人気の食品のようです。そのつもりで確認したことはありませんが、間違いなく、韓国の文化にも残っているでしょう。
<住宅内散歩>
今日は午後からの行動予定でしたから、午前中はそれぞれに用事を済ますことにしました。それでシャワーを浴びた後、地下室の洗濯機をお借りして洗濯です。これは9時20分には済みました。干し棚もお借りして、泊めて頂いた日本間の横のベランダに干しておきました。
それで、余った30分間程の時間で、住宅内を散歩することにしました。Myちゃんは、その間、向いのスーパーまでお買い物です。お土産の補充でしょうか。いつも一番大変なEnちゃんは、お部屋でゆっくりされているようでした。
住宅内散歩は、写真撮影が目的です。秋の写真は撮りましたから今回は冬の写真です。旧正月の飾りもありましたから、こちらの題材にも事欠きません。さすがに花の少ない時期でしたが、自宅のアザレア、パンジーをはじめ、黄色の蝋梅の花は満開でした。
前回と同じように川沿いの通りまで足を伸ばしました。往きと帰りでは経路を変えて、木で作られた池の上の散歩道も通りました。さすがにこの時期、魚影を見ることはありませんでした。少しでも深いところに集まって、寒い冬を過ごしているのでしょう。私も風邪を引かないよう、短い時間の散歩でしたが、コートを着ての外出でした。
<火鍋料理の店、来福楼>
火鍋料理は、2年ほど前の黄龍、九寨溝旅行の際の火鍋料理が鮮明に記憶に残っています。ワゴンで次々に食材が運ばれてきて、自由に好きなものを選択できました。場所は重慶でした。鍋は、赤くて辛いスープと、薄い色の余り辛くないスープに二分割されていて、好みに応じて選択できるようになっていました。四川料理でした。特に美味かったのが、コチのような白魚でした。鍋物に、実に合う魚です。
この印象が強く残っていましたので、今回の旅行でも、1回は火鍋料理の店ということになりました。辛い料理はMiちゃんも得意ですから、皆さんの意見が直ぐにまとまりました。それでEnちゃんが連れて行ってくれたのが火鍋料理の店、来福楼でした。上海の中心街にありました。
このお店のタレは5種類ほど用意されていました。ラー油が効いた赤いタレ、ゴマ風味、クルミ風味のタレ等々でした。それらを好みに応じて全て混ぜ合わせました。仕上げは香菜、コリアンダーです。これだけの異種類のタレを出されたのは初めてなので、最初は少し抵抗感があったのですが、こうすると、タレに深みと旨味が増しました。
野菜、肉、魚、湯葉等々、中に入れる具もかなりの数量を頼みました。注文表が一覧になっており、これに数量を書き込むようになっていました。こういった注文方法は初めてでしたから、デジカメに納めた写真を収録しておきました。
注文した品の中で圧巻だったのは、骨が付いた大きな肉塊でした。程よく火が通ったところで引き上げ、骨の部分にストローを差し込みます。これで骨の髄を吸い上げる名物料理です。詳しくは別冊写真集の方に収録しました。
私のストローは、熱でヨレヨレになりましたので、別のストローを注文しました。すると、テッシュで握りやすいように取手を付けたのを出してくれました。火鍋一つで大いに盛り上がって、楽しい昼食になりました。この小冊子を読まれた方は、是非、中国旅行の際は、火鍋料理を経験してください。夜の部の方がいいかも知れません。次回の4月の桂林旅行でも、皆さん(当然私を含めて)の注文が入るかも知れません。
精算を済んで、Enちゃんが教えてくれたのが「昼の時間なので、大部分の料理が2割引になっていました」と言うことです。益々、この火鍋の店のファンになりました。
<Enちゃんの親戚の出生祝>
昼から満腹するほど食事をしましたので、腹ごなしを兼ねて市内散策です。行き先はEnちゃんのいとこの方が出産で入院されている産院です。S.P.先生、Ya先生と待合せた上での、出産のお祝いです。旧正月の大晦日の日に生まれたばかりとのことでした。
母子共にお元気でした。ワゴンに乗せられた赤ちゃんは、生まれたばかりなのに、髪は黒々としていました。旦那さんの方は、旅行初日の晩に、還暦祝いの席でお会いしたような記憶がありました。
今回の旅行では、還暦祝い、出産祝いと色々と普段では経験できない事柄も組み合わさって、実に変化に富んだ面白い旅行となりました。
<書店、DVDの店巡り、軽く夕食>
