2010/01/09 - 2010/01/09
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世界攻略者さん
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みなさん、ネパールの遊園地に興味おありでしょうか?ないですよねー、そんなもの。途上国の遊園地や動物園は、たいていショボくて見どころがないのが普通です。でも、途上国ならではの楽しみ方もあるわけで、今回はネパールの遊園地事情を紹介してみたいと思います。キーワードは「超高速観覧車」。
**情報は2012年12月のもの。1ルピー=1円で計算。
シリーズ一覧:
カトマンズ通信① ネパールの停電対策 (計画停電)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10442708/
カトマンズ通信② ネパールのカメラ事情 (デジカメ購入、修理)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10442767/
カトマンズ通信③ タメル 両替屋のひみつ教えます (ネパール)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10438076/
カトマンズ通信④ ネパールの携帯電話事情 (NTC、NCELL)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10566797/
カトマンズ通信⑤ タメルのどうでもいい事情 (ダンスバー)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10566509/
カトマンズ通信⑥ トレッキング・グッズ購入ガイド1 大物・衣類編
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10571988/
カトマンズ通信⑦ トレッキング・グッズ購入ガイド2 道具編
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10571993/
カトマンズ通信⑧ ネパールの遊園地事情 (高速観覧車、移動遊園地) <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10733279/
カトマンズ通信⑨ ネパールで取るインドビザ 2013年度版傾向と対策
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10733274/
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[目次]
カトマンズ遊園地
アクセス
アトラクション
高速観覧車
チケット
客の入れ替え
動力源と操縦
乗車体験
その他の乗り物
斜め回転
バイキング(海賊船)
ポカラの場合
移動遊園地
高速観覧車
車の曲芸
移動遊園地
再度体験
組立ての様子
まとめ -
[カトマンズ遊園地 - アクセス]
「遊園地事情」と大げさに構えたものの、現在ネパールで遊園地があるのは、おそらくカトマンズとポカラだけです。まずは、カトマンズ中心部にあるFUN PARK(以下、カトマンズ遊園地)から見て行きましょう。
場所はネパール観光局北側の通りを5分ほど東に歩いた所。タメルからだと歩いて40分くらいでしょうか。私はトレッキングの手続きで何度も観光局を訪れてますが、こんなところに遊園地があるなんて知りませんでした。 また、さらに東に歩くと、イミグレーションオフィスがあるので、ビザ延長のついでに覗いてみるのもいいかもしれません。
地図: 赤い点 - 左から、ニューロード(ダルバール広場へ)、青空マーケット、観光局、カトマンズ遊園地、ヤギ・マーケット、イミグレ・オフィス。 -
ところで、この観光局北側の通り、ヤギを連れた男性をよく見かけます。なぜかというと、遊園地入口を過ぎた川の手前に、ヤギの市場があるからです。そのすぐ隣にあるローカル向けの衣類マーケットも、場末感が漂っていて良い感じです。
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遊園地に到着後、入口でチケットを購入します。入口は大通り沿いと、西側にある公園を回り込んだ裏側からの二ヶ所。後者の方が遊園地の中心部までやや近道です。入場料金は40ルピー(40円) とただ同然ですが、中で乗り物ごとに料金が発生します。
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[カトマンズ遊園地 - アトラクション]
中に入ってみると、意外と広め。大小様々なアトラクションが用意されています。基本的に乗り物系が中心ですが、 フットサル場やスケボー場、乗馬体験などもあります。学生の遠足などにも利用されており、思ったより繁盛しています。 -
アトラクションの中で大多数を占めているのが、回転系の乗り物。仕組みが単純で場所を取らないこのタイプは、今も昔も遊園地の主役です。小型の物だと、係員が人力で動かします。写真の男性は2つの乗り物の間に立って、後ろの飛行機が回っている間に、急いで前のバイクを回しています。皿回しかよ!
