2012/06/03 - 2012/06/03
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世界攻略者さん
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メキシコ・シティから民族色豊かなオアハカに移動。その近郊にあるトラコルーラでは、毎週日曜日、大規模な定期市が開かれます。今回、はじめて訪れる中米の定期市ですが、その中身は評判通りの素敵なものでした。
**情報は2012年6月のもの。1ペソ=6円で計算。
==中米放浪記==
[1]中米の楽しみ方
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10688306/
[2]メキシコ・シティ - 遺跡見学とピープル・ウォッチ
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10686493/
[3]トラコルーラ - エプロンの似合う田舎の定期市 <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687397/
[4]サンファン・チャムラ - 神秘のドアを開け
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10689039/
[5]シナカンタン - 日曜朝に咲く教会脇の小さなスミレ畑
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687675/
[6]パレンケ vs ティカル どっちの遺跡対決
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687162/
[7]チチカステナンゴ - キラリと光る市場の脇役たち
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687114/
[8]サンフランシスコ・エル・アルト - キング・オブ・定期市
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687872/
[9]スニル/トトニカパン - 野菜と温泉の時間
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687621/
[10]ソロラ/サンティアゴ・アティトラン - 男の普段着対決
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687955/
[11]サンペドロ・ラ・ラグーナ - 山男、雨季に泣く
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687447/
[12]アンティグア - 元祖・沈没地の微妙な味わい
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687243/
[13]サンファン・アティタン - パープルタウンにタイムトリップ
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10688519/
[14]トドス・サントス・クチュマタン - 秘境で生き残るアメカジ・ストリート
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10686652/
[15]カンクン - 雨季でも楽しめるリゾートタウン
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10688720/
==中米放浪記・番外編==
[1]アレナ・メヒコ - ルチャリブレ観戦記
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10686736/
[2]グアテマラ チキンバス入門
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10689725/
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[目次]
オアハカへの道
オアハカ市内を散策
トルコローラ
- メイン通り
- 教会
- 中央市場
- 再びストリートへ
- 周辺のお店
- おみやげ探し
- ファッションチェック
- エプロン・ショップ
イエルベ・エルアグア
アバストス市場
まとめ -
[オアハカへの道]
メキシコ・シティの東バスターミナルから、夜行バスに乗りオアハカへ。私が乗ったADOのバスは500ペソ(3000円)ほどしますが、3割ほど安く行く中小のバス会社も存在します。ただし、その会社は大型バスターミナルで発着しないので、自分で会社の場所を見つけなければなりません。
その他、VIVAAEROBUSという航空会社が首都からオアハカまで格安便を飛ばしています。朝6時発ですが、値段は安い時で527ペソと、バスとほとんど変わりません。 -
朝5時、オアハカの一等バスターミナルに到着。オアハカへは6時間しかかからないので、夜行バスは結構朝早くついてしまうのです。そんな時、こういう大手の属するバスターミナルは施設が整っていて、時間つぶしも苦になりません。売店、トイレ、荷物預かりにインターネットまであります。朝7時、明るくなってきたので街に繰り出すことにします。
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[オアハカ市内を散策]
オアハカ州は、先住民人口の多い地域。その州都であるオアハカにも自然と期待が高まります。一等バスターミナルから、ニキロほど離れたアバストス中央市場まで歩いて散策。朝早いせいか、道でほとんど人をみかけません。途中で寄ったベニート・ファーレス市場やアバストス市場も閑散としたまま。 -
人がいるのは大きな教会くらい。オアハカ散策を早めに切り上げて、今日の目的地トラコルーラに向かうことにします。行き方は、アバストス市場の北側にある二等バスターミナルから1時間ほど。
写真: サント・ドミンゴ教会。 -
[トルコローラ - メイン通り]
トラコルーラに来た理由は、もちろんその盛大な日曜マーケットを見るため。バスターミナルから出て道を南に歩いていくと、すぐに道の両側にシートが張られた露店街に変わります。その道をまっすぐ進んいった先が市場の中心。朝9時半の時点では、この通りのお店の半分は準備中でしたが、10時半を過ぎあたりから一気に人が増え賑やかになりました。 -
この道沿いの露店街は、中央市場がある建物まで延々500メートルほど続きます。道が広いこともあり、道路の真ん中にもフリーの売り手が並んで三車線状態に(写真)。この雑然とした感じが、青空市場らしくていいではありませんか!
