2012/06/11 - 2012/06/11
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世界攻略者さん
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アティトラン湖の村巡りはまだまだ続きます。今回紹介するのは、サン・ペドロ・ラ・ラグーナを中心に3つの村。滞在中毎日のように雨に降られ、私の旅程は振り回されます。雨季の旅行というのは、アウェイの中で試合するようなもの。ひとつもいいことありません。でも、旅をしている限り、いろんな出会いや発見があるものです。
**情報は2012年6月のもの。1ケツァル(Q)=10円で計算。
==中米放浪記==
[1]中米の楽しみ方
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10688306/
[2]メキシコ・シティ - 遺跡見学とピープル・ウォッチ
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10686493/
[3]トラコルーラ - エプロンの似合う田舎の定期市
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687397/
[4]サンファン・チャムラ - 神秘のドアを開け
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10689039/
[5]シナカンタン - 日曜朝に咲く教会脇の小さなスミレ畑
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687675/
[6]パレンケ vs ティカル どっちの遺跡対決
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687162/
[7]チチカステナンゴ - キラリと光る市場の脇役たち
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687114/
[8]サンフランシスコ・エル・アルト - キング・オブ・定期市
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687872/
[9]スニル/トトニカパン - 野菜と温泉の時間 <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687621/
[10]ソロラ/サンティアゴ・アティトラン - 男の普段着対決
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687955/
[11]サンペドロ・ラ・ラグーナ - 山男、雨季に泣く <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687447/
[12]アンティグア - 元祖・沈没地の微妙な味わい
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687243/
[13]サンファン・アティタン - パープルタウンにタイムトリップ
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10688519/
[14]トドス・サントス・クチュマタン - 秘境で生き残るアメカジ・ストリート
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10686652/
[15]カンクン - 雨季でも楽しめるリゾートタウン
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10688720/
==中米放浪記・番外編==
[1]アレナ・メヒコ - ルチャリブレ観戦記
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10686736/
[2]グアテマラ チキンバス入門
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10689725/
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[目次]
サン・ルーカス・トリマン
あの男との出会い
サン・ペドロ・ラ・ラグーナ
サンペドロ山 登山
市場散策
ファッション・チェック
サン・マルコス・ラ・ラグーナ
アンティグアへの道
まとめ -
[サン・ルーカス・トリマン]
サンディアゴ・アティトランで市場見学した後、次に向かったのがアティトラン湖の南東にあるサン・ルーカス・トリマン。2つの町はトリマン火山を挟んで隣町になりますが、バス(5Q=50円)で40分ほどかかります。 -
サン・ルーカス・トリマンに到着。ここは火、金、日に市が開かれます。今日は日曜なので一応期待していたのですが..この有り様。雨+午後のコンボで、大半の露店はすでに店じまいしています。とりあえず市場見学を諦め、村の散策に切り替えます。