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これは人力観覧車。恐らくフレームの軸をつかんで回す子供限定の乗り物でしょう。これが大型になると、次の動画のようにアクロバティックなものになります。
インドのアクロバティックな人力観覧車:
http://www.youtube.com/watch?v=Rf7eGs0bdPs -
綿菓子屋などのお店も営業中。行楽地風情を盛り上げます。30ルピー(30円)。
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[高速観覧車 - チケット]
さて、そろそろ本題に入りましょう。南アジアを旅した人たちの間で、高速観覧車なるものが話題になっています。 正式名称は知りませんが、物凄いスピードで回る観覧車です。初めて目にした時は、誰もが「おいおい、早送りかよ!」とツッコミを入れちゃうことでしょう。このカトマンズのものは、8.5秒から9秒で一周します。形は観覧車なのに中身は絶叫系。実に斬新なアトラクションです。実質の乗車時間は3-4分ほど。
この乗り物は、主にインドの地方都市や移動遊園地でお目にかかることが多いようです。それが、観光地であるカトマンズから徒歩で行ける場所にあることに、大きな価値を感じます。 -
早速、観覧車手前のブースでチケットを購入。30ルピー(30円)。なぜかチケットに書かれたアトラクション名は「ミッキーマウス」。
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おいおい、ミッキーはこっちだろ! どうも同じ料金のチケットを使いまわしているようです。それほど、高速観覧車が人気で、偽ミッキーが不人気ということでしょう。
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[高速観覧車 - 客の入れ替え]
しばらく順番待ちした後、観覧車に乗り込みます。この乗り物は総入れ替え制で、前の人が降りた所に、次の回の人が順次乗り込んでいきます。ただ、二人一組が原則なので、一人で来た人は、他にあぶれた人が来るまで列の先頭で待たなくてはなりません。
座席はコーヒーカップ風で向い合って着席。一応、安全バーがあるものの、座席ユニットは両端にある軸にハメてあるだけです。非常に不安定で、ちょっと横に移動するだけで大きく揺れます。 -
手際よく客を入れ替えて行くのですが、26x2の座席がすべて埋まるまではスタートしません。その間、客は宙ぶらりんの状態。実際に動いているより、こうして待っている時間の方がずっと長いのがこの乗り物の特徴です。その間、回りの景色を楽しみましょう。そもそも観覧車なんですからね!
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でも、この静止状態、高所恐怖症の人にとってあまり心地いいものではありません。屋根もなく、ちょっと横に動くだけでグラグラ。高層ビルで作業するとび職にでもなった気分です。
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こんな高さで停められてもねー。この女性は高速運転が始まる前から心が折れてます。ボーイフレンドらしき学生が長い足で彼女を挟み込んで無言の抱擁。このように、 足元スペースは膝が重なり合うほどの狭さです。
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でも、景色は悪くありません。公園内のアトラクションを上から見下ろせます。
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前方にはカトマンズ中心部と、雲がなければヒマラヤのピーク。写真のペアは喫茶店でお見合いでもしてるようです。今までありそうでなかった「空中喫茶店」。
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[高速観覧車 - 動力源と操縦]
ガタン! のんびり景色を楽しんでいると、観覧車が急に動き出します。空席を移動して新たな客を乗せるのです。これ、時々逆方向にも回すから油断なりません。
操縦席は写真のようになっており、奥にあるプリミティブな発動機がベルトを回し、観覧車の内円に接触したタイヤに動力を伝えます。左手側にあるレバーを前に倒すと、運転スタート。足元にあるレバーはギアまたは回転方向の切替でしょうか。 -
まるでクレーン車の運転並に大掛かりな作業ですが、やってる本人達に緊張感はありません。写真の男性は、レバーを倒し続けるのが面倒なので、足で固定して回転がトップスピードになるのを待っています。
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[高速観覧車 - 乗車体験]
客が揃ったところで、いよいよ高速回転の始まり。乗り場から見て反時計回りにまわるのが基本です。一周、二周とするうちにどんどんスピードを上げていき、最後は一周9秒以下まで加速します。座席ユニットは遠心力に応じて傾き、登っているときは右に、下っているときは左にお尻が振られます。 -