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[トルコローラ - 教会]
バスターミナルから5分ほど歩くと、通りの左側に教会が出てきます。この教会の敷地は広い広場になっていますが、ここに露店が並ぶことはありません。トルコローラの定期市は、あくまでストリートで勝負なのです。 -
教会の中に入ると、大勢の人が着席して参拝していました。そういえば今日は日曜日。多くの定期市が日曜に開かれるのは、もちろん社会が教会中心に回っているという証拠でしょう。
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[トルコローラ - 中央市場]
この教会のすぐ横が中央市場になっています。3,4つの建物が繋がっており、どこも天井が高くて広々とした感じ。入ってすぐ左側にあるのはパン屋。そして、その手前には、やはりフリーの売り手が自分で焼いたトルティーヤを持ち込んで商売しています。 -
一方、入り口の右側では何だか煙が上がっています。
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行ってみると、グリルを並べたバーベキュー屋さんが通路に並んでいました。そして、その両側にはソーセージ屋のブースがずらり。てことは、アジアの海鮮市場みたいに、買った食材をその場で調理ってこと?
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隣の建物では、豚の皮を揚げた固まりが売られていました。これはスナックとして売られているのと同じだと思いますが、ここでは一頭買いのようなスケールで販売されています。
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奥に進むと、食堂街。さらにその先に噴水があります。
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[トルコローラ - 再びストリートへ]
中央市場の建物を抜けると、再び通りに出ます。ここにも、衣類や野菜などの各種露店が並びます。バスターミナルから続くメイン通りに再び合流し、先に進みます。 -
この辺りからニワトリの市が始まります。ほとんどが無店舗で、個人が家から持参する「持ち込み」市場です。ところで、この市場にいる女性は派手な民族衣装を着ているため、あまり貧しい感じがしません。もちろんそれは気のせいで、多くの売り手は、その売れたお金で別の食料を買って帰るという、ギリギリの生活をしているはずです。
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そのまま歩き、橋を越えた辺りで、マーケットは終了。600メートルを超える長い長い、そして賑やかな露店ストリートでした。こちら側には、トゥクトゥクが待機しているので、買った商品と共に自宅に戻れます。もちろん、ニワトリも乗車OK。
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[トルコローラ - 周辺のお店]
このストリートと屋内市場に加え、中央市場の建物の回りにもぐるりと露店が並んでいます。いくつかチェックしてみましょう。写真奥に見えるのは教会。 -
これは、すり器? 大昔からあるような道具です。
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これは、恐らく洗濯用のたらい。日本では、ドリフのコント以外にあまり使いませんが、こちらでは普通に必需品です。問題は、買った後、トゥクトゥクが運んでくれるかどうか..。
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この木製のパーツは何に使うんでしょう。何度も写真を見返しましたが、その答えは今も見つかりません。
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これは、どこにでもあるDVD店。もちろん海賊版です。1枚15ペソ(90円)から。メキシコのDVDショップの特徴ですが、外から見える場所には差し障りのないタイトルが並んでいて、内側に入ると、アダルトDVDが満載、という日本のレンタルビデオ店のような造りになっています。主にアメリカの作品が中心ですが、中には日本のアダルトアニメにスペイン語の字幕を付けたものや、男性物のものあります。こんな素朴な先住民の村に実に不釣り合いな感じですが、マニアはどこにでもいる、ということでしょう。
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[トルコローラ - おみやげ探し]
トラコルーラは基本的に地元向けの市場。外国人も見学に来ますが、土産物の類はそれほど充実していません。その中で、おみやげになりそうなものをピックアップしてみました。写真はオアハカの地酒ショップ。商品は度数の強いものと、12%程度のフルーティなものがあります。値段は50mlで20ペソ(120円)、250mlで100ペソ(600円)と、ちっとも安くありません。でも、わかりやすい商品なので、土産物としては悪くありません。私も一本買いましたが、邪魔なのですぐ飲んじゃいました。 -