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[あの男との出会い]
小雨の降る中、墓地の前の通りを歩いていると、爆竹の鳴る音が聞こえてきました。音のほうに行ってみると、何やら建物の中からテンポのいいダンス・ミュージックが聞こえてきます。
写真: 小屋の中をのぞく人々。 -
中をのぞいてみると、ライブバンドの演奏のもと、若者数人が腰をくねらせて踊っていました。
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暗い室内で踊る若者。ところでこの建物、とてもディスコには見えないし、かといって何かのお祭りって感じもしません。一体何でしょう。よく見ると、奥にろうそくの光と変な人形が見えます。
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そっちのほうに行ってみると、どこかで見たような像が..。あっ、サン・シモンさんじゃないですか。スニルでは会いに行けず、アティトランでは見つからず、もう縁がないものと思ってましたが、まさかのご対面です。サン・シモンはグアテマラ山岳地帯の民間信仰で、「何でも願い事を叶えてくれる神様」として崇められています。別名マシモン。面白いことに、このサン・シモン像は限られた場所にしかないため、旅行者が見るのは貴重な体験なのです。
どうも、ここで行こなわれているのは、サン・シモンに関連した催しのようです。私は突然の出会いに舞い上がってしまい、至近距離から写真をバンバン撮ってしまいました。すると世話係の人が出てきて、「写真撮るなら20Q(200円)お願いします」と寄附を要求。私は素直に払い、その20Q札はサンシモンの胸ポケットにねじ込まれました。 -
サン・シモン像の姿は村によって異なりますが、ここでは真っ黒な顔に白い髭と眉毛。グレイのテンガロンハットに青ののスーツ。マフラーのようなものも巻いています。そして、火のついたタバコをプカプカ。このタバコを交換するためにわざわざ世話役が待機しています。今日は椅子にどっしりと腰掛け、目の前で繰り広げられる演奏とダンスをご見学です。
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[サン・ペドロ・ラ・ラグーナ]
時間もないので、神様に別れを告げ、パナハッチェルに戻ります。直行のボートがあるかどうか不明なので、遠回りですがバスを使います。アティトラン方面から来るバス(10Q=100円)に乗り込み、80分ほどかけてパナハッチェルに戻りました。 -
時刻はすでに午後六時。できれば今晩はサン・ペドロ・ラ・ラグーナに泊まりたいので、急いで荷物をまとめて船着場に移動します。幸い、最終便がちょうど出るところで、運良く乗船できました。遅い便ということもあり、40Q(400円)とやや高めの料金。暗闇の中、20分ほどでサンペドロに到着しました。
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湖の西側に位置するサン・ペドロ・ラ・ラグーナは、アティトラン湖の中で最も人気のある滞在地。パナハッチェルよりホテルが安く、坂がちのため湖の眺めも悪くありません。激安のスペイン語学校もあり、日本人らしき人もちらほら。サン・ペドロは隠れた沈没地なのです。
写真: 船着場付近の様子。 -
夜に到着した私は、適当に船着場近くの宿にチェックインします。バス・TV付きのダブルがたったの75Q(750円)。ただし、シャワーは凍るように寒かった。
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[サンペドロ山 登山]
私がこの日のうちにサンペドロに移動したのには訳があります。アティトラン湖の南側には、サンペドロ、アティトラン、トリマン、と町と同じ名前の火山が並んでいます。そして、そのすべてに登ることができます。一番楽なのがここ、サンペドロ・ラ・ラグーナから歩いて行けるサンペドロ火山。そこに明日の早朝から登ろうという魂胆です。トレッキング地図とかはないようなので、船着場の観光案内ブースに貼ってあった手書きの絵(写真)を参考にしてルートをイメージします。
と、ここまではすべて順調だったのですが、このあと予期せぬ事態が発生します。まず、なぜか部屋の窓が開けっ放しになっていて、夜中、あまりの寒さに飛び起きます。それで調子がおかしくなって、寝る前に飲んだ現地の薬を吐いてしまいました。そこからは、下痢と嘔吐の連続。何とか寝付いて朝起きた時にはすでに7時を過ぎていました。 -
もう雲が出ている可能性がありますが、這ってでも山に向かいます。私は一日たりとも無駄にできないのです。サンペドロ火山の登り口まではトゥクトゥク(10Q=100円)を使って移動。この区間は登りの道路が2キロ以上続くため、トゥクトゥクで時間と体力を節約します。