外から見ていると、傾きすぎだろ!ってくらい傾いています。しかし、下半分を回っている時は、さほど怖くありません。問題は、時計で言うと二時のあたりから。ここから右に揺れていた座席が横に移動しながら左側に振られ、頂上付近でお尻が宙に浮くような感覚に襲われます。そして、左に最大限傾いた状態から、フリーフォールのようにストンと斜め下に落ちていきます。みんなが悲鳴を上げているのは、この2時から10時の部分。
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私はスリル系の乗り物が大の苦手。この高速観覧車ももちろん怖かったのですが、同時のコツのようなものを掴んだ気がします。例えば、後半落ちていく部分では、流れに逆らって座席に重心を残すと、かえって不安定になり恐怖が増します。逆に落下に乗っかる感じでいると、あまり怖くありません。スノボーで斜面を下り始める瞬間のような、飛行機でキリモミ飛行でもするような、自らコントロールして落ちていく感じです。
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また、横向きに座るとそれほど怖くないというのも、新たな発見です。手前の安全バーを掴んでいれば、比較的簡単にバランスが取れます。この事にヒントを得た私は、それ以降、バスの上に乗車する時は、必ず屋根の端に横向きに座るようになりました。足を半分投げ出して、膝の裏側で荷物用の柵を跨ぐ感じ。正面向いて中央に座るよりこちらの方が断然安定しています。みなさん、ぜひお試しを。
写真: 違いのわかる男は、左下のように座ります。 -
[その他の乗り物 - 斜め回転]
高速観覧車の後、その他のアトラクションもついでにチェックしておきます。この遊園地には、さらに2つ大型のアトラクションがあります。ひとつは、この斜めに高速回転するスキーリフトのような乗り物(30ルピー=30円)。見た目は一番怖いのですが、乗客からは全く悲鳴が聞こえて来ません。なぜでしょう。 -
試しに乗ってみると、速いだけで確かに怖くありません。座席も遠心力に合わせて、途中で角度を変えます。ただ、同じ回転を何度も繰り返すので、ちょっと乗り物酔いしちゃいました。
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[その他の乗り物 - バイキング(海賊船)]
続いて、遊園地の定番バイキングです。この公園では、高速観覧車と並ぶ人気の乗り物。先のミッキーと違い、「コロンブス・ライド」という、適切な名前がついています。 -
ネパールでは、日本ほど遊園地に接する機会はありません。そのため、大人も楽しんでるし、そのリアクションを見てるだけでこちらも楽しめます。写真は、前の組の乗客たち。恐怖感にかなりの温度差があります。一列目の女性は、正面を向けない状態。確かに、横の人に体を寄せると体勢が安定します。二列目の人たちは皆さんエンジョイ。三列目のクールな連中は、ぜんぜん余裕。なぜか知りませんが、自信のある人たちは最後列に陣取り立ち乗りする傾向があります。しかも左端のサングラスの男は、乗船中に携帯電話のチェック。余裕すぎるだろ!
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40ルピー(40円)払って私も乗船。一応安全バーがあり、さらにその前に手すりもあります。船は一度スタートすると、少しづつ振り幅を大きくし、最大80度くらいの傾きになります。乗り物自体は日本のものと大差ありませんが、見どころはやはり乗客のリアクションです。
最高点から落ちていく瞬間、怖い人はどうしても悲鳴を上げてしまいます。そして、同時に怖がってない人も便乗して大声や奇声をあげるので、うぁ〜っ、イェーィ、と交互に歓声が繰り返されます。まるで、左右に別れた乗客が応援合戦でもしているかのよう。、お互いの盛り上がり具合を競い合います。そして、その中心的役割を果たすのが、最も余裕のある最後列の立ち乗り連中。対面の乗客に、ドヤ顔でピースサインを送ります。 -
これは次の組。ピースサイン男は続けて乗車して、ストレス発散。たった40円ですからね。何だか知りませんが、この男の人生はすごく楽しそうです。
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ところで、この海賊船どうやって動いているかご存知でしょうか。前の2つの乗り物と違い、船につながれたフレーム部分には動力が接続されていません。気になったので、船の裏側に回りこんでみると、若い男性がレバーのようなもので船の動きをコントロールしていました。
仕組みはこうです。発動機につながれたベルトが船の下まで伸びており、そこにあるタイヤを回します。そして、係員の男がレバーを下げると、そのタイヤが船底のレールに接触して動力が伝わります。 -
つまり、船が進行方向に揺れている時はタイヤを上げ、そうでない時はタイヤを下げます。これを最大の揺れ幅になるまで、何度も繰り返します。一度マックスに達したら、あとは徐々にスピードが落ちていくので、係員の仕事は大方終了。最後にエンジンを停めた状態でタイヤを上げて船にブレーキをかけます。この船の場合、タイヤが2つあるので、もしかすると逆方向にも回せるのかもしれません。
フタを開けてみると、やはり他の乗り物同様シンプルな構造でした。同じ乗り物は日本にもありますが、やはりイカダ漕ぎのように脇のレバーで操作してるんでしょうか? そんなわけないですね。 -
[ポカラの場合 - 移動遊園地]