これは何だ? メキシコっぽくなデザインの器。
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どことなく中国テイストのある、色鮮やかな入れ物です。何に使うのでしょう。
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そう考えてながら歩いていると、道端のジュース屋さんにその器が並んでいるのを見つけました。どうも、スープなどのお碗として使用されているようです。これなら、日本でも食器として使えそうです。
写真: なんだかよくわからない飲み物。蜂蜜の上に、ココナッツの絞り汁のようなものを注ぎます。 -
[トルコローラ - ファッションチェック]
ここで、トラコルーラの女性たちのファッションチェックをしてみます。先住民系の人々のいいところは、現代的なファッションにあまり影響を受けないこと。独自のスタイルを貫きます。ここトラコルーラでよくあるファッションは、白雪姫とかに出てきそうな肩の盛り上がった半袖ブラウス、裾広がりのひらひらスカート、それにエプロン。これらが明るく女性っぽい色で組み合わされています。全体的に福よかな人が多く、どこかアンデスの先住民を彷彿とさせます。
写真: この女性達は、頭に長いターバンのような布を巻いています。 -
だいたい半分くらいはワンピース。地味なものに加え、写真のような光沢のある色もよく見かけます。彼女達はまだ似合ってますが、恰幅のいいオバサンも同じように少女系衣装を好みます。
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素焼きの陶器を売る女性。ヘアースタイルははシンプルで、三つ編みの女性を多く見かけます。
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野菜売りの一族。同じようなデザインの半袖ブラウスを着ています。よく見ると、肩から胸にかけて、よだれかけのような布が縫いつけてあります。また、頭にスカーフを巻くのも、よくあるスタイル。
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これは半透明のブラウス。
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これは..生地屋、それともカーテン屋? 判断のつきにくいディスプレイです。どちらにせよ、ここの女性たちが派手な色を好むことだけは、間違いないようです。実は、ここで紹介しているような伝統衣装を着ている人は女性全体の2割くらい。それでも、市場に出入りする人の数が多いので、たくさん見かけるのです。
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[トルコローラ - エプロン・ショップ]
彼女らが着ているような服は、市場でも売られています。ただし、そんなの買っても学芸会ぐらいしか着る機会がないですよねー。唯一の例外がエプロン。ここの女性たちは、ほぼ9割方、エプロンを身に付つけています。必要性がなさそうな人もとにかくエプロン。ちょうど農家のおばさん達が、いつもエプロンか割烹着を着ているような感じです。ただ、日本の田舎エプロンが私服隠しなのに対し、こちらはファッションの一部。下に着ている服とのコーディネートも大切です。 -
エプロンなら、デザインもそれほど突飛でないので、母親へのおみやげとかになりそうです。市場の南側にエプロン屋が数軒並んでいるので、そこで商品をチェックしてみます。色は赤、青、紫などいろいろ。花柄のデザインをよく見かけます。サイズは太め、細め、子供用の3パターン。気になる値段ですが、100-200ペソくらい(600円-1200円)と手頃な価格。私は150ペソのを一枚購入しました。
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時刻は午後1時。ますます人が増え、マーケットが盛り上がってきました。なんだかんだで、トータル3時間半もぶらつきました。 トラコルーラの市場には、私が期待していたもの、すべてがありました。道に所狭しと並んだ露店、賑やかな室内マーケット、風変わりな伝統衣装、そして青空感。規模も大きく、屋外も室内も楽しめます。観光客はほとんど見なかったけど、私的にかなりオススメです。
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[イエルベ・エルアグア]
トルコローラを切り上げ、オアハカのその他の観光スポットを訪問したいと思います。有名どころでは、モンテ・アルバンやミトラなどの中規模遺跡。でも、遺跡はこの後、いくつも予定しているからパス。そこで私が選択したのは、イエルベ・エルアグアという何だかよくわからない自然景勝地でした。
イエルベ・エルアグアはトルコローラからさらに南東に下った先にあります。ターミナルからバスに乗り、まずはミトラ遺跡のあるミトラへ。私が乗ったバスは、ベンツ製のキュートな小型バス(写真)。なぜかメキシコを走るバスの多くは、ドイツ製なのです。 -