日本出発の前にEnちゃんからお聞きしていたことの1つが、「MyちゃんがDVD探しをしたい」と希望されていることでした。私も興味がありますので、この日揃って書店、DVDのお店探しをしました。行き先はEnちゃんにお任せして、書店や文房具の店が軒を並べる一帯としました。この夜のオペラ座の怪人の公演がある人民広場から遠くない場所でした。
タクシーを下りた場所の角が、丁度DVDのお店でした。Enちゃんの感がピッタリでした。ここには沢山の品数はありませんでしたが、別の大きな店の情報を仕入れて、そちらまで移動しました。私は、この店ではDVDを2枚購入しました。
もう一店は上海で一番大きい書店でした。ビル全体が書店のようでした。喫茶コーナーもあり、買い物が済むまで、OgさんとEnちゃんはこの場所で待たれました。この書店でCD2枚、VCD2枚を購入しました。
買い物を終わった後は、オペラ座の怪人観劇にまで時間がありましたので、軽い腹拵えです。和食のラーメンを食べましょうということになりました。最初、Enちゃんが見当をつけていたお店が、たまたま閉店日でしたので、その付近で別の店を探しました。
その店は道一つ隔てた所で、直ぐに見付かりました。看板が面白かったので、お店に入る前に早速記念撮影です。看板娘こと、モデルさんはMyちゃんです。その看板は「本格面(麺)」、「味噌一拉麺」でした。別冊写真集の方でご覧ください。
そのお店のスタッフは、厨房では日本人の方が働いていました。頼んだのは味噌味と醤油味の2種類の拉麺2個づつでした。私は味噌の方でしたが、少し薄味で、甘過ぎが気になりました。今回の旅行で辛いものを好んで食べましたから、多少は舌の方も辛いものに慣れていたのかも知れません。しかし、そのことを考慮した上でも、皆さんの意見は、「甘すぎる!」ということで一致しました。
<オペラ座の怪人観劇>
「オペラ座の怪人」のことについて、少し触れておきます。原作は100年程前の1910年に書かれた、フランスの作家ガストン・ルルーによる小説です。ルルー42歳の時です。作品の舞台になるオペラ座は、今もパリにある立派な劇場です。私も昨年6月のフランス旅行の際に、外観だけを見学してきました。
パリのオペラ座は、建築家のシャルル・ガルニエが13年の歳月を掛けて1875年に完成したものです。今回の舞台設定も、「第一幕 1881年 パリ」、「第二幕 6ヵ月後」となっていました。第一幕が10場、第二幕が9場で構成されていました。
パリのオペラ座は、高さが82m、幅は125mあります。客席の天井には巨大なシャンデリアがあり、これが劇では重要な役割を持っています。今回も布で覆われた巨大なシャンデリアが用意されていました、その布からは何本ものワイヤーロープが天井へ向けて伸びていました。吊り上げられて、明かりが点ったシャンデリアが落ちてくる場面は、客席ぎりぎりで緊迫感がありました。席を立ったら頭に当たるのではないかと心配したほどです。
もう一つ重要な役割を果たすのが地下の湖です。これは実際の工事の際に大量の地下水が湧き出して、地下に湖が出来たことに因みます。大工事に憑き物の死人もでたでしょうから、オペラ座には幽霊が出ると言う、うわさに繋がったようです。ルルーは、このうわさ話から、地下の湖の畔に、隠れて棲む怪人を思い付いたようです。
ところで劇の方ですが、主人公の怪人、ファントム役のブラッド・リットルさんを始め、出演者の見事な演技と歌唱に、カーテンコールが暫く鳴り止みませんでした。ブラッド・リットルさんはパンフレットには「布菜徳 理特尓」の文字が当てられていました。
主役に比べると相手役のクリスチーヌの歌い手は少し物足りなさが残りました。しかし、それは主役に比べての話であり、魅力的な出演者ばかりでした。韓国出身の女性歌手で、アメリカのカーネギーホール出演から駆けつけた人がいました。終幕で、怪人が腰掛け、布で覆われた後、怪人は消えました。椅子残された仮面を、この女性歌手が取り上げる場面がフィナーレでした。詩的な表現でした。
朝食の時
朱家角の余韻楽しむ朝食の今蒸上がる粽ぞ美味し
オペラ座の怪人観劇
オペラ座の怪人公演幕引て奈落の暗きピット覗きぬ
オペラ観し上海の夜清かなりカーテンコール耳を離れず
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