次に、カトマンズ以外の遊園地について見ていきます。2012年春、ポカラにもFUN PARKができたと聞きました。しかし、私は行ったことなし。その代わり、ポカラで移動遊園地に遭遇したことがあります。ネパールでは、大きな祭りや催しがあれば、たいてい大なり小なりの遊園地がついてきます。特にポカラの場合、ネパール第二の都市ということもあり、何とかフェアーが頻繁に催されます。2012年12月、私がいた時も、フェワ湖南側の緑地でブックフェア(写真)、ニューバザールの広場で工業トレードフェアが行われていました。 -
実は、私がネパールの遊園地を体験したのは、この工業トレードフェアが初めて。展示会と遊園地とは奇妙な組み合わせですが、たいてい客寄せのために、遊戯施設やステージの類が設置されます。入場料(50ルピー=50円)を払って敷地の中へ。中に入ると、まずはトレードウェア参加企業の展示ブースが出てきます。ブックフェアの時もそうでしたが、これらのブースが並んだ通路をすべて歩かないと、遊園地がある広場には到達できません。そして、これがまた長い長い。
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5分ほど歩いて遊園地のある広場へ。高速観覧車や海賊船など定番の乗り物が並びます。
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[ポカラの場合 - 高速観覧車]
しばらく悩んだ後、高速観覧車(60ルピー=60円)に挑戦。この観覧車、カトマンズのものとは少々仕様が違います。まず、横乗りではなく、普通に対面式。背もたれ(矢印下)は子供用サイズで実質腰もたれ、しかも安全バーはなし。この座席ユニットは上の棒にぶら下がっているだけで、錆びた接続部分(矢印上)が乗る前からスリルを与えてくれます。 -
自分の意志で乗り込んだものの、上に移動するにつれ急に後悔の念がこみ上げてきました。最後の方に乗り込んだため、心の準備をする間もなく、運転スタート。
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この観覧車のスピードは一周10秒くらい。カトマンズのものより少し遅いのですが、その恐怖感は三倍増し。何しろ手前に安全バーがないですから。両脇と背中の手すり部分に「肘ごと」しがみつきます。そして恐れていた通り、頂上部分が近づくと、おしりが浮いて前に飛ばされそうに..。これ以上加速されたらどうなるかわからないので、完全にパニック状態。観覧車が上に来るたびにお尻を座席の下に落として安全を確保。余裕そうに座る前の男性は、何だコイツは?と思っているに違いありません。3分を過ぎた辺りから、徐々にスピードが落ち、一安心。私の高速観覧車初体験は、恐怖に満ちたものでした。
しかし、私思うのですが、このタイプの観覧車は左右どちら側に座るかで、かなり体験が違うような気がします。私は外側に座ったので、前に飛ばされる感覚を存分に味わいました。一方、逆側に座る人は最高点での遠心力が背中側にかかるため、もしかするとそれほど怖くないのかもしれません。両側乗ったわけではないので、あくまで推測です。 -
[ポカラの場合 - 車の曲芸]
高速観覧車の後、その他のアトラクションを見て回ります。乗り物系、お化け屋敷などおなじみの出し物が並ぶ中、ひとつ見慣れない建物がありました。まるでサーカス場のような外観。 -
絶叫系ゴーカート? 看板にはマルチ・サーキットと書かれています。マルチって、あのスズキマルチのマルチ? よくわかりませんが、物は試し。チケット(50ルピー=50円)を買って中に入ります。
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内部はすり鉢状になっていて、観客はそこを上から見下ろします。地面には車が3台、バイクが4台。しばらく待っても、何も始まる様子はありません。まさか、車の展示?
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そう思っていると、女性が突然バイクをスタートし、板を並べただけの内壁をグルグル回り始めました。斜面はかなり急ですが、腕組みしながら反り返ったりして全然余裕そうです。ここでも遠心力が大活躍。さらに男性三人が加わり、グルグル。そして、最後に車が三台追加され、もう何がなんだかわかりません。
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こんな狭いところを7人がグルグル。しかも、車のドライバーは箱乗りしながら私のすぐ目の前を通過していきます。客の誰かが腕でも出したらどうなるんだろ。そんな心配をよそに、箱乗りドライバーは余裕のニヤつき。さらに何周もするのでした。なお、このショーは入れ替え制のため、曲芸が終わると、すぐに追い出されます。
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そうか、そういうことだったのか。外の看板の意味がやっとわかりました。確かに、ショーの途中で車が並走してドライバーが手をつなぐ場面がありました。私の常識の中では、あんな急な壁を車が走るなんて想像できないし、ましてや箱乗り。しかも、スズキ・アルト! 想定外の連続に、まるで一本取られたような感じです。次は難易度を上げてワゴンRで!
