2011/04/30 - 2011/05/05
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sportcrossさん
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旅も5日目に入りました。
この日は苫前町からオロロンラインを南下、札幌に戻ります。
北海道ドライブもこの日でおしまい。
「天気が良い日に走りたかった」という悔しさはあれど、
充実した観光をしました♪
まずは苫前町。
ここではその昔、人がヒグマに殺される事件がありました。
今でも2か所の施設をはじめ、
町をあげてこの悲惨な事件を後世に伝えています。
そして、日本におけるニシン漁をリードしていた、
小平町の花田家番屋を見学しました。
*関連旅行記*
北海道・GWぐるり道北の旅!
【vol.1】1日目:まずは札幌へ
http://4travel.jp/traveler/sportcross/album/10564862/
【vol.2】2日目am:北海道遺産・江別レンガと旧町村農場
http://4travel.jp/traveler/sportcross/album/10564928/
【vol.3】2日目pm:滝川式ジンギスカンと北鎮記念館・男山酒造り資料館(旭川)
http://4travel.jp/traveler/sportcross/album/10565763/
【vol.4】2日目pm〜3日目am:雨の旭山動物園2days
http://4travel.jp/traveler/sportcross/album/10566186/
【vol.5】3日目pm:旭川ラーメン食べて、いざ稚内へ
http://4travel.jp/traveler/sportcross/album/10568234/
【vol.6】3日目pm:来たぞ、北の最果て稚内!
http://4travel.jp/traveler/sportcross/album/10568245/
【vol.7】4日目am:稚内 岬めぐりと海の幸!!
http://4travel.jp/traveler/sportcross/album/10568765/
【vol.8】4日目pm:豊富のおいしいものとサロベツ原野
http://4travel.jp/traveler/sportcross/album/10569366/
【vol.9】5日目am:苫前ヒグマ事件と小平ニシン番屋
http://4travel.jp/traveler/sportcross/album/10571210/
【vol.10】5日目pm:留萌・増毛おいしいものと古き良き街並み
http://4travel.jp/traveler/sportcross/album/10572194/
【vol.11】5日目pm:札幌すすきの行列グルメ
http://4travel.jp/traveler/sportcross/album/10574414/
【vol.12】6日目:また来るよー北海道!その前に新千歳空港のおいしいもの♪
http://4travel.jp/traveler/sportcross/album/10574424/
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
9:30
まずはこちらを見学しました。
*三毛別ヒグマ事件復元現地*
http://www.town.tomamae.lg.jp/section/kikakushinko/lg6iib0000000ls1.html
・地点:苫前町字三渓
・公開:5月上旬~10月下旬(冬期閉鎖)
・開館時間:午前10時~午後5時
・見学:無料
行き方は、
①宿(苫前町苫前)からオロロンライン(国道235号)を南下し、
霧立国道へ(国道239号,士別方面へ)
②ちょっと走ると、古丹別地区(わりと民家・商店が立ち並ぶエリア)に入り、信号があります。ここを右折、道道437号に入ります。
③ちょっと走ると、古丹別中が左手に見えます。
この先から道の名前が道道1049号に変わります。
あとはひたすらまっすぐ19km・・・終点がその場所です。
『熊事件現場→』などの看板もデザインバラバラですが、
各地にたてられているので、1度それを見つければ、迷うことはありません。
ただ、なーんにもない場所なので不安になります。
そして、最後の200~300mは未舗装です。。 -
おおっと、ヒグマがお出迎え。
もちろん、本物ではありません。 -
そして、これらの建物等々が
三毛別熊事件の現場を復元したものです。 -
三毛別熊事件とは、
1915年12月9日〜12月14日にかけて、
現在の苫前町古丹別三渓六線沢で発生した、国内最大の獣害事件。 -
ヒグマが数度にわたり民家を襲い、
住民7名が死亡、3名の重傷者を出しました。。 -
家で普通にいるところへ
ヒグマが家を壊して襲ってくるわけですから、
怖い事件です。 -
人の命を奪ったヒグマは憎い。
しかし、自然の中で生きるということは、
こういった動物との共存を考えることも大切…なんてことを
いろいろ考えてしまいました。 -
10:30
続いては…
*苫前町郷土資料館*
http://www.town.tomamae.lg.jp/section/kyoiku/shakaikyoiku/lg6iib0000000lu6.html
・場所:苫前郡苫前町苫前393-1421
・TEL:0164-64-2954
・開館期間:5/1〜10/31
・開館時間:10:00-17:00
・休館日:月曜日
・観覧料金:大人300円 -
その名のとおり、苫前町の歴史をパネルや資料等を展示し、
紹介しています。
その中でもひときわ目立つ場所は・・・ -
やっぱりココ!