しばらくして登山口に到着。入ってすぐにビジターセンター(写真、5AM-)があり、ここで入山料(100Q=1000円)を払います。この料金にはガイド料が自動的に含まれているため、一人で行ってもガイドがつきます。ただし、言語はスペイン語のみ。英語ガイドが必要な人は旅行会社のツアーに参加すればいいでしょう。 -
私が一人で登りたいとリクエストすると、最初の20分、道がわかりにくい部分だけガイドしてもらうことになりました。どこからともなく現れたミスター・ファン氏の後について、さっそく山登り開始です。最初は、コーヒーの木で囲まれた山道を歩いていきます(写真)。
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ファン氏の歩きは軽快で、病み上がりの私にはついていくのがやっと。ずっと登り坂が続き、体調が回復する前にへばってしまいました。 すでに、3つほどある分岐(写真)は過ぎているので、ファン氏とはここでお別れ。あとはマイペースで一本道を登っていきます。
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ファン氏によると、「ここから最初の展望台まで15分、そこから上の小屋まで1時間半、さらに頂上まで15分」まだ、そんなにあるのかよ! もっと楽な山だと思ってました。フラフラになりながら20分ほどで最初の展望台(写真)に到着。
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そこからの眺めはこんな感じ。見えるのは、泊まっているサン・ペドロ・ラ・ラグーナと、向こう岸のサン・パブロ・ラ・ラグーナの集落。森が邪魔で湖全体を見ることはできません。とりあえず展望台のベンチで15分ほど爆睡した後、さらに登山を続けます。
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この後も登り坂が続き、途中、2つほど大きなとうもろこし畑(写真)を通過しました。ところで、この山には畑を耕す農夫や森の間伐をする作業員がちらほらいます。彼らはクワ、または大なた一本持って毎日山の中に分け入ります。サンペドロでは、このような仕事に従事する男性ががたくさんいるようです。
そろそろ体力も限界。せめて湖全体を見てから下山したかった。ん? ひょっとして、とうもろこし畑の横の森を越えたら、湖全体が見えるかも。農夫に頼んで畑の中を横断させてもらいます。でも、やはり森が邪魔で何も見えず。ここで、ついにギブアップして山を下りました。 -
帰り道、山を振り返ると、1つめの展望小屋の場所が確認できました(黄色い点)。その上はすでに雲で覆われています。結局、それ以上登っても景色が見れる保証はなかったのです。もっと早く出発していれば話は別ですが。
この山の登山は、平均的な人で登り3時間、下り2時間と言われています。私が登ったのはだいたい全体の半分弱。体調さえ良ければ二時間で登ったと思います。山登りを趣味にしている自分としては、高尾山を途中で引き返したような気恥ずかしい途中リタイヤでした。 -
帰りは道路を歩いて町まで戻ることにします。道すがら、雑草刈りや間伐をする作業員(写真)を多くみかけました。彼らはみな気さくで、必ず私にオラ!、ブエノス!と挨拶してくれます。このフレンドリーさこそが、数ある湖畔の集落の中で、サン・ペドロ・ラ・ラグーナを人気の滞在地に押し上げている理由なのかもしれません。30分ほどかけて市場や教会のある中心部に到着しました。
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[市場散策]
次に、サン・ペドロ・ラ・ラグーナの市場を見学してみます。ここの市場は思ったより小さめ。木、日にマーケットがあるということなので、おそらく隣のバスケットコートに露店が並ぶのでしょう。 -
市場では、外国人滞在者もちらほら見かけました。この市場、ホテル街からだと坂を登ってこなければならないので、結構大変です。
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バナナシェークを飲んで体力回復。こんなに量があって5Q(50円)。
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[ファッション・チェック]
続いて、おなじみのファッション・チェック。ここの女性の服装は、一見特徴がないように見えます。歩き方には「他の村に比べるとあまり個性がなく、普通の布のパフスリーブのブラウスを着ている」と書かれています。確かにその通り。手編みのウィピルを着ている人は少数派です。 -
さらに、旅行者によっては「バスタオルを羽織っている」と酷評されています。しかし、私が考えるに、このタオル風ショールこそが、この町のアイデンティティだと思います。タオラーの数は、だいたい4人に1人くらいでしょうか、よく観察していると、いろいろなタオルの着方があります。背中全体を覆ってカーディガンのようにしたり、半分に折って肩にかけたり、首にまいて永ちゃん風にしたり、片肩にかけたり。タオル自体も、丈がひざ下まであるようなタオルや、写真のようなボンボンを付けたタオルまであります。だから、タオルじゃないって!