このアトラクションだけは、遊園地というより、サーカスに近いかもしれません。移動遊園地というのは、町から町へと移動していくサーカスのようなもの。期間中、敷地の端に広げたテントで生活を続けます。複数のアトラクションに、ラジダニ アミューズメント(デリー)と書かれているところを見ると、彼らはおそらくインドから来ているのでしょう。実は私、先の箱乗りドライバーを見た時から、そう確信していまいした。 あれだけ命を張っておいて、あのニヤつき。全くネパール人っぽくありません。 -
[インドの移動遊園地 - 再度体験]
ネパールの後、私はシッキムなどのインド北東部を旅行しました。まあ、このエリアもネパール語話すし、ネパール文化圏みたいなものです。この時も運良く移動遊園地に遭遇。一度注目し始めると、次から次へと出会うものです。村祭りレベルのものだったので、各アトラクションはやや小さめ。それでもやはり、定番の高速観覧車と海賊船は用意されています。 -
ここでも高速観覧車(30インドルピー=48円)に挑戦。カトマンズと同じ横乗りながら安全バーはありません。鳥かごを連想させる小さな座席ユニットで、やはり大きく揺れます。ただ、思ったより怖くありません。私がポカラ->カトマンズ->インドとより難易度の低い順に乗っていることもありますが、最大の原因はこの観覧車の大きさにあります。回転する円が小さいと、お尻が浮く感じも小さいのです。そのせいか、一周9秒の高速回転にもかかわらず幼稚園児のような子供も平気で乗ってました。
ただ、作りが荒く、常に安全性に疑問があるところは期待を裏切りません。海賊船なんて、足元の底が半分ないですからね(そういう仕様です)。移動遊園地ということもあり、これらのアトラクションは、ほんの1,2日前に組み立てられたもの。少々不具合が起きても不思議ではありません。 -
[インドの移動遊園地 - 組立ての様子]
この時、私は祭りの少し前に来たため、アトラクションの組立作業を見学することができました。海賊船の場合、まずフレームを組み立てた後、それを足場に使いながら上の軸部分を取り付けます。重機などは一切なし。使用するのは滑車とロープだけ。彼らほど、基礎物理学を体で理解している人はいないかもしれません。そして、最後にパズルのように船体のパーツをはめていきます。 -
定期的に進捗状況をチェックしてましたが、海賊船の組立だけで2日半かかっています。完成したのは祭りの2日目。私が来た時、観覧車の方はすでに完成していたので、少なくとも彼らは一週間近く準備に費やしたことになります。たった一週間祭りのために一週間の準備。これ、割に合うんですかね?
大型アトラクションの組立は主に大人4-5人で行います。一方、柵の設置や電飾の準備などは子供も手伝います。彼らも大人について各地をまわる旅の一員。学校とかどうしてるんだろう。もしかすると、こういう職業に特化したカーストがあるのかもしれません。移動遊園地の世界は奥が深く、いくらでも掘り下げて研究できそうです。
写真: ほぼ完成。あとはミッキーの座席をはめこむだけ。 -
[まとめ]
さて、こんな感じでネパールの遊園地事情をまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。もし、あなたのネパール旅程リストに「高速観覧車に乗る!」と加わっていれば、頑張って書いた甲斐があったといえます。
日本では、伝統的な遊園地は子供用、富士急のような絶叫系は若者用と住み分けができています。その結果、大の大人が遊園地ではしゃぐのは幼稚と見なされてしまいます。でも、ネパールでは関係なし。常に安全性に疑問符がつくスリル、駄菓子並の安い料金。我を忘れて楽しめる、そんな昔懐かしい感覚がまだここにあります。「大人でも楽しめる」っていうのは、こういうことを言うんですよ、大きなネズミさん! -
[リンク集]
==ネパール街案内==
カトマンズ通信 全10作
http://4travel.jp/travelogue/10442708
沈没地としてのポカラ 全4作
http://4travel.jp/travelogue/10761427
==ネパール旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&level1=1&level2=771&level3=&sort=when
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when&view_mode=list
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&sort=when&view_mode=list
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