ミトラで降りて、イエルベ・エルアグア行きの乗合ピックアップに乗り換えます。相場は、相乗りなら片道20-30ペソ(120-180円)、貸切なら往復300-400ペソ(1800-2400円)。この手の交通機関は、例によって客が埋まらないと出発しないので、時間が読めません。運転手は、誰が教えたのか、妙な日本語で貸切を進めてきます。「とくべつー。とくべつー」
午後ということもあり、1時間待っても客は埋まらず。今晩夜行バスに乗らなくてはならないので、時計の時間が気になります。 公共交通のないイエルベ・エルアグアへ遠出するのは、実はかなりリスキーなのです。もうこれ以上は無理!と、あきらめて帰ろうとしたところで、運転手は妥協して出発しました。 -
車はグネグネと山腹のジープ道を登って行き、ひと山越えた辺りで、イエルベ・エルアグア(中央茶色い屋根)の施設が見えてきました。50分ほどで到着。チケット(20ペソ=120円)を買って敷地内に入ります。
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で、イエルベ・エルアグアって何?って話ですが、ガイドブックによると「ミネラル濃度の高い水が湧き出し、それが岩を溶かして独特な景観ができた場所」ということになっています。実際に行ってみると、景観よりもそのミネラル水のプールで水遊びするのがメインの場所でした。
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このプールがあるのは山の端っこ。その他、少し離れた場所に泡がプクプク出ている源泉のような場所もあります。すべてを見たわけではありませんが、ここまで見た感じ、わざわざオアハカから2時間かけて来るような場所には思えません。ましてや、バスに乗り遅れるリスクを犯してまで来るところでもありません。
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近くには、建設放棄されたような休憩小屋や、管理してるのかもあやしい人工のプールもあります。ひと通り見学したところで、そろそろオアハカに帰りたいと思います。
さて、ここからが大変。わかっていたこととはいえ、私には交通手段がありません。基本的に乗ってきたピックアップは同じ客を乗せて帰るので、他の客が遊び終わるまで待たなくてはなりません。もう一台待機しているピックアップも出発する気配はなし。困りましたねー。残る手段はヒッチハイクだけ。 -
週末ということもあり、この施設にはオアハカから自家用車で来ている家族が何組かいます。彼らが帰るのを観察してみるですが、車が満席だったりして非常に頼みにくい。たまたま男性3人、おばさん1人のグループを発見、勇気を持って彼らに話しかけてみます。幸い、運転手の男性は私の意図をすぐに理解し、「あっ、いいよ」と同乗を快諾してくれました。外見は格闘家のようなイカツイ若者たちでしたが、性格はいたって穏便でフレンドリー。彼らのお陰で時間までにオアハカに戻ることができました。
私は基本的には、「外国語なんて話せなくても何とでもなる」と考えています。でも、「少し話せる」と「全く話せない」とでは、このような危機的状況で差が生まれるのでした。 -
[アバストス市場]
ダイレクトに戻ってきたため、少し時間に余裕が生まれました。朝早すぎて見学できなかったアバストス市場に行ってみます。今度はもう時間が遅いこともあり、多くの店が閉店状態。どうも、オアハカの人はあまり働き者ではないようです。まだ営業している野菜売り場からも「アスタマニャーナ(また明日)!」の声が聞こえてきます。できれば、オアハカの常設市とトルコローラの市を比較してみたかったのですが、それは叶いませんでした。 -
[まとめ]
トルコローラは、今回の旅で最初に訪れる定期市。その完成度は高く、思いっきり後続のハードルを上げてくれました。エプロンを着けた小太りの女性であふれる市場はとても印象的で、私の中のオアハカのイメージそのものになっています。今も、お土産で買ったエプロンを見るたびに、彼女らの元気な姿が目に浮かぶのでした。 -
[リンク集]
==中南米旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&level1=10285&level2=&level3=&sort=when
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when&view_mode=list
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&sort=when&view_mode=list
==少数民族巡り==
[中国] 雲南省・少数民族マーケットハンター 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10573334/
[中国] 貴州省・ミャオ族、トン族のお祭り 全5作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10524183/
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