熊事件の事件現場がほぼ等身大スケールでつくられています。
本町においては、明治20年代の後半になると原野の開墾が始まりました。未開の原野への入植者がつづきましたが、掘立小屋に住み、粗末な衣服を身につけ空腹に耐えながら原始林に挑み、マサカリで伐採し、ひとくわひとくわ開墾したのでした。
大正4年12月9日・10日両日、町内三毛別(三渓)で冬ごもり前の一頭のヒグマが、空腹から凶暴性を発揮し、10人の婦女子を殺傷(7人が殺され、3人が重傷)した事件が発生しました。当時の様相を一部復元し、またヒグマと人間との関わりについても写真や図表を使って紹介しています。 -
別室では特別展示をしていました。
・・・ん?平成10年から??
特別展示が始まったの、だいぶ前じゃない?? -
室内では、熊事件の発生した地区の様子が
手作り模型でつくられていました。 -
ヒグマにおそわれる住民!!
-
山本兵吉氏がヒグマを銃で射止めるところ。
・・・などなど事件の様子がわかりやすく模型にされていました。 -
その他、地元で使われていた民具や、
-
アイヌの方々が使っていた民具等々が展示されていました。
-
意外と見ごたえありました、この郷土資料館。
映画『羆嵐』の上映コーナーもあり、
それも全て観たかったのですが・・・
時間がおしてきたので、やむを得ず撤収です。 -
車を走らせ、次の目的地へむかいますー
お、よく見かけますねー風力発電!! -
11:30
小平町にやってきました。
オロロンライン沿線にあるこちらの施設へ。
*小平町旧花田家番屋*
http://www.obira.on.arena.ne.jp/kankou-jyouho/kankou-hanadake-banya.html
・見学料:大人350円
旧花田家番屋は、
明治38年に建てられた、道内で現存する最大規模の番屋。
当時、200名も雇う、大規模な鰊(ニシン)漁家でした。
現在は日本最北端の国指定重要文化財、
そして北海道遺産にも認定されています。 -
かつて北海道の漁業総生産額の7割を占めるほどの勢いがあったニシン漁。
明治に入って漁場が開放されて以降、漁獲量は飛躍的に増加し、
1897年には、973,000tの漁穫という記録があるそうです。 -
その後、昭和30年代まで盛んに行われていたのですが、
乱獲の影響や環境の変化等により、ニシンが激減。
衰退していきました。 -
ちなみにニシンをそれだけ獲った目的は、食用だけでなく、
ニシンを加工したシメ粕が
本州等で栽培される菜種、綿花、藍などの肥料として
使われていたからだそうです。 -
最盛期にはニシン群来があると、やん衆は舟を漕(こ)いで定置網に取り組み、地元の女性や老人、子供までニシンを背負い籠(かご)で背負って運んだ。学校も「群来休み」になる、村を挙げての大仕事であった。
-
こちらは親方(オーナー)の部屋。
-
で、こちらはトイレ。
洋風の色ガラスが斬新です☆ -
その他、仏間に、金庫の間なんていう部屋もありました。
-
漁による収入の分け前は
親方が9に対して労働者(やん衆)が1が一般的。
そんな中、ここ花田家では他の番屋よりやん衆へ還元していたそうで、
結果としてどこよりも栄えていたそうです。
いいオーナーです♪
うーむ、私の場合は…(略) -
そして番屋内でひときわ大きくて、目立つ広い板敷きの居間。
やん衆はここで食事をしたり、
居間の周りをL字で囲む寝床で休憩したり、していたことでしょう。 -
漁の時期になると、多くて200人がここで寝泊まりをしていたとのこと。
想像すると…さぞ賑やかだったことでしょう。
(そして男臭かったのかな・苦笑) -
見応えありました!
ちなみにこの番屋には道の駅が併設されています。
休憩がてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
あーおなかが空きました!
おいしいものを食べに、Let's go♪
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この旅行記へのコメント (8)
-
- ガブリエラさん 2011/09/02 09:31:11
- TVで見たところでした!
- sportcrossさん☆
おはようございます!
奈良の旅行記にご投票、ありがとうございました。
今日は、色々見せていただいてるのですが、羆事件の旅行記を見て「あ、この前TVでやってた事件だ!」と、思わずカキコさせていただきます!
先月の、たしかアンビリーバボーだったかな、で放送されていて、怖いな〜と思いながら見ていました。
こんな、きちんと復元されたおうちがあるのですね。
興味深いです。
ガブリエラ
- sportcrossさん からの返信 2011/09/04 09:18:09
- RE: TVで見たところでした!
- ガブリエラさん、おはようございます。
いつもご訪問ありがとうございます!
え、羆事件をTVでとりあげられていましたか!
確かに恐いですね。
昔は特に対策等の情報も少なかったので、
突如自分の目の前に現れた時、
どうしていいのか困ったのではないかと思います。
> こんな、きちんと復元されたおうちがあるのですね。
管理人の方が常駐しているわけでもなく、自由に出入りできました。
ほぼリアルに復元されていましたよ。
(建物は施錠できるようでしたが)
すぽくろ
-
- poemyさん 2011/06/08 23:16:58
- 熊出没…
- sportcrossさん、こんばんは。
羆事件の展示館の旅行記興味深く拝見させて頂きました。
近くの岡山県美作市では昨年の秋は129件もの熊出没がありました。
小学生はかばんに鈴をつけて登下校、父母の送り迎えがあった程です。
熊に出くわした時の事を考えると、少々、山道に入る勇気のなかなか、わかないところです(^_^;)
昔は家も簡単な造りで、壁なんかもなく、熊の一撃で家が倒壊してしまったのでしょうね。。。
でも、近頃の熊事情は、人間の責任も大のようですから、熊ばかりせめられませんが…
熊もまた、被害者なのかもしれませんね…
poemy
- sportcrossさん からの返信 2011/06/11 08:39:03
- RE: 熊出没…
- poemyさん、ご訪問ありがとうございます!