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市場の隣には、バスケットコートを挟んで教会があります。そこで、このタオルの活用法を見つけました。
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女性たちは、教会に入る瞬間、肩にかけていたタオルをスッと持ち上げ、頭にかぶせるのです。この技はカーディガンなどでは真似できません。なぜだか知りませんが、ここの女性たちは、頭にスカーフを巻いたり、布飾りを置いたりしません。頭で荷物を運ぶ人もほどんど見かけず。何か理由でもあるのでしょうか。
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さらにもうひとつ、サン・ペドロ・ラ・ラグーナ特有の習慣を見つけました。ここの市場では、買い物カゴや、他の町でよく見られるような風呂敷布を持ち歩く人は、ほどんどいません。じゃあ、買ったものをどう運ぶかというと、黒い安物ビニール袋をもらうか、もしくは写真のように前掛けを使って包んで運びます。歩いている間も、片手で布の先を抑えておかなくてはならないので、手が疲れそうです。でも、多くの人がこの方法で買った野菜などを運んでいます。このメソッドが他の村でどれだけ普及しているか知りませんが、発見者の私としては、とりあえず「サンペドロ式」又は「カンガルー式」と名付けておきます。
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[サン・マルコス・ラ・ラグーナ]
今日の午後はアンティグアへ移動する予定。それまでまだ2時間ほどあるので、サン・マルコス・ラ・ラグーナの集落を訪問してみます。サンペドロから直行ボート(20Q=200円)に乗り、北に向かって湖を移動。途中、左側の山腹に大きな瞑想施設(写真)が眼に入ります。ここはすでに、サン・マルコスの一部。サン・マルコスは、なぜかパワースポットとして認識されており、ヨガなどの瞑想施設が多数あります。
写真: 瞑想施設。自分の船着場を持っています。 -
13分ほどでサン・マルコスに到着。サンペドロと違い、小さな船着場です。
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船着場からの道には、静かなコッテージ風ホテルが並びます。まるでタイの離島のように静かな雰囲気。この道を抜けると大通りに出て、そこから右手に坂を登った先が地元住民が住むエリアになっています。
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メディテーションと言えばヒッピー。ここサン・マルコスにはヒッピー風の人がいるかな、と探したのですが、そもそも人通りが少なくて人に会いません。瞑想クラスの参加者たちは、各施設に閉じこもっているようです。町自体、活気がなくてつまらないので、サンペドロに戻ることにします。
写真: なぜかトドス・サントスのズボンを履いた男。 -
ここからサンペドロ・ラ・ラグーナへは、一応道路があります。ただし、あまりに道が悪いのでトゥクトゥクしか通りません。ボートは客が揃うまで待つ必要があるため、悪路ながらトゥクトゥクでサンペドロまで戻ることにします。
トゥクトゥクは、穴だらけの道をうまくよけながら、湖沿いの道を時間をかけて進んでいきます。途中、サン・パブロ・ラ・ラグーナとサン・フアン・ラ・ラグーナを経由する長い道のり。サン・マルコスやサン・パブロは高い位置にあるため、この道は湖の眺めがいいシーニックルートでもあります。ただし天気が良ければ、の話です。結局、雨の中 40分ほどかけてサンペドロまで戻りました。これだけ走ってたったの30Q(300円)とは、申し訳ない。 -
[アンティグアへの道]
さて、アティトラン湖の観光をひと通り終え、次の目的地はもうひとつの沈没地、アンティグア。サンペドロからアンティグアへは、チキンバスを乗り継いでもいけますが、乗り換えが多くて面倒くさそう。幸い、この2つの町は旅行者が多いため、旅行会社が毎日ツアーバスを運行しています。ツアーバスと言っても、狭っ苦しいバンですが..。
二時半発のツアーバスに乗り、夕方アンティグアに到着。途中はずっと雨でした。所要時間は約3時間半。 -
[まとめ]
何だか雨のイメージしかないアティトラン湖の滞在。本来、こういう風光明媚なところは、穏やかな気候の中、だらだらと滞在するのがお似合いです。私がやったことといえば、一日中動きまくって、最後は逃げ出すようにアティトラン湖を後にしました。何か間違ってますよね。雨季の天気の悪さは十分認識しているのに、理想的な天気を頭に思い描いて旅してしまう。そして、雨が降っても予定通りの旅を続ける。どうにかなんないですかね、この状況! いっそのことあの男に神頼みしてみようかな。20ケツァルも払ったあの男に..。 -
[リンク集]
==中南米旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&level1=10285&level2=&level3=&sort=when
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when&view_mode=list
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&sort=when&view_mode=list
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