美作市でそんなに熊出没しているとは知りませんでした。
身近で行動していることを考えると、怖いですね。
復元した建物をみましたが、壁は薄い板1枚でした。
確実に一撃で穴があき、羆はすぐ侵入できるようなところでした。
当時の様子を学んでみると、威嚇などの危険なこともしていたそうなので、
やはり熊出没時の対応等々がまだ浸透していなかったことでしょう。
> 熊もまた、被害者なのかもしれませんね…
おっしゃるとおりです。
森林伐採や地球温暖化などで熊の生活環境も壊し、
困らせているのでしょうね。
すぽくろ
-
- 旅人のくまさんさん 2011/06/05 21:03:27
- 吉村昭さんの小説、『羆嵐』を思い出しました。
- sportcrossさん こんばんは。
羆事件の展示館の旅行記拝見しました。
直ぐに思い出したのが、故人になられた吉村昭さんの小説でした。
先程、調べてみましたら『羆』と『羆嵐』の文庫版が手元にありました。
ノンフィクション作家として大好きな方でしたが、
残念ながら、既に故人となられました。
奥様が、直木賞作家となられた津村節子さんです。
吉村さんの徹底した現場取材で描かれた作品の数々は、
筆を抑えて書き進められているだけに、
読み終えた後で、何度か不覚にも涙を流したことがありました。
『羆嵐』の作品も印象に残った作品でした。
この作品を読むまでは、ツキノワグマが恐ろしい熊と思っていましたが、
まるっきり印象が変わりました。
それでも、人が熊の生存圏を脅かさない限り、
世界中で、お互いが共存できるものと信じています。
ではまた。(旅人のくまさん)
- sportcrossさん からの返信 2011/06/06 09:39:18
- RE: 吉村昭さんの小説、『羆嵐』を思い出しました。
- 旅人のくまさん、いつもご訪問ありがとうございます!
『羆嵐』のビデオはその資料館で少し拝見しましたが、
吉村昭氏の小説が原作なのですね。早速手に入れて、読んでみます。
ちなみにビデオは1980年にテレビドラマとして放送されたものでした。
30年以上経過していましたが、かなりリアルな仕上がりでした。
> それでも、人が熊の生存圏を脅かさない限り、
> 世界中で、お互いが共存できるものと信じています。
ごもっともです。
この世の中、人間だけでなくいろんな動物が生存しています。
しかし人間の快適な生活の追求によって、
地球温暖化やそれにともなう生態系・環境の変化が生じて、
動物たちに影響を与えています。
人は自然の中で生かされているという認識をもって、
他の動物たちとうまく共存できるようにしたいですね。
すぽくろ
-
- はなまま さん 2011/06/03 22:32:51
- 面白かったです
- スポクロ様
あまりメジャーなスポットではないようですが、
個人的にはかなり面白かったです。
ヒグマに襲われて当時は悲愴な事件だったと思いますが、
模型になるとちょっと笑いを誘うような・・スミマセン <(_ _)>。
100年前は北海道のこんな自然の中でもヒグマに襲われることは
珍しかったことが意外でした。
最近では本州でもパーキングエリアに熊が出てきたりと気候変動を
痛感しますね。
ニシン御殿は立派ですね。
またまたですが「菜の花の沖」でもニシンの資料を輸送して
大きな収益を得る描写があったので、リアルに迫ってきます。
はなまま (*^_^*)
- sportcrossさん からの返信 2011/06/06 09:13:57
- ひぐま
- はなままさん、ご訪問ありがとうございます!
苫前のヒグマ事件関連スポットは、
一般的なガイドブックにでていないかなりマニアックなスポットです。
(道北は全般的に情報が少ないです・・・)
私も興味深く観ることができました。
しかし・・・ヒグマ事件の現場のヒグマの模型、
よーくみるとかわいいので、恐怖感は全く伝わりません(苦笑)
あまりにリアルにすると、まずいのでしょうかね。。
結果的にこの事件は、
ヒグマとでくわした時の対応が原因だということでした。
ヒグマが目にするところに食べ物を置かない、
ばったりヒグマに会っても、大声を上げたり、石を投げたりしない。
今となっては浸透しているようですが、
当時は情報や対応が十分まわらなかったのでしょうね。
ニシン御殿、立派でしたよ。
にぎやかだった時代の様子をこの目でみたかったです。
古き良き日本の風景ですね。
そうです、「菜の花の沖」の情報とアタマの中でリンクしたのが、
このニシン漁。
まだ手に入れていませんが、早く読みたいです。
すぽくろ
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